ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

石油減耗時代コミュの石油をめぐる諸見解

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
石油と、石油減耗時代をめぐる諸見解をご紹介ください。

書籍、ブックレビュー、キーパーソンの発言、ブログ ‥‥ など。

コメント(234)

成長し得ない状況は、法人・個人の支払能力を低下させる。ない袖は振れない。徴税権もエネルギー制約に直面し、さらなる国債発行は金融システムが不良債権を抱え込むようなもの。

一方、分業で諸個人が無能化しており、無能さがマネーの存続を要求するが、減価を避けられない。

行き着く先は、ハイパーインフレでしょう。

ワイマール・ハイパーインフレを記した本には、まともに暮らしていたのは悪徳商人と田舎者とある。
“ 交換から疎外されても生き延びる “、という方策が、目指されるべき方向のひとつかもね。
Dr.Kさま 犬谷先生さま

ご助言、本当にありがとうございます。
理解の全くない連れ合いに、イライラ。そして、生き残り困難な集落の農地を買ってしまったことに対する後悔の念で、当方の精神が持ちません。
連れ合い曰く、{人類の絶滅=恐竜の絶滅、何をやってもムダ}

過去において、おそらく、「山間落人集落の人々」と「江戸や京・大阪の人々」とでは、「同じ日本人」としては、一括りにできないほどに、生活様式も文化も違っていたのでしょうね。

最初の崖すべりで、ハイパーインフレとデノミなんかが発生すれば、もはや、身動き(移住)は、ほぼ困難になりそうですね。

オルロフさんも、{運次第}とかおっしゃってますし、急いで、かつ、ゆっくりと、救命ボートのこと考えます。
「お金」に依存した “ 交換 “ は、” 分業 “ と相携えて高度化を続けてきました。
「お金」が要求したものの、もう一つは、Nominal GDP の増大でしたが、コモディティにくっつく “ 使用価値 “ の方は、常にエネルギー制約下にあります。

分業の高度化で無能化された “Nominal Man” は、齟齬を来たし始めた情報 ( = 「お金」) とエネルギーのはざまで、「どうも数字が合わない」と、つぶやく ‥‥。

( 犬谷先生の日記 “The Nominal Man” を受けて。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1624552586&owner_id=16798020 )
平野部   → 山間小集落 :お米、織物(綿花)、筬、刃物、塩、海藻・・・
山間小集落 → 平野部 :薪炭、山菜、きこり(材木は地主大名のもの)

山間小集落では、欲しいものを買うお金・現金収入が圧倒的に少ない(貧しい)

そこで、為政者は、

コスト0、労力0の産物を山の民に与えました。

神棚、お仏壇、お墓にお供えする、「供花」という名前の「木」です。
「さかき」と「しきみ」です。山のあちこちに自生しています。
しかも、信心深くあるには、枯らさないように、週一で購入しないといけない。
とても、大きい現金収入になったでしょうね。

石油減耗期に、山間小集落でサバイバルするには、相当な覚悟が必要です。

*綿花は、平野部でしか栽培できません
*私は、麻(チョマ)を織るつもりでいました
> 機織りの「筬」の件で、頭をガーンと殴られました。( 193 )。

と、夢子さん。気づかれたのは、” 交換と分業 “ の重要さですよね。
「江戸や京・大阪の人々」( 197 ) の豊かさは、これに由来します。
“ 交換と分業 “、そして人間の “ 無能化 “ の 3者は、一体となって高度化します。
そして犬谷先生曰く、

> 行き着く先は、ハイパーインフレでしょう。( 195 )

私もそう予測するのですが、” ハイパーインフレ “ というのは、「物価高の、程度が激しいヤツ」ではありませんね。「お金」に付与された強制力が、致命的なまでに弱くなる事態です。
交換の障害は、" 無能化 " された我々にとって深刻ですが、それだけではありません。

それは近代国家の、統治の手段が失われることを意味するものと考えられます。


お金のしくみがおかしくなって、国のかたちも変わると、Kunstlerも。シンクロしてますねぇ。


http://kunstler.com/blog/2010/11/gross-all-over.html

"・・・・
Will there be money? And what will it be? A lot of idealists promote what they call "local currency." Presumably this is some kind of paper medium-of-exchange representing claims for future work or goods. Their models are Berkshire Bucks and the scrip issued in Ithaca, New York. I do not believe this for a moment, anymore than I believe we'll be driving psychedelic Volkswagon buses to rock festivals twenty years from now. I believe money will be silver and / or gold.

