- 詳細 2024年4月18日 10:54更新
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境界性人格障害
１）症状
ボーダーライン・パーソナリティとも言われています。
対人関係、自己像、感情の面で不安定で激しい衝動性を示すもので、他人を極端に高く評価したかと思うとすぐに激しくけなしたり、裏切られたと考えたりします。
自分自身の像も不安定で、自己破壊的な衝動（たとえば、浪費、性行為、暴飲暴食、薬物乱用、無謀な運転）を示したりする性格特徴をいいます。
自傷や自殺企図を繰り返したり、空虚感が持続しますが、気分は不安定で焦燥、不安を示します。
また、しばしばかんしゃくを起こしたり、一時的に妄想的な考えをいだくこともあります。
２）治療
本人が苦痛を感じたり、家族を含めた周囲の人にとって問題となった場合に医療機関を受診しますが、人格障害を治療することはなかなか困難です。
人格はその人の生まれながらの資質と生育してきた環境が関係し、長い年月を通して形づくられたものであり簡単に買えることは出来ません。
患者と長期間にわたって治療関係（精神療法）を続けることで当面の現実的な問題を話し合いながら解決したり、患者のおかれた環境を調整し、少しでも不適応を起こさないよう配慮します。
治療には時間を要します。ただし、医師と患者関係が良好に保たれれば、患者は医師の助言を受け入れ言動に改善がみられるようになります。
感情の激しい動き、衝動性などに対しては向精神薬を用いることによって一時的な軽減をはかることは可能です。
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