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タイトルどおり。
感想なんかくれると嬉しいかも。

R指定もあるかも。

ちなみに自分の名前はカヤって読むの。こうようじゃないです。

コメント(6)

そんな訳で投稿です。
続き物。
自分の日記に書いたものです。

http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1382313872&owner_id=13349624

制限かかったので。こちらをお読みください。
かるーあ様が描かれた
「きみの、て」への返し


こっそり後ろから近づいてきみのほっぺたを自分の手で包み込む。
きみは、ひゃ!と驚いて振り返ってこっちを見る。
長く黒い髪、少し癖のある自分の髪とちがってさらさらとしてる。
青のセーターを着て可愛いマグカップで温かい飲み物を飲んでいた。

来る途中。生まれて初めて見る雪に嬉しくて手当たり次第触れてしまって濡れて役に立たなくなっちゃって手袋を外して。素手で冷たさを感じていた。
そのせいで手は凄く冷たくなって悴んじゃった。
凄く痛いけど気にしない。だってきみに会いたかったから。
自然と嬉しくて笑っちゃう。きみのほっぺから手をはなして

「つめたい?」

自分は笑いかけてきみに聴く。冷たいに決まってる。
ただ、きみとこの初めての冷たさを感じたかった。
真っ赤になってしまった手をはぁ…って息を吹きかけ暖める。
うーん。ちょっと失敗。へこむー!!
君は何か言いたげだったけど、自分のほうを見てため息をひとつこぼしながら。
仕方ないわねって言う。

「ね、千早も一緒にあそぼ?」

もっと雪を楽しみたかった。この嬉しさをきみと一緒に楽しみたかった。
椅子に座ってたきみの手を取って立ち上がらせる。
霜焼けで赤くなってちょっと痛い手。うまく握れないや。
顔をきみにばれないよう、少し歪ませる。
でも、きみは分かっちゃったんだね。

「…まずはしっかり温めて、その手を元に戻してからね」

って。たしなめるような表情を自分に向けるきみ。

「はぁい」

怒られちゃったと自分は笑いを零す。きみも小さな微笑を返す。
きみは自分の手を合わせて、その上から優しく包んでくれた。
きみの手の温かさが冷たくなった自身の手に染み入ってくる。
優しいきみの気持ちが手から伝わってくる気がした。

きみの、て。わたしの愛しいきみの、て。
「寒い日に」

師走の冷たい空気が肌に痛いほど突き刺さり、震えるような寒さが本格的な冬の訪れを教えてくれる。
街路樹が色づいて葉を落とし始めたそんな日。

サクサク…
「へへ」
サクサク…
「ふふ」
サクサクサク
「楽しいな…」
艶やかな長い黒髪をポニーテールにした少女が道に落ちた葉を踏んでいる。
「響さん何してるんですか?」
「あ、やよい。うん落ち葉踏んでたらサクサクしてて楽しくてな」
サクサク…
ツインテールの少女が何をしてるんだろうと疑問に思い声をかける。
響と言われた少女は答えながらまた色とりどりの落葉を踏む。
小気味いい音がする。

「子供みたいですね」
笑いながらやよいが答える。
「こ、子供じゃないぞ!やよいもやって見ればいいぞ」
「そうですか?」
サクサク…
響に言われ、恐る恐る踏むやよい。
「なんか、楽しいかも!」
「そうだろ?」
フタリ一緒に童心に戻り冬の贈り物を楽しむ。
子供みたいなフタリがさらにこどものようになる。
暫くして冷たい冬の風が強く吹いてきた。
身体を縮こませるフタリ。小さい身体がさらに小さくなる。
「響さん寒いですし。帰りましょう」
「そうだな…いたっ!」
響が声をあげる。
「どうしたんですか?響さん」
「唇が切れた…」
やよいが心配そうに声をかけると、響はやよいに唇を見せる。
見ると、赤い鮮血がうっすらと滲んでいる。
「空気が乾燥してますからね」
「うぅ。痛い…」
「はい」
やよいが小さい円筒状のものを渡す。
「リップクリームです。唇が乾燥して切れるのを予防できますよ」
「ありがとう…」
やよいからリップクリームを受け取って塗る響。
響の唇がぬらりと光る。
「サンキュやよいこれで大丈夫さー!」
「よかったです」
「さ、やよい帰ろ…う…か」
元気に声をあげた響の声が段々小さくなっていく。
「響さん?」
響の様子に心配そうな声をかけるやよい。
「なあ、やよい」
「はいなんでしょう?」
「そのクリーム。普段はやよいが使ってるんだよね?」
「はい、そうです。私のですから」
やよいの言葉を聞いて顔を少し赤くする響。
「じゃあ、今自分塗ったから…や、やよいとか、間接き、キスか?」
「え、あ、あ。えっと…」
響に言われて少しずつ頬を色づいた木の葉のように赤くするやよい
「ひ、響さん。そういうことは思っても口にしないものですよ!」
「だ、だってぇ…」
フタリ道の真ん中で顔を真っ赤にして佇む。

