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音楽の精髄コミュのTubler Bells

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レコードの通信販売を細々とやっていたリチャード・ブランソンが興したヴァージンレーベルを一気に表舞台に登場させた歴史的アルバム。マイク・オールドフィールドの記念すべきソロデビュー作品である。
映画「エクソシスト」が日本で公開された当時、私はまだ小学生。テーマ音楽は連日のようにテレビや巷で聞くようになり、後にホラー映画のBGMの原型となるのであるが、この頃の私にはただ「不気味な音楽だなあ」ぐらいにしか認識がなかった。
中学生になり、洋楽を色々と聞くようになった。ローリング・ストーンズやもちろんビートルズ。ただあまりビートルズにはのめり込めなかった。当時の英語の先生がビートルズファンで、授業中に唱わせられたりしたのがトラウマかも知れない。
そんな中で、友人の兄貴の部屋でマイク・オールドフィールドを知った。この時はじめて、「エクソシスト」のテーマが「チューブラーベルズ」という曲なのを知る。友人は兄貴の高価なコンポのターンテーブルにこのLPを乗せ、「ほら、これ、エクソシストの曲だぜ」と言って聞かせてくれた。正式な出会いはここからだろう。カセットテープに録音してもらった「チューブラーベルズ」をラジカセで何百回聴いただろうか。何故かこの時の私の精神状態が、ものすごくこの曲に共鳴していた。
「チューブラーベルズ」のLPレコードを購入したのは高校生になってからだ。この頃はクラシックとアートロック、電子音楽系のLPを買いあさっていた。ヴァンゲリスの「スパイラル」というアルバムとジャケットがそっくりだった。「チューブラーベルズ」の方が先に出たのだが。そもそもどちらもルネ・マグリットの「ピレネーの城」のパクリである。

連綿としていながら変化が激しく、万華鏡のように2300回の多重録音を行った音世界が展開してゆく。100回聴けば100の発見がある。私は生涯で一体何回この曲を聴くのだろう。
この曲を聴くと必ず思い出す情景がある。5才まで住んでいた家の、近隣の農家の風景だ。杉の木々に囲まれ、ほのかな蒔の匂いがした。かならず思い出すのは陽射しの強い秋の日で、私は地面に転がった芋虫を木の枝で弄んでいる。そこへ麦わら帽子を冠った父がやって来て、冷えたキリンレモンを私に渡す。私はそれを一気に飲み干した。
いつの事だったのか、日付も私自身の年齢も定かではないのだが、「チューブラーベルズ」を聴くと、私の魂が時間と空間を漂い、必ずあの日のあの時間に帰れるのである。

コメント(1)

お待たせしました。ようやく書きましたのでみなさん読んでください。

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