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【小説】聖龍島 〜公開の刻〜コミュの『聖龍島:新』【九】

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『聖龍島:新〜命、朽ち果てる刻〜』(壱)

『聖龍島:真〜示される刻〜』の続きです。


本編スタート


美華、真龍との闘いを世界を救うという理由で解決した聖也たち。
黄龍とその巫女・雅(風華)の力によって回復した真龍と美華は、聖也たちと共に行動する事を決意する。

その頃、ミカドシティ国際研究所では超龍詩砲の最終チェックが行われていた。

研究員A「第一から第三までの安全装置起動チェック完了」

研究員B「超龍詩砲、発射軸固定。異常なし」

研究員C「第四から第六の安全装置起動チェックも完了」

研究員A「超龍詩エネルギー発生装置及び、集束装置の異常なし」

研究員B「素体の最終検査……異常なし」

研究員C「…博士、超龍詩砲発射準備完了です」

竜弥「よし……お前も大丈夫だな」

???「えぇ…」

竜弥「うん…超龍詩砲、発射!!」

研究員A「超龍詩砲、発射!!」

その頃、聖龍島の天瀬神社では聖也たちが集まって作戦会議をしていた。

葵「なんで私のとこの神社でするのよ」

聖也「一番広いのは、葵のとこだったから」

葵「ここが襲われたら、おじいちゃんに迷惑でしょ」

聖也「だからって他でやっても同じ事だろ?それに俺たちが集まってるんだから大丈夫だ!!龍族からの襲撃はないだろうしな」

と言いながら、聖也は美華の方を見る。

美華「そうね…私の真龍があなたたちへの攻撃意識をなくしたら元の世界に帰って行ったわ」

聖也「美華って、大人しいイメージのキャラじゃないっけか…」

聖也は、隣にいた鐡にそっと話す。

鐡「あれが元のキャラでしょう…」

美華「そこっ!!男同士でイチャイチャしない」

聖也「イチャイチャしてね〜!!変な事を言うな」

葵「はいはい…いいから作戦会議を始めましょ…」

葵は呆れた口調で言う。

聖也「そっそうだな…」

ドクン

その時、聖也の奥から振動が聞こえた。しかし、それは聖也にしか聞こえなかった。

聖也「(なんだ?今のは…)」

葵「聖也、どうしたの?」

ドクンドクン

身体の奥から来る振動は強さを増していった。

聖也「(こっこれは一体…)」

葵「聖也!!?」

その時、周囲の森から鳥が一斉に飛び、うさぎなどの動物が一斉に同じ方向に駆けていく。

雅「何なの?何が起きてるの?」

真龍「この感じは…」

真龍がそう言いながら静かに現れた。

美華「どうしたの?」

真龍「奴らめ…またあの兵器を使ったか…」

聖也「あの兵器って、超龍詩砲の事か!?」

真龍「そうだ…」

聖也「親父…」

葵「聖也…」

鐡「こっちに来ないって事はどこに?」

真龍「いや…向かっておる…」

紅「でも見えないよ!?」

瞬間、辺りが静かになった…その時。

真龍「空だ!!」

聖也たちは一斉に空を見上げた。
その目にはハッキリと歪みが映っていた。

聖也「あれは!!」

鐡「あの真下には、確か神龍湖がある」

聖也「まさか…」

と聖也が言い終えたと同時にズバアアアアと轟音を立てながら光の柱が歪みから落ちた。
聖也たちは急いで神龍湖に向かった。
そして、神龍湖に着いた聖也たちの目に映ったのは水が無くなった神龍湖の姿だった。

聖也「こんな…」

真龍「まさか時空の歪みをも生み出す事ができるようになったのか…」

ドクン

その時、いきなり聖也に強い刺激が襲う。

聖也「くっ…」

葵「聖也っ!!」

聖也は地面に倒れ意識がもうろうになる。

聖也「親父…なんで…」

聖也から一気に力が抜けていった。

葵「聖也、しっかり!!」

葵が聖也を抱えた時、力が抜けた聖也の腕が地面に触れる。

葵「聖也!!聖也!!」

鐡「ちょっといいですか!?」

鐡は聖也の胸に耳をあてる。
しばらくして鐡は言う。

鐡「心臓の音が聞こえない」

葵「そんな馬鹿な事があるか!!」

葵も聖也の胸に耳をあてる。
しかし、聖也の心臓の音は聞こえなかった。

葵「聖也あああああ!!!!!!」

葵の泣き叫ぶ声が周囲にこだまする。


……続く。

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