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乳児湿疹、赤ちゃんの皮膚炎コミュのアレルギーと免疫

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久々にあたらしいトピをたてます。

皮膚炎がおきる原因にはアレルギーが関わっていることが多く
それには体の仕組みというのをお母さん方にも理解してもらっておくことも大事かなと思い、このトピを立てます

ややこしくならないように出来るだけわかりやすく書きますますが、
アレルギーにかかわる体の仕組みというものわかってもらえると幸いです

コメント(15)

体を守る免疫は2段構え」

私たちの体は免疫というものが病原菌の侵入から体を守っています

その免疫が過剰に働いて卵、乳製品、小麦などに含まれるタンパクやダニやホコリ、動物の毛という本来は体に害のないものを病原菌と勘違いして攻撃してアレルギーを症状をおこしてしまいます。
その免疫にも大きくわけると体の中と外の境界線で守っている免疫と体の中で守っている免疫と2つあります。
さまざまなアレルギーをおこすことになるのはこの体の中で守っている免疫です。

体の中と外との境界線とはどこか、当然皮膚ですね。
皮膚にも常在菌といい、皮膚を守っている菌がいます。

そして一見体の内側のように思えますが、口の中からはじまる腸までの消化管も体の中と外の境界の場所です。
食べたものは消化されて腸の壁から吸収されて体に入り、
不要なもの、吸収すべきではないものはできるだけ吸収せず、そのまま排便で外に出していっています

だから口から食道、胃、腸とつづく消化器官の道の壁(粘膜)がもうひとうの体の内と外との境界線です。
いろんなものを食べると病原菌やウィルスもいっしょに入ってくるし、空気をすってもそういうものは入ってきます
だからこの粘膜部分からそういう病原菌が体の中に入り込まないように境界線のところで免疫細胞が守りを固めてくれているのです。

風邪やインフルエンザが周囲で流行っても感染しないような人はこの体の粘膜境界線の免疫が強い人です

新生児はある時期まで風邪にかかりにくいですよね、
これはお母さんの初乳にふくまれるラクトフェリンというものが腸など粘膜部分の境界免疫となりガードしてくれるからです
この初乳免疫が切れない間は感染症にかかりにくいわけです。

この境界線で守ってくれる免疫はバリケードみたいなものです
免疫としての守り方もあくまでも侵入を防ぐという穏やかな守り方をするので体にもやさしい守り方をしてくれる
ここがしっかりしているとアレルギーも起きにくい

しかしここのバリケードが破られて病原菌が入ってくると体の中で守っている免疫と侵入者との戦いになります
この内側と免疫は相手を倒して体を守ろうとするので戦争になるので体にも炎症などとばっちりがかかkります。
その体の中で守っている免疫が過激になりすぎて戦わなくてもいいものにまで戦いをおこすのがアレルギーです。

そして体の中の免疫はひとたび、その相手を敵と記憶すると以後その相手が体の中に入ってきて見つけるたびに攻撃をするようになります。

卵、乳製品なその食物アレルギーとして入ってくるものは食べて吸収されると・・
ダニやホコリなの空気中にあるアレルゲンは皮膚のバリアが弱くなると、そのバリアをやぶって侵入して体の中の免疫と衝突してアレルギーをおこして皮膚炎などを発生させてしまいます

ではアレルギーをおこさせないためには・・・

境界線より内側にアレルゲンを入れないようにすることですね
食べ物であれば強いアレルゲンはそれ自体を食べなければ始めから体に入ってこないので症状は起きない
そして境界線の腸などの粘膜の免疫をしっかりさせてアレルギーをおこしやすいものを粘膜から入らせないようにすること

皮膚側も表面を保護してアレルゲンや病原菌が入りにくいようにしてあげること
そのためにスキンケアもします
アレルギーをおこすもの

その1・・タンパク質

体の中でアレルギーをおこすものはタンパク質が大きく関係しています

卵、乳製品、肉類、小麦、大豆などの食べ物、
ダニ、動物の毛、ハウスダスト
これらその中に含まれているタンパクに対して体の中の免疫が過剰に働いて攻撃をおこしていきます

