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【小説】聖龍島 〜公開の刻〜コミュの『聖龍島:鐡』【伍】

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『聖龍島:鐡〜舞散る刻〜』(壱)

『聖龍島:紅〜運命の刻〜』の続きです。


《舞台設定》
■聖龍島に似た白き島
雪が降り続ける聖龍島に似た島。空には雲が覆い、海は氷の大地と化してた。

■人物紹介
天真鐡(2)
兄弟はおらず、母親と二人で生活している。天真神社でシャーマンを務めている。10年前に父親をある原因で死なせてしまう。

天真玄武(てんまげんぶ)
45歳。天真家でシャーマンを務めていた。厳しい性格で周囲に有名だったが、実は優しい父親としての顔も持つ。10年前に不幸にも命を落とす。

天真刹那(てんませつな)
42歳。玄武の妻。温厚な性格で周囲との交流も盛んである。玄武を亡くしてからも明るく元気に受け答えしている。息子の鐡と二人で生活している。


本編スタート


『天真神社』

聖也「はぁ…はぁ…やっと着いた」

天真神社に着いた聖也は鐡を探し始めた。

聖也「お〜い!鐡いるか〜?」

しかし返事はなかった。
その時そこに誰かが駆け足できた。
鐡の母親である。

刹那「君は鐡の友達か?」

聖也「そうです」

刹那「鐡が…鐡が消えちまったんだ」

聖也「なっ…なんだって!!」

刹那「宝玉が輝いたと思ったら次の瞬間に消えたんだよ」

聖也「(まさか…俺の力と関係ないのか!?)」

刹那「そういえば鐡が消えた時に少女が来たわね」

聖也「少女!?その子は?」

刹那「よくわからないけど、その場で倒れたから寝室で寝かせるわ」

聖也「ちょっと確認してもいいですか?友達かもしれないので…」

刹那「えぇ…」

聖也は寝室に案内された。
鐡の母親は席を外し、聖也はその少女を確認した。

聖也「古見野美華!!」

そこに寝ていたのは蒼華学園に通い聖也と同じ万物学科の古見野美華だった。
聖也の声に目を覚ます美華。

美華「ん…?誰?」

美華は眠たそうに起き聖也を見る。

美華「……なんだコポンちゃんか…Zzzz…」

再び眠りにつく美華。

聖也「寝ぼけてるな!!ってか、コポンちゃんってなんだよ」

美華「あ〜聖也君か…」

聖也「あ〜じゃない!!(あれ?自己紹介したっけ…)」

美華「なに?」

聖也「そうだった、なんでここに来たんだ?」

美華「お参りしに来たからだよ」

聖也「そうか…」

美華「それで変な光が輝いてて、気付いたら寝てたの」

聖也「そうだったのか」

美華「あの光は何?」

聖也「(教える訳にもいかないな)…わからないよ」

美華「そう…」

聖也「じゃ俺は行くから」

美華「うん!!」

聖也が寝室を出た時…

???「聖龍の証よ…主を導け…」

聖也の左鎖骨が輝き出した。

聖也「こっこれは!!うわぁぁぁ」

輝きが増し、光が消えると共に聖也も消えた。

聖也「うっ…ここは…」

聖也がたどり着いた場所、そこは辺りが雪に包まれていた。

聖也「もしかして昔の聖龍島か!?でもどうやって…」

鐡「父上!!」

その時、鐡の声が聞こえてきた。

聖也「鐡か!?」

聖也は急いで声が聞こえた場所に向かった。
そこには鐡と他にも誰かがいた。

聖也「誰だ?」

その姿は近付くにつれてはっきりした。

聖也「黒翠龍!?」

そこに立っていたのは紅の時に見たのと同じ黒翠龍だった。
さらに一人の人間が倒れていた。

雪が降り、異様な静けさがその場には漂っていた。


…続く

コメント(3)

『聖龍島:鐡〜いにしえの刻〜』(弐)

『聖龍島:鐡〜舞散る刻〜』の続きです。


本編スタート


鐡「父上…貴様、何者だ」

黒翠龍「我は主の命令を受け、我々の同胞の仇を滅する者」

鐡「同胞の仇を滅する者とは、どういう意味だ!!」

黒翠龍「いいだろう…滅する前に教えてやろう」

鐡「…」

黒翠龍「遥か昔に古の門が開かれた。その影響で我々の龍が棲む世界と人間が住む世界が繋がってしまった。人間どもは我々の世界に侵略してきた。我々は、死力を尽くして人間と戦った…しかし、我々は敗退した」

