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中東・イスラム世界との対話コミュのイスラムによって滅ぼされた民族・宗教

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2_191.
かれらに会えば、何処でもこれを殺しなさい。あなたがたを追放したところから、かれらを追放しなさい。本当に迫害は殺害より、もっと悪い。
だが聖なるマスジドの近くでは、かれらが戦わない限り戦ってはならない。
もし戦うならばこれを殺しなさい。これは不信心者ヘの応報である。

9_5.
聖月が過ぎたならば、多神教徒を見付け次第殺し、またはこれを捕虜にし、拘禁し、また凡ての計略(を準備して)これを待ち伏せよ。
だがかれらが悔悟して、礼拝の務めを守り、定めの喜捨をするならば、
かれらのために道を開け。本当にアッラーは寛容にして慈悲深い方であられる

47_4.
あなたがたが不信心な者と(戦場で)見える時は、(かれらの)首を打ち切れ。
かれらの多くを殺すまで(戦い)、(捕虜には)縄をしっかりかけなさい。
その後は戦いが終るまで情けを施して放すか、または身代金を取るなりせよ。
もしアッラーが御望みなら、きっと(御自分で)かれらに報復されよう。
だがかれは、あなたがたを互いに試みるために(戦いを命じられる)。
凡そアッラーの道のために戦死した者には、決してその行いを
虚しいものになされない

コメント(134)

追加(笑)
英文の翻訳
「韓国が豊かで北朝鮮が極貧にある理由を理解しようと思うなら、地理に目を向けてもわからない。両国間の政治と経済のシステムの違いに着目すべきだ」
jujubeさん

おつかれさまでした。勉強になります。

文化相対主義の陥穽はご指摘の通りだと思います。その有用な面をよく活用していきたいですね。オリエンタリストは自分の立場を絶対化しますが、それは「自分がどの立場からしゃべっているのか分からない」ということでもあります。それが無自覚な独善的尺度の異文化への押しつけとなる。「優劣」だの「野蛮」だの言い出すのがコレです。相対主義が良いのは、自分の立場が他の多数の立場の反射、相対としてあるのだという「構造」をメタ認識させてくれることです。で、メタでのみ戯れるとこれまた危険なんですね。このバランスを取りつつ進みたいところです。
>77 riiH さん、

>ブラックアフリカが野蛮だというのは偏見ではなく事実です。例えば、ブラックアフリカの人間が科学史にどのような貢献をしてきたのか?
>

「野蛮だ」というのは、人間的ではない、つまり知性と愛(←これが私とって「人間性」の定義なもので)において劣るというお考えでしょうか。

そして科学ですが、これは知性を得るつまり真理を把握するための方法の一つであって、全てではありません。科学は五感の対象物、五感を通して得られたデータを根拠にして、仮説を立て、その仮説が検証に耐えれば、その仮説はどうやら「真理らしい」とするやり方です。

それで、もしも直観その他の認識により真理を把握する能力があれば、科学のようなまわりくどい方法を取る必要はないわけです。

そして、私が信奉しているキリスト教の土台であるスウェーデンボルグの著作によると、ブラック・アフリカンは、上述の意味での直観的な真理把握能力が地球上の人類のなかで最もすぐれているとあります。

それで、「ブラック・アフリカンが歴史的に科学的な方法を発達させてことなかったこと」=野蛮ということにはならないと考えます。

ちなみに、スウェーデンボルグ派のキリスト教の言う神観念とブラック・アフリカンの間に伝わる神観念は大変よく似ていて、多分そのせいもあり、スウェーデンボルグ派のキリスト教会の会員で一番多いのは、ヨーロッパ系でも、アジア系でもなくブラック・アフリカンです。
初めまして!ハッサンと申します

>例えば、ブラックアフリカの人間が科学史にどのような貢献をしてきたのか?

ブラックアフリカの人々のある部分は、未開人、ある部分(ガーナ、マリ、ガオのイスラーム三王朝や、モノモタパ王国など)は文明人です。


で、ここからが大事なとこですが、「未開」と「野蛮」はまったく違います。
レヴィ=ストロースの著書など、読んでませんか?

レヴィ=ストロースは、未開人の、親族構造の中に、
当時フランスの最先端の数学者集団であったブルバキの理論とまったく同じ、
数式構造を見つけます

そして、いわゆる「未開」人は、理性面では、現代欧米諸国の人間といささかもレベルに差がない、と結論づけます。

これは、1970年代以降の、世界の学界並びに理性を持った人々の、
「定説」ですよ!
「文化相対主義」というのもここから出ています。
いまだに、知らないで、黒人を見下す人がおった、というのが驚きです
もちろん、これは根拠に書ける種類の道徳のレベルでなく(道徳も大事ですが)、
現代の学問的真理、あるいは定説についての話です。

いっぽう、野蛮とは、人間性に欠ける、と言う意味です。
これにも幅広い意味があるでしょうが、
偏見を勝手に拡大して吹いていると、やがてそう見られないか、と怖れるところです。

*参考文献:クロード・レヴィ=ストロース『野生の思考』、
みすす書房(実はわたしも勉強中!)

橋爪大三郎『はじめての構造主義』講談社現代新書
それは西欧世界の人権意識と深く関係していますね。彼等は黒人は生まれつき知能が低い劣った人種だと大真面目に考えていたわけですから。

皆さん誤解されていますが、私は黒人が劣った人種などとは思っていません。あのような環境下で適応した文化を持っていると思います。但し、西欧やイスラムと比較すると、劣った文明だと言わざるを得ない。
riiHさん>

わたしの示した、未開民族の「親族構造のなかの、高度現代的なしくみ」があっても、
「劣った文明」になりますか?

riiHさんが、
>私は黒人が劣った人種などとは思っていません

と考えてはることを知って、少しはほっとしました。

>劣った文明だと言わざるを得ない。

だが、まだ安心できない(笑

riiHさんは、現代の偏見に満ちた日本社会での「常識論者」なわけですよ。
そして、「常識人」ほど、目が見えなく、頭が固い人種はいない。
アフリカで戦争らしい戦争をやったのは、南アフリカのズールー族(18C〜19C)が初めて。

一方そのころ西洋人は、戦争に明け暮れ始めて1300年をブッチギりまくっていた。



どこを「野蛮」とするかで話は大きく変わってきますが、野蛮であった結果人類史にどう影響したかを
度外視すると、かつては西洋人のほうがアフリカ人よりよほど野蛮だったわけでして。


んまより野蛮な一族が他を圧倒するなんてのは歴史の習いですし、
野蛮であるから知恵遅れであるかと言えばそうでもないのは、やっぱり歴史のとおりでありんす。
「親族構造のなかの、高度現代的なしくみ」
っていうのを説明してくださいよ。親族構造とは?高度現代的とは何?
それだけ聞いて納得する訳ないだろうが。大丈夫か君?
ズールーについてはイギリス軍を破ったことがあるけどな。ただ、それだけだ。イギリス軍が舐め過ぎてただけ。


野蛮という言葉が理解できないんだろうね。
つまり、西欧普遍文明にかけ離れた文明のことを野蛮と定義する。ズールーは野蛮だろ。

近代化=西欧化であったことはさすがの皆さんも知っているだろう。
それと、「現代の偏見に満ちた日本社会」この文言の意味が分からないから説明してくれ。

それと、「「常識人」ほど、目が見えなく、頭が固い人種はいない。」歴史談義でこのようなことを言って意味が有るのかね?
それとー、理性面では差が無いとかどうとか言ってるけどね、アステカ文明では人間を生贄にしていたわけだ。これは現代人の理性からはかけ離れた行為だな。理性は同じではない。

価値相対主義なんて今更偉そうに語るもんなのかね?凄く古臭いんだけど。
むちゃくちゃですな!
もう答えません。
大体、わたしはあなたのお母さんではありません。
タダで、あなたの正常化を。「やってあげる」つもりはありません。

