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暦 こよみコミュの太歳と十二支の方位配当をめぐって

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 宇宙空間では自分が居る場所を規定する尺度が無いために、左右とか上下、前後などや方位は成立しません。しかし、地上に住む私たちにとっては、“地”が自分の足下(あしもと)にあるものであると同時に、自分の居る場所でもあります。また、それは自分が周りを見渡す時の視野の原点でもあります。だから、自分の足下を中心として東西南北の方角が生まれます。つまり、私たちは“地”の上に立つからこそ東西南北とか上下左右、前後という方向性を獲得するということです。そして地上(=日常)の方角は、人間の生活単位時間である一日の陽射し(ひざし)の方角と密接に関係するので、地上の“理(ことわり)”(時空の体系)は北半球に住む者においては右回りになります。だから、太陽の影響力の盛衰を表す12の記号である“十二支”は右回りに配当されます。

 一方、“天”は私たちの頭上にあるものです。それは、私たちに覆い被さる形で下向きになっています。つまり、“下を向いて観察した時に右回りだった陽射しの動き(回転)も、地面を背にして空を見上げれば左回りです”。地上の方角と天の方角とはどら焼きのように重ね合わせると一致します。しかし、地上の座標の中心が自分自身であるのに対して、天の座標の中心ははるか彼方(天の北極)です。

 そして、次元の異なる二つの世界が空間的には“空(そら)”を境に、時間的には“1日”を境に反転し、主体・客体(表・裏)の対称性を持った関係になっているのです。このことは非常に示唆深いことです。
 それはつまり、以下のようなことです。1日よりも短い尺度(つまり、時分秒単位)で眺める時、太陽も月も地上の座標においては当然右回りしています。ところが、1日よりも長い時間の尺度(年月単位)で眺める時には、太陽と月は私たちにとって絶対的他者とも言える天の座標(恒星を固定した星空)の上をまた右回りしているのです。太陽や月のほか、惑星の順行も同様に右回りです。ここに、天の(長時間)座標と地の(短時間)座標の間に、天体が動く向きに関する共通性(反転した対称性)を見出すことができます。地表座標において太陽が右回りしているのと同じく、天の座標においても太陽ほか惑星は長い時間で見ると右回りだからです。

 ところで、暦に関する文献(飯島忠夫氏や阿久根末忠氏の文など)を見るとよく以下のような説明があります。「約12年で天を一周する歳星 (さいせい:木星)の指す方角が吉方でなければならないのに、歳星 (木星)は左回り(西から東)なので、右回りである地上の方位(十二支)にそぐわない。そこで、古代の中国人は歳星 (木星)と同じ速度で反対向き(右回り)に回転し、その年の吉方(十二支)を指す架空の天体"太歳(たいさい)"を設定した…」という趣旨の記述です。
 しかし、“天の(長時間)座標”と“地の(短時間)座標”とを区別しつつ、その反転した対称性を見るとき、架空の天体をでっち上げる必要はなくなるように思われます。太陽の日周運動にもとづく右回りの十二支方位と、歳星 (木星)が12年かけて一周する天上の十二支位置とを区別しながら共に右回りに配置すればいいからです。過去の暦博士達は、どら焼きのように二枚重ねた異質な時空間どうしにおいて、十二支方位の配置も上下で重ならねばならないと考えたところに、思考の限界があったのではないか、と私は考えます。十二支方位の配置を、両者(天の時空間と地の時空間)の間で逆回転にすれば、十二支の真意の整合性も取れ、架空の天体と言う設定も必要ないのです。

 天上に十二支を配置する方法は二十四節気点との関係から自然に決まります。天の方位も地の方位同様に、子の位置(=冬至)に子(方位)、丑の位置(=大寒)に丑(方位)、寅の位置(=立春)に寅(方位)、…と言う具合に順次割り当てていくだけです。

 地の(短時間)座標一つで吉方を説明しようとするから、現実天体(歳星)と逆回転する架空天体(太歳)という二つを別なものとして設定しなければならなくなります。天の(長時間)座標と地上の(短時間)座標とを区別しつつ、そこに反転した対称性を見ていけば、何の矛盾もなく右回りする一個の天体で吉方はシンプルに説明することができます。


゚゚♀゚゚´i゚`‘☆‘◯∽O*ο.。?。.

 このように思索した結論を形にしようと考え、『天地の太極図』が生まれました。
http://www.h2.dion.ne.jp/~hagasugi/universe.html
画像は不鮮明ですがよろしかったらご覧ください。

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 ここで明らかになった、地の時空間と天の時空間との関係は、ミクロとマクロの関係、主体と客体の関係、内面と外面の関係、物質世界と精神世界の関係、…などなどと重なるように思います。そして、そのように読み替えていくと、半田広宣氏のヌース理論に響き合うことになります。

参考

半田広宣『2013:人類が神を見る日』
A href="http://mixi.jp/view_item.pl?id=987681&reviewer_id=471647

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