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中東・イスラム世界との対話コミュのシリアはイラクで何を追及しているのかという考察

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猿ブッシュ十字軍の論理的に破綻したイラク侵攻以来、世界は、宗教・宗派・民族に基づいて仁義なき戦いが正当化される第2次中世に突入したと感じています。

で、特に今、中東で一番困ったことは、イラクである。

イラクをどうしたいのか、イラクを通じてどんな国益や利益を追求しているのかというプレイヤーたちの真意がよく分からない。その場しのぎの対応をしているのか、一貫した戦略に基づいて行動しているのか、読めないのである。

これは、究極的には猿であった低脳で狂信者で誇大妄想に駆られたブッシュの論理がそもそも破綻していて(いや、猿や狂信者や誇大妄想としては非常に論理的なのだが、国益を追求する覚めた政治家の論理としては破綻しているということである)、一体全体、中東(のみならず、世界)で、最強のプレイヤーである米国が、イラクを破壊しつくして、一体何を追及しているのか分からないということが根本的な原因なのだが。

まあ、プレイヤーの中で分かりやすいのは、トルコとイスラエルか。

●トルコ→クルド民族国家の建設を阻止し、キルクーク周辺のトルコ系住民を守る。

●イスラエル→アラビア語系諸国の中で軍事力・経済力を兼ね備えたイラクを弱体化させる。現状の混乱状態が長引くほどいい。

まあ、ある程度読めるのはイランか

●イラン→シーア派を通じてイラクに影響力を行使し、米国によるイラク支配に抵抗し、対イラク国境が米軍の戦線として利用されないようにする。イラクの泥沼化を通じて、米軍の軍事力をイラクに釘付けにして、対イラン軍事行動を起こしにくくする。

しかし、一方で、イランにとって、今のイラクの状況は痛し痒しなところもあるのではないか?

つまり、シーア派を「似非ムスリム」として殺害の対象にすることもいとわない、ワッハーブ派らスンニ派過激派が、イラクの混乱に乗じて台頭することは、シーア派市民の保護も追及するイラン政府にとっては困ったことであろう。とはいえ、イラン地域国家の国益で割り切ってしまえば、イラク国民が殺しあおうが、イランにはかんけーねー、と居直ることも出来るだろうけど。

ついでに周辺諸国も整理してみるか。

●サウジ→猿ブッシュ十字軍による中世逆戻りで、国内の過激ワッハーブ派が刺激されて困ったもんだ(えさを与えないで下さいって叫びたいはず)。彼らには国内で騒乱を起こされるより、イラクに追い出してしまいたいが、それを放置するとボスの米国に叱られる。ここは本腰入れてジハード主義者を取り締まるか。イラクはできるだけ早く安定化してもらわないと、国内の過激ワッハーブ派がマッシュルームなので困るけど、かといってシーア派が主体となるような国が隣に出来るのも油田地帯に少数派シーア派市民を抱える事情があって脅威だし・・・十字軍と協力しつつも、穏健なスンニ派勢力を支援して少しでもシーア派の影響力を削るか。

●ヨルダン→イラク政策に関しては、ほぼサウジの駒。ザルカーウィーみたいなスンニ派テロリストがヨルダン国内に流入して困っているし、シーア派も困ったもんだ(これが疑問。ヨルダン国内にはシーア派市民はまったくと言っていいほどいないはずなのに、どうしてアブドッラーはイラクのシーア派を懸念する発言を繰り返すのか?サウジに飼いならされて代弁しているのか?)。

とまあ、シリアを除くプレーヤーの戦略はだいたい整理できるのだが、いかんせん、勉強不足でシリアが一体何を追求しているのかが理解できない。

憶測でしかないが、

シリアが意図的に、シリア経由のジハード主義者らのイラク侵入を放置していると理解するのが適切だろう。本気でシリアが諜報機関と軍を投入すれば取り締まることは不可能ではないはず。

しかし、これは非常に危険な火遊びで、彼らスンニ派ジハード主義者らが、いつイラクから逆流して、世俗政権で、シーア派のアラウィー派アサドファミリーに牙をむくか分からない。現に、9月には恐らくイラク系のスンニ派ジハード主義組織によるシーア派イラク人居住区の警察で自動車をつかった爆弾テロが起きてしまっている。

また、イラクから逆流したスンニ派ジハード主義者が、レバノンのパレスチナ難民キャンプで拠点を作り、レバノン情勢を不安定化させている。

とまあ、非常にリスクが高いのである。

ハイリスクである以上、ハイリターンを狙っているのだろうが、そのハイリターンが分からない。

そもそも、世俗政権で、12イマーム派でもないマイナーなシーア派で、宗教のことなんてどうでもいい本音のアサドファミリーはイラク国内でどの勢力を支援することが利益だと考えているのだろうか?