・・・・

There's no guarantee that the USA will hold together as a continent-sized federal republic, and if history is any guide the fact is that political boundaries constantly shift over time.・・・"
温故知新 〜ローカライゼーション考〜
大谷正幸 2010年12月02日 15:55
http://www.shiftm.jp/show_blog_item/61

“ 経済が行き詰まると田舎ブームが沸き起こる。
「リ・ローカライゼーション」という耳慣れない言葉が囁かれているが、戦前の日本でも「土に還れ」との哲学が説かれ、農業を基盤としたローカル・コミュニティの再生を目指す動きがあった。

‥‥‥‥ ( 中略 ) ‥‥‥

要するに、田舎は貨幣経済的に割を食う状況に置かれたままで、一方、都市はその存続に不可欠なエネルギー基盤を損なう運命にある。困ったことに、たとえ未来を見据えたとしても、貨幣経済の現実が軛となって行く手が阻まれてしまい、やきもきするしかないのが実情である。なるほど「石油ピークは食料ピーク」という標語は正しいが、その標語を声高に叫ぶだけで金融のしくみが改まるわけでもなく、「リ・ローカライゼーション」が約束の地に至る定石だと早合点すべきではない。‥‥ ”
“ 原油の供給には、日量8800万バレルの壁があって、供給量がそのラインに近づくと、コスト増で急激に原油価格が上昇する “ (「日量8800万バレルの壁に接近している原油需給」 http://blogs.yahoo.co.jp/yada7215/62281393.html )


原油価格の需要 - 供給曲線において、需要曲線は、景気が良くなると右側にシフトしますが、生産量が「臨界点」まで上昇すると、需要崩壊が生じて需要曲線が左側にシフトする、と。
先の需要崩壊の「臨界点」は、日量 8,800万バレル。
2012年、夏、日量 8,650万バレルで臨界点に達するとの予測。
臨界点の低下は、油田の減退などによって生産効率が減少しているから、とのこと。


「臨界点」は、” ピーク “ の意味のひとつなのでしょう。
原油価格は世界経済にとって「危険ゾーン」=IEAエコノミスト
http://bit.ly/hgYXoJ

“ 国際エネルギー機関(IEA)の主任エコノミスト、Fatih Birol氏は、原油価格は世界の景気回復を脅かす「危険ゾーン」まで上昇していると警告した。”


「危険ゾーン」の数理は、すでに明らかになっているのだがね。
皆様新年あけましておめでとうございます。
そして、よろしくお願いいたします。

間に合うかどうか判りませんが、「約束の地」を移すことにいたしました。

「土に帰れ」もなかなか難しいものです。

犬谷先生さま、訳してくださった「ピークオイルは歴史だ」にでてくる一番目の図を使わせて頂きたいのですが、引用はどのようにしたらよいですか?
もちろん、犬谷先生さまの引用もすけます。
夢子さん

もとより、詳細も経緯も知るところにありませんが、夢子さんの行動力は半端じゃないですね。
がんばりましょう、お互い。
夢子さん

あれはASPOの古い予測かと思います。
Dr.Kさま、犬谷先生さま いつもいつもありがとうございます。

バブル期には、転売すればするほど儲かりましたが、今は損するだけです。

「筬」の件で、頭をガーンと打って、そこそこの田舎を目指すことにします。
石油市場の展望、最高値から市場崩壊まで
世界経済と石油価格に関する3つのシナリオ
2011.01.25(Tue)  Financial Times
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5316

“(1)世界経済の力強い回復
世界経済は少なくとも国際通貨基金(IMF)が予想している程度の成長を遂げるが、新興国は先進国よりもずっと成長が速い。石油需要は根強く、供給に変化がないため、原油価格は1バレル=100ドルに近い水準で安定する。”

