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日本マンガを考える会コミュのジュン[石森章太郎]

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現代まで続く戦後のまんが表現を発見しはあるいは発明したのは手塚治虫であるというのは誰の異論も無いだろう。
だが、その表現方法を熟知し、可能性を開花させたのは石森(石ノ森)章太郎である、と思う。

そのまんがとしての表現方法の、殊にコマ割を使った演出において石森が可能性の限界の地平にまで到達した金字塔が「ジュン」でしょう。


石森が試みたのは、手塚がカットバックやズームなどのカメラフレームとしての映画的技法を発明したものとは違い、コマで区切られ、ページを繰ることによって展開される、まんがという制約と特性を活かした演出技法であり、読み手の視線の流れまでも計算されたそれは手塚から派生したものと比してまったく新たな革命的技法だったのでしょう。
これは現代の漫画表現の礎となっているものであり、じつは手塚本来のカット割の系譜とは別の道の上にある。

こと、まんがという領域においては、真の天才は手塚ではなく、この石森章太郎である、と個人的には思っています。
まんがの神は手塚でも、それが世界に誇る表現形態にまで発展できたのは、石森のこうした功績が多大に貢献しているのではないでしょうか。

手塚と石森の関係は、エジソンとニコラ・テスラのそれと同じなのかもしれません。


つい大き過ぎた手塚の影に隠れがちな石森ではありますが、そろそろ評価を改める時期にあるかと考えています。



[COM 1967年1月号〜1969年2月号、1971年10月号]
掲載誌データ参考サイト:書誌データベース
http://www.infonet.co.jp/apt/March/comics/biblio/Isinomori.html


※現在コミックパークでオンデマンド販売、また見本閲覧が可能です。
http://www.comicpark.net/cm/comc/detail-bnew.asp?content_id=COMC_ASG00450

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