ログインしてさらにmixiを楽しもう

コメントを投稿して情報交換!
更新通知を受け取って、最新情報をゲット!

ピーリング☆ラブコミュのピーリング☆ラブ 第?部

  • mixiチェック
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
ピーリングラブ
―アタシのリアル―

第?部 パパとキラリー

登場人物
アタシ(如月キララ/18歳)・・・起きて半畳寝て一畳がモットー☆ハンペンガール旋風。
シゲル(28歳)・・・天才プロデューサーにしてクラブ界のカリスマにしてCOOL GUY☆★★
ミツコ(18歳)・・・日本が生んだ世界級のエンタメタッパー。NYに留学が決まっている。
お母さん(自称30代)・・・ウッドストックで和太鼓ギグ経験のある道産子産まれアイダホ育ち。

モモカ(22歳)・・・キャバレーの指名no.1の超スレンダー美人。頼れる姉さん。
広子(仮)(18歳)・・・正体不明。貴族の血の匂いを感じる自称no.1鼻息フンガーキャバ嬢。
店長(36歳)・・・キャバレー・きゅーかんばぁの店長。通称「ドーランのドラゴン」。

アンJ(22歳)・・・某TEEN誌のカリスマモデル。きゅーかんばぁ出身。シゲルの彼女??

想(??歳)・・・オリコンチャートを賑わすダンスジャックのセンターダンサー。ワカメ好き。
MCオギー(40歳)・・・ハンキューとブレーブスをこよなく愛するロン毛ダンスジャックP。

ぴろし(40歳)・・・正体不明。貴族の血の匂いを感じる自称no.1捜査一課刑事(鼻デカ)長。


XXX・・・敵か味方か、あるいは桃屋か・・・!?

コメント(18)

「オツカレ!?オツカレじゃないのよ!この芋娘!!」

ひさしぶりに店に顔出したアタシに
腹を空かしたノラ犬のよーに
広子がまとわりついてくる。

あまりの鼻息に
セットしてきた髪の毛はボッサボサ。

「ちょっとイイかな?」とお次は店長。
ニコニコしながら近づいて来て
別室へ促されるまま付いて行くアタシ。

みんなのいない部屋の鍵を閉めた途端に
店長が豹変。

「テメェ仕事を何だと思ってんだよ?
遊びじゃねぇんだからよ!!!」

近くにあったゴミ箱を蹴っ飛ばす。

何かウラがありそぉな人だと思ってたけど
やっぱりインテリヤクザだったんsdkhふぉうぇhg!!!

アタシは土下座をして靴底を舐めたところで
ようやく許してもらうことができた。

ああ。

ただいま。

アタシ、此処へ帰ってきたんだなって思った。

自分でも知らないうちに
アタシはここに驚くほど愛着が湧いていたんだ。

「おい。」

「ハイ?」

「ボーッとしてる暇があるんなら倒したゴミ箱 元に戻せやコラ」

「すっ すみません!!」

アタシは慌てて散らかったゴミをかき集める。

「違うだろコラ!!」

「ヘ?」

「燃えるゴミと燃えないゴミは
別々のゴミ箱に決まってんだろうがカス!!!」

「ずっ ずみまぜん!!!!」

恐怖のあまり鼻水と涙の嵐。

こんなことなら鼻にハンペン詰めてくるんだった。。

「店長♪ちょっと しーちゃん借りていい?」

見上げるとそこにはいつの間にやらモモカさん!!

「モモカちゃ〜ん。良いよ良いよ。アッハッハ」

とデレデレ高笑いの二つ返事でアタシは釈放。

「助けてぐれだんづずね!?ありがどうございばづ!」

アタシはモモカさんに思わず抱きついた。

「おかえり、しーちゃん。
早速で悪いけど…今日のお客はマジ、手強いわよ。」





控え室の壁に貼られた大きな紙。

店長が定規で几帳面に寸法を測ってから
一糸の乱れもなく花を張っていく。

花の数は指名の数、
ってこと。

アタシが今夢見ていること。
それはテッペンに花を咲かせるってこと。
そんだけ。
夢物語みたいだけどさ。

アタシだってシンデレラになりたい。
でも魔法なんてお断りだよ。
アタシはリアルに、そしてアサハカじゃない自分を磨いて
その場所に昇りたいんだ。

「変わりたい」
ホンキで思ったあの夜から、
アタシは確実に1速だったギアを2速に入れたんだ。

ブリッと唸るエンジンは心臓。
ハンドルは肩甲骨。
マフラーは校門括約筋。
30馬力いっちゃってっかもぉ!??

