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快適な排泄ケアを考える会コミュの避難所で体調保つには?

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食事、排せつ・・・注意呼び掛け

避難生活を強いられる被災者。栄養摂取や排せつに注意が必要だ。
宮城県南三陸町で 東日本大震災の発生から2週間以上がたち、被災者の避難所生活が長期化してきた。食事は炭水化物中心で、タンパク質不足から体の抵抗力が弱る可能性もある。トイレは、回数を減らそうと、水分の摂取を控えがちだ。専門家は「便秘や脱水症状に気をつけて」と呼び掛けている。


 被災後、避難所に真っ先に届けられた食料は、体内ですぐにエネルギーに変わるおにぎりやパンだ。ガスなどが用意できれば、温かいうどんなどが提供されることもあるが、栄養素は炭水化物がほとんど。野菜や果物、新鮮な肉や魚はほとんどない。調理済みのお弁当が配られることも多い。

 「避難所の食事は炭水化物に偏っている。長期になると、タンパク質やビタミン、ミネラル不足で体調が悪くなる可能性がある」。四日市社会保険病院(三重県)の栄養科長で管理栄養士の中東真紀さんは指摘する。

 タンパク質は、筋肉や血液などのもとになる重要な栄養素だ。不足すると、体の抵抗力や免疫力が落ちて病気にかかりやすくなる。避難所では、子どももお年寄りも同じ物を食べることが多いため、育ち盛りの子どもたちが特に心配という。さらにトイレ事情の悪さから水分摂取量が不足し、脱水症状になる可能性もある。調理済み弁当などは、保存できるように塩分が多く含まれており、塩分を控えなければならない透析患者らは注意が必要だ。

 被災者を栄養面で支援する場合、「バナナ、リンゴなどのフルーツ、牛乳、ゆで卵、ナッツ類がお勧め」と中東さん。タンパク質の補給のほか、フルーツは便秘や下痢の軽減にもなる。

 災害は全国どこで起きても不思議ではない。地方防災計画などでは、被災後3日間は自分自身で食料を確保できるように、各家庭で水や保存食の準備を提言している。

 中東さんのお勧めは、必要な栄養素をバランス良く摂取できる濃厚流動食の缶詰。火を使わず、水分もあって食べやすい。缶1本で約200キロカロリーあり、1日5、6本で1日に最低限必要な1000〜1200キロカロリーを摂取できるという。介護ショップなどで販売している。

 被災地のトイレは、断水で水が流せず、汚れがち。汚れや管理をする人への遠慮から、排せつを我慢する人が必ず出る。

 救護隊員として宮城県石巻市に入った名古屋第二赤十字病院(名古屋市)の看護師は「現地の病院でも、周りに迷惑をかけるからと、排せつを我慢する人がいた。避難所でも我慢していた人はいただろう」と話す。

 小牧市民病院(愛知県小牧市)の泌尿器科医師で、名古屋市のNPO法人愛知排泄(はいせつ)ケア研究会の理事吉川羊子さんは「排尿を我慢しないで」と訴える。

 吉川医師によると、排尿を避けるために水分の摂取を控えると、血栓ができやすくなる。排尿の我慢で、尿路感染症や腎盂(じんう)炎になりやすくなる人もいる。

 膀胱(ぼうこう)に長時間とどまった尿の中では細菌が繁殖しやすく膀胱と腎臓や尿道口を結ぶ尿路に細菌が広がりやすい。感染箇所により、発熱や排尿時の痛みなどの症状が出る。

 感染が腎臓にまで広がると、入院治療が必要な腎盂炎になる。悪寒や高熱、背中の痛みなどが主な症状。敗血症を起こして、命が危険になることも。「トイレを清潔に保つことや、連れ立ってトイレに行くなど、トイレに行きやすい雰囲気づくりを」と吉川医師。

 排尿機能が低下し、排尿後にも膀胱内に残尿がある高齢者などは、感染症のリスクが高くなる。膀胱には常に尿がある状態で、感染症の危険性が平常時から高いためだ。

 注意したいのは、一見尿が出ているが実は出きっていない人。中高年の男性に多く、膀胱内の尿の一部が少しずつ出るので気付きにくいという。

 吉川医師は、心当たりのある人には平常時から泌尿器科を受診し、治療することを勧める。被災地に入る医療関係者は、超音波式で手のひらサイズの小型の残尿測定器を携行するなどして、避難者の排尿をきめ細かくチェックするといいという。

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