あなたの程度は知れました。
わたしとしては、
上に揚げた参考資料のうち、
『野生の思考』レヴィ=ストロースは、あなたには難しいから、
二ツ目の『初めての構造主義』を熟読されることをお薦めします。


*しかし、あなた、ネット上で、あまり「憎しみ」や「屈辱」を拡大する
悪習慣を、断ってみたらどないでしょう。
あなた自信も、楽しいですか?
論拠の無い人格攻撃って意味あるんでしょうか?
価値相対主義が古いって言ってる人、私は初めて見ました。
ということは、新しい思想の流れが来ているのかな?

私はriiHさんは議論好きなんだろうという印象を持っています。
ここ、おすすめですよー

http://toturev.sakura.ne.jp/totutohoku/index.php
頭が固い常識人からしたら、私よりもイスラムに入信する人たちのほうが恐ろしい存在でしょうね。

「親族構造のなかの、高度現代的なしくみ」というものについて解説お願いしたいんですけどねえ。
価値相対主義って80年代を連想してしまうんですよ
>>116
これ面白いですねえ。
私は「本当に頭の良い人はわかりやすく書く」に該当しそうですね。
レヴィ=ストロースの著作を解説しているサイトをサラっと見てみましたが、私はしっくりきませんね。著作読んでも同じ感想でしょう。

イスラムの宗派と同じで、自分に合う合わないがあるでしょう。

私は文化人類学に関して言えば、エマニュエル=トッドがいちばんしっくりきます。家族論に関しても彼の論理は自分にあっているんですよね。
レヴィ=ストロースは価値相対主義の旗手のような人物なのですね。時代が彼のような人物を生んだのでしょう。西欧人植民地主義、人種差別の反動が生んだのでしょう。そう考えると面白いですね。

80年代の日本の文化人もこういう人物の影響を受けたんだなと今更ながら思いました。

10時の休み時間です(と言い訳)。
今朝出勤前にこのトピックを読み、書きかけだったものを仕上げました。
誤字脱字、変なところがあったらおゆるしください。

またまた復活(笑)
でも議論のためではなく、単なる感想あるいは情報提供です。
興味のある方の参考になれば幸いです。

1. 優れた文明の定義

> イスラム文明は間違いなく、1000年前の世界最高の文明であったし、現在の西欧普遍文明に大変な貢献をしたわけです。 (77)

これを読んで思いました。
riiHさんにとっては、
ある時点で一番力を持っている文明や思想=その時点で一番優れたの文明・思想
なのかな。

2. 西欧普遍文明至上主義

> 西欧普遍文明にかけ離れた文明のことを野蛮と定義する (105)

「西欧普遍文明至上主義」とでも呼べばよい思想でしょうか。
ウチとソト、ヘレネスとバルバロイ、そのままですね。
はい、単なる感想です。
これまでの議論から、それにどう反論しても納得していただけないようですので、その正否はもう議論しません。
平行線、ということで了解下さい。

3. 価値相対主義と普遍主義

> 価値相対主義なんて今更偉そうに語るもんなのかね?凄く古臭いんだけど。 (107)

価値のある思想に新しい、古いは関係ないと思います。
とはいえ、相対主義はおっしゃる通り最先端の思想ではないと思います。
だからこそ、(94)で、
> 文化相対主義は両刃の剣
> ネットでも文化相対主義批判論がいろいろ書かれているので参考にしてください。
と多くの文化相対主義批判があることも既に書きました。
例えば私が極端かつ安易な文化相対主義の信奉者であったなら、riiHさんに反論なんてしない。
「それも一つの考え方だ」で終わり(笑)

私自身、文化相対主義批判を踏まえた立場をとっているつもりです。
> 反相対主義としての普遍主義への反論として、つまりポスト普遍主義として「反=反相対主義」があることも覚えておいていただきたいと思います。
と書きました。
(一般的な相対主義や価値相対主義と文化相対主義は厳密には違うことを理解下さい)

以下、(総括的な相対主義や価値相対主義でなく)文化相対主義についての私の考えです。
私は文化相対主義は、無批判な自民族中心主義を批判したという点で大きな価値があり、それは他の文化を知るための出発点だと思っています。
相手を上からも下からも見ず、相手の立場に立って考えてみる。
そこから相手を知る、という作業が始まる。
(これって夫婦でも同じですよね)
そこに自分とまったく違った価値観やそれによる行為を見出すこともあれば、自分とまったく同じ(と思える)価値観や行為を発見するかもしれない。
その異質な点も普遍的な点も、その存在を「知る」だけにとどめず「何故」と問い続ける。
それによって異質と思った中にも普遍的なものがあったり、共通認識と思っていたものが実はまったく違っていた、ということになるかもしれない。
それを自分たちの生活にどう生かしていくか、この社会にどう反映させるか。
そのような作業が、(応用)文化人類学であり、グローバリゼーションの中で生きていく上で必要な何かを見つけていく価値ある学問だと思っています。
(大きなことを言わずとも、アフリカの女性と結婚した私なんて毎日がこの連続です、笑)

反相対主義、ポスト文化相対主義としての普遍主義、反西欧普遍主義、反=反相対主義の本の紹介です。
・反相対主義(反文化相対主義ではない)
  アラン・ソーカル、ジャン・ブリクモン『「知」の欺瞞―ポストモダン思想における科学の濫用』岩波書店、2000
(邦訳は3,000円以上ですが、英文ペーパーバックなら半額以下です)
・ポスト文化相対主義としての普遍主義
  ドナルド・E. ブラウン『ヒューマン・ユニヴァーサルズ―文化相対主義から普遍性の認識へ』新曜社、2002
  (ブラウンの普遍主義は人に共通するものとしての「普遍」であり断じて西欧普遍主義ではありません。念の為)
・反西欧普遍主義
  イマニュエル・ウォーラーステイン『ヨーロッパ的普遍主義―近代世界システムにおける構造的暴力と権力の修辞学』明石書店、2008
・反=反相対主義
  クリフォード・ギアツ『解釈人類学と反=反相対主義』みすず書房、2002
続きです。

4. 文字文化について

nosさん、(85)での文字文化について説明ありがとうございました。
それとの関連で
> 文字がなければ知識を正確に伝達することは不可能。 (90) by riiHさん
に関して、アフリカにはこういう思想もあるという紹介です。
http://www.gn21.net/matsumoto_shoji.html
の「2. 口承の信憑性」と「3. 捏造対策」。
興味深いですね。

それから、上記投稿のベースになっているマーティン・バナールの『ブラック・アテナ ―古代ギリシア文明のアフロ・アジア的ルーツ』新評論(2007)もとても刺激的な本です。
世界史の常識である「アーリア・モデル」:古代ギリシアの文化・文明のルーツをインド・ヨーロッパ語族(アーリア人)に求めるヨーロッパ中心史観、
これに対して、
「修正古代モデル」:古代ギリシアはエジプト人やフェニキア人をはじめとする非インド・ヨーロッパ語族を中心とした混成文化文明によって発展した
と主張しています。

5. 黒人に美人はいるか(笑)

kawtharさん、(82)でこの議論に参加されてたんですね。
今頃気がつきました、すみません(笑)
エチオピアって美人が多いなあと思っています。
(妻には内緒の小声で)

6. レヴィ・ストロース親族の基本構造について

> 「親族構造のなかの、高度現代的なしくみ」っていうのを説明してくださいよ。 (104) by riiHさん

レヴィ・ストロースをご存じなかったのはちょっと意外でした。
「レヴィ・ストロースの「親族の基本構造」における群構造の理解」
http://blog.livedoor.jp/khideaki/archives/51808939.html
これでいかがでしょうか。

個人的理解では、彼の構造主義は、まったく理解し得ない「異質な文化」に対峙した時、それを何とか理解しようとしてようやく見出した、絶望を越えた方法論だと思っています。
私自身は、アフリカでのフィールドワークでも、妻との結婚でも、まだそのような絶望を味わったことはありません。
これは文化人類学を学ぶ者にとって幸か不幸か(笑)

7. エマニュエル・トッド

> 私は文化人類学に関して言えば、エマニュエル=トッドがいちばんしっくりきます。

トッドのイスラム圏分析は面白いですね。
イスラム圏を欧米との対極に置いていませんものね。
イスラムは脅威ではない。
アメリカが崩壊の道を辿っているので危険だと(笑)
アメリカ vs EU・ロシア・日というのはなるほどと。

しかし『文明の接近』はまだ読んでません。
・イスラム圏は着実に「近代化」している
・近代化の先鋭はトルコではなくイラン
としているそうですが(ネットの受け売り、笑)
ここで彼のいう「イスラム圏」がどの範囲のものなのでしょうか。
彼の家族構造と人口統計に基づいた認識によれば、北アフリカ、西アフリカ、北東アフリカ、中東、中央アジア、東アジア、はまったく別のものでしょう。
時間を見つけて読んでみたいと思います。

それから、トッドの家族型の8つの分類のうち、アフリカは十把一絡げでいいかげんだと思いませんか。
一夫多妻、あとは何でもありって言ってますから(笑)

ちなみにトゥアレグはトッドの家族型から外れているように思います。
母系制にイスラムの価値観が入ったのでもうわけわかりません(笑)
いとこ婚あり、年齢階梯制あり、親は子に対し権威的、女性の地位は高い、子供の教育には比較的熱心
なんじゃこりゃ〜って感じです。
それから息子は親元に残るか、これがまた問題。
家としては独立。
資源の乏しい土地での遊牧ですから、人が集り過ぎると(人も家畜も)食料が不足します。
だから家ごとの距離を保たざるをえなくなる。
しかし家族の絆は強く、息子は親を支える。
うーん。
すみません。最後は愚痴のような余談でした。
>>129
暴言しかはけないのならば、コメントしないほうがいいね。
メヘルバンデさん

まあ落ち着いて。まずデタラメな問題提起をし、反駁されても無視して次から次へと足払いをかけてくる。そのグシャグシャな状態こそ目的ですから、まともに相手をしてはダメです。


jujubeさん

いまやソーカルの批判すら一種のギャグのようなもの。反・相対主義を踏まえることは常識以前ですよね。その上で、相対主義すら踏まえずに素朴な実感的絶対主義がゾンビ的に(トピ主のように)間歇的に蘇ってくる。

話は逸れますが、東浩紀という若手の批評家が最近南京大虐殺は「あったかなかったか分からない」という素朴な相対主義を標榜してずっこけました。こういうのこそソーカルとやりあっていればよろしい。それにしても2000年代も明けようというときに90年代の加藤典洋(「歴史の主体論争」)よりさらに後退する思想屋がいるとは嘆かわしいことです。

レヴィ=ストロース自身は文化相対主義と簡単には言えないですね。それに構造主義と言われるのも嫌がっている(笑)しかしソシュールに影響を受けたことは間違いない。親族構造に関して付け加えれば、これは目の前でただ観察するだけでは見えてこないってことがあります。中沢新一的な人類学者はさっさと目の前の類似を結びつけてしまうのだけど、レヴィ=ストロースがやったのは、たとえるなら、皆が目の前の文字や行しか見えていないのを、実は複数のページが同じ形で重なっている「本」という構造を見つけたようなものです。一ページ上の文字をのみ見て「野蛮だ」「優秀だ」とあげつらう視線はこの時に終了した。

