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コルダ★ドリームコミュのリレー連載『con amore』 第2話

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「ぁ、お姉ちゃん何してんの?」


高等部のオケ部に用があって校内をうろついてたら妹の香穂とその友達の幸緒ちゃんと菜美にあった。
香穂は年が離れてるからか、はたまた今一緒に暮らしてないからか、たまに会うと嬉しそうに寄ってくる。
あれだ。犬みたいに(笑)


「王崎に頼まれてオケ部見に行ってたの。
ほら、あいつウィーンに行っちゃったじゃん?
でも今日はあたしが家事当番だから早めに抜けてきたの。
まぁ楽器は元々専門外だから、いても役に立てないし」
「ぇー? お姉ちゃんピアノ弾けるじゃん」
「オケ部に教えるほど本格的にやってないよ」
「でも絢さん、春にセレクションの参加者のアドバイザーしてましたよね?」
「あれは先生に押し付けられたというか……」


家事は同棲している先生と交代でやってたりする。
今日はたまたまあたしがやるってだけ。
王崎もできれば見に行ってほしいって感じだったから、ある程度のところで抜けてきた。
ピアノも保育を目指してるから仕方なく覚えただけで、本当は楽器が苦手だったりするしね。
でも前に王崎に付き合ってオケ部行っていたっていうのと、先生と一緒にいる時間を増やしたかったっていう理由で前回はアドバイザーを引き受けた。


「それで思い出した!! お姉ちゃん、今回もアドバイザーやって!!!」
「……は?」
「実はさっき金澤先生に創立祭で演奏してほしいって頼まれたの。だから……ね?」
「いやいやいや、この前のバザーみたいに自分たちで頑張りなさいな」


今回は王崎が日本にいないから押し付けられないし、どうしよう!!
先生と会える機会が多くなるのは嬉しいけど、でも前よりマシでも大っぴらにいちゃつけるような関係でもないから危険な橋を渡したくないしなー…。
この前の教会のバザーのときのアンサンブルも十分よかったんだから、あたしマジいらないと思うけど!!


「みんなそれぞれ部活やコンクールがあったりもするみたいだから、頼り切ることはできないし……」
「でもあたし楽器専攻じゃないから、アンサンブルはマジで専門外だって!!
授業でちょっとやったり、王崎に付き合ってオケ部で見てたくらいで……」
「ならいいじゃないですか。オケ部で見ていたんでしょ?」


香穂と菜美がテンポよく返してくる。
幸緒ちゃんは特に何も言わないし、話に入る雰囲気もないからよかった……。
敵が増えてたまるかってんだ!!


「それに、ほら。あたし家事とバイトと自分の趣味の活動とか色々あるし!!」
「でもちょくちょくオケ部の練習見に来てるじゃん」
「それは王崎がいないから託されちゃったというか……」
「みっちり見てくれなくてもいいの。オケ部のついでとかでも!! だから、お願い!!!」


手を顔の前で合わせて言う香穂。
うーん、そこまでされるとなぁ……。


「どーしよっかなぁ……」
「お姉ちゃん年が離れてるし、高校卒業してすぐ家を出ちゃったからあんまり一緒にいれなかったから、見てほしいというか……」
「ぁー……」
「だからダメかなぁ……」


子犬のような目で訴えてくる香穂になんか負けそうになるじゃないか!!
まぁ確かに実家にいた頃はまだ香穂も小さかったから、あんまり絡まなかったしなぁ。
うーん……。


「じゃあさ、とりあえず保留でもいいかな?
オケ部もいつ来れるかわかんないし、アンサンブルも見るっていう前提で他の予定と調整し直してみるから。
あと多分即OK出ると思うけど、同居人にも一応聞かなきゃだし」
「絢さんって彼氏と同棲してるんでしたっけ?」
「ぁー、うん。まぁ…」
「どんな人なんですか?! 今日という今日は聞き出しますよー?!」
「あたしもいい加減知りたいー!!」


同居人のところに食い付かれ、話の内容は一気にあたしの彼氏に……。
いや、あなたたちのよく知ってる人ですけど?
恥ずかしくて言いづらいんだけど…。


「言ったじゃん。年上の人だーって」
「もっと詳しく教えてくださいよー」
「というか写真見たい!!」
「(さっき生で会ってるよ!!!)」


凄い勢いで食いつかれタジタジ気味になる。
てか幸緒ちゃん!!
興味なさそうにしてないで助けてくれよ!!
そんなことを考えつつ、あたしは根性でその場から逃げ去った。





















