ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

今昔物語集コミュの擬音語・擬態語・オノマトペ

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ひさしぶりに、今昔物語集の原文を読んでみると、びっくりするのが、こんなに擬音語・擬態語が多かったかな〜、ってことです。
平家物語の ”むずとくんでどうとおつ” みたいな勢いを感じる擬音語・擬態語は覚えてましたが(木下順二さんの「群読」が記憶にあるのかな。)、今昔にもいっぱいありますねぇ〜。

読書かたがた、あ、こんな風にいうんや、というものを拾い出してみます。
わたしは、今、巻第二十六から読んでいるんで、そこに集中しますが、ほかにもこんなおもしろのがあるよ、という擬音語・擬態語・オノマトぺがあれば、お暇なかた教えてください。
現代でも使っているものにも、意外に古いものがあることにもびっくりしています。

まあ、こんな研究ってえらい人がどこかでもう論文書いてはるんでしょうが^^;

##-## は、巻#-話# です。
-----------------------------------------------
26-1
ヅブト:
  鷲ニ被取レシ年月日にヅプト当リタレバ

26-3
ユウユウ:
  少シモ動カバユウユウトシテ
フリフリ:
  フリフリト落ツル程ニ

26-5
タソタソ: ←「タワタワ」「タヲタヲ」の誤写かも。
  髪ノタソタソトシテ可笑気ナルヲ
フタフタ:
  立チ上ガリケルガ、フタフタトシケレバ

26-8
サメザメト:
  此妻ハサメザメト泣ク時モ有
ギト:
  宝倉ノ戸、スズロニギト鳴テ開ケバ

26-9
ヒシヒシト:
  互ニヒシヒシト咋フ程ニ

26-11
クルクルト(絡々ト):
  其糸ヲ取テ引バ、二筋乍、絡々ト長ク出来レバ


と、最初はこんなところで :-)

コメント(5)

26-12
ホロホロ:
  此ク云ヲ聞ホロホロト泣居タリ
サラサラ:
  浜際ニ立浪打寄ル様ニ、サラサラト懸ル音ノ

26-13
ユウユウ:  ← cf. 26-3
  人モ住ヌ浮ノユウユウト為ル

26-14
ツラツラ:
  己ガドチツラツラト歎キ居タリ

26-17
ハラハラ:
  ハラハラト下ルママニ
サラサラ:
  サラサラト煮返シテ

26-17 は、あの利仁将軍と五位の「芋粥」のお話なので、
活き活きとした描写が多いから、もっとこの手のことばはあるかなぁ、
と思ったら、意外に少なかった。

芋粥、一度作ってみたいなぁ、と思って検索したら、
そういう人はやっぱりほかにもいてはりました^^;

http://www2.sala.or.jp/~toki/heian-imo.html
26-21
ソヨリソヨリ:
  者ノソヨリソヨリト鳴テ動ケルヲ見テ

26-24
チウ:
  箭ノチウト鳴テ外様ニ反ヌレバ

弓矢の鳴る音が「チウ」と表現されているのは、なかなか臨場感があっていいなあ。
27-5
ヅブリ:
  「我レハ水ノ精ゾ」ト云テ、水ニヅブリト落入ヌレバ

巻第二十七 本朝付霊鬼 になって、おどろおどろしいオノマトペがたくさん出てくるかと思いきや、けっこう少ないのですよ。

27-5 冷泉院の水の精、人の形と成りて捕へられる語

に出てくるこのシーンは、夢枕獏さんが、陰陽師シリーズの「黒川主」で使ってますね。
ちょっと間が空いてしまいました。サラリーマンは年末は忙しくて(^^;
今年もよろしくお願いします。

27-13
キラキラ:
  口聞キ鑭鑭(きらきら)シク
ガラガラ:
  此兄ト弟ト、俄ニ取組テ、ガラガラト上ニ成リ下ニ成リ為ルヲ

有名な「安義の橋の鬼」の話から。
弟に化けてやってくる鬼との格闘シーンにはやはり擬音が入る。

27-14
ゴホロ:
  人モ不寄ヌニ、ゴホロト鳴テ蓋ノ開ケレバ

この「27-14 東国より上る人、鬼に値ふ語」はこわいなぁ〜。
勢田の橋のところで途中で話が切れているところが、
また、後の展開を想わせて。

27-18
ヒラヒラ:
  此ノ板、俄ニヒラヒラト飛テ
コソコソ:
  此ノ板、コソコソトシテ入ヌ

板になってやってくる鬼の話。板の動作に二つのオノマトペ。

27-35
ドウ:
  大キヤカナル者、板敷ニドウト着ヌナリ

タイトルで正体が野猪(くさいなぎ)とわかっててもこの描写は怖い。

27-36:
フツ:
  鬼ニ走リ向テ、鬼ヲフツト切ツレバ

この「27-36 播磨の国印南野にして、野猪を殺す語」の迫力ある描写は好きです。
印南野が、うちから比較的近所であることもありますが(^^)。

27-38:
コウコウ:
  女忽ニ狐ニ成テ、門ヨリ走リ出テ、「コウコウ」ト鳴テ

27-39:
コウコウ:
  「コウコウ」ト鳴テ逃去ニケリ

27-40:
コウコウ:
  「狐、狐」ト呼ケレバ、「コウコウ」ト鳴テ出来ニケリ。

27-41:
コウコウ:
  狐ニ成テ、「コウコウ」ト鳴テ走リ去ニケリ。
  女ノ童、狐ニ成テ、「コウコウ」ト鳴テ逃ヌ。

狐シリーズでは、「コウコウ」と鳴くシーンがあります。
だいたい正体がばれて、狐が逃げ出す時に。
「ケンケン」が近いような気がするんですがねー。
「コンコン」の前身かな。

27-4:
ザブリザブリ:
  季武、河ヲザブリザブリと渡ルナリ。
イガイガ:
  児(ちご)ノ音(こゑ)ニテ、「イガイガ」ト哭ナリ。

赤ん坊の泣き声が「イガーイガー」なのはなんとなくわかりますね。
さて、巻二十八は、本朝付世俗。笑い話特集。

----------------------------------------------------
28-1
ヒタト:
  髻(もとどり)ヲ、烏帽子超シニ此ノ女ヒタト取テ

重方くんが、伏見稲荷でナンパした女性になぐられる直前のシーン。

28-2
キラキラシク:
  皆見目钄钄(きらきら)シク

28-7
ハラハラト:
  馬ニ、此ノ白装束シタル男共、ハラハラト乗ヌ
28-7
ヅブト:
  袖ヲ以テ顔ヲヅブト隠シテ行クニ
28-7
ノドノドト:
  ノドノドト馬ヲ歩スル程ニ

28-7 の「供養の田楽」の話には、オノマトペが多いし、話もおもしろい。
ヅブトは、26-1 の「ヅブト当レバ」以来かな。

28-4 の尾張の守をからかうネタであある「鬢ダタラ」もいかにも擬音っぽいですが、よくわからなかったので(^^;;

ログインすると、みんなのコメントがもっと見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

今昔物語集 更新情報

今昔物語集のメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング