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ベン村さ来「と言えば・・・」コミュの【58・お正月のテレビ番組】 平成15年1月1日(水)

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原典:http://www.owarai.to/ben/58.html
written by ベン村さ来
挿絵:橋本ポンセ

◆ あけましておめでとうございます。本年も『お笑いセメントマッチ』並びに当連載『と言 えば思い出すのが…』をよろしくお願いいたします。思わず「おめでとうございます」と 書いてしまったが、本当は喪中(昨年5月に祖父が死去)なので「寒中お見舞申し上げま す」と書くべきか。しかし、喪中というのは安上がりなものだ。まず、年賀状400枚(写 真印刷で合計65000円)が喪中ハガキ400枚(合計30000円)に。その他、神社関連の新年 を祝うものがすべて買えない。酉の市の熊手(35000円)・神棚のしめ縄(4000円)・各 部屋に置く鏡餅(合計4000円)・玄関の正月飾り(8000円)・車につける正月飾り(3000 円)などなど。私のヤクザ趣味でかかっていた金額が一気に0円となってしまった。これ を聞いた友人が「じゃあ、毎年 喪中ならいいのにな」と冗談と言えどもスゴイ発言をしたが、即座に過ちに気づき5分無 口になっていた。


◆ しかし、正月というのに見たいテレビ番組がほとんどない。子供の頃はこたつに入ってみ かんを食べながら正月三が日はズーッとテレビを見ていたものだが、ここ数年そんな喜び を感じないのだ。年のせい(34歳)ということもあるだろうが、それを除いても脳みそが 拒否をする。実際に私は放送作家という職業でありながら、恐ろしいほどテレビを見ない 方である。よく「仕事に差し支えないの?」と聞かれるが、例え差し支えても見たくない ものは見たくない。通常のレギュラー番組でさえこの状態のなのだから、そのさらに特番 だらけの正月に見たい番組を探すのは不可能なのかも知れない。 ちなみに子供の頃からの習慣でテレビ番組雑誌の年末年始特大号(今年は広告ページが少 ないという理由で『ザ・テレビジョン』)を買ってみたのだが、元旦に見たい番組(100 歩譲って気になる番組としても)が1つもなかった。「だったら見なけりゃいいじゃん! 」と頭の悪い子にツッコまれそうだが、せっかくの元旦なのに寂しいのである(複雑な 年齢の34歳)。


◆ 2日と3日でもこのザマである。



《1月2日》


☆午前7時45分〜[日本テレビ系]『第79回箱根駅伝(往路)』

  見どころ…関東学連選抜で國士舘の選手が出場


☆午前10時〜[テレビ東京系]『生中継!日本のお正月』

  見どころ…おなじみ海老名家の新年会


☆深夜1時10分〜[テレビ朝日系]『朝までたけし軍団』

  見どころ…なぜか知り合いがたくさん出てる



《1月3日》


☆午前7時45分〜[日本テレビ系]『第79回箱根駅伝(復路)』

  見どころ…関東学連選抜で國士舘の選手が出場


☆正午12時15分〜[NHK総合]『初笑い東西寄席』

  見どころ…三が日唯一の寄席演芸番組



◆ だいたい、年越しのカウントダウンもキッズステーション(アニメ専用CSチャンネル) のオリジナルアニメ『ポピー・ザ・ぱふぉーまー』(知ってる人だけ笑ってくれればいい )のスペシャル(司会・いとうせいこう)でしたぐらいである。かなり空しかったが、く だらない民放の番組で年越しをするぐらいならポピーとケダモノ(だから知ってる人だけ 笑ってくれればいいって)の笑顔で2003年を迎えた方が幸せな気分になれると思った。い や、幸せだった!これからはテレビもさらなるデジタル的発展を遂げるはず。より細分化 されて昭和43年生まれの男性専用チャンネルができるかも知れない。ちょうど古き時代を 懐かしむ世代に入りつつある我々に新番組など無用だ。大晦日は昭和50年代の『紅白歌合 戦』『レコード大賞』の再放送、元旦はMANZAIブームの頃(昭和55年)の『初詣! 爆笑ヒットパレード』などなど当時のCMも付けて揃えて欲しい。言い忘れたが、昭和43年生まれは苦労を知らないワガママ世代でもあるのだ。


◆ お正月のテレビ番組と言えば思い出すのが…映画『トラック野郎(東映東京)』である。 小学生の頃、三が日はおろか5日あたりまで深夜映画では必ずやっていた(テレビ朝日が 多かったかな)。シネマサイズを無理やりテレビサイズにブチ込むので本編では左右両脇 にいる出演者が切れて、オープニングは出演者テロップを切る訳にはいかないので妙に長 細いトラックになってしまう。今では考えらないほど強引な放送だったが、小学校4年の 文集に「トラック野郎になりたい」と記した少年にとってはうれしいお年玉であった。同 世代の男の子なら1度や2度はあのデコレーションされたトラックに憧れ、自転車をデコ レーションした覚えがあるであろう。さらに私は長距離トラック運転手の私生活に憧れた 。主人公の「一番星」星桃次郎(菅原文太)と「やもめのジョナサン」松下金造(愛川欽 也)」は長距離ドライバーなので基本的に寝泊まりは車内。特に「一番星」のコックピッ ト(運転席)は「火の車マンション」と名付けられ、シャンデリアに金華山張り、助手席 には冷蔵庫がありテレビもある。仕事を終えた桃次郎はビールを飲みながら深夜のエロ番 組を見るのだ。これがやりたくてトラック野郎に憧れたと言っても過言ではない。この名 残であろうか現在の私の愛車(グロリアY32)もシャンデリアに金華山張りとはいかない が、ブラックライト&ネオン管に特注のド派手なマットを敷いている(笑)。今回はお正 月特別企画!映画『トラック野郎』シリーズ全10作のストーリーと見どころ(独断と偏見 あり)をご紹介しよう。男の子は深夜映画時代を思い出すも良し、女の子は新たに興味を もっていただければコレ幸い。



☆ 第1作『トラック野郎 御意見無用』(1975年)

《ストーリー》東北のドライブインのウエイトレス・洋子に一目惚れした桃次郎は彼に思 いを寄せる未亡人運転手「モナリザのお京」には見向きもしない。ひょんなことから捨て 子を抱えることとなった桃次郎は洋子も入れて3人でねぶた祭りに出掛け、すっかり夫婦 気取り。しかし、洋子には婚約者がいたことが判明。婚約者は漁船で遠洋漁業に出港する 寸前。桃次郎は違反覚悟のスピードで洋子を 港に届ける…。

《見どころ》 第1作目ということもありストーリーも、登場する劇車(映画出演トラック )も地味で不人気ではある。「一番星」の箱(荷台)にも賑やかな絵柄はなく、レインボ ーカラーに江戸文字で「一番星」と描いただけのもの。しかし、全作品を見る上で愛川欽 也の奥さんが春川ますみというところなど後半の感動ストーリーにつながっていくのでチ ェックしておいて欲しい。



☆ 第2作『トラック野郎 爆走一番星』(1975年)

《ストーリー》相変わらず惚れっぽい桃次郎。今度は姫路のドライブインでアルバイトを する女子大生・瑛子に一目惚れする。文学少女の彼女に気に入られようと、彼女の好きな 太宰治を読破する桃次郎。そして文学青年となり瑛子に見合い写真を出すのだが、ジョナ サンの手違いで写真はバキュームカーの女運転手の手に渡ってしまう…。

《見どころ》見どころは何と言ってもバキュームカーの女運転手役の加茂さくら、その弟 で助手役のラビット関根(関根勤)、そして加茂さくらに恋する警察官役のなべおさみで ある。のちに正月映画として『男はつらいよ』と並び「涙と笑いのお正月」と称される『 トラック野郎』だが、この作品ではこの3人が涙と笑いのすべてを持っていっている。ド 新人で噛み噛みの関根さんの姿は今だから別の意味で笑える。



☆ 第3作『トラック野郎 望郷一番星』(1976年)

《ストーリー》北海道に向かうカーフェリーの中で桃次郎は牧場経営者の美人娘・亜希子 に一目惚れする。桃次郎は気をひく為に彼女の牧場の子馬を助けるなど大活躍。これによ りかなりの信頼と恋愛感情を得た桃次郎であったが亜希子には婚約者がいて…。

《見どころ》定番のストーリーだが、改めて見て驚くのは亜希子役の島田陽子が美しさ( そりゃ個人的趣味もあるけどさ)。のちに映画『将軍』で全米でも話題になった彼女の美 貌だが、この頃は若さも手伝ってさらに美しい。しかも若手女優というところで「まぁ、 ウンコ?」などのセリフを言わされているのも笑える。



☆第4作『トラック野郎 天下御免』(1976年)

《ストーリー》四国を中心に運送をしていた桃次郎は巡礼姿の美人デザイナー・和歌子に 一目惚れする。彼女は母親の病気と多額の借金返済の為に好きでもない男と結婚する決意 をしていた。桃次郎は 彼女を助けようと全財産を投げうって宇和島の闘牛に手を出す…。

《見どころ》笑いの部分では千葉県佐原市にある椎名急送の「由加丸」のフロント部分に 水牛の角をつけた「愛のコリーダ号」に乗り 桃次郎とライバル関係になる杉浦直樹が最高。キャラクターも見た目も財津一郎そっくり 。「だったら財津一郎を使えよ!」とツッコみたくなるほど似ている。もちろん「あの名 優の杉浦さんがあんなことやってたなんて」という別の笑いもある。個人的にはラストで 素直に失恋を認めて、和歌子役の由美かおるに箱(荷台)の後ろに 水郷を行く舟を描いてもらうところがカッコイイ!(お前は子供か!)



☆第5作『トラック野郎 度胸一番星』(1977年)

《ストーリー》東映アクションスターの千葉真一が出演した注目作。新潟に向かう桃次郎 は謎の女に一目惚れするが彼女は佐渡ケ島にある小学校分校の教師であった。まずは彼女 のクラスの生徒に気に入られようと教育者を気取る桃次郎。しかし、彼女には婚約者がい ることを知り、憂さ晴らしにとジョーズ軍団と大喧嘩を始める…。

《見どころ》やはり千葉真一がどのシーンでも輝く。同じ東映の『仁義なき戦い』でも山 森組(菅原文太)と大友組(千葉真一)に別れ抗争となるが、こちらの喧嘩はドライブインでの『Mr.Boo』張りのコント仕立てなのが笑える。ラストシーンで逮捕されたジ ョナサンの代わりに違反覚悟で荷を運ぶ桃次郎を無線誘導で助け、駆けつけた警官を蹴り 飛ばし「慌てんじぇねぇよ(意味…これからゆっくり捕まってやるよ)」。そして無線で 桃次郎に言うセリフ「これから先はお前の貸切道路だ」がタマらない!(だからお前は子供か!)



☆第6作『トラック野郎 男一匹桃次郎』(1977年)

《ストーリー》いかに『トラック野郎』シリーズが絶好調だったかを知らしめる作品。マ ドンナ役に伝説の女優・夏目雅子が出演している。まだ新人だったとは言え、かなり注目 されていた頃だけに当時もかなりの話題だっただろう。鹿児島でそのマドンナ女子大生・ 雅子に一目惚れした桃次郎。しかし、彼女には離れ離れになっている恋人がいた。それか らの桃次郎はキューピット役に転じて恋を実らせる。そして彼氏が鹿児島を離れる前に彼 女を空港まで命懸け荷として送り届ける…。

《見どころ》夏目雅子もスゴイのだが、私にとってタマらないのが 当時の人気お笑いタレントが勢揃いしているところである。オープニングで桃次郎が一升 瓶にしたオシッコを酒を間違えて飲む警官に桂歌丸師匠と故・三遊亭小円遊師匠。雅子が アルバイトをするドライブインの若旦那が湯原昌幸、桃次郎をダマすサギ師が左とん平、 桃次郎が「唐津くんち」の餅飲み大会で戦うのがばってん荒川、試合後の桃次郎が墓場で 吐いた餅をお供えだと思って食べる警官に堺正章…と、お笑いファンならこれだけでお腹 いっぱいになれる豪華キャストなのである。



☆第7作『トラック野郎 突撃一番星』(1978年)

《ストーリー》イルカの調教師・えり子に一目惚れした桃次郎。偶然にも彼女は舎弟にし たばかりの玉三郎の同級生だった。舎弟である玉三郎にゴマをすり彼女に近づく桃次郎だ ったが、彼女には養殖 アワビの研究をしている意中の男がいた…。

