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フェルディナン・ド・ソシュールコミュのソシュールの思想を読むのにおすすめの文献ありますか?

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とりあえず、スタンダードなものから。
丸山圭三郎『ソシュールの思想』岩波セミナーブックスとかでしょうか。

コメント(25)

私も丸山圭三郎からでした。
逆に私も含め周囲の失敗談ですが、「一般言語学講義」をダイレクトに読もうとすると、これはとても難しい。
なにしろ言語学の講義なので、そっちの専門用語が激しい。

原典を読むというのは大抵の場合基本姿勢として正しいと思うのですが、ソシュールに限ってはまず丸山氏やジョナサン・カラーで概観を固めるべきだと思います。
また、丸山氏の指摘するように、「一般…」は誤解を生む編集や訳をたぶんに含むということもいまや常識ですね。

あと、構造主義一般を解説した本なども(とっさに名前がでてきませんが)ソシュールに当然ながらページを割いていますから、その後文芸批評などにどう影響を与えたかなどを知るにはいいと思います。
はじめまして。
先日,このコミュニティに入らせていただきました。
「構造構成主義」という新たな認識論(メタ理論)を体系化したりしています。

ソシュールの第三回講義を忠実に翻訳したものが,2003年に出ています↓

Saussure,F.de. 1971 一般言語学第三回講義:コンスタンタンによる講義記録 相原奈津江・秋津伶(訳) 京都:エディット・パルク [Saussure,F.de. 1910-1911 Troisieme cours de linguistique generale:D’apres les chaiers d’Emile Constantin. ドイツ:パーガモン出版]


◆丸山圭三郎(1981) ソシュールの思想 東京:岩波書店.
 ↑は,みなさんがおっしゃっているようにマストアイテムだと思います。


◆丸山圭三郎(1983) ソシュールを読む 東京:岩波書店.
 ↑は,ソシュール思想について押さえてありながら,さらに丸山圭三郎氏の「記号論的還元」という概念装置にまで話が及んでいる点が,独自性があり,おもしろいと思います。


 個人的には,ソシュール思想のエッセンスは,言語の「恣意性」「差異性」「蔽盲性」という三つの概念と,それらの関係を押さえれば,十分理解できると考えています。
 これについては『構造構成主義とは何か』の5章に詳述してありますので,ソシュール思想のエッセンスをてっとり早く理解したいという方にはお勧めです。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4762824275/ref=pd_sim_dp_1/249-2724960-8628339


 余談ですが,丸山圭三郎氏の最後の著作は『人はなぜ死を恐れるのか』という漫画家との対談本です(その本校正を終えてから亡くなられたそうです)。死期を悟っているせいか,好き放題本音をいっていて,おもしろいです(同一人物か疑いたくなるほどですが)。

それでは失礼します。
丸山さんには大学で教わり、スタージュというフランス語合宿などでもお世話になりました。卒業してからも、原稿を頂いたりしているうちに、みるみる有名になられて、ご自分の言語哲学というものを展開されました。それはそれである一時代を築いたのですが、テレビ、ラジオを含めて、優れたフランス語教師であり、言語学や新しい学問の読みを、ある種のロマンティシズムを通して行ったという側面は、人々を惹きつける部分があると思います。

彼についてのアンソロジー、「言語哲学の地平」と著作「文化記号学の可能性」は以下のサイトにあります。
http://www.natsumeshobo.com/

客観的にはソシュールからどんどん逸れて自分の世界に入っていったということはありますが、ソシュールについて、シニフィアン、シニフィエ、記号論などについて、日本で広めた啓蒙・貢献者であったことは間違いありません。
「ソシュールの思想」についても、そういう思考のダイナミズムを感じることが、読む快楽であるように思います。

思想としての言語と心中した丸山さんに献杯を
>shinobuさん

丸山圭三郎氏のご指導を受けたとのこと,うらやましい限りです!
僕は丸山氏のご存命のときは,大学生にもなっていなかったので,丸山氏は「レジェンド」に他なりません。

そういえば,ちょっと前に,竹田青嗣氏が「丸山さんとよくカラオケに行ったよ」とおっしゃっていて,「いいなー」と思ったのを思い出しました(甲野善紀氏も一緒にカラオケに行った時でした)。

