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ダイオキシン中毒(カネミ油症)コミュの子供と環境

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米国立環境健康科学研究所ジャーナル
EHP 2009年4月号 サイエンス・セレクション
すばらしい装置か?
医療行為が幼児をビスフェノールAに暴露させる

情報源:Environmental Health Perspectives Volume 117, Number 4, April 2009
Science Selections
Dramatic Devices?
Medical Procedures May Expose Infants to BPA
http://www.ehponline.org/docs/2009/117-4/ss.html#dram

オリジナル論文:Environmental Health Perspectives Volume 117, Number 4, April 2009
Exposure to Bisphenol A and Other Phenols in Neonatal Intensive Care Unit Premature Infants
Antonia M. Calafat, Jennifer Weuve, Xiaoyun Ye, Lily T. Jia, Howard Hu, Steven Ringer, Ken Huttner, and Russ Hauser
http://www.ehponline.org/docs/2008/0800265/abstract.html

訳:安間 武 (化学物質問題市民研究会)
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/
掲載日:2009年4月5日
このページへのリンク
http://www.ne.jp/asahi/kagaku/pico/research/ehp/09_04_ehp_medical_procedures_BPA.html

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 産業化学物質ビスフェノールA(BPA)はポリカーボネート・プラスチックやエポキシ樹脂を作るために広く使用されている。BPAへの低用量暴露は哺乳類に内分泌かく乱作用引き起こし、前立腺や乳腺の異常な発達やその他の有害影響をもたらすことが示されている。ヒトの健康に関連するこれらの研究の解釈は多くの議論を生み、広範なBPA暴露の特性が知られることにより議論は高められるている。この報告書の中で研究者らは、未熟児の医療措置を通じてBPAやその他の内分泌かく乱物質への相当な暴露の証拠を示している[EHP 117:639?644; Calafat et al.]。

 同じグループによる以前の研究で[EHP 113:1222?1225 (2005)]、二つの研究所の新生児集中治療室(NICU)の54人の未熟児から尿サンプルが採取された。幼児は、人工呼吸、経腸栄養補給、腸管外栄養補給、カテーテルのような医療措置を必要とした。これらの医療行為に用いられる医療装置はプラスチック可塑剤フタル酸ジ( 2-エチルヘキシル)(DEHP)を含んでおり、尿サンプルの分析の結果、DEHP 代謝物濃度は医療装置使用の相対的程度(低、中、高)、すなわちそれぞれの幼児が受けた措置の多様性、広がり、及び期間−に関連することがわかった。

 今回の研究で、同チームは、BPA、殺菌剤トリクロサン(訳注1)、防腐剤剤メチルパラベン及びプロピルパラベン(化粧品防腐剤)(訳注2)、及び日焼け止めの成分であるベンゾフェノン-3(訳注3)などを含むいくつかの他の潜在的内分泌かく乱物質への暴露を評価するために、同じ尿サンプルを使用した。それぞれの化学物質について、フリー(非代謝)及びトータル(フリーと共役、又は代謝)化合物の尿中濃度が測定された。

 分析された全ての尿サンプル中でBPAと両方のパラベンが検出されたということは、全ての幼児がこれらの化学物質に暴露していたことを示唆する。ベンゾフェノン-3は、2幼児以外の全ての尿中で検出されたが、トリクロサンは8幼児からのみ検出された。尿中のBPAの濃度はDEHPの濃度に関連していたことは暴露経路が共通していたことを示唆している。今回の研究で評価された化学物質の中で、BPAだけが医療装置使用の程度に著しく関連していたが、著者らはBPAがこれらの装置で使用されているのかどうか、又はどのように使用されているのかについて情報を持っていない。

 これらの幼児の尿中BPA濃度の中央値は、一般集団中の6〜11歳の子どもについて他で報告された濃度よりもほとんど10倍高かった。BPAの90%以上が代謝していたという事実は、未熟児は出生後の数ヶ月間は概して代謝経路が大人のレベルで機能しないにもかかわらず、未熟児はBPAを代謝できることを示唆している。著者らは、BPAの有毒性に懸念があり暴露が示されたのだから、発達中の脆弱な集団に対して、BPAを使わない製品を使用することが正しいと示唆している。

ジュリア R. バーネット(Julia R. Barrett)

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