“(2)石油供給の危機
石油輸出国機構(OPEC)内の好戦的なムードが重要な石油施設へのテロ攻撃という形の特定のショックと重なって、石油供給が混乱する。世界経済が急速に成長しており、石油の世界需要が根強いため、供給ショックを受け、石油価格が1バレル=150ドルを突破する水準まで急騰する。
 これが欧州の家計所得を大きく圧迫し、すべての経済を景気後退に陥らせ、ユーロ圏周縁国からの資本逃避を引き起こす。
ポルトガルとスペイン、ベルギーは、その他ユーロ圏諸国に救済を要請するが、欧州のシステムは自らの重みに耐え切れず、また、ドイツが他国への追加融資を拒むために崩壊する。”

“(3)石油需要の崩壊
世界的な景気回復は砂の上に築かれ、安いエネルギー価格に依存していた。1バレル=100ドル近辺で高止まりする原油価格が景気回復の息の根を止める。西側諸国の景気後退が国際貿易の急減と相まって、新興諸国は2009〜10年の復興が幻想だったことに気づかされる。
 世界的な景気回復は2011年に力尽き、石油需要が急激に落ち込むあまり、価格はすぐに1バレル=40ドルまで低下し、その水準にとどまる。
 2011年と2012年は先進諸国にとって恐ろしいものになり、経済成長が失速し、失業率が上昇し、財政赤字が膨らんでいく。ユーロ圏は崩壊し、失業が新興諸国も含めた世界各地に広がっていく。”


「3つのシナリオ」は別個のものというより、(1)世界経済の ( 力強い ) 回復 → (2)石油供給の危機 → (3)石油需要の崩壊、という連鎖が最も公算の高いシナリオで、いずれにせよ「ユーロ圏は崩壊」するのかな ?
小説で知るピークオイル
by ブレンダン バレット on 2011年02月03日
http://bit.ly/dYzFlu

“ 強大な力を持つ秘密集団によって引き起こされたテロのため、世界の石油が事実上供給を断たれると、その後ほどなくして世界は崩壊する。物語は、古き良き陰謀説の手法通り進む。このエリート集団は、地球が支えられる限界を私たちが越えてしまったことを認める。そして、世界中の重要な石油関連のインフラ設備を破壊し、中東でイスラム教徒の宗派間の紛争を煽ることで、「リセットボタン」を押す、という決定を下す。

中東の国々は、宗教戦争に突入する。石油の供給が止まると、どこの国でも政府の緊急時対策案は役に立たないことが証明される。スーパーからは数日のうちに食料が消え、通りからは警察がいなくなる(彼らにも家族がいるのだ!)。当局ということになっている機関もみな、精錬所や発電所といった必要不可欠な財産を守ることでほぼ手いっぱいの状態だ。文字通り、誰もが自分のために、という状況になったのだ。

状況をさらに悪化させているのが、多くの場所でコミュニティーがもはや機能しなくなり、隣人に助けを求めることができないという事実だ。1週間のうちに、現代文明は崩壊する。‥‥。”


上記は、アレックス・スカロー作、『Last Light』を紹介するくだりです。
“ 中東の国々は、‥‥ “ 以下のくだりは、まさに今、MENA ( 中東から北部アフリカ ) で生じていることを連想させますね。
サウジの埋蔵量は水増しか(ウィキリークス)/how long?
リック・タナカの「南十字星通信」
http://www.the-journal.jp/contents/rick/2011/02/how_long.html

“ 昨日もイギリスのガーディアン紙がウィキリークスが暴露した外交電を転載しています。ウィキリークスが暴露した5つの外交電は現地のアメリカ大使館から国務省に送られたものです。外交官の目から見て「極秘」だとか「秘密」としただけで、ピークオイルを追ってきた人たちにはとりたてて目新しい内容はありません。これまで秘密のベールに包まれてはいたものの、すでにかなり想像がついていたこともたくさんあります。”


水増し疑惑の「暴露」については、その意味合いを多層的に「想像」させられます。
一方で日本のマス・メディアが、殊更な無視を続ける意味合いも、あれこれ ‥‥。
水説:サウジの水増し疑惑=潮田道夫
http://bit.ly/eAnJPy

