史跡コミュの旧寺古墳群

　広島県庄原市掛田町

　1984年11月19日、広島県が史跡に指定。

　https://www.google.com/maps/place/%E6%97%A7%E5%AF%BA%E5%8F%A4%E5%A2%B3%E7%BE%A4/@34.8681418,133.000696,18z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x3550c53e6fdd283f:0x15fba5347e6c0262!8m2!3d34.8681418!4d133.0017903

　旧寺(ﾌﾙﾃﾞﾗ)古墳群は、西条川沿いの比高50ｍ地点にあり、前方後円墳１基と円墳11基から成ります。備後北部の山間地帯のうち三次(ﾐﾖｼ)・庄原の両地域には、多数の古墳が分布しますが、三次地域では帆立貝形古墳が多いのに対して、庄原地域には前方後円墳が集中しています。
　旧寺古墳群の中心を成す第一号墳は、全長61.7ｍ・後円部直径39.3ｍ・後円部高さ6.5ｍ・前方部幅約29ｍの前方後円墳で、備後北部の最大級の古墳です。墳丘は二段築成で、葺石(ﾌｷｲｼ)・円筒埴輪(ｴﾝﾄｳﾊﾆﾜ)が巡らされていた痕跡があり、内部主体は後円部頂上に竪穴式石室と思われる物がありますが、前方部頂上にもボーリングによると蓋石があり、竪穴式石室か箱式石棺が存在すると推定されます。外形から５世紀中頃の築造と考えられています。
　第二号古墳は一部が一号古墳造成の削平面に掛って造られているため、第一号古墳より新しく、５世紀後半頃の物と考えられています。