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魔術-理論と実践 クロウリーコミュのNew Aeon Magick

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「新時代(ニュー・アイオン)の魔術」

1904年、クロウリーがアイワスから受け取った新時代の奥義書『法の書』。
人間に内在する神が人間に霊験を与え、自発的な意志の力で行動することを
命題とする「ホルスのアイオン」の幕が開きました。
その中心となる教義は、『法の書』の中核的メッセージである「汝の志す
ところを行え、これぞ法の全体とならん」です。

新時代の魔術は、運命を天に任せる他力本願的な魔術ではありません。
自己に内在する神性原理を発見し、真の意志の力で世界を変化させる技術
こそが魔術です。言い換えれば、意志された全ての行動は魔術であり、
その成功の鍵は、意志と創造力を結集し、目的に向かって一心不乱に
邁進することです。

自己に変革が起こったとき、外にある世界も呼応して変化します。
魔術とは変革のための技術であり、芸術でもあるのです。

ここではクロウリーの魔術の基本的な概念について紹介・討議していきたいと思います。

コメント(4)

クロウリーは、聖守護天使や秘密の首領の存在を120%肯定していました。
彼のMagickはまず「それありき」で語られます。

彼は聖守護天使は、その存在とは対極にある概念---悪のペルソナ
(心理学的にはユングのシャドウ)や幻想、動物魂とも呼ばれる低次の
魂=ネフェシュに降下してくることから大作業が始まると考えて
いました。神聖な種子は高次意識ではなく、まずは最も低い箇所に
根付き、徐々に(またイニシエーションという触媒を用いれば
迅速に)固定概念や鏡の世界(内面の反射としての外世界)を
覆していくと考えたのです。

人間の想念が如何に正邪併せ持つ二極的な視点から構成されているかは
痛感されることが多いですね。他者への嫌悪が実は抑圧 + 投射に
よって行われる事を明らかにしたのはユングですが、腐敗から昇華へと
至る道は、正に"汝自身を知れ"から始まるのですね。
"汝自身を知れ!"---自己知のプロセスの中で魔術師は、ネフェシュの浄化を
推し進めます。ネフェシュは「低次の自己」とも呼ばれ、人間の本能を司ります。
とはいえ、それを忌み嫌い避けて通るわけにはいきません。人間の生存にも
関わる極めてプリミティブなエネルギーの流れを制御、統合すれば魔術師は
無敵の戦車を手に入れたことになります。

ネフェシュの完全なる統合は肉体を有して社会生活をしている以上、殆ど
不可能に近いでしょう。特に異性を支配したいという欲求、自己を高めると
いう目標を掲げながら、他者よりも優位に立とうとして他者との不毛な
競争や闘争に突き進んでしまうことはよくあることです。これらの衝動は
本能から突き上げられる生命の流れを間違って受け止めてしまうことによって
しばしば発生します。自己の鏡としての外世界には、その本質とは異なる
イメージ化された幻像がオーバーラップされています。自分が最も嫌う
行為・言動を外部の人が行っていると、自分がその衝動を抑圧していると
認識しないまま、その対象を"悪"としてラベリングしてしまうのです。
また異性を支配したいという空虚な衝動によって、どれ程の悲劇が生み出され
無益な時間が浪費されたことでしょう。いずれにしても、内面の衝動を
歪んだ鏡に映したところで、その幻像は本質とはかけ離れたものになって
しまうのです(男女の神聖な愛を否定するわけではありませんよ)。

魔術師は、男であれ女であれ、自分の聖守護天使との婚礼の間に花嫁として
入場します。そして花婿である聖守護天使と共にベッドの中へと入るのです。
花嫁は娘= へーとして、また聖守護天使は花婿= ヴァウとして結合することに
なります。これは一般に「聖守護天使の知識と会話」と呼ばれる大作業の
中間達成点です。ヘーは五芒星、小宇宙として、ヴァウは六芒星、大宇宙
として結合し、5+6=11 を達成します(ABRAHADABRA! 五つのAは五芒星、
他の六文字は六芒星を表します)。

ネフェシュを彷徨える衝動から、一つの神聖な目的へと方向付けする
作業、またはその変成のプロセスは「聖守護天使のヴィジョン」と呼ばれています。
「聖守護天使のヴィジョン」は「聖守護天使の知識と会話」の出発点であり、
前者なくしては後者なしです。この点において、魔術師は聖守護天使 Adonaiに
対して、純潔たる処女である必要があります。天使は人間の性別を超越しています
から、ミィスティカルな寓意としての性差について語っています。要は
純潔= 一点集中と浄化の獲得です。

「聖守護天使のヴィジョン」は、全体の大作業の中では避けて通れない重要な
プロセスです。日本でも翻訳がある『覚醒世界』(クロウリー著作集「神秘
主義と魔術」所収」)あたりが、楽しみながら読める良き参考書だと思います。
アメリカの前衛的セレマイトでA∴A∴のアデプトであるダニエル・ガンサーは
聖守護天使を"超個人的な実在で、真の霊的指導者である"と定義しています。
彼に言わせると聖守護天使を「高次の神聖自己」や「高次の天才」と呼ぶことは
不十分であり、正確性に欠けるということになるそうです。

クロウリーその人も、聖守護天使は深淵を越えた独立した霊的存在だと考えて
いたようです。クロウリーは『法の書』を皮切りに、彼の聖守護天使から
様々な書物を授かっています。これはA∴A∴ではA級刊行物としてしられています。
ガンサーは、クロウリーの視座が時折、狭隘となり、従ってA級刊行物に対して
間違った解釈をしていることがある、と指摘しています。

またガンサーは、クロウリーがそれらの書物を書き記した当本人ではなく、単なる
「書記」であったと指摘してます。これらの指摘を読んだ時、とても大きな衝撃
(直感的な)を受けたのですが、彼の主張にそもそも正当性はあるのでしょうか?

一つ明確なことは、ガンサーは推論や想像で上記を述べたのではなく、自らの
体験を通して「理解」したであろうということです。彼はクロウリーの解釈を
冷静に批判・訂正することすら厭わない姿勢を打ち出しています。彼の一冊目の本、
_Initiation in the AEon of the Child_は世界中のセレマイトに物議を醸し出す
ことになりましたが、その筆力は他を圧倒しています。
インタビューも公開されていますので、関心のある方は聴いてみて下さい。
http://oto-usa.org/podcast.html

聖守護天使をチャネングに登場する安易で親切なスピリットと同一視したり、高次の
自己(心理学的な解釈から)と看做したりすることが、ひどく時代遅れなことだけは
間違いありません。もっとも冷静かつ科学的な解釈、それは聖守護天使を独立した
霊的指導者として理解することなのです。古きアイオンの聖職者達や冷静で知的な
常識者が大同団結して批判したとしても・・・。
クロウリーが考案したニオファイトの自己参入儀礼は「ピラミッドの書」と
呼ばれています。A∴A∴のニオファイトのための集団儀式は「ThROA(門)の書」と
呼ばれていますが、この二つの儀式は共に「671の書」と呼ばれています。

"主"を表すヒブル語の"アドナイ"はゲマトリア変換すると65で、光 LUX (L.V.X.)と
同じ数字を持ちます。更にアドナイのフルスペルを数値変換すると671となり、
これがニオファイトの儀式の数値となっています。

また「671の書」は先日書き込みした「聖守護天使のヴィジョン」を魔術師の
魂の中に生起させる部分が劇的なクライマックスとなっていて、幻想(ネフェシュ)を
直視した後に、それを退去させ、自身の体内に天使を降臨させます。
これは"光による死の超越"= L.V.X.の術式をその基礎を置いており、魔術師は
自身を「聖守護天使の知識と会話」による完全なる婚礼(ヒエロス・ガモス)に
備えさせるために、これを反復して実践します(この場合は「ピラミッドの書」を
用います)。

この「671の書」を大々的に採り上げ、その象徴体系に光明を与えたのが
前出のダニエル・ガンサーの_Initiation in the AEon of the Child_です。

ガンサーとは別系統のA∴A∴の達人ジム・エシェルマンによれば、集団儀式版の
「ThROA(門)の書」は、その完了までに一週間かかると述べています。

ガンサーが採り上げたこの儀式は、古きアイオンと新たなるアイオンの架け橋の
役割を担っています。クロウリー自身も、『春秋分点』誌の第一巻第一号に収めた
パリでの魔術的隠遁作業の記録_John St. John_の中で、この儀式の実践記録と
そのコンセプトを書き残しています。この儀式が完成した時期(1908年)は、有名な
『霊視と幻聴』の実践よりも前で、クロウリー自身が『法の書』の真価に気付いて
いなかった時期でもあります。とはいえ、「671の書」には、極めて有効な魔術の
エッセンスが凝縮されています。

A∴A∴においては、「聖守護天使のヴィジョン」、「聖守護天使の知識と会話」、
「深淵の試練」はそれぞれ第一団(G.D.)、第二団(R.C.)、第三団(S.S.)に対応
しており、これが新たなるアイオンの大作業の大骨格になっています。

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