“ ‥‥‥ サウジは産油量を維持するため、あれこれ手立てを尽くしているが、大規模プロジェクトで事故が続くなど、どこかヘンだ。「状況は楽観できない」と、リヤド発の米外交公電は警告している。
 国際エネルギー機関(IEA)が先日、「在来型石油は06年に生産の上限に達した」と発表した。つまり在来型石油に限れば「ピークオイル」に至ったというのだから、その筋には衝撃が走った。
 非在来型の石油(カナダのオイルサンド等)の増産によって石油不足は起きないと言ってはいるが、それでも思い切った発表だ。その背景にはリヤド発の公電の力もあったのかもしれない。
 原油価格はいつの間にか80ドルを超し100ドルをうかがう情勢だ。過去の経験では原油価格が大きく上がると交易条件が悪化し、日本は不況に突入してきた。前にも紹介したが「不況の犯行現場には石油の指紋が残されている」のだ。日本の反応が鈍いのが気になる。”


この疑惑リークに反応したのは、マス・メディアとしては例外的ですね。
Why Saudi is now in play
http://oilandglory.foreignpolicy.com/posts/2011/02/21/why_saudi_is_now_in_play
Posted By Steve LeVine Monday, February 21, 2011

if the Shia population does start protesting, we will see the oil market's version of pandemonium.

So trouble in Saudi Arabia no longer seems notional. Libya makes it more plausible.



外務省:サウジアラビア王国
http://www.mofa.go.jp/mofaj/area/saudi/data.html
年率3%以上とも言われる人口増加率のため、若年層への雇用機会の増大が最重要課題。
↑ リビア情勢の、展開の急なること、全くの想定外でした。

小国のバーレーンも政権転覆しそうですね。真珠広場に集結しているデモ参加者の、人口に占める割合はどれほどか。

サウジアラビアへの波及と、大混乱の ” オイル市場バージョン “ も、現実問題として、その可能性を念頭においておかねばならないですね。


Saudi Oil Production and Reserves - Reasons Behind Wikileaks Concerns
http://www.theoildrum.com/node/7465


westexas on February 9, 2011 - 8:37am のグラフ付き書き込みが示唆的
石油と経済:2011年石油ショック
http://jbpress.ismedia.jp/articles/-/5595

“ 世界経済に対する脅威は、恐らく投資家が考えている以上に大きい。”

“ しかし、最も危険なのは、ほかならぬ中東の国々だ。
 食料と燃料への補助金は中東のどの国でも当たり前になっているうえ、政治家たちは補助金を上乗せして混乱を収めようとしている。
 エジプトをはじめとする燃料の輸入国は、石油価格の上昇と補助金の拡大という悪循環に直面しており、このままいけば破綻は免れない。
 このような補助金は捨て、最貧困層の援助に向かうべきだ。しかし、こうした改革を今すぐ提案しそうな指導者は、アラブ世界全体を見渡してもいない。
 最悪の場合、原油価格の上昇と政治不安が互いを助長し合い、危険は増幅される。たとえそのような状況が回避されたとしても、世界経済の短期的な見通しは、多くの人が認識している以上に不安定なのが実情だ。”
サウジアラビアの減産で再び上昇に転じてきたWTI原油
2011年04月15日 リリース発行企業:ドットコモディティ株式会社
http://bit.ly/h8LnxC