アタシは改めて紙に書かれたアタシの名前の横に貼り付けられた花を見る。
モモカさんにはまだ届かないけど…。

暫定7位だし。
広子より上だし(広子は8位)。
敵か味方かアイダホ妙子が3位っていうのが気になるけど、
11人のレギュラーキャバ嬢の中では真ん中くらいじゃね?


タバコにつけるライターのタイミングも上手くなったし。
餅井さんの髪をジェット火炎で焼いちゃった夜なんて昔過ぎて笑い話。

男心のくすぐり方も、
あしらい方も…
何もかも上手くなったよ、お母さん。


その時、後ろから急に声。
「調子よさそうじゃない、シゲコちゃん。
 この調子でじゃんじゃん稼いでよ。」
店長がニタリと笑ってる。
あんなに怖かった店長も最近は笑顔で接してくれる。

時々死んだ魚をくわえたドラ猫みたいな目でにらまれるけど、
厳しいのは愛情の裏返しって聞いたことあるし、
認められてるってことだよね?


「シーちゃん、まりあちゃん。
 今日もがんばろうね。」
モモカさんは今日もデラベッピンな笑顔。

アタシはハンペンを神棚に供えて、フロアへ飛び出した。
「痛ッ!」

アタシはフロア一歩手前でうずくまる。

足の裏に激痛…ナニ!?

アタシはハンペンでできてる靴をそっと脱いだ。

真っ白なはずのハンペンの靴底が
深紅に染まっている。

そして小さな何かがコロンと床へ落ちた。

それは…ガビョウのように鋭く尖った

じゃがいもの芽だった。

「しーちゃん! 大丈夫!?」
モモカさんが駆け寄ってくる。

「オツカレ!?オツカレじゃないの!?」
広子もアタシを抱き起こそうと必死になっている。

騒然とする控え室でアタシは見てしまった。

アイダホ妙子だけが
口の端を歪めていたのを。

アタシは血だらけの脚を引きずって
妙子と向かい合った。

「ちょと!!アンタなのね!?」

「何を根拠に言いがかり付けてんのよ。
話があるならシゴトの後にしてくれる?」

アタシを颯爽とすり抜けて
アイダホ妙子はフロアに出て行った。

「あら。キラリー。
 変装してたのに気づいちゃったの?」

「ってば!!アイダホ妙子じゃ芸なさすぎじゃんよ。
 モロバレですからっ!!」

おかーさんは金時の焼き芋片手にニヤリってしてる。
憎たらしい。


アタシは泣きながら部屋に閉じこもって
ソッコー、ミツコに電電する。

「ってわけでさ。マヂありえないんですけど。」
ってアタシは事のケーイをマクシ立てまつる。

「キララ。
 獅子は千尋の谷に我が子を突き落とすのよ。
 Do You Understend?」

「え?4×4は1010じゃなくて14じゃね?」

「うん。ちと違ごとるけどええわ。
 簡単に言えば親の愛情は海よりでかい、っちゅーことや。
 エチゼンクラゲなんて目じゃないってことやで。」

「そっか。ミツコ。
 クラゲの弱点は引き網漁!!
 合点承知の介!!」

アタシはそう言って電電をOFFる。
OFFる寸前にミツコがなんか「ハヤガッテン」とかシャウトしてたけど何だろ?
まぁEよね☆


アタシは自慢のマイベンツママチャリ(ベンツのシール付だよ!!)をかっ飛ばして海岸通りに向かった。

漁師で従兄弟のワーキー兄ちゃんに網をもらわないと。


アタシのリアルは戦ってこそ得られるカタルシスってこと。

首を洗って待ってな、妙子!!

シゲルさんやリアル、アサハカではない自分を手に入れる為なら、
アタシは世界中を敵に回したっていいって世界の中心で叫んだっていい。
ワーキーのお兄ちゃん
しばらく会わないうちに
いつの間にか大人の男性になってた。

なんっていうか…貴族ぽい感じ。

刑事貴族を始め
あたしの周りってなんか貴族貴族してんじゃない?


どぉでも良いけどw


ワーキー兄ちゃんから借りた網には
変な毛がゴッソリ付いていて気持ちワルス!

ノラ犬がすげぇ寄ってくるし。。

犬を蹴飛ばしながらアタシは前に進む。

運命に立ち向かう女神のように。

キッと前を睨んで
重い網を引きずって歩く。


打倒 妙子 打倒 妙子

イッツ ア スモール ワールド

家庭内 バトルロワイヤル

やられる前に やってやれ!!