サウジやヨルダンはスンニ派連合を組んでいるから、それに対抗してイランと組んでシーア派同盟を形成しているってのは浅すぎる。そんな単純な宗派同盟を組むようなアサドファミリーではないはず。

少なくとも、クルド問題を抱える国としては、トルコの政策を支持しているはず。これも最近トルコとシリアが仲良しな理由の一つか?とはいえ、これはイランも同様か。

また、イランとの関係で言えば、米軍を泥沼のイラクに貼り付けて、新たな軍事行動を起こさせないようにするという点では一致しているだろう。

しかし、一方で、シーア派という決して裏切らないイラク国内のエージェントを利用できるイランと違い、イラク国内で安心して利用できる勢力はないはず。で、仕方なしにスンニ派ジハード主義者らを間接的に利用しているのか?

しかし、一方では、シリア経由のスンニ派ジハード主義者のイラク流入という事実は、米国に対し、「テロ支援国家」の9.11以降の錦の旗を一層使いやすくする口実を与えてしまう。

まあ、だから、シリア政府は、「最大限の努力をしているが、砂漠地帯の国境線を完全にコントロールすることは不可能」というとおり一辺倒の言い訳を繰り返しているのか?

しかし、これだけのリスクを犯してまで追求するハイリターンが読めない。

推論でしかないが、

恐らく、アサドファミリーは、論理的に破綻しているイラク戦争を行う米国とどう取引できるのかを探りつつ、米国が正気に戻って、論理的な行動をとり始めるのをじっくり待っているのではないか?だから、イラクへの直接の介入を避け、できるだけ中立な立場を表向きには貫きたいのではないか?

で、唯一手を汚さずに利用できるカードが、イラク戦争を長引かせ、米軍をイラクに貼り付けさせるのに効果があるスンニ派ジハード主義者の意図的な放置、という消去法なのではないか?

いずれにせよ、オバマ政権が新たなイラク戦略を具体的に実行し始め、シリアも乗れる論理で一貫した政策を行えば、シリアもアクションを起こすだろう。

で、ちょっとだけ気になっていたのが、この間の米軍のシリアへの越境攻撃。

あれ?って誰もが思ったはず。

猿の正体を見破られて、選挙に負けたブッシュが、今更対シリア戦線をじっくり開く時間はない。シリアを挑発して、対シリア戦線を開く口実を重ねるには時間がなさ過ぎる。本気で任期中に対シリア戦線を開くなら、どんな口実や手段を用いようが、一気に米軍を投入して占領する以外は無理だが、すでにイラク戦争で国民の支持を失った猿ブッシュがさらに失政の上塗りをするような政治的自殺行為をするとは思えない。彼は退陣のダメージコントロールで手一杯のはず。

ジャジーラなんかは、イラク駐留米軍の暴発とかかんぐっていたが、いや、いつぞやの満州駐留軍じゃあるまいし、世界最強の米軍がシビリアンコントロールが効かない軍閥なんぞであっていいのか?と疑問だったのだが、先日とある識者に聞いて疑問が氷解。

要するに、今イラクで軍事行動を取っている戦闘員の多くが、米軍の正規軍じゃなくて、契約している庸兵企業らしい。で、今回の越境攻撃は、微妙な地域バランスなんぞ全く理解できない低脳な脳みそきんにくんのランボー・シュワルツネッガのヤンキーの若気の至りだったと。米国も実は困ったんじゃないかと。

なーる。

悪者を殺せばヒーローと信じているハリウッド脳みそきんにくんなんぞを大量に生産している国が世界の超大国とは本当に困ったもんだ。まさに第2次中世突入らしいエピソードでした。

要するに、アル・カーイダも脳みそきんにくんも同じレベルということですな。

コメント(50)

アミナさん、みなさま。初めまして
ちょっと気になる点がありましたので、意見を書かせていただきます。

>世界的に宗教・宗派は関係なく、世俗的生活環境やメディアの影響、宗教知識の不足が汚い言葉を蔓延させている原因だと感じます

特に「世俗的生活環境」や「宗教知識の不足」が「汚い言葉の蔓延」につながっているとは思いませんが・・・。こういう言説は「宗教」の側の独善に感じられます。

話は少しずれますが、いまから3年前にエジプトで行われた総選挙で、選挙監視に当たった女性判事の一人が体制による「票操作」の不正を告発したという椿事がありました(エジプトの選挙不正そのものはみんな知っているにしても、それを告発するということが珍しかった)。その判事がやったことは「正しい行為」だと思いましたが、なぜかこの判事は「イスラームの教えに従った」という動機を強調していました。

なぜ、このような強調が必要なのか? 私などは「この人は宗教の力を借りないと正しいことができないのか」と逆に不思議に思ったものです。悪いことは悪いのであって宗教の力を借りなくても悪いことなんですね。それなのに、この人はイスラムに照らさないと善悪の判断もできない? 判事という職業なのに、それはやばくないか?? そんな疑問をその後、世俗主義派の人権活動家というか市民運動の女性と話していたら、この女性も私と同じ疑問を感じていました。彼女は言ってました。「社会のモラルを維持する力が弱ってくると、宗教が前面に出てくる」と。もちろん宗教もモラルの力を含んでいます。しかし、不釣り合いなまでに「正しい行い」と「信仰」の関係を誇示するようになった社会というのも、また不健全なような気がします。この女性判事は、黙って「正しいこと」をやればよかったと思うのですけどね。

