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Eggs of story -短編小説広場-コミュの三題噺【えん】同一御題「ガンダム」「自殺」「タイムリミット」

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僕は自殺した。

正確には自殺行為というべきかも。殺害方法は冷凍睡眠。
バカな奴だと言われるかもしれないが、僕はガンダムが好きだ。ロボットが好きだ。戦争ものが好きだ。陸戦が好きだ。初代が好きだ。ガンキャノンのドロップキックには胸が躍る。Zが好きだ。ZZが好きだ。逆シャアは何度見ても目柱が熱くなる。Vが好きだ。Gが好きだ。Fの分身には感動のあまり拍手した。Wが好きだ。Xが好きだ。∀の黒歴史もそれはそれでアリだ。SEEDが好きだ。DESTINYは最高だ。シンのどうしようもなさは永遠の主人こ・・・おっと、話が逸れたみたいだ。

これだけガンダムが好きな僕が現代に生まれてしまったのは全くありえない位悲しいことだし、悲しいからガンダムのいる世界へ行こうと思う。つまり、未来へ。
冷凍睡眠からの蘇生率の低さは知っているし、これから始まる新シリーズを見れないことは非常に残念だけど、僕は行こうと思う。次に僕が目覚める時はガンダムのパイロットとなり、僕が物語りを紡ぐんだ。



酷い衝撃で目が覚めた。
まるで電気ショックでも受けたかのような痛みが脳に走る。咄嗟に頭を手で摩ろうとしても上手く体が動かない。あれ?あれ?
目の前に広がる光景は正しく戦場。焼け爛れた大地に逃げ惑う住民らしき人。敵うはずもないのに敵兵達が小さなアサルトライフルを発砲している。
僕は特に何の感情もなく、右手を凪いだ。響き渡る轟音と共に12.7mm弾の雨が易々と敵兵を引き裂いていった。その勢いのまま、先程逃げていった住民達をぐしゃぐしゃにミキシングする。
気付くと僕はジャンプしていた。バックパックと下半身に搭載されたジャンプジェットを使ったのだ。肩程の大きさをしていたビル群がミニチュアのように小さく眼下に広がる。目標落下地点は敵機械兵の背面。背中に背負った88mmキャノンで頭部を一撃してやれば即死に違いない。

・・・。
僕は何をしているのだ!?ここは何処だ!何故僕は戦っている!そして僕の中にいるコイツは誰だ!!
動揺が納まることのないまま、導かれるように僕の身体は動き、敵を駆逐してゆく。
戦闘もあらかた終了し、後続の歩兵部隊が到着すると、技術班が大急ぎで僕の身体をメンテナンスし始めた。
歩兵が民家に隠れた残党や住民を根絶やしにしてゆくのを呆然と見ながら漸く理解出来た。
僕はガンダムに乗れたんじゃない。ガンダムになってしまったんだ。乏しいSF知識から生体コンピュータというワードが浮かび上がる。その瞬間、僕の脳は軍用ネットワークに接続され、「生体コンピュータ」に関連する情報を一気に集めだした。しまった。なんてバカな事を!慌てふためきながら急いで回線を遮断し、スリープモードを装う。どうやら技術班の人間もしっかりと調べるのが面倒だったのか「誤作動」というだけで片付けてくれたようだ。
当たり前といえば当たり前だか、生体コンピュータに過去の記憶や人格があるわけがない。彼らが欲しいのは脳の処理能力であって、暴走の原因になりかねない要素は取り除くはずだ。ということは、僕が目覚めたのは酷く質の悪い偶然の悪戯で、彼らにとっては致命的な「不具合」として処理されることになる。
死にたくなければ、死んだふりを続けていくしかない。

そんな陰鬱な未来を想像している間に程なくメンテナンスも終わったようだ。徐々に身体に取り付いていた者達も離れてゆく。そんな中、なんとも言えぬ違和感を感じとって身体中を「探る」。違和感の原因はジャイロ機構部に置き去りにされた小箱。こんなものの僅かな重量さえも感知出来たのかと少し興奮を覚えたが嫌な予感が離れない。
まさかと思い、周囲にばれないよう小箱をスキャニングすると・・・やっぱり!爆弾だ!
技術班の中にスパイが紛れ込んでいたのか。
爆弾の機構は単純な時限式。今時全てアナログで作ってあるものだからクラッキングも出来ない。タイムリミットはおよそ・・・3分っ!?
立ち上がって即座に投げ捨てれば簡単だが、僕のパイロットは戦友とコーヒーブレイク中だ。助かった瞬間、僕は友軍に破壊されるのがオチ。
このまま爆発させても立ち上がれなくなるだけで脳は助かるのでは?でもそんな賭けに命を差し出すっていうのか!?それに修理時に脳の精密チェックをされてバレないとも限らない。

2分。

盛大にエラー音を鳴らして知らせるのは?でもどうやってジャイロまで導く!?
2分で発見、解体が出来るのか!?
どうする!?動くか!?鳴らすか!?

1分。

やばい。なんでこんななんだ!僕はガンダムが好きだっただけなのに!こんな結末欲しかったわけじゃないのに!
やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。やばい。
ゆ、夢なら覚めてくれーっ!!
う、う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!

ピピピピピッ

「   」

コメント(3)

あえての〜♪ 無っ記入〜♪ 反則技〜〜♪♪

本編ベタベタなので、下手にまじめなオチ書くよりこの方が面白いんじゃないかと卑怯技使っちゃいましたw

なお、脳内では4つくらいエンディング候補があります。
みなさんはどんなオチにしますか?w

P.S.
自分の知識ではSEED以降はよくわかんねーです
なんかOOとかユニコーンとかいた気がするけど、大筋ストーリーすらしらねぇw
大爆発か、夢オチか
うーん、頭が死んでいるかな。
その二つくらいしか浮かばないなぁ。
(さっきまで数行『夢オチ』を打ってみたけど、終着点が見つからず断念♪
そうなると、自分の中では夢オチかな。

P.S.
ユニコーン素晴らしい、らしいよ?
「ピピピピピッ」がそもそも目覚ましのコールに聞こえた罠。

敢えて変えるとするなら、次はパイロットになる。
しかしガンダムではない。現状に妥協しそうになったら敵影にガンダム。
一刀両断されそうになったら次の物語。
ガンダムに乗っているが単騎特攻で、残弾が尽きるが一向に減らない敵。
次はどんなだ…。で終わるエンディングとかいかがでしょうか。

まぁハッピーエンドは思いつかないかなぁ。
ガンダムは見ればハズレは無いと思いますので、割とオススメですよ。

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