“名古屋”異業種交流会 NB会コミュのワールドカップ；巻頭言７月号

ワールドカップ NBα　中井芳美巻頭言７月号

　ワールドカップがおもしろい！ワールドカップは、国際サッカー連盟（FIFA）が主催する、ナショナルチームによるサッカーの世界選手権である。サッカーの大会の最高峰と位置付けられ、テレビの視聴者数ではオリンピックを凌ぐ世界最大のスポーツイベントである。
　この原稿が皆さま方の目に触れる頃には既に優勝チームが決まっているかもしれない。私がワールドカップの凄さを知ったのは、1990年のイタリア大会である。たまたま、この大会期間中にスペインへ技術指導で出張していた。この大会でスペインは決勝トーナメントへ出場したが、惜しくもトーナメント初戦で敗退してしまった。
　試合当日のことを今でもよく覚えている。工場は操業停止状態であり、皆でサッカー観戦をしていた。が、惜しくも敗戦してしまい、皆で嘆き悲しんだ。この大会ではカメルーンが大活躍し、ベスト8まで進出した。マドリードのホテルで宿泊しTV観戦中に、カメルーンが得点すると地鳴りのような歓声があがり群集が騒いでいたことをよく覚えている。
　日本ではありえない光景である。スペイン人にとってサッカーは自分の命よりも大切なもののように思えた。彼らは、ワールドカップについて、国と国のスポーツによる戦争であると言っていた。選手は国を代表し、命がけで戦っている。勝てば官軍である。今年の大会でも、フランスやイングランドチームで内紛が発生したが、正に戦争中ということを考えれば納得がいく。
　北朝鮮とポルトガルの死闘も凄まじかった。結果的に7－0というスコアになってしまい、かの将軍様もさぞかしお怒りであろう。負ければ、選手は炭鉱送りと言うが、正に天国から地獄である。私は、かつてお世話になったスペインかポルトガルが優勝する予想している。