あ、この点は、アミナさんの発言を批判しているということではなくて、中東での個人的な生活実感を述べさせていただいただけですので、誤解なきようお願いいたします。

トピのテーマからそれました。すいません
ハティクバさん

>コーランを読んだことがありませんが、イスラム教ではユダヤ教徒、キリスト教徒は「聖典の民」として尊重されていると聞く一方で、仰るように「ユダヤ人は猿」というようなことがコーランに書いてあるとも聞きます。一体どれが本当なのでしょうね。

「事実」関係とレトリックの問題を切り離して考える必要があると思います。イスラムにおいて、ユダヤ教徒とキリスト教徒が「啓典の民」と位置づけられていることも、『コーラン』において神がユダヤ教徒に「あなたがたは猿になれ」と言っていることも「事実」です。しかしその事実をもって、「ユダヤ教徒やキリスト教徒が尊重されている」とみなすかどうかは、あくまでレトリックの問題です。中世ヨーロッパのように、ユダヤ教徒の存在自体が否定された世界と比べて「尊重されている」と考えるか、近代的な観点から「差別されている。尊重などされていない」と考えるかは、その問題について考える主体者による、としかいいようがありません。

少なくとも、私はそのように考えます。(私は非ムスリムとしてイスラムを研究している人間です。)
連続で申し訳ないのですが。また、トピックの趣旨からそれてしまって申し訳ないのですが、もしもここに参加していらっしゃる皆様が本気で「対話」というものを考えていらっしゃるのでしたら、なかなか対話の成り立たない相手に対して、いきなり侮辱したり、議論の場から排除したり、という姿勢はいかがなものかと思います。

主義主張や立場の異なる人とは、納得するか否かは別として、とにかく相手の話を聞いてみる、というところからしか、対話はなりたたないと思います。
dmcairoさん

多分、その女性判事もノーラさんが仰るように、レトリックなのでしょう。
その女性判事が本当に信仰心から解釈を得て行動したと仮定しなければ、黙って不正告発するよりも、その社会で説得力のある方法(あるいは言説空間の逆利用)によって物事を進めていこうとしたということではないでしょうか。

私はエジプトのことはよく分からないですけど、イランに関して言えば世俗主義派の人権活動家の方法では前に進まないことも、12イマーム派のレトリックに乗せてやることで前に進みやすいという現状があります。
宗教の俎上に載せて語るのはいかがなものかと思うかもしれませんが、個人的にはそれぞれの地域の文脈で語ると考えれば当然のことのようにも思えます。
dmcairoさん 初めまして。

私個人は人間の善悪の規準は道徳観にあり、道徳・文化は歴史を遡れば元は宗教を通じて人々に伝えられた教えに行き着くと考えております。

宗教の話しはつまらないかもしれませんが、ムスリムにとっては社会・生活の全てがイスラームの教えに根差していますので、説明させて下さいね。


イスラームにおいては、シャリーア(イスラーム法)はクルアーンにより示される教えの内容を法制化したものであり、
全ての善悪の判断規準は神の言葉であるクルアーンの中と神の啓示と黎明を受けたムハンマッド様(S.A.S.)の言行録であるハディース内に見いだされます。

私達ムスリムにとって、日常生活の中での疑問やトラブル解決法なども、まずはクルアーン、次にハディースの中に答えを探し、明確な答えが見つからない時やどう解釈してよいかわからない場合には、イスラーム学者に解釈法を尋ねます。
イスラームにおいて物事の判断をする際に【四つの法源】が使われます。優先順位は・・・・

1.クルアーン(内啓示)

2.ハディース(内教示)

3.イジュマー(合意)
 イスラーム法学者や学識者のグループによる論議で合意の上判断を下す

4.キヤース(類推)
 1.と2.に明確な似例が見つからず、3.やイスラーム学者への相談をするのが不可能な場合には、ムスリム個人にアッラー(S.W.T.)から与えられた黎明を駆使して判断を下す。
(自分よりイスラーム知識の豊かな身近な者に相談したり、奨励される礼拝をして黎明を仰いでから判断する事も多いです。)


以上に示したように物事の判断方法がしっかり構築されています。

ですからムスリム同士の議論では、自分の意見の根拠や正当性を表す際に、
【クルアーン第〇章〇節に・・・・とある】
【〇〇伝ハディースの〇〇節で預言者様は・・・・と言っておられます】
という言い方になるんです。

例に出された女性判事の意見は、【イスラーム的に正当である=人間にとって最良の判断である】というムスリム独特の思考・表現方法で提示されたものです。
ムスリムにとっては普通のことなんです。


アブドゥさん、言葉使いの荒さはまぁ、日本人的な若さの証明であるとして、
トピックとコメント内容にはかなり共感する部分があり、勉強させて頂いています。
連コメ失礼あせあせ(飛び散る汗)

前のコメントでイスラームによる物事の判断規準を大ざっぱに説明しましたが、
イスラーム社会においては、基本的に世俗と宗教の切り離しは無く、
【宗教=法律=社会規範=道徳=個々の生活】
と全てが繋がっていること、
【モラルの低下=イスラーム知識と信仰心の低下】とされることを、ご理解頂きたい・・・と思います。

また、一口にイスラーム、ムスリムと言っても、ご存知の通りイスラーム世界は一枚岩ではなく、宗派・法学派・神学的思想や主義、国や民族etc...により詳細は見解が異なる部分もあります。

私は法学知識が浅いのですが、コメントは主にマレーシアのシャフィイ法学派での基礎学習で得た情報に基づくものです。
コム戦人さん、初めまして。コメントありがとうございます。

>イランに関して言えば世俗主義派の人権活動家の方法では前に進まないことも、12イマーム派のレトリックに乗せてやることで前に進みやすいという現状があります。

おっしゃる意味はよくわかるつもりです。イランでかつてハタミ大統領の周りに集まった、いわゆる「改革派」と呼ばれた人たちをみれば、「『イラン革命の精神』をリバイバルさせることを狙う」ことによって、体制をより息のしやすいものに中から変革してゆこうとした(この部分が12イマム派のレトリックに乗せてやるということだろうと思います)からこそ、モシャラカットのような潜在的な世俗主義勢力から革命当初のいわゆる「左派」(この人たちは80年代にイラン革命体制の重要な一翼を担った人たち)の法学者までを結集できたのだろうと思います。(結果的に体制内変革は最後まで成し遂げられず、改革派は退潮気味ですが)

ただ、おっしゃる通りイランとエジプトはやはり同じには論じられません。エジプト社会は一般的にいってイランのような「上からのイスラム統治」というのはなくて、キリスト教徒もいれば、イスラム教徒でもアズハルに代表されるような中道的なスンニ派もいれば、ムスリム同胞団もあり、サラフィー主義者もいれば、スーフィー教団も依然、根強く存在しています。さらには少数ながらシーア派もいて、この人たちはスンニ派の圧迫の中で隠れた形で自分たちの信仰を続けています。政治的な実践において世俗的な人たち(もちろんこの人たちもイスラム教徒であり、信仰は維持している)もかなりの多数を占めていて、イスラム的なレトリックが必ずしも有効とは限らないという実情があると認識しています。

小生の実感からすると、この女性判事さんの発言は必ずしも「その社会で説得力のある方法(あるいは言説空間の逆利用)によって物事を進めていこうとした」という風には小生には感じられなかったから、上記のような発言となりました。ご理解ください。

アミナさん、了解です。おっしゃったことは存じ上げております。アミナさんがよってたっておられる信仰を否定するものではありませんし、ムスリム個人の判断としてご指摘のプロセスを経て、個人が「正義」と信じることを行うことを疑うものでもありませんし、否定するものでもありません。

しかし、個人の信仰の観点からみれば当然かもしれない事柄も、一定の枠の中にあるにしても様々な価値観が交錯しているエジプトのような多元的な社会の文脈でみると、「(政治的に)正しいこと」を実践するにあたって、宗教的なマニフェストが付随されるということは必ずしも普通のことではないと感じております(あからさまな政治的イスラムの勢力からは、こうしたことは頻繁に起きておりますけど)

>【モラルの低下=イスラーム知識と信仰心の低下】とされることを、ご理解頂きたい・・・と思います。

もちろんこの点は理解いたします。最初に小生がひっかかったのは、繰り返しますが、「世界的に宗教・宗派は関係なく、世俗的生活環境やメディアの影響、宗教知識の不足が汚い言葉を蔓延させている原因だと感じます 」という個所でして、小生のいいたかったのは、倫理とかモラルというのは必ずしも宗教の独占物ではない、と考える非ムスリムもいるということでした。「中東・イスラム世界との対話」というコミュなので、素朴な疑問としてコメントさせていただきました。

シリアはイラクで何を追及がしようとしているのか(この文脈では日本語としては「追求」が正しいような気がしますが....)というテーマから大きく外れてしまいました。すいません --->アブドゥさん
アミナさん、はじめまして

>ムスリムにとっては社会・生活の全てがイスラームの教えに根差しています

一つ質問、しかも卑近な例で恐縮なのですが、携帯ナーが悪いことまで、イスラーム知識と信仰心の低下と言うのでしょうか?
よくムスリムの方とお話していると、イスラームは完全な宗教だとおっしゃり、携帯電話そのものの有益性については法的判断を述べられるのですが、携帯の使用モラルまで規定しているようにも思えません。
つまり、ムスリムの行動が何でもイスラームの教えに根ざしているというのではなく、イスラームの教えに根ざしている部分とそうではない部分はあるのではないでしょうか?
>コム戦人さん

60 アブー・サイード・アル=フドリーによると、預言者は言われた。「路上に座すことを避けなさい。」 人々が「アッラーの御使い様、私たちにとって路上以外に 会話をする場所がない場合はどうしたらよいのですか。」 と尋ねると、「路上以外に場所がないというのであれば、 路上での規則を守りなさい。」と答えられた。また人々が 「アッラーの御使い様、路上での規則とは何でしょうか。」 と尋ねると、答えて言われた。「視線を落とし、障害物を 取り除き、挨拶をし、良識に適った行いをするよう命じ、 良識に反する行いをやめさせることです。」
(アル=ブハーリーとムスリムによる伝承)
(引用:http://www.isuramu.net/hon/200hadesu/200hadesu6.html)


上記の「良識」という単語のアラビア語原文がなんなのか
今、調べる暇がないのですが、「路上においても他人の迷惑にならないように気をつけましょう(注意しあいましょう)」預言者ムハンマド様は仰っていますね。(携帯マナーも然りでしょう)
クルーアンとハディースを掘り下げるとだいたいのことは網羅できますよ。
ただ、ムスリムが非完璧で有限な人間の為に
努力はするだろうけど、行き届かないところが盛りだくさんなんでしょう。
エジプトとかヒドイですからね(笑

あるフランス人作家がイスラムに改宗後、エジプトを訪れて言ったみたいです。
「神に感謝します、エジプトに来る前に改宗できたことを!」
要するに、先輩ムスリム達の堕落と非良識を嘆いたのです。


下記のAとBは決してイコールでは結ばれません。
人それぞれの努力次第です。

A)イスラーム
唯一の神=無限=完璧

B)ムスリム
人間=有限=非完璧

いとだいさん、はじめまして

なるほど、理念的にはイスラームは完全であるのに、人間/ムスリムが不完全であるから、対処できえていない問題が存在するということですね。
そこで質問させていたいのですが、理念的にはすべての問題にイスラームが対処でき、ムスリムとして努力されているとしても、現実的な問題としてすべての物事をイスラームの文脈に帰するということをしているのでしょうか?
あのー、提案なんですけど、新しいトピNEW立てた方がよくありません?

(すでに何度か遠まわしにトピずれが指摘されていることですし。)

こんばんは猫

いとだいさん 初めまして。
詳しくフォローして下さり、ありがとうございました。

dmcairoさん、私個人はムスリムとしてはかなり改革派・・・というか、グローバリストの立場ですので、自分の主観で意見を述べているのではなく、ムスリム共通の道徳観や思考法を簡単に説明したまでなんです。
かなりはしょると、イスラーム世界には元々【政教分離】の概念は存在しません。


Kawtharさんのご提案通り
トピずれが烈しいので、
別にトピックを立てた方が良いと思いますが、アブドゥさんいかがでしょうか?
放置してしまい申し訳ありません。

どんどん面白い議論が進んでいくので、どうしようか考えているうちに時間がたってしまいました。
幸い、コム戦人さんが新しいトピを建ててくださったので、感謝しています。

さて、話を元に戻します。

「個人への中傷」を禁止すると自分で書いておきながら、ブッシュ氏を「猿」と罵倒したのは、不適切と反省しております。今後この表現は自粛しますが、書いてしまったものまでいちいち訂正するのも面倒なので、放置します。不愉快な思いをされた方には、この場でお詫び申し上げます。

で、問題は

●「低脳」→政治家である以上、有能か無能かという評価をされるのは当然ですが、「低脳」は不適切かもしれません。よって、今後は「無能」と表現します。(とはいえ、もし、ブッシュ氏の戦略が、「米国人や西洋人やムスリムやアラブ人の一般市民や兵士に犠牲が出るのを前提に、低強度の恒常的な紛争状態を作り出すことが米国の国益だ」という趣旨であれば、「無能」ではなく「有能」とも評価できますが、果たしてこのような戦略が本当に米国国民一般の利益であるのか否か、または、世界平和や共存や人命の尊重という立場からどう評価すべきかという問題は残りますが。)

●「狂信者」→ウサーマ・ビン・ラーデンが「狂信者」であることは、少なくともこのコミュに参加している方々にとっては自明のことと思います。同様に、国際法や国連という秩序(のようなもの)がある21世紀において、「国権の発動たる戦争」を「十字軍」と正当化する論理は、やはり、「狂信者」であると判断するのが妥当でしょう。

●「誇大妄想」→「国権の発動たる戦争」を国際法に従って遂行し、体勢が決しているなか、圧倒的な軍事力で本土に向かって侵略してくる米軍に対し、無意味を承知の上、悲壮な覚悟で本土を防衛するために命を捧げた「カミカゼ」や「イオウジマ」の英霊を、無差別に民間人を殺傷する卑劣なテロリストと同列に扱ったブッシュの歴史認識や国際感覚や教養を疑います。よって、日本国民として、彼の思想や世界観は「誇大妄想」だといわざるを得ませんし、私がネットなどで言ったところで何の意味もありませんが、日本国民として謝罪を要求します。