“ ‥‥ WTI原油が反発している原因は、サウジアラビアが減産したとの報があったため。日経の報道だと前月より日量50万バレル減とされ、ブルンバーグ報道だと日量30万バレル減産しているという。いずれにしても3月までの生産量900万バレル内外から、現在は850〜870万バレル内外へと5%ほど生産が減っている事態である。
まず、このサウジの生産状況。中東全体の動乱による原油の供給不安、特に長引いているリビア情勢は世界中にとって頭痛の種。リビアは平均して日量160万バレルの生産があったが、現在は40〜50万バレルまで落ち込んでいる模様であり、100万バレル以上が減っているのである。そこでサウジが名乗りを上げ、3月中は、日量70万バレル以上も生産を引き上げて、900万バレル生産を行っていた。このことからすると、サウジは180度動きが転換していることなる。
次のこのサウジ減産の背景であるが、全ては謎である。OPECの中で原油高騰に最も敏感であるとともに原油価格の安定化を望んでいたはずのサウジの今回の動きについての解釈は難しい。増産を続ける姿勢が、いきなり減産の裏側に、意図的に価格操作をしようとしているのか、それとも、否応なく減産に追い込まれているのかの判断が難しいという側面もある。
ちなみに、今回、サウジの民間石油企業からの見解として伝えているところでは、減産の理由は「世界の原油需要の伸び悩みに対応ため」だとしている。表向きはそうだとしても中東での供給不安で原油価格の高騰が続いているわけだから、額面どおりに咀嚼することはできにくい。…となると、構造問題ではないのか、という疑念も否定はできない。
サウジの原油生産は日量約900万バレルだが、実のところ、その原油を抽出するため、その900万バレルを上回る1000万バレル以上の海水を入れることによって油圧を上げ、無理・無理、原油を押し出しているのが現状なのである。そのやり方を最も強烈に行っているのが、世界最大の埋蔵量を誇るサウジのガワール油田。原油枯渇の問題、ピークオイル説は、今では仮説ではなく、現実の話しなのである。”


このレポート筆者、【小針秀夫氏】は、” トーキョー・トレーダーズ・タイムズ代表取締役
東京工業品取引所日報編集長を経て、2001年にトーキョー・トレーダーズ・タイムズを設立。現在は「コモディティ・ジャーナリスト」として各メディアで活躍中 “ とのこと。
こういう業界でも、ピークオイルが認知されてきましたかね。

ちなみに、「原油枯渇の問題 = ピークオイル説」ではありませんね。
危機は、ピークの瞬間に発生。
社説:震災後「低エネ」社会 日本モデルは可能だ
http://ow.ly/4BfZS )

“ ◇許容限度踏み外す
 昨年の夏、話題はメキシコ湾の海底油田で起きた原油流出事故に集中した。あの広い湾が原油でいっぱいになり、大西洋まで流れだすのではないかと世界が震撼(しんかん)した。
 そして今年、東京電力福島第1原子力発電所の放射能汚染事故。無論、今回のほうが事態ははるかに深刻だが、このふたつの事故は極めて似通った側面を持つ。
 カナダのエネルギー経済学者ジェフ・ルービン氏は(1)東京電力とBPというエネルギー巨大企業の管理下で起きた事故であること(2)いずれも原油枯渇に対応するプロジェクトであること、をあげている。
 2点目がより重要だ。海面から数千メートルもの地点で、サーカスのような危なっかしい石油採掘をなぜBPはやらなければならないのか。それは楽に石油掘削ができるところが陸になくなったからだ。いま、新規油田の大半が深海である。
 他方の原子力発電。これもまた、化石燃料の枯渇あるいはコストの高騰に対処するため、非常なリスクを冒してエネルギーを取り出そうとしている点で、深海油田と本質は変わらない。”


内容から察するに、上記社説の主筆は毎日新聞論説委員の潮田道夫氏のように思われます。
“ 2点目がより重要だ “ とは、原発も深海油田も、原油枯渇に対応するプロジェクトである、という点ね。
Review of IMF analysis, "Oil Scarcity, Growth, and Global Imbalances"
http://www.energybulletin.net/stories/2011-04-14/review-imf-analysis-oil-scarcity-growth-and-global-imbalances

遅ればせながらIMFが石油不足に警鐘を鳴らすようになりました。


Imagining a world without oil
http://www.washingtonpost.com/opinions/imagining-a-world-without-oil/2011/04/12/AFppFHKE_story.html

ワシントン・ポストだけに、石油減耗問題がアメリカの議員の目にもとまるはず。
Green Futurology Part ?; Green Prediction
資源・環境問題がもたらす経済・社会危機の予測
Green Sophia, 監修責任者 ; 星野克美、犬塚潤一郎、金正則
http://media.isla.co.jp/etext/gfuturologypart1v10.pdf