タンパク質は本来は体にも必要な栄養素です
食べると胃腸で消化されて細かく分解されていき、完全に分解されきったものはアミノ酸というものになり、これが血液や体を作っていく材料となります。
しかし消化しきれなかったタンパク質は「タンパク質未消化物」というものになり、これがアレルゲンになってしまうのです。
ただしこの未消化タンパクは本来は腸の粘膜から吸収されにくいようになっています。
しかし赤ちゃんはまだタンパクを消化しきる力あまりないし、
腸で未消化タンパクを吸収しないようにする防御力もできていません

だからお母さんの体である程度消化された母乳という形で栄養を摂るのですが、
胃腸の消化能力がさらに弱い子はある程度消化されて母乳の中にのこるタンパクにもアレルギーをおこしてしまうのです。

この未消化タンパクをなるべく作らないようにするには胃腸の消化能力をよくしてタンパクがより消化されるようにしてあげたいわけです。

消化には酵素というものが関わっているために、その酵素を外からも補い、消化能力を高めていってあげるお手伝いをする・・そこで治療では液体の酵素などを赤ちゃんにも飲ませていきます。

その2・・重金属、化学的につくられた薬品・添加物、砂糖

タンパク質のアレルゲンは食品としても絞れるのですが
アレルゲンの特定が難しいのがこういう食べ物に含まれて入ってくる重金属や薬品類です。これらのものも体に入り込み、体が異物として拒否反応をおこすと
症状の出方を後押しします
卵や乳製品などのアレルゲンはこのあと説明しますが、IgE抗体というものが関わってきます。
しかしこういう重金属や添加物、砂糖などのアレルゲンはIgE抗体に関わらないで症状がでます

これらのものもいかに体に取り込まないようにするかも大事なことになります
そこでこういうものの吸収を阻害するバイオリンクなど葉緑素の多く含んでいるものを治療にもつかっていっています

体の中の免疫の仕組み

体の粘膜や皮膚という外と中の境界線をこえて、中にはいった侵入者に対して体の中の免役はどのように働いているのか

体の中には見張りをしている免役がいると思ってください。
体にとり敵となる侵入者がこないか見張っていて、おかしな奴をみつけると敵がきた〜と知らせて、それに対して攻撃がはじまるのです
その見張りの免役が問題なのです

この見張りの免役は冷静に敵を判断しようといる免役と少しでも怪しいととにかく攻撃したがる過激な免役とがいると思ってください

両者のバランスがとれているといいのですが、過激な方の免役が強くなると
敵でもない卵や牛乳、ダニ・ハウスダストなどのタンパクまでも敵と勘違いして
攻撃を命令してしまい、またこの見張りの免役が一度記憶してしまうと次から同じものが体に入ってくるたびに敵がきた〜と攻撃をするように命令を流してしまうのです。

そして侵入者に対して攻撃を仕掛けて、そのまき沿いをうけて皮膚に炎症がおこってしまう、これがアレルギー性皮膚炎です。

この過激な方に行き過ぎている免役のバランスを整えさせようとするハーブや自然薬もあり、個人差はありますが、辛抱強く続けることでこのバランスを整えてアレルギーの改善をしていくという考え方もあります。

食物アレルギーは除去食や消化能力が高まっていくことでアレルゲンの侵入を減らしていけますが、吸引で入ってくるアレルゲンに対しては除去のしようがないので、吸引アレルゲンの強い子はこの免役バランスを整えていく漢方やハーブをつかっていくの体質改善ではお勧めです
肥満細胞

この言葉、この肥満細胞こそが皆さんのお子さんの痒み・炎症をひきおこす宿敵です。
・・・とはいっても誰の体の中にもあるもので粘膜周辺にたくさんいます。
(パソコンの方は絵をクリックして拡大してみてください)

