ミルク&母乳を吐きやすい赤ちゃんに関するコミュニティです
吐かせないようにする為にはどうしたらいいか?
飲む量は?
飲ませ方は?
げっぷのさせ方は?
病気と、ただ吐きやすいという、症状の違いは?
ここで情報交換ができたらいいなと思います。
※肥厚性幽門狭窄症※
幽門(胃の出口)周辺の筋肉が厚くなっているために、授乳のたびに噴水のような嘔吐(おうと)を繰り返す病気で、生後1〜2週間から1ヶ月ごろに症状が見られます。体重増加が悪くなり、ひどいときには体重が減っていきます。治療法は手術と薬物療法があります。前者は幽門部の筋肉を切開する手術を行い、通常、手術の翌日から少量ずつ授乳をします。後者は静脈注射や飲み薬で硫酸アトロピンを投与し、幽門部の筋肉の緊張を和らげます。7割程度の赤ちゃんに効果がありますが、入院期間が長くなるなどの理由で、途中で手術に切り替わるケースもあります。
※急性胃腸炎※
急性胃腸炎とは、嘔吐、下痢、発熱等が起こる病気の総称です。「お腹の風邪」と表現されることもあります。原因により、感染性、非感染性染に分けられ、感染性の急性胃腸炎は、ウイルスによるものの他、細菌によるもの(食中毒等)があります。乳幼児に多いロタウイルスによる急性胃腸炎は、比較的冬に多く、白く酸っぱい匂いの下痢が特徴です。感染後、1日から数日の期間を経て、嘔吐や下痢を発症します。
※腸重積症※
腸の一部が同じ腸の中にもぐり込んでしまう病気です。多く見られるのは小腸の終わりの部分(回腸)に大腸が入り込むというもの。生後3、4カ月〜1才ぐらいに起こりやすく、なぜ起こるのかその原因はまだはっきりとわかっていません。ただ突発性のものはウイルスが関係しているようで、かぜが治ったあとに起こりやすい傾向があるようです。またどちらかというと、体格のいい男の子の赤ちゃんに多く見られる病気でもあります。最初は赤ちゃんの機嫌が悪かったり、ぐずったりすることで気づきます。痛みが強いと、ふつうの泣き方とは違うはげしい泣き方をしたり、いきなり吐いてしまう場合もあります。こうした症状はしばらくすると一度おさまりますが、5〜15分ぐらいすると、また不機嫌になり、泣きだしたりします。そして数分後にはウトウト……。こうした様子を繰り返すのが腸重積の特徴で、繰り返すうちに赤ちゃんはだんだん泣き疲れてグッタリとしてきます。この繰り返しの発作が見られたら、夜中でも急いで病院へ。ほうっておくと重なった腸の内側に血液が届かず、壊死を起こしてしまうことがあります。また血便が出るのも、腸重積の症状の特徴。ただ病気の始まりには、血便は自然に出ないことが多く、病院で浣腸して初めて出ることも。血便は、最初は粘膜と血液が便の表面についた程度の軽いものですが、しだいにいちごジャムのように真っ赤な便に変わっていきます。
※胃軸捻症※
胃軸捻とは、胃が生理的範囲を超えて強くねじれた状態をいいます。胃軸捻転症には急性型と慢性型がありますが、大多数には慢性型です。新生児あるいは生後はやい時期の乳児が嘔吐を主な症状として発症しますが、このほか、便秘と腹部膨満(おなか全体がパンパンに張る)をともないます。よく観察すると、朝方は腹部膨満が軽度ですが、次第に強くなり、夕方には重度となります。授乳後しばらくのあいだ嘔吐します。発症後、最初のうち食欲がありますが、この状態が続くと、食欲も低下していきます。まれには、乳幼児で急に苦しがり上腹部が著しく膨張する急性型で発症することもあります。
※食物アレルギー※