「せーんせ」
「ぉー。どうした?」
「さっき香穂にアンサンブルのアドバイザーやってくれって言われたんだけど」


音楽準備室に来、中にいた恋人権この学園の音楽教師である彼に声をかけた。
が、先生は一瞬きょとんとしてから、盛大に笑いだした。
……ぶっとばしてやろうか…。


「ちょっと、なんで笑うのよ」
「いや悪い…。さっき参加を頼んだときにお前さんの名前を出したからな。それで言ったのかもな」
「は……?」
「”お前さん達が喜んで引き受けてくれりゃ、お前さんの姉貴も喜ぶと思うんだがなぁ”って言ったんだよ」
「勝手に人の名前使うなー!!!」


つかつかと先生の目の前に立ち、胸倉を掴んでがくがくと揺さ振る。
けど、逆に腕を掴み返され散らかってる机の上の書類やらなんやらをばさーっと床に落として、そのまま押し倒された。


「懐かしいねぇ。昔もよくここでこんなことしたよなぁ」
「昔どころか今でもよくやってんじゃん!!!」


学園に何かしら用があって来た時の7割くらいはこんな展開になってる気がするけどね!!!
わかってて流されるあたしもあたしなんだけどさぁ……。


「このスリル感がいいんだろ?」
「同意をも・と・め・る・な!!!」


何て答えればいいんだよ、あたしは!!
そう言ってぴったりくっついてる先生の体をどかそうと、肩をぐいぐい押すが効果ナシ。


「じゃあ求めないで勝手にヤらせてもらおうか」
「ヤるなーーーー!!! この変態オヤジ!!!」
「この状況でそういう口を聞くか。そうかそうか」
「な・何さ……」


にやにやと意地の悪い笑顔を向けられ、そのままキスをされた。
慌てて抵抗するけど、すればするほど深くなっていった。


「お前さんもおもしろいよなぁ。
家ではあんまり抵抗しないのに、外だと抵抗してさ。
まぁ色んな楽しみ方ができていいんだけどな」


- ぶ ち っ -


「ふっざけんなぁーーーーーー!!!」


あたしは飛びそうだった意識を先生の一言で呼び戻し、急所をおもいっきり蹴り上げてやった(←)
先生は「ぐっ……」と唸りよろめいた隙をついて、続いて突き飛ばして自分の荷物を掴んだ。


「先生なんか知らない!!!」


嫌じゃないんだけどさ、嫌じゃないけど毎度毎度バレたらどうしようってドキドキしてたまったもんじゃないなだよ!!!
先生はそのスリルを楽しんでるみたいだけど、あたしからしたら楽しめる雰囲気でもない。
勝手なことを言って、情けなく悶え苦しんでる先生を放ってあたしは音楽準備室を後にした。


















「ただいまー。ってなんでいるの?」
「家出してきた。しばらく実家にいるから」
「ぇーーー?!」


むかついたあたしは家に帰って最低限の荷物を持ち出し、実家に帰っていた。
あたしが使っていた部屋は香穂が引き継いでいた。


「そういうことだから、この部屋あたしも使うね」
「な、急にそんなこと言われても!!!」
「だって元々あたしの部屋だもん。
あとアドバイザーの件だけどやっぱやらないから」
「ぇー!!! なんで?! さっきやってくれるって言ったじゃん!!」
「気分が変わった。今は学園行きたくないの。
ぁー、もう!! 思い出しただけでむかつく!!
今あたしに学園のこととか、セレクションとか特に音楽関係の話したら問答無用で殴るからね!!」


あたしはそう言って、何か言いたげな香穂を無視して邪魔にならないように荷物の整理の続きをした。
アドバイザー、香穂のためにやってもいいかなって思ったけど先生も関わってるみたいだし絶対やるもんか!!!
行ったら絶対会うし、何か言われそう。


「ぁー、もう!! マジでむかつく!! あの変態親父が!!!」


ビビリまくる香穂を放って、あたしは怒りをぶつけるかのように叫びまくった。
その後、うるさいってお母さんに怒られたけど……。







【あとがき】
前回のリミの話から結構時間経っちゃったけど、とりあえず絢はこんな感じでした^^
実は最初はかなやんとの話、押し倒されたままそのまま最後までいきそうだったんだけど、でもそれもお約束かなぁとか、おもしろくないよなぁ。
と思い、抵抗して家出させようかなぁと。
ここのコミュ以外でも夢小説を書いてて、うちは基本同一ヒロインなんだけどみんなトラブルメーカーなんで、それらしくここでもプチ事件を起こしてみようかなーと思いこうなりました(笑)


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