「帰ろっか?」
「そうですね」
並んで歩くフタリの足取りは何処かぎこちなくて。
事務所までの道言葉も交わさず歩いた。

「伊織ちゃん…動かないでね」
やよいのかわいい顔が私に近づいてくる。
「や、やよい?ちょ、ちょっと」
「大丈夫だから…」
どんどん顔が近づいてきて愛くるしい唇から漏れる吐息すら感じられるほどに。
どうしてこうなったのだろう?



寒い日が続く。
空気も乾燥していたし、今年は暖かい日が多くて油断していた。
急に寒冷前線が発達して寒くなって。
気をつけていたけど。
「こほん」
少し喉を痛めて風邪を引いたかも。
「おはよう…」
少しだるい身体で事務所に来る。
「おはよう!伊織ちゃん!」
やよいがいつものように明るい笑顔であいさつしてくる。
「おはよう、やよい」
やよいに力なく返す。
「どうしたの?伊織ちゃん。元気なさそう…」
私の声の力なさに気づき、心配そうに聞いてくる。
「うん。ちょっと油断して風邪ひいたみたい。けど、大丈夫よ」
やよいの優しさが嬉しくて心配かけまいと、元気と返す。
「そうかな〜?熱は」
と、やよいは私の額の髪を少しかきあげ、顔を近づかせる。やよいのつぶらな瞳に私のカワイイ顔が映りこんでるのが見える。
「やよい!?」
やよいの顔がどんどん近づいてくる。何々、なんなの!?
「や、やよい?ちょ、ちょっと」
「大丈夫だから…」
もう息遣いが分かるくらいに顔が近づく。
私の顔はどんどん紅潮していく。
やよいのおデコと私のおデコがくっつく。
「うーん。熱はないかな?」
やよいは気にしない風でいう。
え、え?え?
「やっぱり大丈夫なのかな?」
頭がパニック状態になる。やよいのおでこが私のおデコに。
やよいの顔が凄く近い。声を出すたびに吐息が私の口に当たる。
「あ、どんどん熱が上がってく。伊織ちゃん顔が真っ赤」
「や、よい…」
あまりの出来事に私の頭の処理能力が追いつかず。
「伊織ちゃーん!大変!やっぱり平気じゃなかった」
そこで記憶は途切れる。

―いおりちゃーん―
やよいの声が聞こえる。何?薄ぼんやりした空間にやよいが私の前に立ち放しかけてくる。
―かわいいな―
と、当然じゃない!な、何恥ずかしいこ、こと
―いおりちゃん大好き―
ちょ、ちょっと!
―へへー言っちゃった―
わ、私もや、やよいの
―いおりちゃーん―
やよいが近づいてきて顔を私の顔に近づけるカワイイ顔がよく見える。
そしてやよいの唇が…

