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文字の歴史コミュのABC順の発祥

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ラテン文字(ローマ字)は伝統的に
「ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ」と決められた順序を持っています。
英語の辞書をはじめとしてさまざまな索引の順番、
オリンピックの各国代表の入場順にも使われています。
その順序はいつごろどのような経緯で決まったものなのでしょうか。

コメント(9)

ラテン文字の元はエトルリア文字で
エトルリア文字はギリシャ文字の流用です。
ナポリの北のクーマというギリシャ都市から入ったと
考えられており、最初は右から左の表記で全て裏返しです。
ギリシャ文字の元はフェニキア文字だとされていますが
フェニキア文字の体系がはっきりする前の
文字からだという説もあります。
ギリシャ文字の痕跡は紀元前8世紀から後のものですので
自然に考えれば元はフェニキア文字ということになります。
アルファベットという言い方は
ギリシャ文字の最初の二文字アルファとベータのことで
文字の呼び名はギリシャ語では外来語です。
フェニキア語などのセム語族の言語では
アルファの元であるアレフは牛、
ベータの元であるベートは家です。
現在のアラビア語でも家のことはバイトと言います。
フェニキア文字は紀元前1100年ころから
はっきりした体系の痕跡が確認できますが
それ以前にアルファベットの順序が
無かったとは言えません。
現在、間接的な証拠と考えられるのは
楔形文字のアルファベット、ウガリト文字です。
これは紀元前14世紀のものですので
痕跡としてまとまった形で実際に確認できるのは
これが最古のものということになります。
しかし、アルファベットの本流は
粘土板による楔形文字ではなく、線文字であり
古代エジプト文字からの転用という見方が
現在は一番有力です。
パピルスでは右から左に書くこと、
子音のみの表記であること、
字形の上である程度の連続性があることが
この見方の根拠になっています。
ただし、古代エジプト文字には
アルファベットの順序は全く見られませんので
恐らく紀元前15世紀くらいに
シナイ半島からカナンの辺りでできあがったものと
推測できます。
ちなみにラテン文字の傍流である
ルーン文字の順序をフサルクといいますが
この順序がどこから発生したのかは謎のままです。
スヌスムムリクさんの仰るように、フェニキア文字の順番に由来するそうなのですが、フェニキア人にとって一番重要なものは牛だから牛の意味のアレフからはじまるってたしか、プルタルコスが書き残していたような気がします。
フェニキア文字以前にアルファベットの順序があったことは
ウガリト文字によって確認できます。
従ってフェニキア文字が起源とは言えません。
順序自体には意味が無く、意味がないからこそ
そのままの形で引き継がれているということです。
最初期の文書の中にも最初から既成事実として
現れるため、決まった経緯などは確認できません。
プルタルコスのアルファベットに関する話は『倫理論集』の中の饗宴編にありました。
アルファベットの最初の文字がなぜアルファなのかという題目に3人が答えていくという話ですね。
最初の答えは、完全な母音が先に来るのは当然でその中でも
二重母音で必ず先立つアルファが最初になるというもの。
二番目の答えは、フェニキア人が牛のことをアルファと呼んでいて
ヘシオドスによれば牛は一番不可欠なものだからというもの。
三番目の答えは、アルファの音はもっとも自然に口を開けて発生する音だからというもの。
これは、鶏と卵のどちらが先かという題目などと共に語られている宴会ばなしです。
プルタルコスは紀元1、2世紀のローマ時代のギリシャ人ですが
ギリシャ文字がフェニキア文字の転用であるという話は、
紀元前5世紀のヘロドトスが書いているのでギリシャ人にとっては
おなじみのことだったのでしょう。
ヘロドトスはそれまでのギリシャ人は文字を知らなかったと
書いていますが、現在ではギリシャ人は
クレタ島の線文字Aと便宜上呼ばれている文字を転用した線文字Bを
紀元前12世紀まで使っていたことがわかっています。
ちなみにギリシャ人はアルファを母音と考えていたようですが
セム語ではアレフの文字は母音ではなくて子音を表します。
声門閉鎖音と言いますが、日本語の促音のようなものです。
Aの音を特別視するのは、古代インド人も同じだったようです。
しかし、アルファベットの系譜は母音を一切表記しない体系から
来ていますので、別の基準で考える必要があるでしょう。
最近のニュートンという雑誌に色々と書いてありましたね。
うーん 深まる疑問

とりあえずささやかな「蔵書」の中で一番頼りになりそうなものを読み返しました

『初期アルファベット』ジョン・ヒーリー著 大英博物館双書 失われた文字を読む 4 學藝書林 1996

最初は子音だけだった(古代中東)

文字の順序(このトピで問題になっているまさにアルファベットの順序)
は初期の頃からかなりの証拠がある

1948年発見のウガリット語のABC系列(ABCがあるわけではない)
のテキスト 文字を順番に並べただけのもの

a b g h(下に記号付き) d h t y k s(記号付き) l m d(記号付き)
n t(記号付き) s と続く

現代からさかのぼるのとは違いそう簡単ではなさそう

ところでこのトピを立てた人はどうしちゃったんでしょうね

まあ面白いからいいけど
「英語の辞書をはじめとして」と書いておられるが
ヨーロッパの辺境の英語はなんの基準にもならないと思えます
エティオピア文字(シナイ文字からフェニキア文字が派生する以前に別れた南アラビア系の文字)の順番も確か同じ様だった気がするのですがとなると相当古いのでは無いでしょうか。

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