“ 石油のピークアウトは実質的に 2014年になる可能性がある “
“ 世界経済は、「恒久的なマイナス成長」へと陥る “


冗長な繰り返しが多いのと、温暖化を所与の前提にしているところに限界も感じますが、石油減耗を正面から見据えています。

Dmitry Orlov の “Peak Oil is History”, Nov. 2010 の、犬谷先生訳の抜粋も掲載 ( 12ページ )。
“Dimitry” と、スペルが違ってますが。
ピークオイルを見据えた軍
http://t.co/qN1u77n

“ 2012年までに石油の余剰生産能力は完全に消失し、早ければ2015年に生産不足量が10MBD(100万バレル/日)に達するだろう “ ( アメリカ統合戦力軍 )

“ 2010年前後にピークオイルが生じる可能性 “ ( ドイツの軍部のシンクタンク・連邦軍変革センター )


“(100万バレル/日)” は、1,000万バレル/日の誤りですね。
1,000万バレル/日と言えば、サウジアラビアがもうひとつ必要ということですが、この先 4, 5年で、それに相当する規模の油田の発見ができるはずはなく、その需給ギャップが、他のエネルギー源全てを束にしても埋め合わせできないってことも明らかですね。
石井吉徳氏(東京大学名誉教授)インタビュー「低エネルギー社会」はEPRが決め手
http://bit.ly/q8o4nw

“ 文明を維持するにはEPRは10程度必要なのに、太陽光発電は5前後に過ぎない。石油への依存とは、EPR的に言えば「質の良いエネルギーに依存している」ということだ。よって、人類は2006年にピークオイルを迎えたけれども、自然エネルギーがそれに置き換わるという単純な話ではないことは、知っておく必要がある。”

“ 地域分散型の自然エネルギーの普及には、発送電分離が絶対に必要だ。現在の電力独占体制では、低エネルギー社会の実現は難しい。利権でつながり、司法も加担する政・官・財・学の癒着が原発安全神話を生んだ。それが福島第一原発事故となったのだ。”


「オルタナ25号(2011年6月30日発売)自然エネルギー特集」の中のインタビュー記事。同号の別記事のリードに、” 日本のエネルギー体制は明らかに歴史的な転換点を迎えた。福島第一原発の事故によって、原発の新設は事実上不可能な情勢で、原発の発電シェアは今後右肩下がりになる。原油もすでに生産ピークを迎えた。” と、さりげなく原油ピークに言及されていますね。
石油ピークを迎えた世界が直面するエネルギーと経済の危機
http://t.co/254oT5T

“ 今世界が抱えている経済的問題は、まさにこのエネルギーとお金の繋がりによってもたらされたものです。”
“ 現在のシステムは、エネルギー消費を促し、無限の成長を求める持続不可能な経済を煽るものです。”


本質をズバリ突いていますが、「現在のシステム」 ( =「お金」システム ) の更改可能性は、あるのでしょうか ?
食料価格と世界的政情不安:まもなく「臨界点」に?
http://t.co/1qInUNe


世界各地で生起する暴動は、食料価格指数と関連があるようで、名目価格にして 215ポイント、インフレ調整後の価格で 190ポイントを超えると発生してきた、とのこと。
食料価格指数のトレンドが示すところ、そのデッドラインを突破するのはそれぞれ、2012年 7月と 2013年 8月なんだとか。

ここで言う「基礎的な食料品」とは、エネルギー性食糧のことでしょう。エネルギー性食糧は、需要に、ヒトの生物学的上限が自ずとあることから、その価格は良くも悪くも天井がありますが、代謝エネルギーの単価を究極的には規定するのは、一次エネルギーの単価でしょう。具体的主因は、原油価格。

実体経済がダメージを受けると、高騰する原油価格も鎮静化し、エネルギー性食糧の価格も一息つけます。これまで経済と社会の安定は、相互に補強するものでしたが、対立するものへと ? 転換点はやはり、ピークオイルでしょうか。
名目価格とインフレ調整後価格との差に開大傾向が認められますが、「量的緩和」など、金融緩和が一因で、需給関係より強い因子と思われます。


