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快適な排泄ケアを考える会コミュの「排尿日誌」で症状自覚

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長年、頻尿と尿もれに悩んでいた東京都新宿区の鈴木歌子さん(72)。2005年、神奈川県横須賀市立うわまち病院の女性泌尿器科を訪ね、尿検査や問診、内診を受けた。

 治療方法を決めるには、もう一つ、必要な「検査」がある。終日家にいる日などを選び、排尿の回数や、計量カップで測った量、尿もれの状況、水分の摂取量を24時間記録する「排尿日誌」だ。

 尿もれや頻尿の原因の解明だけでなく、患者自身が症状を理解するためにも重要になる。

 1日の排尿は通常、昼間に4〜7回、夜間はゼロとされる。膀胱(ぼうこう)に100〜200ミリ・リットルの尿がたまると尿意を感じ、200〜300ミリ・リットルになると我慢できなくなる。

 ところが、鈴木さんは1日に昼夜合わせて平均20回排尿があり、1回の量は50ミリ・リットルだった。

 鈴木さんの場合、頻尿の原因は、膀胱や尿道、膣(ちつ)が委縮し、直腸の位置が下がって膀胱を刺激していることだった。尿もれは、骨盤内の臓器を支える筋肉や靱帯(じんたい)の束である骨盤底筋のたるみと、膀胱を収縮させる神経の異常もあるようだった。

 同病院泌尿器科部長の奥井伸雄さんのアドバイスで、鈴木さんは生活習慣を改善するよう心がけた。

 骨盤内の血行を良くするため、なるべく歩き、週1回は近くのスポーツセンターで筋力トレーニングをし、足腰を鍛えた。自宅でも毎朝トレーニングした。

 就寝前のビールは、やめた。利尿作用があり、夜間の頻尿の一因だからだ。便秘を防ぐため、ヨーグルトや牛乳を多くとる。

 排尿の際の姿勢も大切だ。便座に前かがみに座り、かかとを少し上げると、尿道が真っすぐ下を向き、尿が出やすくなる。

 さらに、骨盤底筋体操もした。肛門(こうもん)や膣を締めては緩める動きを繰り返し、骨盤底筋を鍛える。バスに乗っている間にも実践した。

 薬物療法も受けた。委縮した尿道、膣には、女性ホルモンを薄めた薬を塗り、突然の尿意を抑えるため、膀胱の神経を調節する薬(抗コリン薬)を飲んだ。便秘には整腸剤も使った。

 徐々に症状は良くなった。昨春、1日の排尿は平均7回に減り、1回の尿量も平均200ccになった。

 「たまに尿もれや夜間のトイレもあるけれど、気にせず旅行やカラオケを楽しんでいます」と笑顔で話す。

 奥井さんは「尿もれや頻尿の原因は複雑。排尿日誌などで症状を自覚し、生活習慣を見直す地道な努力が改善につながります」と話している。

  女性泌尿器科の診療を行う主な医療機関

 ・星総合病院(福島)

 ・亀田総合病院ウロギネセンター(千葉)

 ・北里研究所コンチネンスクリニック(東京)

 ・四谷メディカルキューブ(同)

 ・昭和大横浜市北部病院(神奈川)

 ・横須賀市立うわまち病院(同)

 ・名古屋第一赤十字病院(愛知)

 ・金沢大(石川)

 ・北野病院女性骨盤外科センター(大阪)

 ・大阪中央病院(同)

 ・岡山労災病院(岡山)

 ・産業医大(福岡)

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