この肥満細胞は何かというと、痒み・炎症を起こす成分をいっぱいそのなかに詰め込んでいる炎症の火薬庫みたいなものです。

4番のところで見張りの免役が体の中に入ってきた侵入者を敵と判断して攻撃の指令をだします。その攻撃につかわれる武器が詰まっているのがこの肥満細胞なのです。
その攻撃の仕方としては2番で出てきた「IgE抗体」これがここで登場します。IgE抗体はこの図にも描かれていますが、アンテナのように肥満細胞にくっついているものです。敵が来たと見張りの免役が指令をおくるとこのIgE抗体が肥満細胞にどんどんセットされてアレルゲンがくるのを待ち構えます。
そしてアレルゲンであるタンパク質未消化物やダニ・ホコリなどがこのIgE抗体にキッャチされると肥満細胞が反応して中からヒスタミンやサイトカインというものを放出します。
このこれらのものが皮膚に炎症をおこさせて皆さんをなやます痒みをおこすのです。
肥満細胞に炎症をおこさす物質をはきださせるのはIgEがキャッチしてくるタンパクのアレルゲンが最も多いのですが、糖質や化学物質などIgE抗体にキャッチされるには小さすぎてIgE反応をおこさないものでも、タンパク質に結合していっしょにキャッチされることでアレルゲンになっているものもあるといいます。
こういう化学物質が結合しているタンパクがよりアレルギーをおこしやすい
つまり杉の花粉でも花粉そのものは大丈夫であっても大気汚染のひどい場所を飛んでくる花粉はそういう化学物質と結合して、よりアレルゲンとして強くなってしまう可能性があるし、
食べ物も添加物や残留農薬と混合したりしてよりアレルギーをおこしやすくしているともいえます。

肥満細胞はストレスや低音や高温の温度変化による刺激でも炎症物質ヒスタミンを吐き出すことがあり、これで蕁麻疹をひきおこすこともあります。

痒み、炎症を抑える薬として病院で出される内服薬は抗ヒスタミン剤といい、この肥満細胞からヒスタミンが出るのを妨害する薬、あるいは出てしまったヒスタミンが皮膚にキャッチされないように妨害する薬です。
ただ対症療法であり、薬の力でヒスタミンを肥満細胞がだすのを抑止するところまでなので根本的になおしていくものではありません。
肥満細胞が吐き出すもの

上の左図をクリックしてみていただくと肥満細胞はヒスタミン、ロイコトリエン、サイトカインと名前の異なる3つのものをはきだしています

ややこしい言葉ですので覚えなくてもいいですが、ヒスタミン、ロイコトリエンは炎症を直接ひきおこすもの、
このうちのロイコトリエンはリノール酸という油が変異して発生しやすくなります。アトピー性皮膚炎では油を控えましょうとお話するのはこのロイコトリエンを作りだす材料を増やしてしまうからです。

サイトカインは直接炎症をおこさすのでなく白血球をよびよせて、その白血球に含まれる顆粒球といわれる炎症を引き起こすものが活性化してその顆粒球が今度はヒスタミンをたくさん発生させて炎症がおこっていきます。
肥満細胞からはきだされたヒスタミンなどがおこす炎症と違い、かなり送れて炎症の発生となります。
食物アレルギーで食べてその日のうちに出ないで数日後に症状が出たりするのはこのサイトカインが起こしている炎症です。

この顆粒球というものが増えるとその顆粒球が肥満細胞とは別にヒスタミンを吐き出すようになるので痒みが増幅します

たとえば炎症がつよく慢性化となったアレルギー性皮膚炎で除去食をしてもすぐに効果が出ないのはアレルゲンが入ってくるのを抑えて肥満細胞がはきだすヒスタミンを止めれても、サイトカインによって増殖してしまった顆粒球がヒスタミンを出し続けるからです。

この顆粒球はストレスや薬物によっても増幅されます。アトピーにストレスがよくないというのはここにあります
(アレルギーと細菌感染)

ここまでのまとめですが・・・

アレルギーをおこすものは・・
★卵・乳製品などのタンパク質が未消化状態で体の中にはいっていったもの、
★吸引して粘膜から、あるいは皮膚のバリアの弱いところからはいったダニやハウスダスト、動物の毛などのタンパク

★これらのタンパクにに砂糖や化学物質がくっついてアレルギー性を強くしてしまう

これらが体の中で肥満細胞にキャッチされるとヒスタミンやサイトカインというアレルギーをおこす物質が放出される

こうして皮膚に炎症がおきますと、当然痒くて掻きむしるようになります。

上の図を(できるだけ拡大してみてください)みていただき、左の図はまだ皮膚表面には問題のおきてない皮膚の状態ですが、ヒスタミンが内側から放出されているので痒みがおこりだします。

それで右の図のように皮膚を掻いていくようになり、掻き壊しが皮膚におこるようになります。
皮膚表面は外界から入ってくる雑菌やアレルゲンとなるダニやハウスダストがはいってこないように守っているバリアですが、掻き壊すことでバリアが破れます。そうするとダニやハウスダストも容易に侵入をしてきます。

こうして内と外から両方からアレルゲンが入り込みだして炎症が活発になっていきます。
さらに掻き壊しの損傷がひどくなると黄色ブドウ球菌などの雑菌が侵入しやすくなり、この雑菌と白血球が皮膚で壮絶な戦いを始めて炎症がさらにはげしくなっていきます。
ここまでくると単なるアレルギーだけでなく、細菌感染とアレルギーが混合した状態になっています。

黄色ブドウ球菌が増殖するとそれの対抗しようと免役がさらにサイトカインを放出しつづけていき、炎症がひどくなっていきます。

いわゆる皮膚がジュクジュクしてきて掻き壊してそれを繰り返す状況はこうなっているといえます。

皮膚炎と仕分け

ここまできて治りにくくなった状態でお医者さんはアトピーと病名をつけるようです。

赤ちゃんの皮膚炎の皮膚の状態を仕分けしてみますね
ご自分のお子さんはどういう状況か、考えてみてください

1、アレルギーでも雑菌感染もしていないわゆる乳児湿疹

これは吹き出物みたいなもので、赤ちゃんの摂取している母乳、ミルク等のカロリーオーバー、妊娠中のお母さんの食べてきたものから受け継いだ妊娠毒が噴出している。何かを塗ってなおそうと考えないで食生活を見直してよい母乳をあげれるようにかんがえてほしい。

2、乳児湿疹がこじれる

乳児湿疹に保湿剤、あるいは薬を塗り、かぶれをおこす
あるいは乳児湿疹で石鹸で洗いすぎて皮膚のバリアをおとしてしまい、敏感になる

これは方向修正をしてもらえば、次第におさまりますが、かぶれから掻き壊してを繰り返して雑菌が繁殖しだすとなおりにくくなりだす

3、アレルギー性皮膚炎の初期、内部アレルゲンのみ

乳児湿疹と違い痒がります。皮膚の掻き壊しがそれほど進んでいない状態なら、アレルゲンの除去をして適度な保湿スキンケアで皮膚を守っていくことで改善していけるレベル

4、アレルギー性皮膚炎のやや進行、体の内側だけでなく掻き壊しにより外からアレルゲンが入りだす。
(あるいは乾燥シーズンには外から直接アレルゲンが入りだす)

食物除去だけではおさまらない状態、掃除をしっかりしてもらい、ホコリ・ダニを減らす。皮膚からホコリ・ダニの侵入をできるだけ守るスキンケアが重要になります。

5、アレルギー性の皮膚炎に加えて雑菌感染もはいった状態

食物除去、掃除、そして雑菌を追い出すために治療も必要。

6、雑菌感染のみで悪化している

乳児湿疹から薬かぶれなどをつづけたり、皮膚免役をおとして雑菌の広がりで悪化している。この状態の場合ストイックに除去療法に入りすぎても効果があがらない。

ステロイドの功罪

8番のどの段階においても起きている症状をすばやく抑えてしまう特効薬はステロイドです。
ただ多くのお母さんも実感されているとおもいますが、よくなったので塗るのをやめるとまた皮膚炎がでてくるのでやめるにやめれない

ステロイドは皮膚炎をおこしている原因を治しているのではないのでもしアレルギーとして出ている皮膚炎ならアレルゲンを取り除かないと皮膚炎は出てきます。

でもなによりステロイドの問題はつかったところの皮膚の防御力を弱くしてしまうことです。
皮膚をキレイな状態にしておかないと皮膚炎は治らない・・こういわれることもあります。確かに皮膚の状態を落ち着かすことも必要な場合もありますが、
使い続けて表向き落ち着かしていても皮膚の防御は弱くなって・・・例えるなら池に氷が張っていてもその氷は薄氷ですぐに壊れてしまう状態
そんな皮膚にしてしまいます

