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週刊asanoLabコミュの旅行記 ―古民家継承から再生まで―

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今年もあと1ヶ月と少しで終わりですね。みなさんいかがお過ごしですか?
浅野研究室では、M1は学術講演会へ向けてのプレゼン準備、4年生は卒業設計、3年ゼミ生は就職活動に忙しい毎日を送っています。

さて、先週末の話になりますが、浅野先生とM1勝又、巣木、山本は22日から1泊新潟県へ行って参りました。

旅の目的は、山崎邸の雪囲いをお手伝いすることでしたが、せっかく新潟まで足をのばすということで、建築探訪もしてまいりましたのでその建築物の写真を載せます。



写真左:高柳町 「陽の楽屋」隈研吾

高柳町は茅葺き屋根の民家が残る環状集落。その一角に同じく茅葺きの屋根でつくられた隈研吾さんの「陽の楽屋」が建っています。町に住む人たちの交流施設としてつくられ、住民の話し合いや敬老会などに使われているそうです。また外に対して開放的な空間を活かし、室内を舞台、道路を観客席として発表会をおこなったこともあると聞きました。
建具、床、壁、柱の全てに和紙が貼られてあったのも特徴的でした。地元の有名な和紙職人である小林康生さんの和紙を使用し、耐久性を考えて柿渋とこんにゃくが塗られています。
集落の景観を損なわないように配慮しながら、茅葺きと門出和紙を使ってこの町の伝統を継承していく建物でした。


写真中央:山崎邸

築150年を超える山崎邸は長沢先生夫妻が継承し、家守として大切に保存されている貴重なお宅です。冬の厳しい寒さと豪雪から守るために、毎年この時期になると雪囲いが行われており、今回の旅の一番の目的でもありました。
囲炉裡のある居間の20人以上が囲める大きな一枚板のテーブルが印象的で、私たちもおいしいお酒や鍋とともにみなさんと一夜を過ごしてきました。


写真右:「薪小屋」カール・ベンクス

ドイツ人の建築家、カールベンクスさんは新潟を拠点として古民家再生を専門としている方です。古民家を日本の伝統とドイツの文化を融合して再生されています。
柏崎駅から越後線に乗って1時間半、巻駅にある「巻小屋」はイタリアンレストランとしてOPENしたベンクスさんの作品のひとつです。
築200年以上の寺院を再生したもので、外観の可愛らしさとは対照的に、内部はダイナミックな空間が広がっていました。


古いものを修復しながらそのままの形で保存していく、古いものの良さを残しながら新しく生まれ変わらせる。そこに共通するもの―どちらも作り手と使い手の、建築を大切に思う気持ちがそこにあること。
人が集うことで空間がよりいっそう輝かしいものとなる、そんな光景を目の当たりした旅でした。

コメント(1)

「人が集うことで空間がよりいっそう輝かしいものとなる」
いいフレイズだなあ。
 高柳の春日さんが言っていた「手入れがしてある風景を大切にしたい」というのもよかった。建築探訪の旅はいろいろなことを考えさせてくれます。建築は製図室で起こっているのではなく現地で起こっていることを再確認しました。

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