聖也「龍が人間に負けた!?」

黒翠龍「何者だ!!」

鐡「聖也か!?」

黒翠龍「(こやつが聖龍の力を受け継ぐ者か…)」

聖也「何故、龍が人間に負けたんだ」

黒翠龍「貴様にも死ぬ前に教えてやる……始めは我々の方が圧倒的だった。しかし人間どもは謎の兵器を使ってきた」

聖也「謎の兵器?」

黒翠龍「奴等の力の源、ミカド国際研究所の兵器だ!!」

聖也「(父が働く研究所じゃないか!!)」

鐡「なんで研究所の名前を知ってるんだ!!」

黒翠龍「これも主から聞いた事…」

聖也「主は誰だ!!」

黒翠龍「それを語る必要はない」

聖也「くっ…」

黒翠龍「我々の先祖は、その兵器によって全滅…人間どもの侵攻を許してしまった」

聖也「全滅…」

鐡「それからどうなったんだ!?」

黒翠龍「今に至る」

聖也「今に至るって…どういう…」

鐡「つまり僕たち人間が住む今の世界は元々…龍が棲んでいた世界」

聖也「!!!!」

黒翠龍「察しがいいな」

鐡「侵攻後に展開がなければ、この答えが成立する……それに父上がどう関係するんだ!!」

黒翠龍「こやつは研究所で働いてはいなかったが、自らの力を研究所のために使ったのだ」

鐡「そんな…父上…ホントか?」

玄武「あぁ…」

鐡「…」

黒翠龍「そろそろ良いだろう…貴様ら滅せよ!!」

黒翠龍の腕から黒い炎が現れた。

聖也「くっ…」

黒翠龍「さらばだ!!」

黒翠龍が放った黒炎が聖也たちに迫る。


…続く
『聖龍島:鐡〜混迷の刻〜』(参)1

『聖龍島:鐡〜いにしえの刻〜』の続きです。


《舞台設定》
■白龍
天真に奉られており、四聖龍の中でも一番強い神。額には白い宝玉がある。しかし、天真神社に奉られている宝玉は黒い。


本編スタート


聖也「(こんなとこで終わるのか…)」

鐡「……」

聖也「(鐡がこれじゃ龍が出るかどうか…)」

その時、聖也たちの前に玄武が現れた。

鐡「父上!!」

玄武「鐡、今まで黙っててすまなかった」

鐡「父上!!」

聖也「……」

玄武「母さんを頼んだ」

鐡「父うぇぇぇぇ!!!!」

黒翠龍が放った黒炎を受けた玄武は、その姿を消した。

鐡「父…上…」

聖也「くっ…」

黒翠龍「自らが犠牲になったのか…だが、それでも何も変わらない」

黒翠龍は再び黒炎を放とうとしていた。

鐡「……具現…白龍…」

鐡が呟くと白銀の世界に白き龍が姿を現れた。

黒翠龍「きっ貴様は…!!!!」

聖也「これは…龍?!!鐡、お前…」

鐡「…10年前に一度だけ召喚した事があったんだ。だけど制御できなかった。今と同じ光景の時に…」

聖也「それって…」

鐡「また父上を救えなかった!!まだ制御しきれてなかった」

聖也「鐡…」

鐡「くっ…父上…」

白龍「お主は確実に力をつけていた…しかし、まだ足りなかった」

鐡「分かってる…だから悔しいんだ」

黒翠龍「ちっ…白龍が現れたから驚いたが、主がそれでは力は発揮できないな」

白龍「我を誰だと思うか黒翠龍‥」

黒翠龍「今の内に滅する!!」

黒翠龍は黒炎を放った。

白龍「ふっ…」

白龍は片手で黒炎を振り払った。

黒翠龍「こしゃくな…」

黒翠龍は次々と黒炎を放つ。
しかし、白龍は全て振り払う。

白龍「その程度か…」

黒翠龍「くっ…これならどうだ」

黒翠龍は白龍を超える巨大な黒炎を発現させた。

聖也「なんてでかさなんだ!!」

鐡「白龍!!」

白龍「…」

黒翠龍「滅せよ!!!!」

黒翠龍は巨大な黒炎を放った。

白龍「我を甘く見るな!!はぁぁぁ!!!!!」

白龍は小さな光弾を放ち、光弾と黒炎はぶつかる。

黒翠龍「そんなもので…ぐっ!!」

小さな光弾は黒炎を押し返していく。

黒翠龍「なんだ…これは!!」

