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ダイオキシン中毒(カネミ油症)コミュの化学物質問題市民研究会より

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 除草剤ラウンドアップのある種類のものはヒトの肝臓細胞機能をかく乱する。調合の毒性は除草活性成分グリホサートよりもむしろ”不活性”成分に関係しているかもしれない。

 フランスの科学者らは、非常に低用量濃度でテストした多くのラウンドアップ調合はホルモン作用を変更し、ヒトの肝臓細胞を処理後24時間以内に殺すことができることを報告している。

 調合のあるものの毒性はラウンドアップ中に含まれる除草活性剤グリホサートの量とは無関係であり、他の”不活性”成分単独か、あるいは除草活性成分との組み合わせが細胞を殺すことを示唆している。

 この研究は、ヒトの胎芽細胞は活性成分よりラウンドアップ調合及び不活性成分により多く影響を受けるとする最近のEnvironmental Health News の記事(訳注1)で報告された研究に類似している。

 この研究で使用されたラウンドアップの濃度は、ラウンドアップ処理された食用穀物又は動物用飼料に典型的に見出されるものと同等である。すなわち、細胞を損傷することができる除草剤混合物の濃度で、人間、家畜、及び野生生物が暴露するかもしれないということである。

 グリホサートは非常に低い濃度であってもヒトと動物に有害である。ラウンドアップ調合が有毒であるかどうかを調べるために、しばしば、それ自身がテストされる。

 しかし、この研究によれば、ラウンドアップ調合中のグリホサートの濃度は毒性を表すためのよい指標というわけではないことになる。

 この研究で見られたラウンドアップ調合の能力を増大させる成分は、純粋のグリホサートに比較してよくわからないままである。除草剤添加物の化学的調合は一般的に企業秘密で保護されており、研究者らはそれらの化学的に特定することができなかった。したがって、それらの影響は、容易には調査することができず、環境中で検出されていない。

 ラウンドアップは、雑草に対する武器として開発された。多くの遺伝子組み換え(GM)植物はラウンドアップ耐性を開発開発されている。今日、ラウンドアップは世界で最も多く使用されている除草剤であり、全遺伝子組み換え(GM)植物の75%はこの除草剤に対する耐性を持つよう操作されている。モンサント社はラウンドアップとラウンドアップ耐性GM植物の両方を生産している。

 この研究では4つのラウンドアップ調合−Roundup Express 7.2 (R7.2)、Bioforce (R360)、Grands Travaux (R400)、及び Grands Travaux Plus (R450) がテストされた。全ての調合は、純粋のグリホサート( R360と同等のレベル)よりも細胞死を引き起こす能力が高かった。驚くべきことには、グリホサート含有が少ない R400 は R450 よりもヒト肝臓細胞への毒性が高かった。

 この研究で、エストロゲン(女性ホルモン)又はアンドロゲン(男性ホルモン)により制御される単一の遺伝子に暴露させると、全ての調合が純粋のグリホサートよりも効果的にホルモン作用をかく乱することを示した。この発見は、これらの調合がホルモンに対して抗エストロゲン又は抗アンドロゲン効果を生じるよう作用すことを示している。

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