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【小説】聖龍島 〜公開の刻〜コミュの『聖龍島:真』【八】

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『聖龍島:真〜放たれし刻〜』(壱)

『聖龍島:雅〜新たな刻〜』の続きです。


《舞台設定》
■超龍詩砲
かつて人間と龍族との間に起きた侵略戦争で使用されたミカドシティが誇る最強の兵器。この兵器によって龍族は全滅。なぜ『龍』という名前が付いているかは企業秘密らしい。


本編スタート


聖也「まさか世界の崩壊が始まったのか!?」

紅「待って…何か来る!!」

空に広がった巨大な歪みから無数の何かが迫ってきた。

鐡「あれは…」

葵「龍!!?」

無数に降りてきたもの…それは龍だった。

聖也「まさか世界の崩壊って…これのことかよっ!!」

その時、一体の龍が聖也たちに向かって火球を放った。

葵「危ない!!蒼龍…発現!!」

葵はとっさに聖也たちの前に立ち唱える。

葵「火炎を防ぎし水壁」

葵が唱えると共に巨大な水の壁が聖也たちの目の前に現れた。
水壁に当たった火球は消滅した。

聖也「ありがとう助かった」

葵「ボ〜としてないで早く迎撃するわよ」

聖也「(相変わらず…)」

葵「何よ!!」

聖也「なんでも…行くぞ」

葵「う…うん」

龍の群れは聖龍島全域に攻撃を開始した。
その迎撃を始める聖也たち。

紅「紅龍…発現!!天を貫く火柱で敵を滅せよ」

鐡「白龍…発現!!閃光の刃により敵を射抜け」

天まで届く勢いのある火の柱が龍を焼き、光輝く刃が龍を切り裂いていく。

葵「水蛇よ…敵を飲み込め」

巨大な水の蛇が龍を次々と飲み込んでいく。

葵「滅っ!!!」

その時、龍を飲み込んだ水蛇は龍と共に消滅する。

聖也「すごい…」

葵「聖也がいないうちに特訓してたのよ!!」

雅「お義姉ちゃん…」

葵「安心して、私が守るから」

雅「うん」

鐡「それにしても、数が多すぎです」

紅「さすがにこっちの体力が持つか分からない」

葵「尽きる前になんとかするしか…」

聖也「それしかなさそうだな…」

葵「うん…蒼龍……具現!!」

葵の言葉と共に蒼龍が姿を表す。

紅「じゃあ私も…紅龍…具現!!」

鐡「白龍…具現!!」

紅龍と白龍も姿を表し、3柱の神がその場に降臨した。

聖也「神が3柱が現れると凄いな…」

葵「お願い!!蒼龍」

蒼龍「任せて…早く対処しないと取り返しがつかなくなる」

紅龍「我々は、両方の世界を守らなくてはいけない」

白龍「いくぞ!!」

3柱の神は空に舞い上がり迫りくる龍を滅していく。

紅龍「貴様ら!!我らを誰だと思ってる!!」

白龍「こやつら…理性を失っておる…本能で動いているようじゃ」

蒼龍「一体、何者が…」

白龍「判らぬが強烈な邪気を感じる…まさか」

紅龍「どうした…」

白龍「無属の真龍かもしれん…」

蒼龍「そんな…奴は、まだ完全でないはず」

紅龍「完全じゃない状態で蘇ったとしたら…」

白龍「あり得るが…なぜ今…」

蒼龍「!!!!この感じ…」

紅龍「この力は…」

白龍「人間どもめ!!またあれを…」

蒼龍「早く主の元へ…このままじゃ我々も危ない」

白龍「そうじゃな…分かったな」

鐡「あ…あぁ」

紅「分かった」

葵「うん」

3体の神はそれぞれの主に戻っていった。

聖也「なんかあるのか?」

バァァァァァ

その時、強い閃光が空を貫く。

聖也「なんだ今のは!!!」

葵「なに!?」

紅「なんなのよ!!」

鐡「龍が…」

光が消えると共に空にいた龍の群れは消えていた。

