ここ数週間の間、英語学園に通う生徒さんのひとりと共に、オバマ大統領の演説を教材に学びをすすめる機会がありました。彼が世界規模で注目を集めたのは、2004年の選挙戦の際、ジョン・ケリーが民主党の指名を得た、民主党大会の基調演説をした時でした。その演説は大変力強く、Audacity of Hopeという題で、日本語では「大いなる希望」と訳されて来ました。このaudacityという言葉は、「大胆、勇敢、無謀、不敵さ」をあらわす言葉です。言葉に、彼の生きる姿勢が凝縮されています。他の誰もが、無理だと思うこと、不可能だと思うこと、しかし、それが良いこと、正しいことだと信じるなら、それは実現できるのだ、という強い信念です。これをわかりやすく言うと、Yes, we can. ということなのです。 Audacity of Hopeを意味を重視して訳すなら、「勇猛果敢に希望を持ち、実現しようと言う大胆な生き方」という感じです。核兵器の廃絶や、パレスチナの独立や、様々な不可能と思えること、それは、対話によって実現できるのだ、という信念です。 主イエスは、大変大胆な希望を持ち、それを私たちに渡して下さいました。神の国の福音を伝え、神の国の姿を、生きて見せ、それが実現できることを示して下さいました。神の直接統治が実現し、愛と希望と平和の中に、生きることができるということを示して下さいました。