丸山氏に「カラオケ」という文化的営みを伝授したのは,竹田青嗣氏だったそうで,それがなければ,丸山氏が『人はなぜ歌うのか』という本も出すことがなかったと思うと,人の「縁」っておもしろいものだなと思います。

shinobuさんのおっしゃる通り,丸山氏の著作(50冊ぐらい?)のある割合をフランス語関係が占めていたので,意外だった記憶があります。副業?でフランス語のテクストも書かれていたのかな,ぐらいに思っていましたが,フランス語の先生としても著名な方だったのですね。

ソシュールからだいぶはずれてしまいましたが,日本において,丸山氏の業績なくしてソシュール思想は語れない,ということでご容赦ください。

それでは失礼致します。
立川先生の講義は10年ほど前に受けていました。
もちろん教科書は「現代言語論」。
理系の学生だったので、私にはあまりよくわかりませんでしたけどね。
独特の話し方が印象的で、とても眠くなるのを覚えています。
立川健二は大学時代の友人で、修士修了から注目され、下記のような著作があります
特に「力の思想家ソシュール」「愛の言語学」はお勧めです
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?KEYWORD=%97%A7%90%EC%8C%92%93%F1
はじめまして。
学生時代、立川先生のゼミにおりました。懐かしい。。
立川先生の授業、当時の私にはとても刺激的でした。
パリでも遊んでもらいました。その後お元気なのでしょうか?
はじめまして。

やはり丸山圭三郎の『ソシュールの思想』は必読ですね。
個人的には以下のような文献が良かったです。

○丸山圭三郎『カオスモスの運動』講談社学術文庫
○丸山圭三郎『文化のフェティシズム』勁草書房
○丸山圭三郎編『ソシュール小事典』大修館書店
○前田英樹『沈黙するソシュール』書肆山田
○F・ド・ソシュール『ソシュール講義録注解』前田英樹訳注、法政大学出版局
○J・カラー『ソシュール』岩波同時代ライブラリー
○E・F・K・ケルナー『ソシュールの言語論 その淵源と展開』山中桂一訳、大修館書店
○G・ムーナン『ソシュール』福井芳男・伊藤晃・丸山圭三郎訳、大修館書店
○F・ガデ『ソシュール言語学入門』立川健二訳、新曜社
○丸山圭三郎・廣松渉『記号的世界と物象化』情況出版
○丸山圭三郎他『文化記号学の可能性』日本放送出版協会
○丸山圭三郎『欲望のウロボロス』勁草書房
○エミール・バンヴェニスト『一般言語学の諸問題』河村正夫・木下光一・高塚洋太郎・花輪光・矢島猷三訳、みすず書房

あと、後期の丸山圭三郎はソシュールから徐々に文化記号学を提唱し、「生の円環運動」などのタームを使い出しますよね。井筒俊彦氏の著作も併せて読むとわかりやすいと思います。一番適しているのは『意味の深みへ』(岩波書店)かなと思います。
 東京大学出版会より、『一般言語学講義』の新訳が出るそうですね。

 http://www.utp.or.jp/bd/978-4-13-080250-5.html

ソシュール 一般言語学講義 コンスタンタンのノート
ソシュールF, 影浦 峡 訳, 田中 久美子 訳
ISBN978-4-13-080250-5, 発売日:2007年03月中旬, 判型:A5, 228頁


内容紹介
記号論の祖とされ,その思想の影響は言語学にとどまらず,哲学,情報科学,芸術論など広範に及ぶソシュール.本書は,ソシュール『一般言語学講義』を,望み得る最高のテキストにもとづき正確に再現,いまや20世紀の古典となった作品の全貌を明らかにする.解説・石田英敬.
 新訳のほうは、丸山が指摘していた、学生の講義ノートとの矛盾点をどのように処理しているのでしょうか。
とりあえず構造主義に入るためにソシュールは必須と思い
町田建「ソシュールのすべて」
を読みました。非常にわかりやすかったです。もちろん全てだとは思ってませんが、概観は出来たかなぁと。
丸山圭三郎の『ソシュールの思想』はまた余裕が出来たら挑戦したいです。
○丸山圭三郎『カオスモスの運動』講談社学術文庫
これを一番にお奨めします。
『カオスモスの運動』は丸山圭三郎の思想が到達した、極北の一つでしょうね。

いきなり読んでもわからない人が多いとは思いますが、『ソシュールの思想』を読んで『文化のフェティシズム』も読んだら、ぜひ『カオスモスの運動』は読むべきでしょう。ものすごい世界に突入していきます。

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