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最終回を語るぜよコミュの妖怪人間ベム

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1968年10月〜1969年3月フジテレビ系で放送。
2006年4月〜9月アニマックスで第2作放送。
2011年10月〜日本テレビで実写ドラマ放送。

 何かの偶然でこの世に生まれたベム・ベラ・ベロの3人の妖怪人間が、良い行いを積めばいつか人間になれると信じて旅を続ける。「早く人間になりたい!」のセリフはあまりにも有名。作画を韓国の東洋放送で行ったため、国籍・時代不詳の無国籍風物語となった。
 本作は何度か再放送されているが、現在では放送禁止とされる用語が多く、音声カットが頻発する。またいくつかの作品は放送自粛リストにあげられ、今では放送されることはない。妖怪人間たちの3本指も、2006年の第2作では5本指に修正された。
 差別を糾弾する側の作品が、かえって社会で問題視されるという展開が、本作品のプロットとシンクロしているのが非常に興味深い。


図左:左からベラ、ベロ、ベム。円内は本来の姿。
図中:炎に包まれる3人。
図右:リメイクされた「妖怪人間ベム」。妖怪人間たちの指が5本に修正されている。

コメント(1)

 妖怪人間たちは、いつか人間になれると信じて悪い人間と戦った。彼らはふだんは人間の姿をしているが、戦うときは妖術を使うため、本来の妖怪の姿に戻る。そこでは人間の姿をした方が悪で、妖怪の姿をした方が善であり、見事に価値観が顛倒している。
 最終回では、人をさらって魂を食べる化け物が登場する。化け物はベロを館に誘拐し、魂を抜き取って食べようとするが、出て来た魂は妖怪のもので、人間ではないので食べられない。
 そこへベロを救出するため、ベムとベラが乱入する。館には、魂を食べられてしまった抜け殻の亡者たちが大勢いた。そのとき2人は、魂のない人間の体に自分の魂を入れば、自分たちが人間になれると気づいた。しかしそれは、人間の魂を犠牲にすることであり、彼らのそれまでの旅を全否定する行為だった。
2人が化け物を倒すと、死んだ化け物の体から、食べられた人の魂が抜けて亡者の体に戻り、全員生き返った。逃げ出した捕らわれの人間たちの中には、ベロと同じ年格好の少年がいた。ベラは思わず「あの子を逃がしていいのかい? あの子の体にベロの魂を入れれば、人間になれるんだよ」と言う。それは、我欲のために人の魂を食べていた化け物と同一軌道上にある考えであった。
 だがベムは、そのためにはあの子の魂を追い出さねばならず、それでは人間を犠牲にしてしまうとベラを諭す。そして自分たちには悪い妖怪を見つける特殊な能力があり、自分たちが人間になってしまったら、悪い妖怪と戦う者がいなくなるではないかと言う。彼らは長い旅の果てにようやく、自分が何のために生まれてきたのか、その意味を見出したのだ。彼らの旅は、このとき事実上終わった。人間になるための旅は、その方法を自ら断念することでその意味を失った。人間になることを諦めた彼らは、そのとき誰よりも人間らしい心を持っていただろう。彼らはそのことに満足できたのだ。

 ベラがベロの魂をベロの体に吹き込むと、館に化け物がいるとの通報を受けた警官が駆けつけ、館に火を放ってしまう。彼らはベム・ベラ・ベロが中にいることも、彼らが人間を救ったことも知らない。館は炎上し、炎に包まれ逃げ場を失った3人は、帽子とマントと靴だけを残し炎の中に消える。
 皮肉なことに、もしも彼らが我欲のために人の体を奪っていたら、それはその場での死を意味したのだ。本作は、外見上の美しさではなく、人の心の美しさこそが人間性そのものなのだということを訴えている。

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