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以下転載
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交渉力、発想力、人脈、 ビジネスセンスが活かせる新しい農業のカタチ・・・・・@DIME
計画的に安定した量の作物を生産し、自社の営業部が取引先を拡大。市場に合った商品を生産、加工、販売する。そんな「フツーの会社」化した農業形態、それが�倏清繁／有瓩澄�
「この青い空の下で体を動かし、稲穂が実る姿を見ていると、本当に働く喜びを感じるんです」（六星営農課・馬谷氏）
そんな気持ちよい若者が集まる石川県の農業法人、六星の誕生は1977年。減反が進む中、６軒の米農家が土地や労働力を共有し、レタスの栽培を始めた。
この六星に、現社長・輕部英俊さんが就職したのは97年のこと。農業は未知の分野だったが、「小田急線のラッシュに疲れて」大手建材メーカーから転職。仕事始めてすぐ、当時の六星に「改善すべき点が数多くある」と直感した。
●ひたすら雑草を抜き続け、六星ブランドは人気を獲得
例えば�猩酸鵜瓩鬟屮薀鵐媛修掘▲侫．鵑膨樟棔�販売すれば利益が出やすい。彼は首都圏の百貨店を訪ね、催事に参加するなど販路拡大に努めた。また、餅が売れる時期を細かく分析し、工場を効率的に稼働させるなどの改革を進めた。いずれも、東京でのビジネス経験が役に立った。だが、道は平坦ではなかった。小売店の担当者が代わると方針が一変し、突如出荷停止、という事態も経験した。
それでも自社で営業し販路を拡大するのはなぜか。現在の営業担当・浅野泰隆さんは「顧客の要望に応えられるのが大きい」と話す。
食材にこだわったレストランなどに営業する時は、営業担当がどのような食感の米が必要かを店に聞き商品を提案。最後は料理人や現場担当の味見や価格交渉を経て契約する。人脈や交渉力が必要になるが、取引先は客に「こだわりの米」とＰＲでき、六星は適正な価格で販売するなど、WIN-WINの関係を築けるのだ。
このほか市場ニーズも重視した。食の安全に対する意識の高まりを感じ、完全無農薬栽培に挑戦したのだ。営農担当者の西濱誠さんは「最初はひたすら雑草を抜き続ける日々でした」と苦笑するが、安定した栽培ができるようになると、さらに販路が拡大していった。
こんな経験の中で輕部さんは地の農業の発展に尽くす決意を固める。農業の現場では、いつ植え、いつ肥料をやるかなど、土壌に合った栽培法の継承が重要で、後継者がいなければ技術は失われる。そこで、六星が農業離れが進む田畑の耕作を請け負い始めた。耕作地は徐々に広がり、今や創業者が持っていた土地の約28倍！ 若者の雇用先にもなっている。
「今は米作り体験も実施しています。1000円で田植えや稲刈りに参加でき、育ったお米をプレゼントするんです」（大上戸裕さん）
こんなビジネス感覚の鋭さが六星のファンを増やし、それが営業に、さらには地域農業の発展に結びついていたのだ。社員の表情が会社の成長を表わしていた。
■輕部英俊社長（45歳）
元大手建材メーカーの営業。97年、30歳の時に、妻の父親である前会長（当時は社長）に誘われ入社。07年に社長就任。その後、石川県内に直売所を３か所出すなど経営を多角化。
■株式会社 六星
所在地／石川県白山市橋爪町104
社員年収／新卒者年収300万円以上
雇用条件／基本給応相談。
保険完備
休日／年間90日
社員数／約30人（臨時雇用含め約100人）
年商／約８億円
作付面積／約140ha
http://
六星の直売店『むっつぼし』金沢長坂店の様子。ほか、ＪＲ金沢駅おみやげ館内にも出店している。
「直売所を楽しんで寄ってもらえる場所にしたい」と、お弁当なども販売。
営農課・西濱 誠さんが米を刈り入れする。
極力農薬を使わない減農薬農法で育てた『六星米こしひかり 白米』（５kg・3150円）。甘みと粘りが特長。
★流通はこう変わった
農協や市場を通さないと、消費者のニーズをくみ取りやすく、高付加価値の商品を作りやすい。その一方、商売勘も必要になる。
◎六星の取り組みを例にチェック／農業法人化する４つのメリット
●営業担当が置ける
六星では高級カレーショップ、有名和食店などに営業し、作物を供給。中間マージンがないので利益が出やすく、顧客の要望に応えられ、ＷＩＮ-ＷＩＮの関係を築ける。
営業の浅野さん。
●大型機械が購入できる
耕作地の大規模化により、個人経営の農家では買いにくい大型機械も導入しやすくなる。自社の貯蔵施設も設置でき、作物を最適な状態で保管。品質維持にもつながる。
本社近くに効率化に寄与する耕作機械がずらりと並ぶ。
●計画的に生産できる
顧客と契約を結んでも、小規模だと天候不順などで納入できなくなる可能性がある。作付面積が広ければ、余裕を持って栽培するなど、リスクを抑えることができる。
出荷前の六星の米。安定供給は、営業の大きな売りになる。
●6次産業を形成できる
大規模化により、作物の生産だけでなく、加工や自社ショップでの販売など、経営の多角化が可能（６次産業化）。これにより作物に付加価値をつけ、儲けを大きくできる。
生産した米をおにぎりにし、石川県内の自社ショップで販売。
