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【小説】聖龍島 〜公開の刻〜コミュの『聖龍島:開』【六】

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『聖龍島:開〜風吹く刻〜』

『聖龍島:鐡〜混迷の刻〜』の続きです。


本編スタート


聖也「んん…」

目を覚ます聖也たち。
どうやら無事に現世に帰ってきたようだ。

聖也「美華が言ってた事は本当だったのだろうか…」

鐡「そうかもしれないね。空がだんだんと黒くなってきてる」

それは、夜空の色ではなかった。
それに天真神社に来た時は昼近くだった。

聖也「ホントにこの世界は滅亡しちまうのかよ」

鐡「それをなんとかするために、神の巫女が言ってた守護者なき社の巫女を探すしかない」

聖也「俺たちの推測があってるなら守無神社の巫女」

鐡「そう…くっ…」

鐡はいきなりきた痛みで立てなくなった。

聖也「鐡は、休んでいてくれ!俺一人で行く」

鐡「しかし…龍が…」

聖也「聖龍の力で何とかするさ!」

鐡「君って奴は…いっ…」

聖也「大人しくしてろって」

聖也は鐡を鐡の家の寝室まで連れて行った。
寝室について聖也は思う…

聖也「(古見野美華…)」

そう、そこは美華が寝ていた場所だった。
しかし、今は誰もいない。
聖也は、一人天真神社を出る。

それからどれぐらい経っただろうか、聖也は守無神社の鳥居のところまできた。

聖也「あとは、階段を登るだけか…」

聖也が階段を登ろうとした時、鳥居のカゲに誰かいると察した。

聖也「誰だ?」

その声を聞き、現れたのは天瀬雅だった。

聖也「雅ちゃん、なんでここに?」

雅「こんにちは…聖也さん…」

聖也「どうしたの?汗がすごいよ」

雅「なんだか…急に気分が…」

そう言った途端、雅が倒れていく。

聖也「雅ちゃん!!」

聖也は間一髪のところで雅を抱える。
雅の額に手をあてた聖也は驚く。

聖也「すごい熱だ…どこか休ませられるとこは…」

聖也は階段の方を見て決意する。

聖也「しょうがない…とりあえず、守無神社の中に…」

聖也は雅を背中に乗せ、階段を登っていく。
100段目を踏み、やっと境内のある所までやってきた。

聖也「ぜぇ…ぜぇ…」

さすがに疲れた聖也だったが、最後の力を振り絞って誰もいない境内の中に入る。
聖也は建物に入り畳の上に雅を寝かせ、急いで境内裏の小川から水をくんできた。
聖也は置いてあった布に水を濡らせて、雅の額に乗せた。

しばらくすると雅は意識を取り戻した。

雅「私どうしたの?」

聖也「鳥居のところで倒れちゃったんだよ」

雅「じゃあ聖也さんがここまで?」

聖也「そう…」

雅「迷惑掛けてすみません」

聖也「そんなことないよ…」

少しだけ沈黙につつまれる。

聖也「そういえば、なんでここに?」

雅「お参りに…」

聖也「そうなんだ…」

再び沈黙が訪れる。
静かな境内、鳥の鳴き声、流れる小川のせせらぎ、その平和な空気に聖也は眠気に襲われた。

聖也「あぁ…寝たら…」

聖也はその場で寝てしまった。
雅も同じく眠っていた。

意識を取り戻した聖也、だがそこは守無神社ではなかった。
心地良い風、流れる雲、穏やかな海、辺りが緑に包まれた大地。
そこに聖也は立っていた。

聖也「なんだここは…」

聖也が周囲を見渡すと雅が立っていた。

聖也「雅か…」

雅「聖也さん……私、龍の巫女なんです」

雅の言葉に驚いた聖也は目を覚ました。
どうやら夢を見ていたようだ。

聖也「あれは一体…」

聖也は雅を見て思う。
その雅は寝息を立てていた。


…続く

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