暴動の主体 = 庶民にとって問題なのは名目価格の方だから、「臨界点」は近い、と心得るべき、か。
「慶応二年(一八六六)夏…『武江年表』はこの年の五、六月には米が「小売り百文につきて一合五勺」になったと記した後、五月二十八日の夜五ツ時、南品川のさる寺の境内で稲荷社から持ち出された太鼓が打ち鳴らされたと叙している。どこからともなく雑多な人数が現れ出て来て群集し、まず近くの油屋を破却した。打ち壊しが始まった。」(野口武彦『安政江戸地震』)

その翌年、大政奉還。
http://arxiv.org/PS_cache/arxiv/pdf/1108/1108.2455v1.pdf
The Food Crises and Political Instability in North Africa and the Middle East
Marco Lagi, Karla Z. Bertrand and Yaneer Bar-Yam
New England Complex Systems Institute
ドイツ軍のピークオイル・レポート
http://www.energybulletin.net/sites/default/files/Peak%20Oil_Study%20EN.pdf

3.2 The Systemic Risk of Exceeding the Tipping Point(56ページ〜)
中期的推移:銀行が利子を払えないほどに商売の基盤を失うと、通貨が信用されなくなって、分業という労働形態も覚束なくなり、当然、為替取引もおかしくなり、失業者が溢れて、歳入不足から国家破綻、既存インフラも維持できなくなって、行き着く先は飢餓。
犬谷先生

昨日、密度の高かった業務の合間に ( ! )、該当する箇所に目を通していました。
こんな内容のことを、「ドイツ軍」がレポートしている、ってことの違和感をも合わせて、私についてくれてるクラークさんにも伝えました。
 BBCの生放送で「マーケットはクラッシュする」発言に続き、イタリアの金融大手ウニクディト幹部が「ユーロは事実上死んでいる」発言。

 BBCの彼は"Be prepared and act now!"と叫んだが、彼が言ったような公債購入は賢明ではない。じゃ、どうすりゃいいんだ、ということで、6年前に発表されたオルロフのアドバイスを訳しました。


Investment Advice

Included in:
Dmitry Orlov, Reinventing Collapse: The Soviet Experience and American Prospects, p.134

Available at:
http://www.fromthewilderness.com/free/ww3/071805_soviet_lessons_part3.shtml


 人々が経済破綻の可能性について聞いたとき、「アメリカ経済がやがて崩壊するとして、それに対して私は何も出来ないのだとしたら、考える意味あるのかね?」というふうに想いを巡らせるものです。僕はプロの投資アドバイザーではありませんから、崩壊に対して耐性あるポートフォリオ作りに何かアイデアを出すことに何らリスクがありません。

 典型的なアメリカのサバイバリストが核の脅威に取り憑かれるならば、丘に穴を掘って、シェルターを装備し、SPAMの缶詰を備蓄して、隣人と戦う、あるいは隣人がビールやSPAMのサンドイッチを持ち歩いているときにそれを打ち落とすために、銃などの各種防衛手段を用意します。もちろん、星条旗も飾りたい。この類いのサバイバリズムは地底人として生きて行くには結構な話です。

 備蓄という考えは悪くはありませんね。もっとも、食糧の備蓄は陳腐な考えです。むしろ、ある種の工業製品こそ検討するに値します。あなたが退職金等の基金を積み立てているとしましょう。しかし、退職する頃にはコーヒー1杯分にもならないとしましょう。ならば、将来のために、貯蔵性に富み、必要不可欠で価値あるモノでも買っておいた方がよいと考えるでしょう。そして、貯蔵するためのスペース、数百平方フィートほどのスペースを持っているとしましょう。さて、あなたならどうしますか?座ったまま貯金が雲散霧消するのを見ていますか?それともtax hitしたり、蒸気の如くにならないものに投資しますか?