とくにステロイドは雑菌感染しているところに塗ると細菌に抵抗する常在菌を弱めてしまうので雑菌はますます繁殖していくので悪化します。
ステロイドをやめた後に短期の使用でも悪化がおきたりするのはリバウンドではなくステロイドで雑菌繁殖が拡大するせいも考えられます
炎症は体を守るためにおきている

子供たちを苦しめる皮膚炎は子供の体を蝕む敵のような気がしますが、
こうして読まれてきてどうですか?

実は体を守るために免役が戦いをしているために炎症がその現場で起こっているのです。
おきている炎症そのものを抑えようとするのでなく、免役が戦う相手をそこから無くするか遠ざけることを考えないといけないということ、おかわりいただけましたか

免役が戦う相手がそこから居なくなると炎症を起こす必要はなくなります
風邪やインフルエンザの発熱もそうです、戦う相手のウィルスが体のなかにいるから炎症として発熱がおきますが、そのウィルスが倒されるか、体の外に汗やおしっこで追放されると免役は戦う必要がなくなり、熱は下がります。

そこで炎症をおこさなくするには・・・

★敵と勘違いされたアレルギーをおこす食材は当面はさけて、体の中で争いをおこす出会いを作らないようにすること。

★1〜3の書き込みで書いているようにアレルゲンが入りにくい体にしていく手助けを治療では考えること

★皮膚側からアレルゲンとなるホコリやダニの侵入をふせぐためのバリアを皮膚バリアを落とさないために体の洗いすぎに注意すること

そしてこじれている皮膚炎とくにジクジクしている皮膚炎は細菌感染をしていると考える。免疫が戦う相手「悪い細菌」がそこに居続けるから戦いが続き、痒みと炎症が続くので、ステロイドを炎症を抑えたい気になる場所ですが、最も使い続けてはいけない場所です。
使うにしてもできるだけ細菌を抑えるスキンケアをして、ステロイドは一時しのぎと考えて、同時並行して細菌対策の治療をしてほしいと願います。
リンパのお話

細菌感染でおきている皮膚炎と免役の話をもう少し詳しく知ってもらうにはリンパの話をわかってもらっておくといいので書いておきます。

体の中ので病原菌と戦う免疫細胞は骨髄や胸の胸腺といわれる場所で作られています。そしてリンパ液の中に含まれて静脈血管に絡みつくように張り巡らされたリンパ管を通って全身に流れているのですが・・・血管が静脈から毛細血管に枝分かれしていくようにリンパ管も毛細リンパ管に枝分かれしていきます。

病原菌とみなした細菌をみつけるとその毛細リンパ管に細菌を取り込んでいきますが、そこで細菌のいるところにリンパ液があつまり、それがにじみ出てジクジクしてきたり、腫れたりむくんだりしています。
リンパはその細菌を太いリンパ管まで運んでその太いリンパ管の要所要所にあるリンパ節という場所に細菌を運び込み、そこで免疫細胞によって袋叩きにされてやっつけられて、やっつけられた細菌は静脈血管におくりこまれて肝臓におくられて、解毒されておしっこといっしょに体の外に捨てられます。

つまりこの流れがスムーズにいけば、雑菌感染してもやがては回復していってくれるわけですが、なかなか治らない場合は皮膚の毛細リンパ管のところでリンパの流れが悪くなってしまい、そこに雑菌が停滞したままで集まったリンパの動けないままでそこで炎症がおき続けることになります。

こういう感染症の場合、西洋医学では抗生剤を患部に塗布したり、内服して細菌を直接殺すことで治そうと考えます。

一方、漢方薬でもジクジクした皮膚炎につかったりする処方や感染症に強い漢方があります。
漢方薬の場合は直接細菌を殺すのではなく、このリンパの流れを停滞を取り除いて、リンパが細菌を太いリンパ管の方へ運んでいけるようにして体の細菌を退治させる働きがきちんとできるように仕向けるという考えです

なので同じ細菌感染の皮膚炎でも治し方がちがうということですね。
口腔アレルギー

皮膚にアレルギー性の症状をおこすものとして、2番で書いているタンパク質や重金属、薬品類など以外にこの口腔アレルギーといいまして、野菜や果物でおこるアレルギーもあります。

卵・乳製品・小麦などのタンパク質に反応しておきるアレルギーが消化器官を通り、腸から体内に吸収されて血液中のIgE抗体と接触して肥満細胞というものから炎症をおこす成分が放出されておこるのに対して・・
この果物・野菜アレルギーはそれが直接触れた粘膜から吸収されて皮膚の下のいるリンパ球が反応を起こしてアレルギー症状を起こします。

山芋・トマトなどを食べて口の周りの汁がつくと痒くなる・・こんなケースは口の周りの皮膚から吸収されて反応をおこしているのです。
直接触れることになり唇・喉が痒くなることがありますし、口内炎の発生にも関係してきます。
その他気管支にも作用して喘息症状、消化器や腸内粘膜に作用して下痢や吐き気などの形で発生したり、また最悪の場合はアナフィラキシーショックを起こしてしまうこともあります。

そして花粉症もアレルゲンとなる花粉が鼻の粘膜や目の粘膜に対して同じ粘膜接触により吸収されて起こっているのです。

そしてそのアレルゲンとなる様々な花粉と果物・野菜とは交差抗原性といい、アレルギーをおこす物質を共通して含んでいるために、例えば杉花粉のアレルギーをもっている人はその交差抗原を含んでいるトマトを食べてもアレルギー反応が起きる可能性があるのです。

花粉アレルギーのある方はアレルギー症状をおこす花粉と同じ交差抗原性をもつ果物・野菜をたくさん食べることは控えないといけませんし、症状が激しく出る人は食べないように注意しないといけません。

花粉症のアレルゲンとなる様々な花粉

もっとも有名な「スギ、ヒノキ 」の花粉はトマトと交差抗原があります

北海道などにあるシラカバの木の花粉は特に交差抗原となる果物、野菜、木の実がたくさんあります。
リンゴ、モモ、サクランボ、洋ナシ、ナシ、スモモ、アンズ、イチゴ、ウメ、ビワ(以上バラ科果物)
ピーナッツ、へーゼルナッツ、ココナッツ、アーモンド、クルミ、
ニンジン、セロリ、じゃがいも、キウイ

カモガヤ、マグサ、オオアワガエリなどのいわゆるイネ科のものは・・
トマト、メロン、スイカ、じゃがいも、オレンジ、セロリ、バナナ
また小麦やとうもろこしなどの穀物にも交差しています

ブタクサの花粉症がある方は、スイカ・メロンなどのウリ科のもの、バナナ、ズッキーニ

ヨモギ(キク科)の花粉にアレルギーがある人は ニンジン、セロリ、リンゴ、ピーナッツ、キウイ に交差してます

これはお母さんが食べて母乳を介して赤ちゃんが摂取してもおこることがあります。
このアレルギーの場合は口周り、頬、首など最初にそのアレルゲンが触れ粘膜吸収される口の周辺に症状が摂取して早々にでます。
口周りがしつこく治らない皮膚炎がある場合、毎日食べている生の果物・野菜(ジュースもふくめる)があれば、その食材をうたがってみてください

頬、顔にしつこく出る湿疹について

「イーストコネクション」という考え

12で書いているようにアレルゲンを食べて飲んですぐ口回りにでる湿疹は口腔アレルギーというものですが、
慢性的にずっと出続けている場合は別の作用で果物や甘いものが関係していることがあります。

私たちに腸内にはカンジタというカビに一種が誰にも存在しています。
でもこれは普段はほかの善玉の腸内細菌に抑えられていて害にはなりません。
しかし何かのきっかけでこのカンジタが勢力を増して増殖するとそのカンジタがもつ毒素で皮膚や粘膜の守りをしているIgA抗体を弱めてしまい、皮膚の防御力が落ち、細菌の侵入も容易にして雑菌感染もおこしやすくなるし、普通はおこすことがなかったものにまで敏感にアレルギー反応をおこしてしまいます。

このカンジタが増加してしまう原因が・・・
★抗生剤の投与
風邪をひいたりして抗生剤を投与すると、風邪の原因となる細菌も殺しますが、腸内細菌をも殺してしてしまい、善玉菌が大量に失われます。
ところがカンジタは抗生剤では死なないために、カンジタを抑えていた善玉菌が弱ったことをいいことに増殖して毒性を発揮していきます
風邪を引いたので抗生剤を使い、その後に皮膚症状が悪化したという例もたくさんあります。
赤ちゃんにはできる限りは抗生剤は使わないのがいいわけです。

★甘いもの、果物(単糖類の糖質)、アルコール、チーズの摂り過ぎ
これらはカンジタの大好物で、こういうものを多く食べるとカンジタが増殖していきます。
赤ちゃんの場合はお母さんがこういうものを多く食べて母乳を与えることで頬から顎、目の周囲、頭のふけ、首のつけね、体のわっかのような湿疹という形で症状がでるようになることがあります。


食物アレルギーの症状の発現目安

食べ物のアレルギーは今、食べたからすぐに出るというものではありません。
アレルゲンとして強い即時型の状態のものは口の中の粘膜からの吸収でもおきますが、一般的に考えると胃腸で消化がおこなわれて、腸から吸収されてからというプロセスがありますから、よほど数値の高いものでない限りはかなり遅れて症状がでるとおもってください。

食べてすぐに口の周囲が湿疹になったりすることが小さな子にはありますが、アレルギーというより食べかすの接触性皮膚炎とかんがえてください。

即時性の数値の高いアレルゲンはその日のうちに痒みとなりますが・・遅延型のアレルゲンの場合は実際かなり遅れてかゆみとなります。

あるアレルギー医がデーターをとってきた目安によると
豚肉の場合  たべて1日後
卵・鶏肉   食べて2〜3日後
牛肉・牛乳  食べて約4日後
大豆、コメ、小麦パン食べて1週間近く

これだとほとんど判断つきにくいですよね、回転食を利用した判定法は数日間その食べ物を食べないようにして、試験日に立て続けに食べますので発現が早くなり、判定がしやすくなるのです
食物アレルギーで皮膚炎がおきている場合、除去の意味

アレルギーを語るときに「抗原」と「抗体」という言葉がでてきます。
「抗原」とはその人によってアレルギーをひきおこす原因となる食べ物やダニや塵などのもの、「抗体」はそれらの「抗原lを体の敵であると記憶している体の免疫です。

その人にとり、特定の食べ物がアレルギー症状をおこすことになるには体の中でこういうことが起きています。


Bリンパ球というものが人間の血液中には存在しています。これが体内にはいってきた牛乳、卵、小麦(主にそれらのタンパク質)などに血液中で出会い、敵と感じて記憶したところからアレルギーは始まります。そしてその特定の食べ物に対する「抗体」をつくってしまいます。
しかしそれが単なる1回の侵入なら1度だけの出来事でおわるのですが、繰り返し入ってくることでBリンパはその「抗体」を量産していってしまうのです。
それが増えれば増えるほどその食べ物に対して攻撃をする臨戦態勢をつくってしまうのです。


しかしそのアレルゲンが体内にはいってこないようになれば、とりあえずBリンパは「抗体」の量産をストップします。
ところが量産はストップしてもBリンパは「記憶」をしており、しばらくはきっかけ(アレルゲンが再度はいってきたら)があれば、すぐに量産できる態勢をのこしているのです。
この仕組みは「メモリーBリンパ球」といわれてますが、この「記憶のスイッチ」の態勢が薄れていくまでの間は体にアレルギーをおこすことがわかっている食べ物を入れないようにするのが賢明なのです。

赤ちゃん・幼児の場合にこの「記憶のスイッチ」の効力が切れていくのに「抗原」を除去してまったく体に入ってこないようにしてから1年くらい(個人差はあります)はかかります。
だからこの「記憶のスイッチ」がほぼ無効になるまで期間、食べ物にアレルゲンがある場合、その食べ物を除去していくことも乳児期・幼児期のアレルギー性皮膚炎をもっているお子さんには大事なことなんです



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