>アフリカにはこういう思想もあるという紹介です。
http://www.gn21.net/matsumoto_shoji.html

これ、興味深いですね。紹介してくださって感謝です。僕は時間論に大変感心がありまして、この辺りだとポール・リクールとか、最近だとフランソワ・アルトゥーグの『「歴史」の体制』がおもしろかったです。
昨年、某ボランティア系の大きなコミュニティで、アフリカに1年くらい滞在したという青年が「アフリカ人は野蛮、自立できない、援助するな」という主張を差別的に展開し、僕が叩き潰すということがありました。
昨年出たロバート・ゲスト『アフリカ 苦悩する大陸』や松本仁一『アフリカ・レポート』といったすぐれたルポですら、こうした新しいアフリカ蔑視に組み込まれるような流れを感じ、困ったなあというところです。山形浩生ですらそんな感じなんですよね、、、嗚呼。この流れが手強いのは、ジンバブエやルワンダ、スーダンの現状をもって黒人自身の責任を追求していく。たしかにそこに事実はある。しかし逆に「歴史」の視線、「構造」の視線が欠けている。難しいです。
> nosさん、

とても勉強になります。
ありがとうございます。

ソーカル事件、議論になって数年間まったく知りませんでした(笑)
『知の欺瞞』も邦訳が出た翌々年くらいにやっと読みました。

東浩紀は南京大虐殺を個人的にはあったと考えているけれど、その有無を議論してもしようがない、と主張していると理解しています。
それもまた素朴な相対主義でしょうね。

レヴィ=ストロースの業績の文字や行と本への喩え、素晴しいですね、なるほどと思いました。
中身が本を規定するのか、その逆なのか、あるいはそれを脱構築するのか、そんなことを考えるのがポスト構造主義でしょうか(笑)

歴史的時間論については勉強不足でよく知りません。
ポール・リクールもフランソワ・アルトゥーグも読んだことがありません。
時間を見つけて読んでみたいと思います。
文化人類学的立場からは、(エドワード・ホールの影響で)サハラ遊牧民の時間認識について
・ポリクロニック
・年・月・週・日・時間というシステムは希薄
・リニアでなく、サイクルでなく、イベントの発生により断続的な時間が累積していく
・伝統的な生活に基づく時間認識にイスラム的時間概念や植民地時代を経ての西欧的時間概念も混合しており、現在の時間認識やその表現はマルチレイヤー
・ハイパーコンテクスト(高文脈)な時間表現(聞くのに時間がかかる、笑)
なんて話を沙漠学会の部会で話したことがあります。

触れていらした「某ボランティア系の大きなコミュニティ」での議論、もしよろしければどこでされたのか教えてください。
ロバート・チェンバースの流れを組む参加型開発の議論を応用文化人類学のひとつの課題としていますので、そのような議論には非常に興味があります。

トピックとかなり離れた話になってきましたので、この流れはそろそろ終わりにしましょうかね。
失礼しました。
東浩紀は、まともな相対主義ではなく、素朴な実感をポストモダン的に韜晦しているにすぎないとも言う方が正確かもしれません。彼は自分の眼で見たものとして、アウシュビッツのガス室はリアルであり、南京大虐殺記念館はリアルではないとする。しかし現在のガス室だって一部を除きリビルドされたものだし、記念館の方は日本の反応とパラレルに変質を遂げている背景がある。ここにも「歴史」に無知な情緒の垂れ流しがある。

>サハラ遊牧民の時間認識
おもしろいです!これを伺えただけでもこのトピに参加した意義がある(笑)
こうした時間観の差異を無理矢理リニアな絶対時間に落とし込んで「野蛮」だの言うのがいかに愚かしいか、気づく知性がわずかでもあることを誰かのために祈ります。

>「某ボランティア系の大きなコミュニティ」

こちらです。
SaveChildrenCommunity 
http://mixi.jp/view_community.pl?id=139663

しかし当該トピはトピ主により消去逃亡されました。しかし彼は下手に現地での体験をしたことで偏見に陥っており、ちょっとかわいそうでした。だからといって他者を「野蛮」呼ばわりすることなど許されないのですが。

この流れは終わりにいたしましょう。
おつきあいありがとうございました。

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