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“名古屋”異業種交流会 NB会コミュの自然のしっぺ返し : 巻頭言12月号

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自然のしっぺ返し NBα 長谷川輝和 12月号

 私の住んでいるの岐阜県の美濃太田は日本ライン下りの出発点です。私の家から木曽川までは歩いて5分足らず、子供のころの夏休みは、ほとんど木曽川の川遊びで過ごしたものでした。当時の川原は石ころだらけの広大な原野でした。ところどころにススキを中心とした草むらが茂っていました。荒涼とした風景です。
 ところが、約30年ほど前の大洪水で、町を守るために5m近い堤防が設置されました。そして、堤防の下の川原を整地して、美濃太田と下流の坂祝町に野球場とサッカーコートが5面ほど整備されました。しかし、木曽川は数年ごとに暴れます。洪水が起こります。堤防のおかげで美濃太田の町は無事です。ところが、洪水の去った後の球場は、石ころだらけの川原に逆戻りです。それをまた人間が整備して使えるようにします。数年して、また洪水です。その繰り返しの結果、坂祝町の球場は整備をあきらめてしまいました。
 今では、石ころと「くず」に似たつる草の茂る荒れ野です。 私の子供のころの木曽川の川原は「ススキ」の全盛でした。
 15年ほど前から「アメリカ背高泡立ち草」が目立ち始めました。数年して「ススキ」を凌駕して「アメリカ背高泡立ち草」の天下になりました。
しばらくして、「アメリカ背高泡立ち草」に小さな赤みがかった虫がつき始めました。「アメリカ背高泡立ち草」は衰退、代わって、「くず」に似たつる草が生い茂る風景が、今は広がっています。人間が関与しなくても、木曽川原の主役は交代していくようです。
 堤防の上はアスファルト舗装で遊歩道になっています。歩道が整備された翌年から、舗装を突き破り、芝や西洋タンポポ、カラス麦などが生え始めました。30年近く経過して、現在の歩道は左右と真ん中に、3本の緑のラインがずうっと続いています。アスファルトの角には、草の侵食によるひび割れが目立ちます。その侵食は、年々激しくなっています。
人間に都合の良いように加工すると、自然は、必ずしっぺ返しをするようです。

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