農薬の認可は5つの省が扱っている。独立の農薬諮問委員会(Advisory Committee on Pesticides) が助言を与える環境運輸地方省・厚生省・農水省もその中にふくまれる。認可手続きには環境局が加わるが、生殖研究をふくむ広い範囲のデータを考慮して行われる。EC指令の要請事項により、認可基準の数値が広範囲にわたって決められている。EC植物防疫製品指令に基づき、農業用薬剤のあらゆる活性成分をメンバー諸国がいま見直し中である。哺乳動物が受ける毒性の見直しには、オス・メスの生殖機能に影響する可能性や誕生前後に影響を受ける可能性が含まれている。環境毒性については、各生物がさらされる度合に応じてどんな影響が出るか、多種類の生物を対象として生殖機能の研究を要求することもありうる。内分泌撹乱効果を検出するために行う生殖機能の研究は慎重を要する問題であって、研究結果に照らして農薬諮問委員会が見直し作業を続けることになっている。