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Salad Days Episode?コミュの第14章 だいこん

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2005.11.27
AM10:00

ガサゴソ・・・ガサゴソ・・・・

大谷は、まむし谷を歩き回っていた。
あの電話の男を捜して・・・。
もう捜し始めて1時間半にもなる。
電話をかけても通話中の音ばかり。
大谷はほとほと疲れていた。

大谷『まったく自分が来いって言ったくせに・・・。』

再度、携帯からリダイヤルしてみる。

プルルルル・・・・プルルルル・・・・・
呼び出し音が鳴る。

そしてプツッっという音の後、また同じ音が。
プー・・・、プー・・・、プー・・・・。

大谷『また話し中かよ!!』

『え!?何がですプー?』
携帯から声が聞こえてくる。

大谷『お前!!今まで電話に出てたのかよ!!まぎらわしいんだよ!!このサイコ野郎が!!』

大川『ごめんなさいプー。』

大谷『いったいどこなんだよ!!いんのは?』

大川『今ちょうどあなたの後ろです。・・・・プー・・。』

大谷が驚いて振り返ると、真後ろに大川がいた。
手には蜂蜜の瓶と大根を持っている。

大谷『ちょっといるんなら声かけてよ!!それで、あんたは何なの?あんたも山口の一味?』
大川『違いますプー。あなたの味方・・プー・・・。』
大谷『じゃあ娘はどこ?娘返してよ!!』
大川『あなたの娘は、男と一緒プー。』
大谷『まあ、いつの間に・・・。まだ接吻の仕方も知らないでしょうに・・・。けがらわしい!!』
大川『そういう意味じゃないプー。山口組に雇われている男に身柄を拘束されているっプー。』
大谷『いったいどこにいるの?』
大川『安心するっプー。その男・・・・・僕・・・知ってる・・・プー・・・。』

AM10:45
田玉のデスクの電話が鳴る。
田玉『はい!田玉だが。』
『小田です。都立大学駅前の爆発後、逃げた女の行方ですが、どうやら電車に乗って日吉まで行ったみたいですね。』
田玉『あの東急ストアの監視カメラに写ってた女か?』
小田『はい。今日吉駅にいるんですが、おもしろいことになってきましたよ!!』
田玉『何だ?』
小田『日吉駅の監視カメラの映像調べてるんですが、どうやら爆発前日の昼過ぎにあの女はこの駅から都立大学駅まで乗ってますね。たぶん日吉に住んでるんでしょう!』
田玉『それがおもしろいのか?』
小田『いえ。その女が日吉を出て、日吉に帰ってくるまでの映像調べてたら、あいつが写ってたんですよ!!』
田玉『あいつ?』
小田『Mr.sanoです!』

田玉は思わず受話器を握り締めた。

小田『26日の深夜、日吉駅で降り、今日の朝、日吉駅から乗ってます。』
田玉『確かか?』
小田『確かです。映像から26日深夜時点で手から流血してるのが確認できます。ただ問題なのは、朝の時点で手が手当てされてるようですね。』
田玉『よくやった!!おそらくアジトが日吉にあるな。神奈川県警総動員で日吉の町中ローラーかけろ!!』
小田『わかりました。』


AM11:30
大谷『はやく教えろ!!』
大川『いやプー!!』

もう1時間近く押し問答が続いていた。

大谷『なんでだよ!?知り合いなんだろ!!どこにいるか言えっつーの。』
そう言って大川の首を絞める。

大川『今はだめ・・・・プー。組にばれる・・・プー・・・』
大谷『なんでだよ!?知り合いなんだろ!!』
そう言ってまた大川の首を絞める。

大川『どうしても・・・・今は・・・・だめ・・・プー・。 でも・・、その男・・・言ってる・・・・・命は・・・保障する・・・・って・・・プー・・。』
大谷『なんでだよ!?知り合いなんだろ!!』
そう言ってまだまだ大川の首を絞める。

大川『男・・・・・言ってた。山口に・・・ばれないように・・・あさって・・・・昼・・・・大谷の自宅に・・・・娘を・・・・逃がしに行く・・・って・・・・プー・・』
大谷『なんでだよ!?知り合いなんだろ!!』
大谷は病みつきになってきたのか、まだまだ絞める。

大川『だから・・・・・安心する・・プー・・。自宅で・・・待つべき・・・プー。信じて・・・・・・』
そう言うと大川はついに気を失った。

大谷は自分の腕力に驚き、思わず手を離した。
そのせいで気を失った大川の巨体は、谷の底へ落ちていった。

その場には、大川の持っていた大根だけが落ちていた。


PM12:30
羽田空港到着ゲート

苑子『やった!!ついに東京ばい。』
うれしさのあまり思わず博多弁が出てしまった。

山内『うきうきばい。』
山内もつられた。

三輪『東京プリン。』
三輪はお土産のことに気をとられている。

三輪『ちょっと私お土産買ってくるから、待合室で待ってて!!』
苑子『三輪ちゃん!!もう!?分かったよ!!待っとく!!』

そういって、三輪は走っていき、苑子と山内はベンチに座った。

ベンチの正面には、待合客用の大型テレビがあった。
テレビにはニュースが流れていた。

苑子は目を疑った。
テレビ画面の“今朝福岡:天神の高層マンション爆破テロ”のテロップに。

そして山内が苑子に言った。
『楽しい旅になりそうだな!!』


同時刻
東京都新宿区神楽坂

ある料亭の一室。
山口が口を開いた。
山口『おやおや、木村建設のトップがわざわざ。』
木村『いえいえ。本日のお礼もかねて。』
山口『文紀さん。いかがでした?結果のほうは?』
木村『いやー、満足です。助かりましたよ!!ここんところずっと福岡地検ににらまれてましてね。』
山口『あのマンションはやっぱり・・・』
木村『そうです。このご時勢ですんで、鉄筋かなり抜いてましてね。まさかこんなに日本中摘発されるなんて夢にも思いませんでしたよ。でも、うちはもう安心だ。これも有希子さんのおかげだ。』
山口『いえいえ。』
木村『テロに見せかけるとは、芸が細かい。』
山口『うちのエリートが手がけましたの。私の親友でもありますの。あっ、そうだ。次の仕事をその親友に連絡する時間でしたわ。ちょっと失礼。』
そう言い、山口は部屋から出た。


羽田空港待合室
山内『俺、ちょっとトイレ行ってくるわ。』
苑子『うん。』

苑子は心配そうに山内を目で追い、目をテレビ画面に戻した。
テレビ画面には、天神のマンション崩落の瞬間が流れていた。
そして、アナウンサーが、
『現場には“イスラム万歳!!自衛隊は聖地から出て行け!!”と書かれた横断幕が残されていました。』
と伝えていた。

苑子がトイレのほうに目をやると、山内は電話をかけていた。


神楽坂の料亭
山口は電話を手に取り、番号を押した。

山口『あ!有希子よ。もう東京着いたの?早いわねー!!それにしても今朝の仕事素晴らしかったわー。さすがね!!先方も大喜び。』

山口は飛び跳ねて喜んだ。

山口『それでなんだけど、前話したやつ。今日やってみてくんない?報酬は今朝の倍払うから!!』

山口は期待した。

山口『え!?やってくれるの?ありがとう!!三輪ちゃん!!』

三輪『ぜんぜんいいよー!!じゃあまた。』

電話を切った三輪は、笑顔で苑子の待つ待合室へと歩き出した。

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