私は飛び起きる。
自分の状況が理解できず辺りを見回す。
見慣れた天井、戸棚。765プロの見飽きた内装である。
私はベットの上にいて、掛け布団がかけられていた。
仮眠室?
今のは夢?我ながら酷い夢だと頭を抱える。願望の現われか。
否定するように頭をふる。
私、どうしたんだっけ?と記憶を辿る。
事務所に来て。そして…
「やよい!?」
声を出す。
「あ、起きたみたいね」
部屋のドアが開き律子が入ってくる。
「律子」
手に洗面器を持っていた
「風邪ね。伊織ったら熱出して倒れちゃったのよ。あんたにして珍しいわね。体調管理はしっかりしてるのに」
「ええ。ちょっと」
他にも倒れたのには理由があるのだが言わないでおく。
「私どれくらい寝てたのかしら?」
「そうね。3時間ってとこかしら」
あれからどれくらい経ったのか聞く。
「ありがとう。迷惑かけたわね」
律子にお礼を言う。
「お礼を言う相手が違うわよ」
律子がそう言いベットの下を指差す。
指されたほうを見ると
特徴的なふわふわした髪の毛が動いてるのが見えた。
「やよい?」
やよいがベットの下に頭を付して寝てた。
「伊織ちゃんが倒れちゃったー!って騒いで。そのあとずっと看病してたのよ。つきっきりで」
そう言って律子は私の額に手を当てる。
「うん、熱は下がったみたいね」
安心したような顔をする律子。
「私はもう行くから、あまり無理しちゃダメよ伊織」
釘を刺す律子。私は呆然と頷く。
律子が部屋から出て行った。
部屋に残される私と寝ているやよい。
安らかな寝顔ですやすやと寝息を立てるやよい。
私はやよいの顔を見つめる。
「……伊織ちゃーん」
やよいが急に声を出してびっくりする私。
「な、何!?」
「うう…ん」
「寝言…?びっくりした」
胸に手を当てる私。
「ふふ、ありがとねやよい」
そう呟き。私はやよいの頭を撫でる。
柔らかいふわふわした髪が指に絡む。
「う…ん。伊織ちゃーん。ずっと一緒だよ」
また寝言。
「そうね」
安らかに眠るやよいの顔を見て私は微笑む。
愛らしい顔である。
私は部屋をきょろきょろ見回す。
やよいのつややかな唇にそっと自分のそれを押し当てる。
柔らかくて、暖かかった。


「やよいー昨日はありがとね」
次の日私は事務所に来てすぐやよいにお礼を言った。
「うん、伊織ちゃんが元気になってよかった」
心底嬉しそうな笑顔を浮かべ私に返すやよい。
「私としたことが風邪なんてね」
「気をつけないとね。ごほ…」
小さくせきをするやよい。
「まさか」
「あれ?」
疑問声をあげるやよい
「私の風邪うつしちゃったのかな?ごめんね」
「大丈夫だよ!?私が伊織ちゃんの傍で看病してたのがいけないの。いつも家でそうだったから」
謝罪の言葉を言うとやよいは大丈夫と言ってくる。
「そう…」
私は申し訳ないわねと返す
「あ、伊織ちゃん…」
やよいが何か言いかけると。部屋のドアが勢いよく開き。
「やよいー!自分今日ちょっと調子悪いみたいなんだ。熱っぽくて、ふらふらするんだ!看病してくれー」
響が大声だしてそういいながら入ってくる。
「ちょっと我那覇さん!そんな大声出すなら元気でしょ?高槻さん私ちょっと。ごほっごほっ…咳が」
隣に千早が立っていて、具合悪そうに言う。
こいつら…
「はわ!大変です。すぐ見ないと」
やよいが大変と慌てる。
「やよい、大丈夫よこのフタリは仮病だから」
「え?伊織ちゃんそうなの?」
やよいが首をかしげながら聞いてくる。
「見ればわかるでしょ?私が看病されたからって。自分もって魂胆なんでしょうけど」
「伊織!」
「水瀬さん!」
千早と響が私に何言ってるの!?と感じで声をあげる。
「やよい、こんなフタリほっときましょう。あんた具合悪いみたいだから」
そう言って私はやよいの手を取り連れ出す。
「今度は私がお返しに看病するわ」
後ろからぎゃあぎゃあ声が聞こえるけど気にしない。
やよいは少し私の言葉に戸惑いの顔をしてから、元気よく。
「うん!伊織ちゃんのお世話になるね」
そう返事した。
繋いだ手から伝わる体温が暖かくて心地よかった。
私の手少し熱っぽいかも?それは風邪のせいじゃないと思う。

「伊織ちゃん…」
「何?」
声をかけるやよい。
私の耳元にそっと口を寄せる。
「責任とってね。伊織ちゃんがあんなことするから風邪うつったんだから」
「!?」
やよいの言葉に驚く私。私の反応を見て面白そうに笑うやよい。
「ああいうのは私が起きてるときにしてほしいなあって」
求めるような、ねだるような顔をして耳元で囁いてくる。
「そう、じゃあ」
私はそっと笑う。やよいが目を閉じる。またあの感触を唇で感じる。

微熱はまだ冷めそうにない


微熱が冷めなくて 終

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