雅「あの方向って北からじゃない?」

聖也「北って…ミカドシティがある方角じゃないか…」

白龍「そうだ…あれは、かつて侵略戦争で使われた超龍詩砲から放たれたのと同じ光……いや兵器も同じじゃろ」

聖也「超龍詩砲って…」

白龍「ミカドシティの国際研究所で開発された災いを招く兵器…確か開発者は、神城竜弥じゃったな」

聖也「親父が…開発者…」

葵「そんな…」

聖也「親父が…」

騒がしかった空は静まり、その静けさがゆっくりと流れるのであった。


…続く

コメント(6)

『聖龍島:真〜放たれる刻〜』(弐)

『聖龍島:真〜放たれし刻〜』の続きです。


本編スタート


数分前

『現世/ミカド国際研究所』

研究員「博士!!聖龍島の上空に新たな歪みが発生しました!!今度は、かなり大きいです」

竜弥「とうとう始まったか…超龍詩砲の調子はどうだ?!」

研究員「大丈夫です。すぐに使えます」

竜弥「わかった。これより超龍詩砲を聖龍島上空に発射する」

研究員「博士…その…エネルギー源は…」

竜弥「安心しろ!!今、着いた」

そういうと扉が開き、一人の女性が現れた。

竜弥「頼んだぞ」

???「はいっ!!」

その女性は超龍詩砲に入った。
超龍詩砲は、ある特定の力によって効果を発揮しその力を持つ者は超龍詩砲の後部にある空間に入って力を発現させ、エネルギー波を発射するという仕組みである。

竜弥「…始めろ!!」

竜弥の合図により超龍詩砲にエネルギーが注ぎ込まれる。

研究員「残り60%……50%…」

竜弥「……」

研究員「30%…20%…10%…行けます!!」

竜弥「よし発射だ!!」

超龍詩砲の先端に光が集中し、エネルギーが増幅していく。

竜弥「な…ぎ……」

バァァァァァ

超龍詩砲の先端に集まった光が巨大な線となって放たれた。

『現世/聖龍島』

紅龍「この力は!!!!」

白龍「人間どもめ!!またアノ兵器を」

蒼龍「早く主の元へ…このままだと我々も危ない」

白龍「あぁ…分かったな」

それぞれの主に戻る3体の神。

聖也「一体なにが…」

バァァァァァァ

激しい閃光が空を貫いていき、上空にいた龍の群れは一瞬で消滅した。

聖也「今のは、なんなんだよ!!」

白龍「かつて侵略戦争で龍族を全滅させた超龍詩砲…開発者の神城竜弥が生んだ災いを招く兵器じゃ」

聖也「そんな…親父が…嘘だろ…」

白龍「事実じゃ」

葵「という事は聖也の父親は…」

鐡「少なくとも何千年も前から生きている事に…」

聖也「!!!!」

葵「人間じゃないって事?」

白龍「そうなるな」

聖也「じゃあ母は…」

白龍「分からぬ…」

聖也「親父は、侵略戦争に参加していた…」

白龍「そうじゃ…その者は、ミカド国際研究所から超龍詩砲を使って攻撃、その時の龍族を全滅させた張本人だ…龍族からは、最危険因子とされているはずじゃ」

聖也「……」

鐡「親父さんのところに行くのか?」

聖也「…いや…今は、先に世界の崩壊を止めるのが先だ…親父からは、終わった後にたっぷり聞かせてもらう」

鐡「そうか…」

白龍「どうやら話しがついたようじゃが…新たな問題が起きたようじゃな」

聖也たちは、一斉に同じ方向を見た。
そこには、神の巫女・美華が立っていた。


…続く
『聖龍島:真〜蘇りし刻〜』(参)

『聖龍島:真〜放たれる刻〜』の続きです。


《舞台設定》
■無属の真龍
龍族の神の中では、圧倒的な強さを誇る。宿る者によっては、良き存在または災厄を起こす存在である。

■人物紹介
神城竜弥(かみしろたつみ)
龍族の存在を発見した人物で、ミカド国際研究所で龍族に対抗するための兵器の開発・管理を任されている。侵略戦争時からいる事を考えると約1000歳以上になる。