ところで、話が本当に最初に戻りますが、ハティクバさんの本音、興味深かったです。

もっと本音を言えば、

「無能で、誇大妄想に駆られたナイーブなブッシュ大統領は、ユダヤロビーにとって、操りやすい便利な大統領だった」んじゃないですか?
>Friedrich A.さん

コメントが遅くなってすいません。

>シリアの利益と言えば、自ら叩けない武闘派を、アメリカに叩いてもらう、と言うメリットですね。叩いてもらうと同時に、アメリカに軽い恩義を売る。しかも、アメリカを非難して、自分の顔も少し立てる。

うーん。私は今、アサドファミリーのソフトな独裁下のシリアでののほほーんとした日常を大切にしたいので、いろんな方がROMってらっしゃるネットでは書けないネタがあるんですが。

要するに、アサドファミリーは、要所要所で、「イラク国境は砂漠だし、長いし、完全に警備できないですーぅ、すんませーん」という言い訳が通用しないと判断した場合には、きちんとジハード主義者を取り締まっていますよ、ということです。

本文にも書いたとおり、シリアが本気で軍と諜報機関をフル回転させれば、かなりのジハード主義者のイラク侵入を防げるはずだと思います。
ブッシュネタをついでに。


それにしても、バグダッドでブッシュが投げつけられたのが、靴だけで良かったですね..........いろんな意味で。

http://jp.youtube.com/watch?v=_RFH7C3vkK4

米国大統領の記者会見の場合、記者側もかなり厳密な「身体検査」を受けないと出席登録できないし、X線や爆発物イオン検査なんかを受けないと会場内に立ち入れません。

それを考えると、よほど手引きをした人間がイラク政府の中心部にいるか、「マトモ」な素性の記者がたまりにたまった鬱積をついに爆発させたか、そのどちらかでしょう。
靴投げ事件、ニュースで見ました。

不謹慎かもしれませんが、受けましたあせあせ(飛び散る汗)

このくらいで罪のない身内を殺されたイラク国民の憤怒はおさまらないとは思いますが、イラク国民の感情を世界にアピールするには、とても効果的な映像ですね。

SPの反応がとても遅いのが気になりましたが。

ブッシュ氏『サイズ10だった』って余裕見せてましたが、アメリカ国民はどう感じるのでしょうか。
アル・ジャジーラは、このニュースをずっとトップで報じています。
もう楽しくて楽しくて。
アンマンでは、イラク人の弁護団(なんと100人!)が結成され、この記者の身体の安全と早期釈放を求めています。

ちなみに、この記者のプロフィールも紹介されました。
(靴を投げつける瞬間の彼の横顔の映像が大きく映し出されています)

ムンタザル・アルジーディー

バグダード放送の記者。
28歳。
バグダード大学卒業。
普段は真面目で静かな性格と同僚からは評価されている。
米軍のイラク駐留には反対の立場であった。

他に情報が出れば紹介します。

名前からすると、シーア派っぽいんですけどね。イラクへの愛国心は宗派対立を超える!ってことならその意味でも、「国民的」な行動ですね。
任期切れ直前のこの時期に、なにゆえわざわざイラクまで・・・。

「まさか靴を投げさせるために?やらせか、これは?」



・・・・・・って、思わず考えすぎちゃった、闇な私。
靴、私も投げてみたいな、ブティックこんなやつ。



(11月のG20サミットのときは、「俺もうやめんだもんね、かんけーないし。後はみんなでやってよ、よろしく。グッパイ!」みたいなこと言ってた人が、命の危険を冒して激励のためだけにイラクへ?クリスマス前だから?ほんとか?SPの動き確かに鈍いですよね。ありえん・・とかいろいろ・・・・・ぶつぶつぶつぶつぶつぶつぶつ)
げらっあせあせ(飛び散る汗)

ニュース映像を見た瞬間、16才の息子と二人で爆笑うれしい顔
息子『あぁ〜惜しいあせあせ(飛び散る汗) コントロール悪いよぉexclamation ×2あせあせ(飛び散る汗)
私『靴底が顔にビッタン 当たってたら良かったのにぃあせあせ(飛び散る汗)

いや、暴力はいけませんが、怪我しない程度に・・・あせあせ(飛び散る汗)

名乗り出た弁護士、きっと100人以上いたんじゃないですか?

