乳児湿疹、赤ちゃんの皮膚炎コミュのコラム②抗生物質の問題

コラム①のイーストコネクションの中でも触れましたが、乳児アトピーや湿疹をおこしている赤ちゃん、アレルギーのある幼児は風邪をひいたりしても、よほどでない限りは安易に抗生物質は使わないことようにしてもらいたいです。

風邪をひいたりしたので病院に行き、抗生物質を飲ますと、そのあと皮膚炎が悪化した・・・そういうこともよくあります。

抗生物質は風邪や感染症の原因になるウィルスを殺すことでその感染症を治そうと使うのですが、悪いウィルスを殺すだけではすまない
身体にとって味方の腸内の有益な善玉細菌も殺してしまったり、ダメージを与えることになります。

ところが腸内にはカンジタ菌など抗生物質では殺せない悪い菌も生息していて、抗生物質のせいで善玉細菌がダメージを受けてしまうと、カンジタ菌を抑えていた菌が弱り、カンジタが勢いづいて広がってしまいます。このカンジタが毒をまき散らすことで皮膚炎をひきおこしてしまったり、他にも抗生物質の効かないヘルペスウィルスなどが繁殖して皮膚炎が悪化するということもあります。

よく風邪をひくとお医者さんの中には念のために抗生物質をだしておきましょうと処方したり、インフルエンザやマイコプラズマみたいに抗生物質が効かない感染症でも合併症をおこさないためにと処方されたりします。
赤ちゃんは腸内細菌も未熟な状態なのでそこに抗生物質を投与するのってかなり腸にダメージを受けること
それとやたら抗生物質を安易に使っていると耐性菌が出来て、抗生物質が効かなくなっていく、敵となるウィルスに効かない抗生物質を飲んで腸はダメージを受けてしまうなんてことにもなりかねないのです。

病院も抗生剤を出す時は整腸剤を一緒に出したりはしてくれますが、よほどでない限りは抗生剤は使わないのが賢明ですね