以下転載
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交渉力、発想力、人脈、 ビジネスセンスが活かせる新しい農業のカタチ・・・・・@DIME
計画的に安定した量の作物を生産し、自社の営業部が取引先を拡大。市場に合った商品を生産、加工、販売する。そんな「フツーの会社」化した農業形態、それが�倏清繁／有瓩澄�
「この青い空の下で体を動かし、稲穂が実る姿を見ていると、本当に働く喜びを感じるんです」（六星営農課・馬谷氏）
そんな気持ちよい若者が集まる石川県の農業法人、六星の誕生は1977年。減反が進む中、６軒の米農家が土地や労働力を共有し、レタスの栽培を始めた。
この六星に、現社長・輕部英俊さんが就職したのは97年のこと。農業は未知の分野だったが、「小田急線のラッシュに疲れて」大手建材メーカーから転職。仕事始めてすぐ、当時の六星に「改善すべき点が数多くある」と直感した。
●ひたすら雑草を抜き続け、六星ブランドは人気を獲得
例えば�猩酸鵜瓩鬟屮薀鵐媛修掘▲侫．鵑膨樟棔�販売すれば利益が出やすい。彼は首都圏の百貨店を訪ね、催事に参加するなど販路拡大に努めた。また、餅が売れる時期を細かく分析し、工場を効率的に稼働させるなどの改革を進めた。いずれも、東京でのビジネス経験が役に立った。だが、道は平坦ではなかった。小売店の担当者が代わると方針が一変し、突如出荷停止、という事態も経験した。
それでも自社で営業し販路を拡大するのはなぜか。現在の営業担当・浅野泰隆さんは「顧客の要望に応えられるのが大きい」と話す。
食材にこだわったレストランなどに営業する時は、営業担当がどのような食感の米が必要かを店に聞き商品を提案。最後は料理人や現場担当の味見や価格交渉を経て契約する。人脈や交渉力が必要になるが、取引先は客に「こだわりの米」とＰＲでき、六星は適正な価格で販売するなど、WIN-WINの関係を築けるのだ。
このほか市場ニーズも重視した。食の安全に対する意識の高まりを感じ、完全無農薬栽培に挑戦したのだ。営農担当者の西濱誠さんは「最初はひたすら雑草を抜き続ける日々でした」と苦笑するが、安定した栽培ができるようになると、さらに販路が拡大していった。
こんな経験の中で輕部さんは地の農業の発展に尽くす決意を固める。農業の現場では、いつ植え、いつ肥料をやるかなど、土壌に合った栽培法の継承が重要で、後継者がいなければ技術は失われる。そこで、六星が農業離れが進む田畑の耕作を請け負い始めた。耕作地は徐々に広がり、今や創業者が持っていた土地の約28倍！ 若者の雇用先にもなっている。
「今は米作り体験も実施しています。1000円で田植えや稲刈りに参加でき、育ったお米をプレゼントするんです」（大上戸裕さん）
こんなビジネス感覚の鋭さが六星のファンを増やし、それが営業に、さらには地域農業の発展に結びついていたのだ。社員の表情が会社の成長を表わしていた。
■輕部英俊社長（45歳）
元大手建材メーカーの営業。97年、30歳の時に、妻の父親である前会長（当時は社長）に誘われ入社。07年に社長就任。その後、石川県内に直売所を３か所出すなど経営を多角化。
■株式会社 六星
所在地／石川県白山市橋爪町104
社員年収／新卒者年収300万円以上
雇用条件／基本給応相談。
保険完備
休日／年間90日
社員数／約30人（臨時雇用含め約100人）
年商／約８億円
作付面積／約140ha
http://
六星の直売店『むっつぼし』金沢長坂店の様子。ほか、ＪＲ金沢駅おみやげ館内にも出店している。
「直売所を楽しんで寄ってもらえる場所にしたい」と、お弁当なども販売。
営農課・西濱 誠さんが米を刈り入れする。
極力農薬を使わない減農薬農法で育てた『六星米こしひかり 白米』（５kg・3150円）。甘みと粘りが特長。
★流通はこう変わった
農協や市場を通さないと、消費者のニーズをくみ取りやすく、高付加価値の商品を作りやすい。その一方、商売勘も必要になる。
◎六星の取り組みを例にチェック／農業法人化する４つのメリット
●営業担当が置ける
六星では高級カレーショップ、有名和食店などに営業し、作物を供給。中間マージンがないので利益が出やすく、顧客の要望に応えられ、ＷＩＮ-ＷＩＮの関係を築ける。
営業の浅野さん。
●大型機械が購入できる
耕作地の大規模化により、個人経営の農家では買いにくい大型機械も導入しやすくなる。自社の貯蔵施設も設置でき、作物を最適な状態で保管。品質維持にもつながる。
本社近くに効率化に寄与する耕作機械がずらりと並ぶ。
●計画的に生産できる
顧客と契約を結んでも、小規模だと天候不順などで納入できなくなる可能性がある。作付面積が広ければ、余裕を持って栽培するなど、リスクを抑えることができる。
出荷前の六星の米。安定供給は、営業の大きな売りになる。
●6次産業を形成できる
大規模化により、作物の生産だけでなく、加工や自社ショップでの販売など、経営の多角化が可能（６次産業化）。これにより作物に付加価値をつけ、儲けを大きくできる。
生産した米をおにぎりにし、石川県内の自社ショップで販売。
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