アタシは何だか 
変なテンションで家に着いたのだった。
例えば父の記憶。

綿あめ食べたり、
キャッチボールしたり、
キャッチセールスしたり、
アタシにはそんな当たり前の記憶がない。

これって悲劇。
ナンセンスってやつ。

5人のパパがホントはアタシのパパじゃないってこと、
心のどこかで知ってた。

日替わりにやって来る新聞勧誘や保険のセールス、
トイレ配管の人(美妻沙さん)をパパに見立てたり。

笑い話にもならないね。

心のどっかで憶えてる。
うっすら記憶にあるパパの姿は、妙子に竜巻旋風バチを食らってる後ろ姿。

叔父さんに聞いたって
「バナナはモスグリーンが食べ頃ってことじゃよ。ホレ。」
とかフンドシからバナナ?みたな感じではぐらかしてばっかだし。

だけどアタシ、知ってんだ。
ホントのパパはどうしようもなく浮気者だってこと。

ウッドストックで見初めあった二人の
フィーリングラブだったってこと。

気づくとアタシはそんなことを滔々としゃべくっていた。
アタシ、愚痴ばっかだね。
そんな自分にも凹むよ。

セッカクのデートが大梨だ。


「そっかぁ☆★キララちゃんは寂しかったんやなぁ☆☆★」

それでもシゲルさんの笑顔に救われる。
何度だってその笑顔に救われたんだよ、シゲルさん。

その瞳に。


「寂しかったらさ…。
 俺のことをお父さんと思ってもいいんやでぇ☆★★☆」

それはちょっと的外れじゃね?
なんて二人で泣き笑いしながら、

ちょっぴりニブいシゲルさん。


アタシは明日からまたガンバルよ。

いつかシゲルさんに追いつけるように、
明日からもお店でオンナを磨くよ。
テラッテラにさ。

アタシたちは西早稲田のバーで
大人のお酒(ジンライム)を楽しんでから
帰った。


その時は、
まさかあんな形でパパに再会するとは、
心にも思っていなかったんだ。
ここ一週間の朝昼晩 

妙子が出してくる食事は餅のみ。

なんでかって?

空き地だったお隣に新居が建つから。

ジチンサイとかなんとかで
大盤振る舞いにお隣さんは
餅をこれでもかって投げたわけ。

もちろんそれ拾うよね。

ミツコまでカニジャーで駆けつけて
昔の血が騒ぐなんつって

とにかく餅ばかりを執拗に狙った犯行ってこと。

ママをとっちめる用に
ワーキー兄ちゃんから借りた網を
地面に広げて

落ちて来た餅を全て持って帰って来たのは妙子。

ダテに女手ひとつでアタシを育ててないね。
さすがだよ。
何かが下がる想いだよ。

んで、マイニチ餅ばっか∞

でもまぁ、桃屋には

江戸むらさきとかやわらぎメンマとか
梅ごのみとかキムチの素とか

沢山のバリエーションがあるから
工夫次第で意外に飽きないんだケド★

それにしてもお隣さん
どんなヒトが来るのかな?

餅をとりに行った時は
逆光で顔が見えなかったってゆうか

餅しか見てなかったし。。

どんな家が建つのかな?

ヒトゴトだけど、なんか楽しみ。

それとちょっとだけ、胸騒ぎ…?
そこにいたのは耳にピアスをつけた
アロハ風のオジサンだった。

「勘ちゃん。」

その時、後ろからアイダホの声が響いた。

…。


アタシたちはガレージにいた。
緑おじさんが勝手に張っているテントに潜り込んで
お兄ちゃんとミツコと叔父さんで息を潜めた。

窓を覗くと
リビングにアロハオジサンとママが向かい合って座ってる。

何を話しているのかは解らない。
何も解らないよ、ママ。

その時、口を開いたのは緑叔父さんだった。
「あれは額賀勘一くんだよ。
 ロマポの俳優じゃったんだけど、ポルノスターを目指して
 世界を放浪してたんじゃよ。
 ホレ、御芋焼けたよ。」

モクモクのテントの中でススだらけの顔。
アタシは動揺を隠せず、芋にかじりつく。

「ひょっとしてあれが…。お父さん??」

「それは本人の口から自分で聞くんじゃな。
 ホレ、ホッケ焼けたよ。」

アタシ、頭の中がごちゃごちゃ。
無我夢中でホッケにかじりついては骨を喉に詰まらす。


アタシはトボトボとテントを抜け出して
ガレージを抜け出して、
家から抜け出した。

ベンツにまたがる。

「そうだ。
 仕事に行かなきゃだよね。」

アタシは自分に言い聞かせるようにした。


「シーちゃん。どうしたの?」
お店に着くと顔色の悪いアタシに気を使って
モモカさんが声を掛けてくれた。

「ダイジョウブです、モモカさん。」
アタシは気丈に振舞う。
愛しさと切なさと心強さが交差してるんだね。
ハートの中で。


「キララ。」
フロアに出ようとしたアタシは呼び止められる。
そこにはアイダホでも妙子でもない母が立っていた。
「ちょっと大事な話があるの。」

こんなにまじめな顔をした
ママは一体いつぶりだろう?