聖也「あんな小さな光の弾で…」

白龍「終りだ!!」

光の弾は輝きを増していく。

黒翠龍「この光は!!!」

白龍「滅っ!!」

黒翠龍「!!!!!」

光が辺りを包む。

聖也「うわっ!!」

鐡「くっ…」

光が消えた時、黒翠龍の姿も黒炎も消えていた。

聖也「消えた…」

白龍「奴は滅した」

聖也「なんて強さなんだ…」

???「さすがは、四聖龍の中で最も強い神…」

白龍「んっ?」

聖也「誰だ!?」

鐡「君は、古見野美華じゃないか」
聖龍島:鐡〜混迷の刻〜』(参)2


鐡「君は、古見野美華じゃないか」

突然現れたのは、同じ学園・同じ万物学科の古見野美華だった。

聖也「なんで君がここに…」

白龍「二人とも注意しろ!!奴からは、恐ろしい邪気が漂っている」

聖也「そんな!!なんで…」

白龍「貴様、何者だ!!」

美華「私は古の門を開き、邪神の化身を蘇らせた者…」

聖也「君が、あの黒翠龍を蘇らせた!?」

美華「正確には、聖龍の力を受け継ぐ者が封印を解いた」

聖也「まさか葵の時の声は…」

美華「私よ!!他にも紅の時だってそう…」

白龍「巫女じゃないと出来ない事だぞ……そうかお前は…」

美華「さすが神は察しが早いわね……」

聖也「神様…あいつの正体は…」

白龍「奴の名前を逆から言ってみよ…」

聖也「名前を逆から…はっ!!」

鐡「そうだったのか…」

そう「古見野美華」、逆にすると「華美野見古」。さらにひらながに変換すると「かみのみこ」。

聖也「神の巫女…」

白龍「それに人間ではない」

美華「そうね…」

聖也「君は、なんでこんな事を!!」

美華「人間を滅するため…かな」

聖也「なんで!!」

鐡「彼女は、きっと龍族の末裔だ…」

美華「半分、正解」

聖也「残りの半分は?」

美華「……内緒」

聖也「……」

白龍「お主、まだ目的があるな」

美華「鋭いね!!じゃあ教えてあげる」

聖也「なんだ…」

美華「今、確実に現世は滅びの道を進んでいる」

聖也「なんだって!!」

白龍「古の門の影響か…」

美華「えぇ…開いてだいぶ時間が経ってる」

鐡「今までのは、足止めか」

美華「そうとも言えない…この絶対運命からは逃れられない」

鐡「絶対運命?」

美華「私は、そろそろ失礼するわ!!異界は好きじゃないから…じゃね」

聖也「まてっ!!どうすれば止められる」

美華「普通、そんなの言うと思う?…まぁいいわ!!ここまで来たお礼に一つだけ…守護者なき社の巫女…かな」

そう言って美華は消えた。

聖也「守護者なき社の巫女…」

鐡「もしかしたら守無神社の巫女…」

白龍「そうだろうな」

聖也「こんなとこで話してても意味がない…帰ろう」

鐡「どうやって?」

聖也「俺に宿る聖龍の力と白龍の力を使って…」

白龍「それに歪みが必要だ」

鐡「歪みなんてなさそうだが…」

聖也「美華が消えた場所、歪みが少しだけある」

白龍「(ほぉ〜気付いていたか…これも聖龍の力か…)」

聖也「白龍、頼む」

白龍「人間ごときに命令されるのは気にくわぬが世界が滅亡するなら仕方がないな…」

聖也「ありがとうございます」

鐡「父上…さようなら…」

聖也「鐡…行くよ」

鐡「あぁ…」

聖也は集中し始めた。
聖也の左鎖骨が輝き出し、白龍の力のオーラが二人を包み込む。
輝きは増大し、そして聖也たちと共に消えた。

現世に帰るべく…


…続く

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【小説】聖龍島 〜公開の刻〜 更新情報

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