 さて、ATMのお金がなくなると、チッカーも止まって、小売りチェーンも崩壊しますが、人々はなお基本的な必需品を必要とするでしょう。必需品を供するフリーマーケットや物々交換の仕組みが自ずと出来上がります。なんともなれば、交換のためのローカルな代用貨幣も使われることになるでしょう。100ドル紙幣の束、金の破片、たばこなども交換の媒介物として使われることでしょう。必要になるものをすべて手元に用意するという考えも悪くはないのですが、必要になるものを調達するために交換可能なモノを準備するべきなのです。ハイテクを要求するモノや長持ちするモノで必要な消費財のことを考えましょう。手始めに、こういうものを準備しておくのです。薬剤、剃刀、コンドームなど。二次電池と太陽光を使った充電器はとても重宝するでしょう。石鹸のような洗面用具も贅沢な品物になりますよ。コンテナに入れて、腐さったり劣化したりしないようにして、どこかにしまっておくことですね。

 ソビエト崩壊後のことですが、すぐに行商が現れ、彼らは輸入品を売り歩いていました。その商品を手に入れるためには、ポーランドや中国、トルコにまで大きな鞄を持って電車で出かけて行かねばなりませんでした。彼らはロシア製の時計を持ち運んで、シャンプーや剃刀のようなもっと有用な消費財と交換して持ち帰ってきていたのです。ルートに沿って公務員に賄賂を渡したり、商品を盗まれたりもしたそうです。ですが、一時は、定期往復便を意味するロシア語のchelnokiと呼ばれた人々だけが唯一の消費財の源にさえなったのです。そして、商品はしばしば工場の不適格品や損傷したモノ、有効期限を過ぎたモノだったりしました。それでも商品価値が下がることはなかったのです。彼らから教訓を得るならば、どのような商品に高い需要があるかを予測して、経済崩壊時のリスクヘッジとして、予めストックしておくことができるでしょう。なお、chelnokiは電車での交易が損なわれていない経済条件でなされたということは付言しておくべきでしょう。これはアメリカにはあてはまりませんね。

 この類いの備蓄があれば、そして、自身の家と土地を持って、食糧を生産しつつ物々交換しながら、気心の知れた人々と共に安全な場所で暮らせれば、経済崩壊を生き残るのは屁みたいなものです。それどころか、あなたは幸福を見い出しさえすることでしょう。
「ドイツ連邦軍のシンクタンクによる研究が劇的な石油危機を警告」
2010.8/31(シュピーゲル紙)
http://post-peakoil.com/spiegel.html

“ 市場は崩壊し、民主主義は揺らぎ、ドイツは世界における力を失う:ピークオイルによって、世界経済がいかに変わるか、連邦軍のシンクタンクが分析した。これは内部資料で、差し迫ったエネルギー危機について、連邦軍が非常に憂慮している状況をはじめて示したものである。”


オリジナルのリリースはだいぶ前ですが、抄訳が出てました。
改めて石油ピークの怖さを知ろう
http://plaza.rakuten.co.jp/mabo400dc/diary/201109250002/

“ このまま来年にも予想される石油減耗時代に突入すれば、世界経済は急激に破綻に向かうだろう。石油がなくては他のエネルギー資源も効率よく使うことは難しい。だから石油代替エネルギーというものは存在しないと言ってもよいのです。石油減耗が始まれば、実体の裏付けのない自己増殖システムである「マネー」はあっさり消える可能性が高い。”
http://groups.yahoo.com/group/energyresources/message/127991
Sun Oct 16, 2011 5:25 pm
Jay Hanson wrote:

global net energy has "peaked" so it's now physically impossible to exceed previous global economic activity.
Towards a World War III Scenario
http://groups.yahoo.com/group/energyresources/message/128065
Sun Oct 23, 2011 10:08 pm

Jay says: I have speculated about this myself, on and off, for the 20
years. Given the fact that the oil industry has known about peak oil
for at least 50 years, < http://www.jayhanson.us/eur.htm > plus the fact
that so-called renewable energy can not maintain present political
arrangements, < http://www.jayhanson.us/plutocracy.html > the */only
remaining alternative our rulers has left/ is to kill everyone else in
the world and **seize their resources.***
↑ “ ‥‥ 俺たちのお頭に残された選択は、世界中の他の連中を皆殺しにして、そいつらの資源を分捕るしかねぇ ‥‥ “


余りの直裁さに、クラクラしますな。

ログインすると、残り194件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

石油減耗時代 更新情報

石油減耗時代のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング