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快適な排泄ケアを考える会コミュの過敏性腸症候群 問診票で正確に症状把握

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緊張すると急な腹痛でトイレに駆け込む−。
そんな症状が頻繁に起きる過敏性腸症候群(IBS)にかかわる不快な症状を、食道や胃、大腸の消化器全体でみる問診票「出雲スケール」を島根大学医学部第二内科が作成した。
医師が、さまざまな症状が出る患者の悩みを正確に把握できるほか、我慢している患者の受診につながることを期待している。

問診票は、日本人に多く見られる胸やけや胃痛、胃もたれ、便秘、下痢の主症状について計十五の質問に、我慢できるかなど困った程度によって六段階でチェックする。

「下痢に悩んで受診する人も、胃もたれや胸やけを抱えていたりする。
日によって一番気になる症状も違う。患者さんが何に困っているか、医師は正確に把握しないといけない」と、同大の木下芳一教授は、問診票作成の意図を説明する。

また「通勤中にトイレを我慢できず、途中下車してしまう」「会議前に必ずおなかが痛くなる」「テストの朝には必ず下痢をしてしまう」…そんな症状に悩んでも、受診しない人も多い。

今年、同大がインターネットで募集した男性二万人への調査でも、症状を持っている九百五十六人のうち六割以上が病気ではないと考え、受診する人も三割以下だった。

一方で受診していない人も含めて、約八割がおなかの症状について医師に問診してほしいとも考えていた。医師の立場でも、患者の訴えの種類が多いこと、適切な指標が求められていた。

木下教授によると、大腸は脳の中枢神経と密接な関係にあり、精神的な影響を受けやすい。誰でも緊張でおなかが痛くなることはあるが、ちょっとしたストレスでも、過度に起きるのがIBSだ。

下痢や残便感、おなかの痛みなどが強い状態が続き、体調が良くなったり悪くなったりを繰り返す。しかし内視鏡やエックス線などの検査などをしても異常がない。下痢型は男性が多く、便秘型は女性が多い。「検査に異常がなく、臓器自体は正常でも、その働きが正常と言えないのがIBSなんです」と木下教授。

同様に、食道や胃で、検査異常がないのに胸やけや痛みが起きる疾患もあるが、IBSも含めて全体を機能性消化管疾患と呼ぶ。

症状は「平均して五つ」重ね持っている人が多く、同時に出たり、入れ替わり出る症状もある。

病院の待ち時間に、問診票を毎回記入してもらうことで、その都度患者が何に困っているか、全体像の把握に加え、治療の効果があったかの確認もでき、患者とより正確な意思疎通が図れる。

IBSの治療の基本は生活指導や食事指導などと飲み薬。
昨年、下痢型IBSの新薬が男性向けに認可された。一日一回の服用で効き、腸の健康な動きも止めず、症状が出たときだけ飲めばよく、負担も少ない。治験者が少なかった女性には認可されていない。

治療には周囲の理解も大切だ。とても苦痛で、遅刻や欠勤を繰り返してしまっても検査で異常がなく、調子の良い日は何ともないため、職場や学校で病気だと理解されない。それがストレスで、さらに症状が悪化することも。

「『検査は異常なし、良かったですね』で帰されても患者の悩みは終わらない。『がんではないけど、IBSという病気ですよ』と告げるだけで症状が良くなる人も。我慢せず受診してほしい」と木下教授は強調する。

ただ、この問診票で自分はIBSだと決めて市販薬を飲むだけでは、がんなど重大な病気を見逃す恐れもある。困っている症状があれば、一度は近くの内科や消化器内科、心療内科を受診することが大切だ。

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