アタシは何だか怖くなって
ママを避けるようにフロアに出ようとした。


ママはすかさず
「店長!今日はキララをアタシが貸しきるわ!」


店長はゴキゲンなビートで返す。
「ヒャッホウ!!! 金はきっちり貰っちゃうかんね!」

そうしてアタシとママは
VIP席に ついたのだった。

無言なママを前にして
アタシは落ち着かず乾きものを片っ端から口に入れる。


「アンタのパパも…乾物が好きだったのよね…」

ママはグラスを傾けて、思い出を見つめてる。

「パパはね…パパは…ゴフッ!!!!」


ママ 吐血★
「キラリー!!」

病院の庭にいると
遠くからミツコが走ってきた。

「妙子さん、ダイジブ?」
「うん。ヘーキみたい。ある意味、今夜が山田ってことだって、叔父さんも言ってたし。」

アタシは手にしていたコーラを一気に飲み干す。
ってコーラって一気飲みしていいんだっけ、とか思った瞬間
炭酸キター。

鼻から炭酸が噴射じゃね?
なんてアタシは遠のく意識の中で思った。

☆★☆★☆

気がつくとアタシも病院のベッドの上。
っていうか…
アタシってば寝てるアタシを天井から見下ろしてる?

ヤベっ!!
これって幽タイ理髪だっけ?じゃね!?

すると。
病室にガーゼ寝巻きのお母さんが凸してくる。
お母さんはアタシの鼻をつまんだり、脇の下をくすぐったり、膝を木槌で打ったり。
強く打たれた膝がジャッカン血染めってるんですけどぉ。
「キララ、ぐっすり寝てるみたいね。」

そう確認してから、母はベッド脇に腰掛けた。

「パパたちに言われちゃった。
 もっとしっかりしなきゃダメだ、って。
 もっとキララを見てなきゃダメだって。」

ママは涙ながらに語り始めた。

「キララのヤリタイこと
 ヤリタイようにヤラセテあげたけど、
 裏を返せばほったらかしにしてたのかも。

 決して自由とは言えなかった若かりし頃のママ自身の人生に
 キララを使って復習してるんじゃないかって、
 そりゃ何度も自分自身を疑ったわ。」

それからママは、ウッドストックのことや
ヒッピーコミュニティの話、
危険なバファリンとかセクロスの話とか

それからパパたちの話。
「キララが二十歳になったら全部話すから。」

そう言ってママは席を立った。

半分以上がチチンプイプイな話だったけど、
アタシは天井からただそれを見ることしか出来なかったんだ。

ま。
それはそれとして。

この幽タイナンチャラってどうやったら戻れんの?
ヤバクネ??

「緑叔父さ〜ん!!」
アタシは声にならない声で助けを呼んだのだった。
離脱してから1週間。。

もーすぐクリスマスなのにぃ!!!

アタシの本体てば
まだ病院で寝たきりインマイベッドな件について。

そりゃ最初は新鮮だったから?
ふらりふわりと遊びに行ったりもしたけど

やっぱつまんないんだよね。
アタシのこと見えるの動物だけだしさ。

これだけは言っとく。

ユーレイってば、退屈。


とかなんとか言ってると来客。

ミツコってばやさし。。。

ダンスで忙しいはずなのに
毎日お見舞いにきてくれるんだもん。

「キララ、早く目を覚まして」って
目に涙を溜めて、アタシを見守るミツコ。それを見守るアタシ。


あぁモドカシイ。
アタシはここにいるんだけどナァ!

アタシに気づいてよミツコ!


そう強く思った瞬間
アタシの意識が少しの間途切れて


我に返った時は、肉体のある感覚を
久しぶりに感じていた。

やったねアタシ!

喜び勇んで、Vサイン! Vサイン! Vサイン!!!

ってアレ? 


アタシってば



ミツコがお見舞いに持ってきた

毛蟹に憑依しちゃったみたい!


アタシってばホントUkkarisang!


とりあえず、口から泡でも出しとこか。

ログインすると、残り6件のコメントが見れるよ

mixiユーザー
ログインしてコメントしよう!

ピーリング☆ラブ 更新情報

ピーリング☆ラブのメンバーはこんなコミュニティにも参加しています

星印の数は、共通して参加しているメンバーが多いほど増えます。

人気コミュニティランキング