本編スタート


聖也「お前は、美華!!!」

雅「!!!!」

葵「えっ!?美華ちゃんがどうしてここに?」

鐡「彼女は、神の巫女なんですよ!!」

紅「ほんと!?」

聖也「彼女のフルネームを逆から読んでみろ」

葵「かみの……あっ!!」

紅「そんな…」

鐡「彼女があの黒翠龍を操るもの」

美華「ふっ…」

聖也「この世界はお前の思い通りにさせない!!」

美華「この時にも世界の崩壊は侵攻している。未来を掴むためには、この私を倒す事だな」

葵「美華ちゃん…」

聖也「…あぁ…倒す…倒して世界を救う」

美華「いいわ…その覚悟受け取ったわ」

ゴォォォォォォ

轟音と共に空と大地が揺れた。

聖也「なんなんだ」

葵「蒼龍…この感じは!?」

蒼龍「わかるわ…」

紅龍「ちっ奴か…」

紅「紅龍?」

白龍「皆、気をつけるのじゃ!!」

鐡「わかった」

美華「………真龍……具現!!!!」

空は黒雲に包まれ、大地が揺れる。
そして、聖也たちの目の前に現れたのは、聖也たちの龍よりも倍以上はある巨大な龍であった。

聖也「いきなり具現か!!」

葵「なんて大きさなの」

紅「くっ…」

鐡「凄い力を感じます」

蒼龍「蘇ってしまったのね…」

紅龍「まだ完全じゃないとはいえ、なんて強力な波動なんだ…」

紅「これで完全じゃない?!」

聖也「くっ…こいつは…」

白龍「無属の真龍じゃ…我々、龍族の中でも究極クラスの龍じゃ…」

聖也「そんな…(白龍でも手強い相手か…)」

聖龍島全体を覆い尽くす勢いの力の波動が辺りを包み込む。

美華「ふふふ……」


…続く
『聖龍島:真〜終末の刻〜』(四)

