8月は、悲しい記念日が続きます。1945年8月6日は広島に原爆が落とされた日、9日は長崎に原爆が落とされた日。11日は、東日本大震災から五ヶ月目。12日は、1985年の日本航空123便墜落事故。そして、15日の終戦記念日です。 しかし、このような悲しい出来事のひとつひとつから、私たちは学ぶべきことを学び、次のステップを歩み出さなければなりません。敗戦後の日本の歩みを検証したジョン・ダワーの「敗戦を抱きしめて」(Embracing The Defeat)という表現がとても好きです。敗戦と貧困との中で、軍国主義からの脱却、人々が社会を変え、平和と民主主義と人道主義的で、主権在民の社会を築いていくチャンスとして、この敗戦を抱きしめたのだ、というのです。「幸いだ、悲嘆にくれる者たち、その彼らこそ、慰められるであろう。幸いだ、柔和な者たち、その彼らこそ、大地を継ぐであろう」(マタイ5章)。困ったとき、逆境にこそ、振り返り、生き方を正すチャンスがある