やあ、
今日もまだ眠れないんだね
そっと目をつぶって話そうか
そっとだよ？
そっとというのは難しい
ぱちっでもなければぎゅっとでもない
あれ？いつつぶったっけなってぐらい自分に優しく、優しく
うん、大丈夫
いつか誰かがこう言ってたよ
きみの心は広い
私はそこでぽつんとひとり
怖くなるぐらい
だから逃げ出したんだ
と
うん、広いなんてもんじゃない
かといって狭いものでもない
自分と比べたり、理屈が混じると見誤るのかなと
劣等感や優越感、そこからなにが生まれるかって
優しくないよね、自分にも人にも
僕は僕できみはきみ
そういうことかなと
またいつか誰かがこうも言ったよ
きみは思うより子供だったのかもしれない
今になったからわかると
なんでこんな話をするか
うん、その通り
きみを眠らせるためでもなんでもなくて
僕が深い安心の中で眠りたいから
きみのためが
どうしても僕のためになる
かと言って、きみのこと考えていないわけでもない
言葉は遠い、けれど心は驚くほど近い
話を戻そう
子供か
人は一面的じゃないよ
色んな面があってきみであるように僕もそうなんだ
嫌いなあの子も好きな子も
どれを取っても愛しく思えたらそれは愛だよ
現実はそうもうまくはいかなくてね、嫌になる時もある
それも一面的に過ぎないのだけれど
じゃあどう伝えようか
そう考えてみるのも悪くはないと
けれど
まず自分が変わってみよう
自分の世界、映す世界に
些細な変化をつけてみよう
そう考えるのも悪くはない
頑張れって言葉が嫌いなだけ
頑張れってんならまず頑張ってるなって感じてもらわないと
それも難しい、よね。
だから
一緒に頑張ろうって
そうなるわけ
あぁ、話しすぎただろうか
よし、まとめよう
きみは素敵だ。
呼吸を整えて
そう、深呼吸。
おやすみ
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