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暦 こよみコミュの旧暦の2033年問題

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 季節の基準であり、また暦月の名前を決める指標でもある二十四節気は、当初、正午の影の長さが最大になる冬至から次の冬至までの時間を365+1/4日とし、この時間を24等分(平気法)しました(1気=365.25/24=15.218日)。暦の運営上はこちらの方が便利かもしれません。ところが、天文観測の精度が上がってきてからは、天球上(一周360度の黄道上)を太陽が一周する360度を角度で24等分した境界に二十四節気を割り当てる(恒気法、定気法)ようになりました。中国(清)では時憲暦(1645)、日本の天保暦(1844)以降採用されています。

 天文学を用い太陽黄経の角度で二十四節気を決める「定気」の問題点は、地球の楕円軌道が理由で節気の日数のブレ幅が大きくなってしまうことです。1気には約14.72〜15.73日の幅ができてしまうようです。1気のこの幅により、一つの月が中気を二つ含んでしまい、そしてその前後に閏月でもないのに中気を含まない月が幾つも生じる可能性が出てきます。

 たとえば、九月中気[霜降]を含む月(←九月)の次に、十月中気[小雪]と十一月中気[冬至]の両方を含む月(十月?or十一月?)ができ、そのまた次に中気無しの月(←閏月?)ができ、そのまた次に十二月中気[大寒]と一月中気[雨水]を含む月(十二月?or一月?)ができ、そのまた次の月は中気を含まない月(←閏月?)ができ、そのまた次の月は二月中気[春分]を含む(←二月)、ということが起きたりするわけです。
 すると、
冬至が十一月[子]である大原則やその他の中気の原則に従い、

霜降月が ?月、
小雪&冬至月が ?月、
次の中気無し月が 閏?月、
大寒&雨水月が ?月、
次の中気無し月が ?月、
春分月が ?月

となり、閏月はあるのに十月が定められないというようなことが定気法では起きてしまうのです。
 まさにこれが起きるのが2033年(平成45年)であり、これが「2033年問題」と呼ばれているわけです。2033年は「旧暦」が体験する最初の暦月設定試験です。2033年の暦月設定は未来の旧暦月設定の前例になることは間違いありません。

 そして、このようなやっかいな問題が起きるのは定気のせいだと批判されているわけです。でも、合理性の尊重とは自然を理論に服従させることでもあり、こういう不合理に見える振る舞いを天体がするということの方が自然だし愛嬌があり支持したいのです。しょっちゅうは起こらない出来事です。旧暦[日本暦]を分かる者にだけのビッグイヴェントだと思います。
 インドでは月の番号が飛ぶ欠月を認めていると聞きますが、旧暦[日本暦]にはその前例はありません。かといって、現在の旧暦のルールだと平成45年(2033年)は十月が無いのに二つの閏月(閏?と閏?)ができてしまうのです。

どう月を設定するのがよいと思いますか?

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