ムンタザルくん、釈放されたらモテモテでしょうねるんるん
先ほど、英雄ムンタザルの兄弟がジャジーラのインタビューに出てました。
「ウダイ」君です。うーん、こっちはスンニ派っぽいかも。でもムンタザルってやっぱシーア派だよなー。
親族も、まだ拘束されている本人とは連絡が取れていないそうです。

イラク政府は、「公正で透明性のある裁判」を約束しています。

イラクでは、「靴」を掲げてNO BUSHのプラカードを持ったデモが発生し、この英雄ムンタザルの行動は、広くイラク国民の支持を集めているみたいです。

イラク政府としても下手な扱いは出来なくなりましたね。

いいですね、今後、私も「靴」を抵抗と抗議のシンボルにしようと思います。


じゃあ、履き古しのクサいやつでお願いします手(パー)

くつー(長音記号2)ー(長音記号2)ー(長音記号2)ダッシュ(走り出す様)
アブドゥさんの情報に補足です。

サウジのローカル紙(ワタン紙)にもこの記者のプロフィールが出ていました(王族の動静を差し置いてこの記事が写真とともに1面トップって「どんだけ〜」って感じです)。それによると、このムンタザル氏、2007年11月にイラクで何者かに拉致されてるみたいですね(数日後に釈放されていますが)。

ちなみにこのバグダーディーヤって放送局、記事によると、カイロに拠点をおくスンニ派反政府系独立局とのことです。なので、この記者もスンニ派でしょうね。
エジプトの商業衛星テレビ局ハヤートでは、フセイニ・ファハミーというエジプトの俳優が電話で「これはすごい。この光景をみることができて幸せだ」とコメントしていたそうです。この俳優さんがどのくらい有名か知りませんが、エジプト人によると、「すごく有名」だそうです。この局の女性アナウンサーは、靴を投げつけた記者のことを「英雄」と言っていたそうです。

ま、気持ちはとてもよく分かりますけど、この出来事でこれだけ熱狂できる人たちというのもなんだかな〜、とは思いましたが・・・(笑)
>バビル3世さん

フォローありがとうございます。
さすがワタン紙。
サウジ抑留生活中は愛読紙でした。
だって「最も危険な魔女、3年間の内偵捜査の末、勧善懲悪委員会によって逮捕される!」とかこれ、ワッハーブ派のレトリックを意図的に逆に使って楽しんでるでしょ?って突っ込みたくなる記事だらけでしたから。貴重な情報源でした。
私の勤務時代には、社員の方2名が精神的に逝ってしまったりして大変でした。くれぐれも心身ともにお健やかにお過ごしください。

>abu abdullahさん

的確なご挨拶、ありがとうございます。

主に祈願しましょう、毎年、ブッシュの頭に靴が投げつけられることを。

私は、民間人の無差別殺戮まで至ってしまったイラク国民による「抵抗運動」は全く支持するところではありませんが、一方で十字軍誇大妄想無能ブッシュの愚かな戦争を非難するところでもあります。

抗議とはこのように行うべしというお手本のような英雄的行動でしたね。

あ、ちなみに、アンマンで結成された英雄ムンタザルの弁護団が記者会見を行って、イラク国外での裁判を求めているそうです。

どうですかみなさん、この英雄ムンタザルに連帯するコミュでも立ち上げませんか?
いやー、おれは本当にムンタザル氏が心配ですよ。
なんせ”あの”イラクだからなー。留置場から無事に出て来れるかどうか.....。
お待たせしました。

こんなに楽しい事件を放置するなんてもったいないので、みんなで真剣に楽しみましょう。

新コミュ立ち上げました。

「靴の中心でブッシュにNOを叫ぶ」
http://mixi.jp/view_community.pl?id=3911516

じゃんじゃん声援や情報提供お願いします。
ムンタザル・ザイディーさんのお兄さんがBBCに話したところによると、彼はやはりボコボコにされているようです。(こうしたケースにおいては、親族は身内の身を案じるあまり、情報が誇張されるということはあるでしょうけどね)。

Shoe thrower 'beaten in custody'
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7785338.stm

それにしても、いかなる法律に基づいて彼は取り調べを受け、起訴されるのでしょうかね。一説では「国賓に対する侮辱行為を禁じる法律」というのがあるという説もありますが、それだと、せいぜいくらって3カ月。ムンタザル氏は釈放されてからバグダッドにとどまろうとした場合、いろいろ大変でしょうね。


以上、「靴の中心でブッシュにNOを叫ぶ」に書き込もうとしたところ、コミュのメンバーにならないとカキコできないようなので、こちらに書かせていただきました。

(同コミュに参加している方が気分を害するかもしれない表現があったため、一部削除したうえで、再アップしました)
アラビア語のメディアでは、ムンタザル氏はシーア派ということは既知の事実というような書きっぷりです。サドル・シティー生まれだそうで、アルアラビーヤによると、ムンタザルがサドル派に近いと「証言」する友人がいるそうです。

しかし、別のソースによると、彼はコミュニストだそうです。2年前に解党処分にされたCommunist Labour Party(こんな党があったのか?)に所属していたそうです。ま、サダム時代には、イラクの共産主義者たちの主流派はシーア派でしたから、ありそうな話です。具体的な証拠はないですけど、現時点での個人的な直感としては、ムンタザル氏は反米左派ではないかという気がしています。