ある特定の食物を食べた後に、その食物がアレルゲンとなって起こるアレルギー反応を食物アレルギーといい、その多くは即時型アレルギーによるものとされています。多くは皮膚のかゆみ、じんましん、湿しん等がみられますが、ときに腹痛や呼吸困難等の全身に症状があらわれ、アナフィラキシーを起こすことがあります。また、重症の場合にはアナフィラキシーショックを起こすこともあります。一般に食物アレルギーは、0〜2歳の乳幼児で発症することが多く、その後、年齢とともに減少していきます。通常、食物アレルギーの症状として最も多いのは、じんましんや湿しんといった皮膚症状で、このほか下痢や嘔吐、腹痛などの消化器症状、咳や呼吸困難等の呼吸器症状、口・のどの粘膜のはれや鼻水などの症状、目のはれ、かゆみ等があらわれることもあります。食物によるアナフィラキシーの場合は、皮膚、消化器、呼吸器症状の他、血圧低下、不整脈等を伴います。
※胃食道逆流症※
胃食道逆流症とは】
飲んだり食べたりしたものが胃から食道に逆流して吐いてしまうことを胃食道逆流という。胃食道逆流は、1歳未満の赤ちゃんに多く、幼児期にも起こりやすい。嘔吐以外の症状があるときは胃食道逆流症といい、症状によっては治療が必要。
胃食道逆流症の原因】
ほとんどは、胃の入り口の筋肉(噴門)の働きが未熟なのが原因。
低月齢の赤ちゃんに多いが、1歳までに自然に治ることが多い。
めったにないが、貧血、喘鳴、体重が増えないような症状が見られるときは、食道裂孔ヘルニアなどの病気が原因になっていることがある。この場合、詳しい検査が必要。
胃食道逆流症の症状】
吐く 母乳やミルクを飲んだあと、苦しそうな様子もなく
吐く。ふつうは生後9〜12ヶ月ごろまでに自然と治る。
吐いたあとゼイゼイする・肺炎を繰り返す
逆流したものが器官に入りそうになるとゼイゼイしたり、器官に入り、肺炎を引き起こす。
※ヒルシュスプルング病※
ヒルシュスプルング病は,消化管の動きを制御する力を持っている腸の神経節細胞が,生まれつき無いために重い便秘症や腸閉塞をおこす病気です.この病気では腸の神経節細胞が肛門から口側に様々なところまで連続してみられないことが特徴です.消化管の神経節細胞は胎齢5週から12週頃にかけて,食道の口側の端に発生し肛門に向かって順々に分布してゆきますが,この過程に何らかの異常がおこり途中で分布が止まったために起こります.この病気の約80%は,神経節細胞のない腸(無神経節腸管)の長さが肛門からS状結腸くらいまでなのですが,なかには大腸の全部,あるいは大腸だけでなくさらに小腸までおよぶ長い例もあります.
症状は新生児や乳児の時期にみられることが多いです.生まれつき便が出にくい「便秘気味」のお子さまは大変多いのですが,この病気ではおなかの張りが非常に強く嘔吐を伴うことや,重い腸炎や,腸に壊死や穿孔が起こって危険な状態になることもあります.
診断は小児の一般的な診察や検査のほかに専門的な検査を行います.それには,(1)おしりから大腸を造影して細くて動きの悪い腸とその範囲を調べる注腸造影検査,(2)おしりの締め具合をはかって,正常であれば肛門の括約筋にみられる弛緩反射がないことをみる直腸肛門内圧測定検査,(3)直腸の粘膜を少し切り取って神経の異常を顕微鏡でみる直腸生検検査,などがあります.
治療は手術が必要です.神経節細胞のない腸を切り取り,神経節細胞のある口側の正常の腸を引き降ろして肛門とつなげることが基本です.おなかを開ける手術のほか,最近では傷痕を小さくするために腹腔鏡を使って行う方法や,すべての手術を肛門から行う経肛門手術などがよく行われています.手術後に少し便秘や腸炎が残ることもありますので,手術後に排便を行うための訓練をしたり,おしりの機能を調べたりすることもあります.またお子さんの成長と発育が順調に進むよう,長期にわたって外来での経過観察が必要です.
困ったときには