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石川淳コミュの推薦文

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「加藤周一著作集に寄す     石川淳

加藤周一君の立つところには同時に日本があり西洋がある。明治の先覚のこころざしは今に絶えない。あたらしきを求めて遠くあそぶことは、かへつて信じて古を好む境につながる。けだし文明の基本である。ただ都市に裏町があるやうに、開化の道はかならずしも直でない。行手は多岐にみだれて、ときに逆風も吹き、異物のまじることを避けがたい。文学の場はすなはちその間にある。加藤君の文学はみだれたる匡して筋目を照らす炬のごとくである。もとより理にあきらかにして、しかも変通の妙をうしなはない。その説くところをうかがへば、逆風はこれに乗つて飛ぶによく、異物は取つてもつて玉を磨くべきものと知れる。混乱に処してあやまつことなき所以である。加藤君がことばをもつてきづく世界像は今日なにものも無傷にはそこから脱しえない約束になつてゐる。文章はまた文明の学でもあるか。著作集十五巻、すべて洞察の力量を見る。」


平凡社第一期著作集内容見本より

コメント(5)

中野重治全集内容見本より 部分 a〜f

尚、石川淳さんの推薦文には誤植があり「荘園」ではなく「荘周」である。加藤周一さんは石川淳さんと中野重治さんをずっと読んできたと『読書術』に書いている。これは大事なことであると思う。dailymotionに石川淳と別れる会、中野重治葬儀とを、ひとまとまりに動画でアップしてある。ご覧いただければ幸いである
3.10 安部公房・石川淳・バンクシー


こんばんは。今日、3月7日は安部公房、石川淳の誕生日です。3.5(火)にNHKでアナザーストーリー

という番組があり、「バンクシーとは何か」という特集が組まれました。そこで安部公房の『壁』の

序文を書いた石川淳の文章の画像をお送りする事にしました。

壁は精神の運動の限界ではなかった。安部君はそこにチョークで以って、画を書いたのだ。運動はそ

こから始まるのだ。三題噺みたいですね。

石川淳「安部公房著『壁』序」p251-254『夷齋俚言』文藝春秋新社・1952.10.10
3.10 安部公房・石川淳・バンクシー

ガザの分離壁に、バンクシーの画。天井のない牢獄にバンクシーの画。
石川淳「夷齊俚言 安部公房著「壁」序」(*)(文藝春秋新社 1952.10.10)
http://kshu.web.fc2.com/junkabe.htm
石川淳選集 岩波書店 内容見本 1979年
推薦文
安部公房、武満徹、丸谷才一、中村眞一郎 

http://kshu.web.fc2.com/isaiselect.htm

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