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アバドコミュのアバドの第9

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コメント(14)

今月は、もう12月。12月といえば、第9。そして第9といえば、決まってフルトヴェングラー、 という時代はもう終わったのでしょうか……? 私の中では、確かにそれは終わったようです……アバドとベルリンフィルが送り出した第9の出現によって。たぶん、そういう風に感じた人は、ほかにも居るんじゃないのかなぁ。(もちろん、フルトヴェングラーの歴史的演奏はいつまでも変わらずに燦然と輝いているわけですが。)

第9というだけでは、現代では、マーラーの第9なのか、ブルックナーの第9なのか、ほかにも9番はいくつかあるし、「いったいなんの第9ですか?」といわれそうなぐらいクラシック音楽に占める、ベートーヴェンの位置はかつてほど磐石ではなくなったようです。もちろん、これは多くの人がより幅広くクラシック音楽を受け入れるようになった為でしょうから、喜ばしいことですよね。

前置きが長くなりましたが、そういった意味で、アバドとベルリンフィルの第9は、ベートーヴェンがこの交響曲に込めたただならぬ思いというものを、現代に初めてそれを伝えたのではなかろうか、といっても言いすぎではないような凄い演奏………です。(いや、正確には凄いコーラスというべきか。)

指揮、演奏、ソリスト、合唱……総合点でこれを上回る録音というのは、私の場合まだ聴いていません。それにアバドの指揮は、迫力がありながらも聴いていてリラックスでき、何度も聴き返せるのが特徴です。これこそ本物の巨匠の技です。

それ以来、私の中では、
第9といえば、……アバドとベルリンフィルのベートーヴェンが「第9」です。

そうですね、私が知らないだけで、もっと感動的で刺激的な演奏が他にも「ザクザク」あるかもしれませんが……「今のところ◎」という感じです。コーラスの部分が凄いと感じたのは、恐らくこれがはじめてだと思いますよ。ぜひ聴いてない方は、聴いてみてください。

(持っているのは、単品の輸入盤ですが、いわゆるプラケースではなくて、周りは紙のジャケットになってまして、ちょっと驚きですね。国内版では、プラケースでしたから。)


他の第9では、

ハイティンク/アムステルダム 「なかなか○」 

ミュンシュ/ボストン 「なかなか○」

ベーム/ウィーン(最後の録音) 「なかなか○」

などが、かつての愛聴盤だったのですが……それらより、ずっといいかなと。
書き忘れましたが、

グラモフォン盤のほうでしか聴いておりませんので、ソニー盤の良さは分かりませんが……。


以下、それぞれのデータです。

【DG盤】

ベートーヴェン:交響曲 第9番 ニ短調 作品125 《合唱》

カリタ・マッティラ(ソプラノ)
ヴィオレッタ・ウルマーナ(メッゾ・ソプラノ)
トーマス・モーザー(テノール)
トーマス・クヴァストホフ(バス)
スウェーデン放送合唱団
エリック・エリクソン室内合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:クラウディオ・アバド

録音:2000年5月 ベルリン〈デジタル録音〉《4Dオーディオ・レコーディング》



【ソニー盤】

ベートーヴェン:交響曲第9番ニ短調作品125『合唱』

ジェーン・イーグレン(ソプラノ)
ヴァルトラウト・マイヤー(メゾ・ソプラノ)
ベン・ヘップナー(テノール)
ブリン・ターフェル(バス・バリトン)
スウェーデン放送合唱団
エリク・エリクソン室内合唱団
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
クラウディオ・アバド(指揮)

録音:1996年、ザルツブルク音楽祭(ライヴ、デジタル)
ソニーの第九を持っています。

最後の高揚はものすごいですが、ちょっと制御不能気味かな。ピッコロも含めて、アバドが御しきれていなかったんではないかな。暴れ馬です。

閃光のような合唱と、渦を巻いてグングン上り詰めるオーケストラ。

あんな凄い第九を録音したわずか4年後に、また録音してしまうんだから。
こういうことって良いのか悪いのか。
だ・ぽんたさん

ソニー盤も、なかなか凄い録音だったんですね。私が知らないだけでしたね。
これはDG盤を聴いたときですが、現代の指揮者でもこれほどの第九の名演を聴かせることが出来るのか、と実は驚いたほどですよ。

まあ、私がアバド好きなこともあって、褒めすぎのところもあるかもしれませんが、アバドも、ベルリンフィルも立派なものだなとその時に思いましたね。
 
柏木さん

コメントありがとうございます。DGの録音からもう十年経ちますし、アバドも健康を取り戻したみたいなので、あと少なくとも一回は、第九の録音があるのかな(?)なんて思いますが、巨匠の最晩年の演奏がどう変化してくるのか楽しみですね。
アバドの第9は2000年のヨーロッパコンサートでのDVDもなかなかいいですよ!大学の音楽史の時間に聴いて好きになりました。
シガッチさん


なるほどDVDも出てたんですか、それはぜひ見てみたいですね。音楽DVDにはほとんど関心なかったので出ているとは知りませんでした。でも調べてみたところ、HMV辺りでは今のところもう売っていないような……。

ところで話は変わりますが、去年の年末のN響での第9、テレビで見ただけですが、クルト・マズアの指揮だったと思います、なかなか感動的でした。あのクルト・マズアという人は、歴史的な人物? だったようですね。これも知りませんでしたが。
> LaQさん
アバドの第9のDVDは以前「ヨーロッパコンサート2000inベルリン」というタイトルで前半プレトニェフとのピアノコンチェルト第二番、後半第9というプログラムで出てたんですが、現在は廃盤のようです。でも同じ映像が最近出たベートーヴェン交響曲全集DVDシリーズ(TDK)の中に入っています。大学で見たのはこちらの方でした。クルトマズアは僕もあまり詳しくないのですが、今までもゲヴァントハウス管やニューヨークフィルの音楽監督も歴任してきたドイツの大巨匠のようです。
見つけました、これですか。

http://www.hmv.co.jp/product/detail/2678691


♪ ♪ ♪


あれからアバドのソニー盤の第9も聴いてみましたが、うーん、個人的にはDG盤のほうが好みです。でも最初の全集のウィーン盤(ソリスト&コーラスがイマイチのような気が)よりはいいと思います。これら三つのいいところを統合できたとしたら、確かに凄い第9になるでしょうね。

> LaQさん
そうです、それです!確かに80年代のウィーン盤は合唱がオペラ合唱団なので、歌声が荒く透明感があまりありませんが、ソニーと最新盤の二つはスウェーデン放送なのでハモりのレベルと透明感はピカ一ですね!(さすが北欧!)

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