『聖龍島:真〜蘇りし刻〜』の続きです。


本編スタート


聖也たちの目の前に現れた神の巫女・美華と無属の真龍。
今、聖也たちと美華、真龍の世界の命運をかけた闘いが始まろうとしていた。

葵「蒼龍、行くよ……蒼龍、具現!!」

巨大な水柱が現れ、その中から蒼龍が清らかな身体をなびかせながら召喚された。

紅「私たちも行くよ……紅龍、具現!!」

灼熱の炎が周囲に広がり、渦を巻いて灼熱の竜巻が現れ、そこから勢いよく紅龍が召喚された。

鐡「僕たちも行くよ……白龍、具現せよ!!」

大地が割れ、そこから巨大な雲が現れた。雲が晴れた時、召喚された白龍の姿がそこにあった。

蒼龍「真龍…あなたもこの世界が滅びる事を望んでいるの?」

真龍「……」

紅龍「蒼龍、無理だ…主に宿ったら、善か悪にしかなれない」

蒼龍「しかし…」

白龍「ここは我々の力を合わせて目を覚まさせるしかないな」

紅龍「その通り、たとえ真龍だろうが我々3柱が力を合わせれば勝てる」

蒼龍「そうね!!葵、行くわよ」

葵「うん」

紅龍「紅、頼む」

紅「まかせて☆」

白龍「鐡…」

鐡「わかってる。行こう、白龍」

白龍「うむ」

真龍「我を…倒すか…愚かな者たちよ…」

聖也「そうだ!!お前を倒して世界を救う事こそ、今俺たちがやらなければならない事」

真龍「(やはり愚かだ…これは、ただの始まりにしかすぎない事とも知らずに…)」

白龍「ゆくぞ!!」

蒼龍は全身を覆うほどの水柱を発生させ、紅龍は巨大な灼熱の炎を放ち、白龍は閃光の刃を放った。

真龍「はぁぁぁぁ」

真龍は強力な波動を放ち水柱を消滅させたがそこに蒼龍の姿はなかった。

蒼龍「…いっせっ…」

真龍「愚か者め!!!!」

真龍の死角から現れた蒼龍が攻撃しようとした時、一瞬で気が付いた真龍が振り向き拳が蒼龍の腹部に当たり、それを受けた蒼龍は地面に叩きつけられてしまった。

葵「蒼龍!!!!」

真龍「ふんっ…はぁっ!!!」

真龍は、さらに強力な波動を放ち紅龍が放った灼熱の方向を変え、後ろの山にぶつけた。

真龍「烈火!!」

真龍は、グレー色の炎の塊を紅龍に向かって放つ。

紅龍「そんな攻撃…」

間一髪のところで避ける紅龍だったが

真龍「爆っ!!」

炎の塊は一気に膨らみ爆発を起こす。もろに受けた紅龍は近くの山に吹き飛ぶ。

紅「紅龍!!!」

真龍「双牙一閃!!」

白龍が放った光の刃は真っ二つになった。その時、光の刃は輝き出し真龍の懐[ふところ]に入り爆発する。

聖也「やったか!?」

白龍「いや…まだじゃ」

煙が消えるとそこに真龍の姿はなかった。

白龍「むっ…上か!!」

白龍が上を向くと真龍が迫っていた。

白龍「滅せよ!!」

白龍は巨大な光の塊を真龍に向けて放つ。
しかし、その攻撃は真龍を越えて空で爆発する。

白龍「幻影じゃと!!」

真龍「遅い!!」

白龍が振り向く前に真龍は白龍の懐に入り、光の玉を放つ。

白龍「ぐわぁぁぁ」

白龍は吹き飛び、神龍湖に沈んだ。

鐡「白龍!!!!」

聖也「なんて強さなんだ…」

葵「くっ…」

雅「お義姉ちゃん!!」

聖也「葵、大丈夫か!?」

葵「なんとかね…」

美華「龍と宿主は、身も心も繋がっているもの。時間が経つにつれてどちらかが受けたダメージはどちらかも受ける」

紅「くっ…」

鐡「うっ…」

聖也「紅!鐡!」

美華「所詮、白龍と言えども真龍の前では役不足か…」

真龍「主よ…こやつらはどうする?」

美華「ん?そうね、そろそろ消えてもらいましょうか…」

聖也「何っ!!」

美華「まだ力を制御できてない貴方に何ができるというの?」

聖也「くっ…」

雅「(このままじゃ、お義姉ちゃんや聖也さん達が危ない…私は…私は…)」

ドクン

雅「(えっ?)」

その時、雅の中から何が呼びかける声が聞こえた。

雅「(なにっ?)」


……続く
『聖龍島:真〜時刻む刻〜』(伍)