《見どころ》前作までの豪華キャストとはいかないが、こちらもマドンナのえり子に原田 美枝子、玉三郎にせんだみつお、えり子の意中の男に川谷拓三、えり子の先輩調教師に樹 木希林…となかなかのもの。樹木希林が桃次郎に惚れるところなどかわいくてタマらない 。自己満足情報だが玉三郎が乗る「玉三郎丸」はご存じ哥麿会横浜支部佐藤支部長の「初 代玉三郎丸」である(あぁ、カッコイイ)。



☆第8作『トラック野郎 一番星北へ帰る』(1978年)

《ストーリー》アメリカ帰りのコンボイ野郎と張り合うことになる桃次郎。その原因はお 互いが惚れている未亡人の静代であった。まずは子供から気に入られようと一人息子にオ モチャを届け続ける桃次郎だったが…。
《見どころ》やはりコンボイ野郎役の黒沢年男が「Oh!No!」 やら「アイ アム グロッキー!」などとインチキ外人を演じているのが今の姿からは想像 できなくて笑える。ラストシーンはジョナサンの警官時代(ジョナサンは元警官で『花巻 の鬼代官』と呼ばれる交通課の鬼だった)の後輩役の田中邦衛が自分の妻を命を救う為に 人工透析機を運ぶ桃次郎を「警官は私情をはさんではいかんのです」と追うところが泣け る!



☆第9作『トラック野郎 熱風5000キロ』(1979年)

《ストーリー》木曽の木材運送会社の男勝りの娘・夏に出会った桃次郎。彼女に好かれよ うとその会社で働くことにする。しかし、会社には桃次郎より腕っ節の強い従業員「ノサ ップの勝」がいた為、ニラみ合いの日々。やがて、夏の幼い頃の命が恩人がライバルのノ サップであることがわかり…。

《見どころ》違反覚悟で荷を運ぶことになり、かつてのライバルが桃次郎の心意気に打た れて助太刀する毎回おなじみのラストシーンだが、ノサップ役の梅宮辰夫がやる助け方に はひと味違う感動がある。タイトル通り5000キロに挑む桃次郎を援護するノサップが あることに気づく。「この熱さと走り過ぎでタイヤがバースト(破裂)するかも知れない 」そこで「一番星」が走る道路近辺にいるトラック野郎たちに道路に水を撒くように伝え る。ある者はバケツリレーで水を撒く、ある者は川からポンプ車で水を撒く、そして究極 が水を満載したダンプ3台が「一番星」の前を水を流しながら走るシーン。子供ながらバ ーストの危機を感じた自分を誉めてあげたい。



☆第10作『トラック野郎 故郷特急便』(1979年)

《ストーリー》最終作となる今回の舞台は高知。高知へ行くフェリーの中でドサ回りをし ている演歌歌手に一目惚れした桃次郎。しかし、今回は同時に高知のドライブインにいる 風美子にも思いを寄せていた。そこで桃次郎は演歌歌手泣かせのヤクザ興業師がいること を知り殴り込む。偶然にもそのヤクザは桃次郎がたまたま喧嘩をしたトラック野郎「龍馬 號」の愛犬をインチキの闘犬試合で殺した相手でもあった…。

《見どころ》『男はつらいよ』で都はるみが当人の役で出演したことがあったが、こちら のドサ回りの演歌歌手は人気絶頂の石川さゆり。しかも、最終作だからか?初めてマドン ナと桃次郎が相思相愛 になってしまう。ストーリーを付け加えると、さゆりは桃次郎の激しい求愛にメジャーデ ビューのチャンスがあることを言い出せないままプロポーズを受ける。しかし、事実を知 り「お前は自分の夢を捨てるのか!…俺に惚れる女はお前だけじゃねぇんだよ」と言い放 され、「一番星」で送られて大阪行きのフェリーに乗せられてしまうシーンは泣ける。デ ビューの初舞台の司会者が玉置宏さんなのもリアルなメジャー感が出ていて泣ける。毎度 の自己満足情報だが原田大二郎が乗る「龍馬號」はご存じ椎名急送由加丸船団所属の超有 名車である(この当時の荷台は古くなった為、フジテレビの番組企画で爆破された)。… 全10作を見終わる頃にはアナタも主題歌『一番星ブルース(菅原文太&愛川欽也)』が唄えるようになっていることでしょう。  



原典:http://www.owarai.to/ben/58.html
written by ベン村さ来
挿絵:橋本ポンセ


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