シーア派の地域でムンタザル氏支持のデモが起きていることに関して言えば、サドル師派は当然、こうしたチャンスを逃さず、反米の立場から大衆行動を組織するでしょうから、ムンタザル氏がシーアであるとかスンニであるとか、宗教勢力であるとか共産主義者であるとかとは無関係な現象でしょう。
16日付のマスリルヨーム紙によると、シャアバン・アブドッラヒームがさっそく靴投げ事件にちなんだ歌を考えているそうです。「おまえ(ブッシュ)は1000の靴を投げつけられるに値する」ということのようです(笑)

http://www.almasry-alyoum.com/article2.aspx?ArticleID=190594&IssueID=1256
>dmcairoさん

貴重な情報提供、ありがとうございます。
私が接したネットのアラビア語情報でも、彼が共産主義者であると説明されていました。

で、ご指摘を受けて、コミュの設定をいじってみようとしたのですが、やはり、参加しない限りは投稿できないみたいですね。

是非、dmcairoさんにも一緒に靴を投げて欲しいのですが・・・・

そんなコミュに入ったら、職業上の名声が疑われるとかそんな理由ですか?

こんな風に修正してもらえればって要請があれば検討します。

とはいえ、真剣にふざけて楽しもうってスタンスは変えられないんですが・・・
いえ、私は、ブッシュ政権の高官たちはみんなリンチで縛り首にしてしまうのが妥当だと考えているので・・・というのは冗談です
ムンタザルさん、謝罪しちゃったみたいですね。

http://www.google.com/hostednews/afp/article/ALeqM5jCzBPBSWhjoRO7vG85P29EP-ffLA
http://news.bbc.co.uk/2/hi/middle_east/7790318.stm
トピの主題に戻らせてください。

>シリアが意図的に、シリア経由のジハード主義者らのイラク侵入を放置していると理解するのが適切だろう。本気でシリアが諜報機関と軍を投入すれば取り締まることは不可能ではないはず。
>しかし、これは非常に危険な火遊びで、(中略)非常にリスクが高いのである。
>ハイリスクである以上、ハイリターンを狙っているのだろう


イスラエルを通る石油パイプラインの地図を探していて、偶然見つけたのですが、イラク(キルクーク油田)からシリアへのパイプラインが、もともと通っていたんですね。

面白そうだったので、検索かけて情報を集めてみました。
あっちこっちで拾った記事をつなぎ合わせるとこんな感じになります。


イラクのキルクークからシリアのバニアスに至る石油パイプライン。これがあったおかげで、フセイン政権のイラクは国連による制裁中も、ほそぼそと石油を輸出できていたようです。量は1日に10万〜20万バレルほどです。

このパイプラインは2003年のイラク戦争でアメリカ軍による攻撃を受けて破壊されました。

キルクークからは、北回りで、トルコへのびる(ジェイハンまでの)パイプラインもあったんですが、これは、アメリカ占領下のテロ活動によってドカドカ爆破されて停止してしまったようです。(イラク戦争後、パイプラインの稼動が再開されてから数ヶ月の間に3回も爆破にあっています。ずーっと停止したままってことは、ないんでしょうけど、その後も何度か繰り返し爆破されては停止になっていたようです。)

それを受けて2005年ごろに持ち上がったのが、南回りでヨルダンを通りイスラエル(ハイファまで)に至るパイプライン構想。キルクーク・ハイファ間には、イギリスが統治していた時代に、敷かれたパイプ・ラインがあり、同じルートを改修したり新しいパイプを継ぎ足して設置するだけでいいんだそうです。(でも、地図見ると、イスラエルが占領してるシリア領のゴラン高原の端っこを通っちゃってるみたいです。ほんとか?)
でも、それは、アラブ諸国の反対にあって、今のところ実現していないみたいです。

で、2006年に、イラクとシリアは国交を回復。

2007年8月 イラクのマリキ首相がシリアを訪問。石油パイプライン再開で合意。ガスパイプライン建設で基本合意。(破壊活動が再び起きないことが前提。つまり、過激派のイラク入国を取り締まる条件で、ということだと思います。)

2007年9月 イスラエルがシリアを空爆。空爆場所はシリア北部のトルコ国境付近。なぜパイプラインを狙わなかったのか不思議に思いましたが、あんまり露骨過ぎることもできなかったんでしょうか。威嚇だったんでしょうね。

2007年10月 アメリカのニューヨークタイムズ紙が「イスラエルによるシリア攻撃のターゲットは核施設である」と報道。イスラエルはコメントを拒否。

2007年12月 イラク・シリア外相会談。「シリアの国境管理強化により、イラクへの武装勢力の流入が大幅に減りイラクの治安改善につながっている」とイラクのジバリ外相が発言。

パイプライン再開に向けた調査を行っているのはロシア系の企業だということです。その後、計画がどうなったのかは、よくわかりません。

パイプラインが稼動すれば、シリアには10億ドル(たぶん、年間の通過料)が入ってくる予定。

シリアはイラク難民を150万人も受け入れているそうですが、それを差し引いても、十分なハイリターンと言えそうですね。(仁義なきハイリターンではありますが、それを言い始めるとイラクに係わってる奴らは全員ヤクザまがいだし・・・。)

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