『聖龍島:真〜終末の刻〜』の続きです。


本編スタート


ドクン

雅「(なんなの?)」

???「ふ…うか…」

雅「(えっ?)」

???「風華…」

雅「(私の本当の名前を知ってる)」

雅(風華)は耳を研ぎ澄ましながらその声を聞いた。

雅「(あなたは誰?)」

???「あなたなら知っているはずよ…」

雅「(……もしかして黄龍?)」

黄龍「そうよ!!」

雅「(なんで今…)」

黄龍「まだあなたは力を制御する事ができなかった…だから意志がより強い時でないと声は届かなかった」

雅「(まだ私は弱くて足手まといなんだ…)」

黄龍「大丈夫、今の意志の強さがあなたを成長させた。だから少し頑張れば…」

その時、黄龍の声が小さくなっていった。

雅「(わっ私…)」

黄龍「頑張ってね」

そして黄龍の声は聞こえなくなった。
雅が目を開けると真龍が今にも黒炎を放つ姿勢だった。

美華「さよなら」

その言葉を合図に真龍が黒炎を放った。

聖也「ここで終わりか!!」

その時、聖也たちの目の前に雅が飛び出した。

聖也「雅ちゃん…」

葵「雅、危ないからどいて!!」

雅「危ないのは、お義姉ちゃんたちもそうでしょ」

鐡「……」

紅「あなた…」

葵「あなたは生きて!!」

雅「私は大丈夫…そうでしょ?聖也さん」

聖也「…まさか……」

雅「うん」

葵「なによ…」

黒炎が雅に近付く。
雅は目をつぶり言う。

雅「具現……黄龍!!!!」

雅の言葉と共に周囲に暖かい空気が包まれる。
真龍が放った黒炎はその場で留まっていた。

葵「これは…」

聖也「これが黄龍か…」

美華「ちっ…呼び出せるまでの力を得たか…」

雅「あなたは私が止める…」

葵「雅…あなた龍の巫女だったの…」

雅「全て思い出したんだ。これが終わったら全て話すよ」

葵「うん…分かった」

雅の言葉に、笑顔で微笑む葵。

美華「あなただけで真龍を倒す事はできない!!」

雅「…じゃあ言い直すわ……私たちがあなたを倒す!!!!」

その時、黄龍が輝きだす。そして傷つき倒れた蒼龍、紅龍、白龍の身体も輝き、急速に傷は回復していった。

美華「自然の治癒か…」

葵「蒼龍!!」

蒼龍「大丈夫よ…黄龍ありがとう」

紅「紅龍…行ける?」

紅龍「あぁ…これも黄龍のおかげだ」

鐡「行けるか!?白龍」

白龍「大丈夫じゃ…黄龍の治癒の力か…」

聖也「みんな!!!!」

美華「四柱が集まったとしても真龍には勝てない!!」

聖也「いや…勝てるさ!!俺たちが力を合わせれば勝てる!!」

真龍「なら、この絶対運命を覆[くつがえ]してみるがいい!!」

聖也「あぁ…お前を倒して絶対運命を覆して、この世界の崩壊を止める!!行くぞ、みんな」

紅&鐡「あぁ!!」

葵&雅「うん!!」


…続く
『聖龍島:真〜示される刻〜』(六)1

『聖龍島:真〜時刻む刻〜』の続きです。


本編スタート


黄龍を具現する事ができた雅(風華)を加え、聖也たちと美華が操る真龍との闘いが始まろうとしていた。

葵「聖也は、後ろに下がってて」

聖也「すまんっ!!」

葵「いいのよ!!私たちにしか出来ない事なんだから」

聖也は思っていた。聖龍の力があったとしても制御はもちろん、自分の神との接点もまだない身として、他の4人に比べたら足手まといだという事を…。しかし、聖也はその想いを内に秘め仲間を応援している。それだけでも仲間の士気は高まり、より強くなっていく。

