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いりこ姫のいりこ劇場コミュの【妄想】一二三・大城双子編(東海大相模)

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ナレーション:大城卓三


大城建二と俺、卓三は、双子だ。

沖縄からはるばる海を越えて、東海大相模の野球に憧れ、やってきた。

いざ、野球部に入ると、全国から野球留学した、いわばエリート軍団に遭遇し、圧倒された。

そんな時、ヤツに出会った。

身長が高く、眼光は獲物を物色している百獣の王ライオンのように鋭い。

そして、極めつけはコテコテの大阪弁…。

ヤベエ…。明らかにそのスジのもんだ…げっそり

俺達は影からこっそりヤツを見守った。

ヤツの名は、一二三慎太。

なんと、この風貌で俺達と同じ1年だってんだから驚きだ。

一体、何人殺ってきたんだ…。

ヤツに睨まれただけで、多分悲鳴を上げる間もなく息の根を止められそうだ。

見守っているだけで恐怖で失禁しそう…。

卓三君「建…、あいつ怖いよ…涙

建二君「確かに…。けど、大丈夫だ。俺とお前が2人でかかれば、いくらあいつでも。」

卓三君「殺られる前に殺るのか?」

建二君「いや…。まずはヤツの出方を伺おう。」

兄貴はそう言うと、小さな防犯ベルを俺にくれた。

建二君「ヤツに襲われそうになったら、この紐を引くんだぞ。」

卓三君「兄ちゃん…。わかった。」

建二君「これは…、俺達家族の写真だ。」

卓三君「…?」

建二君「そしてこれは、俺が夜なべして作ったお守り。」

卓三君「…まさか…。」

建二君「卓…、達者でな。」

卓三君「えええあせあせ(飛び散る汗)あせあせ(飛び散る汗)やっぱ俺がおとりかよげっそりむかっ(怒り)

建二君「お前の身に何かあったら、沖縄の家族には俺が連絡するから!!」

建二はそう言うと、俺の背中を力強く押し、俺は勢い余って一二三にぶつかりそうになった!!!

一二三君「!?…気ぃつけや、兄ちゃん。」

卓三君「あっあせあせ(飛び散る汗)…す、すんません!!」

あまりの恐怖にこっちもつられて関西弁になってしまった。

俺はそそくさとその場から立ち去ろうとした。

一二三君「ああ、ちょっと待ってくれ。」

卓三君「…えっ…。」

俺は恐怖で顔面麻痺を起こしながら恐る恐る振り返った。

一二三君「皆…、何故か俺にしゃべりかけてこん…。俺、こっちきてまだ間もあらへんから、どうしたらいいかわからへんねん…。まだ、ダチもいいひんし。」

卓三君「…!!」

一二三は落ち込んだ様子で俺に話しかけた。

一二三のナイーブな一面を垣間見た俺は、少し親近感が湧いた気がした。

思えば、俺と兄貴と立場は似ているかもしれない。

卓三君「俺と兄貴も、沖縄から来たんだ。周りに知ったヤツがいないから、俺達も未だにダチいねえし…。良かったら、俺達とダチにならねえか?」

一二三君「…。」

一二三は俺のほうを睨み始めた。

卓三君「…あ…、いや、ダチに…、なりませんか?」

沈黙が続いた。

卓三君「えっと…、ごめんなさい泣き顔

一二三の眼光により、俺は動きを奪われ、失禁寸前だった。

32秒後、一二三は屈託のない笑顔を見せた。

一二三君「ええのんわーい(嬉しい顔)?」

卓三君「…あっ、…ああ!!俺達マブダチだ!!!」

こいつの間…、クイズミリオネアの『みのもんた』並みだよ…。



俺と一二三はお互いに「たく」「しん」と呼び合う仲になった。



建二君「な、うまくいったろ?」

卓三君「建、てめえむかっ(怒り)…まあ、結果オーライだから許す。」

一二三君「お前ら双子か!よろしゅうにわーい(嬉しい顔)

一二三は俺達といるときは、笑顔でいてくれた。

しかし、野球の練習のときや、試合のときは鋭い眼光になる。

そのときに目が合うとやはり恐怖で失禁しそうになる…。



これからは試合中は『アテント』が必要だな!!!



―完―

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