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ベン村さ来「と言えば・・・」コミュの【61・名前】 平成15年5月14日(水)

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原典:http://www.owarai.to/ben/61.html
written by ベン村さ来
挿絵:橋本ポンセ

◆ 窪塚洋介が24歳の誕生日に自著『PIECES OF PEACE』(講談社)で結婚を発表した。一部マスコミの中には「結婚を本の 宣伝にするとは不謹慎」という偽善者コメントもあったが、私はそうとは思わない。窪塚は俳優と言っても「商業映画アイドル俳優様 」である。そんな彼の仕事で大事なのは演技力よりもヤングらしい(笑)奇行で名と顔を売ること。その為には本で結婚発表をするな ど常識範囲もイイトコである。うちも昔、商業乾物屋(笑)だったが商品宣伝及び客寄せの為なら特売チラシで結婚発表ぐらいしたと 思う(カッコ悪ぅ…)。窪塚の問題はこのあとだ。実は結婚相手である24歳の「レゲェバカなダンサー(名前公表しねぇでHPの中で こういう表現しかしてねぇんだからこう呼ぶしかねぇだろ?泥棒の小咄と一緒だ!)」は妊娠中で10月には待望の第1子が生まれ、名 前も「愛流(あいる)」と決めてあるというのだ。


◆ 古くからの日本の言い伝え(というか「伝説のデマ」)的には子供が生まれる前に名前をつけることはよくないと言われている。それ は胎内にいる段階で名前をつけることにより、子供に精神的期待がかかり流産する可能性があるというのだ。ホントに笑っちゃうようなデマだと思う。しかし、笑っちゃうようなデマでも聞き覚えのある悪しき習わしを実行することはない。24歳という年齢的に知らな いのは仕方ないが、ならば忠告しない、もしくはできない親がバカなのだろう(婚姻届けも満足に出せない親子だからね)。しかも、 愛が流れると書いて「愛流」。流産する為のような名前である。命名の経緯には「祖母が亡くなり人間の生と死を意識、愛が親から子 へと受け継がれることへの感動し、意外と早く訪れた伴侶との出会いを『流れ』と称した…」とある。祖母の死が発生源である名前な らなおさら縁起悪い。まぁ、例え何が起きても何かの宣伝にするんだろうけどね。


◆ちなみに我が国では子供に「大きな名前」をつけるのも早死にすると言われている。私の伯父にあたる人は祖父が大きな名前(公表で きないが大僧正につけるような名前だった)をつけたところ数ケ月でこの世を去った。もちろん、名前とは無関係の病死かも知れない がこういう偶然が我が国には古くからあるのである。若者たちよ! 誕生日占いや血液型占いを信じないまでも数分でも気にするぐらいなら、上記のようなことも信じて欲しい。お前らがいくらご陽気な アナーキストでも生まれてくる子供に罪はない。例えデマでも肉親縁者から物言いがつくような行為はしないことだ。子供にはすべて の人に喜ばれ、愛され、歓迎されて生まれてくる権利がある。別に何か新しい宗教を始めた訳ではないのでご安心を!あと、とりあえ ず当選しやすい福祉を旗印に選挙に出る訳でもないのでご安心を!


◆ 名前と言えば思い出すのが……私の本名である。稼業上は「ベン村さ来」と名乗っているが、こんな私にもちゃんと「田中正雄(たなか まさお)」という本名がある。昨年、5月に亡くなった祖父の「正松(しょうまつ)」と父「久雄(ひさお)」を合体させたゲッター ロボみたいなみたいな由来だ。世間的には単純と言われて終わりだが、私の大好きな落語界的に考えるとこんな名誉な名前はない。大 師匠(祖父)と師匠(父)の名前を足してもらったのである。志ん朝一門なら大師匠「志ん生」と師匠「志ん朝」を足して「古今亭生 朝」、談志一門なら大師匠「小さん」と師匠「談志」を足して「立川小だん(カッコ悪いな)」だ。存在しないところを見ると名誉す ぎるてあり得ないのだろう。しかし、本人はそう思っていても他人からは不名誉な扱いを受けてきた。


◆ 小学校2年生ぐらいだろうか、肥満児だった私にまず「おなかまさお」というアダ名がついた。小学校4年生になると日本史で足尾銅 山鉱毒問題で天皇陛下に直訴して気違い扱いされた「田中正造」にアダ名が変わった。小学校高学年になると同級生も知恵をつけてき て「たなかまさおってお前は銀行の記入例か!」とハイレベルなツ ッコミを日に3度は入れられるようになった。中学1年生になり卓球部に入部すると今度は高校の総部長が同姓同名で、その先輩の代 わりにイジめられ、おまけにその先輩のアダ名「ドンちゃん」を無関係に襲名させられた。高校1年生から『ビートたけしのオールナ イトニッポン』ハガキ職人として現在の「ベン村さ来」を名乗るようになり周囲からも「ベンちゃん」と呼ばれるようになったが、や はり本名を聞かれると「おなかまさお」だの「銀行の記入例」だの言われてしまうから情けない。


◆ そんな半生を送ってきた私だからこそ、子供の命名には気をつかった。まず、長男には祖父が父に付け、父が私に付けた「雄」を襲名 させることにした。つまり、生まれる前から男なら「○○お」というのは心の中で決めていた。そして、強い子に育って欲しいという 気持ちから組織を越えて「日本一の大親分」と呼ばれていた山口組三代目であった田岡一雄親分の「一雄」を拝借した。漢字の並びも 一字違いだが、平仮名にしても「たおかかずお」「たなかかずお」と一字違いである(こんなことで喜んでいる私も窪塚洋介レベルな のだろうか?)さて、長女が生まれた時は困った。強い子に育って欲しいという気持ちは一緒だが、まさか女の子に親分の名前をつけ る訳にはいかない。そこで小学生時代から大ファンだった舞台女優で声優の田中真弓さんの「田中真弓」をそのまんま全部拝借するこ とにした。「普通の女性なんだから親分よりは弱いだろ?」と言われがちだが、田中真弓さんがアニメで声を当てているキャラクター たちの強さは夢の世界ではどんな親分衆にも勝る(と思っている)。我が子が日本一の親分になるか、日本一強いキャラクターを持つ 女優になるか?ところが、今のところ育て方を間違えて長女が親分、長男が女優になりそうである。  



原典:http://www.owarai.to/ben/61.html
written by ベン村さ来
挿絵:橋本ポンセ

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