紅「私たちに任せて☆」

鐡「僕たちは、5人で一つです」

雅「聖也さんに会えたから、ここまで強くなれた。だから、今度は私たちがその力を示す時…」

聖也「みんな…ありがとう!!」

葵「仲間だからね」

真龍「(青いな…)」

美華「(この力が何にも勝るのよ)」

真龍「(なるほどな…)」

美華「(でも簡単には負けられないよ)」

真龍「(無論だ!!!!)」

葵「よしっ…蒼龍!!頼んだわよ」

紅「紅龍、いいね?」

鐡「白龍、決めるよ!!」

雅「黄龍、お願いね!」

蒼龍&紅龍&白龍&黄龍「承知!!」

真龍「来いっ!!」

葵「海に眠りし水竜よ…敵を捕らえよ!!」

葵が唱えると海面から水の竜が現れ、真龍の周囲を回り始めた。

真龍「そのような物で我を束縛できるか!!」

葵「鐡、お願い!!!」

鐡「よしっ!天をも貫く光の柱よ…敵の周囲に発現せよ!!」

鐡が唱えると真龍の周囲に光の柱が現れ、水竜は柱に沿って回り始めた。

真龍「この程度の障壁、我の力の前では脆[もろ]いわ!!」

白龍「どうじゃかな…」

真龍「んん?」

紅「煉獄!!!!!」

ゴォォォォォォ

紅が唱えた巨大な炎の波が光の柱の中央へと放たれた。

真龍「ぐぉぉぉぉ!!!!」

地獄の火炎は、光の柱の中心にいた真龍を直撃した。

聖也「やったか!!?」

真龍「ぐぉぉぉ……なんてな、この程度じゃ我を倒す事はできぬ!!」

真龍が放った強力な波動によって、水竜・光の柱・煉獄は拡散していき小さな波動の塊になっていく…その時。

葵「雅、今よ!!」

美華「んっ!?」

雅「この世に生まれし自然よ…拡散されし波動にて、その力を示せ!!烈破一閃!!」

雅が唱えると共に拡散した力は無数の刃となり、真龍を襲う。

真龍「それごとき刃、消し去ってくれる!!」

再び真龍は強力な波動を発現させ刃を滅しようした。しかし、真龍の波動を受けた刃はそれを吸収し、大きさを増していく。

美華「こっこれは!!」

真龍「自然の力が波動をも吸収するのか!!」

無数に降り注ぐ刃が真龍を襲う。その時、複数の刃が真龍の横を通り抜け美華の元へと向かう。

美華「え…えぇぇ」

聖也「あれじゃ直撃だ!!逃げろ美華!!」

葵「美華ちゃん逃げて!!」

美華「力を使い過ぎて…体が動かない…」

紅「あぁ…」

鐡「くっ…ここからじゃ間に合わない!!」

雅「いやぁぁぁぁ!!!!!」
『聖龍島:真〜示される刻〜』(六)2


鐡「くっ…ここからじゃ間に合わない!!」

雅「いやぁぁぁぁ!!!!!」

無数の刃が地上に降り注ぎ、辺りは粉塵に包まれた。

聖也「美華は…美華はどうなった…」

葵「見て!!聖也」

深い粉塵が晴れるとそこには真龍がこちらに背を向けて立っていた。その真龍の背中には無数の刃が刺さっており、傷口から大量の血らしきものが流れていた。
目線を下にずらすと真龍の陰に美華が立っていた。

聖也「美華!!」

葵「無事だったのね…」

美華「真龍が守ってくれた…」

真龍「主が殺られては我も消滅してしまうからな…」

美華「でも、そんな傷じゃ…」

真龍「案ずるな…これぐらいの傷は…ぐっ……」

美華「無理しないで!!」

聖也「真龍…黄龍の力で回復を…」

真龍「なんだと!!貴様らとは、相対する者同士…」

聖也「ずっと思ってたんだ…俺たちの本当の敵は他にいると…」

葵「もしかして…聖也のお父さん達?」

聖也「あぁ…侵略戦争の原因は人間にあるし、それに大量の龍族を滅ぼしたのも親父が開発した兵器のせい。あんな兵器…早くこの世から無くさないと」

葵「それもそうね…私たち巫女同士、龍同士が闘ってても問題は解決しない」

美華「あなた達…」

聖也「じゃあ雅、黄龍頼んだ」

雅「はい!!」

黄龍「任せろ」

聖也「さてと…うっ!!」

ふと美華の姿を見た時、聖也の目線が止まった。

美華「ん?」

美華も巫女なため巫女服を着ているのだが、先の戦闘により服はボロボロ。肩は露出し、何ヵ所かから肌が見えていたのである。

美華「きゃあ!!」

とっさにしゃがみ込む美華。

葵「せ・い・や〜!!!!」

聖也「こっこれは不可抗力ってやつで…」

葵「蒼龍!!やりなさい!!」

聖也「神を使うな!!!!!」

その光景を見ていた真龍。

真龍「全く…人間はよく分からん種族だな」

白龍「それが人間らしさじゃ!!よく分からないから、秘めたる力の程度も分からない」

真龍「良き人間に出会えてよかったな」

白龍「そうじゃな!!我々の未来は、この者たちに託されておる」


その頃、ミカドシティ国際研究所では、超龍詩砲の発射準備が始まっていた。

竜弥「……」


……続く

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