![[dir]民俗学・文化人類学](https://logo-imagecluster.img.mixi.jp/photo/comm/94/6/1339406_54s.jpg){kind=logo}
初めまして。国連大学メディアスタジオのOurWorld2.0では「先住民族の視点から見た気候変動」 Indigenous perspectives of Climate Changeのビデオシリーズでいくつかオーストラリアの地域を取り上げました。制作にあたったのはオーストラリアでアボリジニーコミュニティーのドキュメンタリーを数々手がけたCitt Williamsです。
オーストラリアの他パプアニューギニアやボルネオでもビデオ制作いたしました。
記事抜粋
http://
オーストラリアの熱帯地域、クイーンズランド州の海岸地域に居住するアボリジニ共同体「コワンヤマ」。「海面が上昇したら、我々はどこに行けばよいのか？」 ここに暮らすクンジェン族の長老、インヘルコウィンギナンバナ氏は、考え込んでいた。
先祖代々続く土地と文化を守るため、地元の長老たちと共に働くアボリジニのレンジャーは、「毎年、潮が満ちる度に海水が上昇している。海水が沼地に流れ込めば、植物は枯れ、水の流れも変わってしまうだろう」と懸念している。
このような潮の変化は、オーストラリアに限った現象ではない。今や気候変動が、世界中で海面上昇を引き起こしている。
歴史を振り返ってみても、これまで科学者たちは海面上昇の変化を記録し続けてきたが、20世紀に起きた海面上昇は、過去数千年前に比べ、大幅に高くなっている。地球温暖化との関連性も、科学者たちが同意するところだ。
「毎年、潮が満ちる度に海水が上昇している。海水が沼地に流れ込めば、植物は枯れ、水の流れも変わってしまうだろう。」
記事の続きはOur World2.0から
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オーストラリアの他パプアニューギニアやボルネオでもビデオ制作いたしました。
記事抜粋
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オーストラリアの熱帯地域、クイーンズランド州の海岸地域に居住するアボリジニ共同体「コワンヤマ」。「海面が上昇したら、我々はどこに行けばよいのか？」 ここに暮らすクンジェン族の長老、インヘルコウィンギナンバナ氏は、考え込んでいた。
先祖代々続く土地と文化を守るため、地元の長老たちと共に働くアボリジニのレンジャーは、「毎年、潮が満ちる度に海水が上昇している。海水が沼地に流れ込めば、植物は枯れ、水の流れも変わってしまうだろう」と懸念している。
このような潮の変化は、オーストラリアに限った現象ではない。今や気候変動が、世界中で海面上昇を引き起こしている。
歴史を振り返ってみても、これまで科学者たちは海面上昇の変化を記録し続けてきたが、20世紀に起きた海面上昇は、過去数千年前に比べ、大幅に高くなっている。地球温暖化との関連性も、科学者たちが同意するところだ。
「毎年、潮が満ちる度に海水が上昇している。海水が沼地に流れ込めば、植物は枯れ、水の流れも変わってしまうだろう。」
記事の続きはOur World2.0から
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コメント(2)
このビデオを製作したcittが「先住民族の地球温暖化サミット」に参加した際に書いたブログを日本語訳しました
３００を超える先住民族の代表が一同に集まるところを想像できますか？私はアラスカで「先住民族の地球温暖化サミット」に国連大学の小さな代表団の一人として参加し、今ちょうど、想像もつかない体験を経験しているところです。あたりを見渡すと民族衣装の海に圧倒されてしまいます。アマゾンの羽でできた髪飾り、モンゴルのデル、ラップランドの帽子、マサイ族の宝石。。。元々民族衣装が大好きな私はこれだけでも胸が踊ります。
彼らがこのように一同集まるのは簡単な事ではありませんでした。そう考えればますます胸が熱くなる。彼らは愛する家族や友人たちに手を振り、世界の隅っこの人里離れた場所から、ここアンカレッジに民族の代表としてやってきてきたのです。一人一人それぞれのコミュニティーの物語と懸案事項という親密な事柄を共有する為に選ばれてきたのです。気候変動の最前線にいる彼らの心からの訴えを次々と聞き胸が締め付けられる事もありました。彼ら伝統的な生活を守る人々の生活は土地と密着していて、彼らの生存方法と知恵は古代から伝わる物で、彼らの心配事は精神的に深いところからくる物でした。
私が働く国連大学メディアスタジオは国連大学高等研究所の伝統的知識イニシアチブと協力して「先住民族の視点から見た気候変動」というビデオシリーズを Our World2.0ウエッブマガジンの一部として発表しました。この６分のビデオはパプアニューギニア、オーストラリア、そしてインドネシアのボルネオのコミュニティーと住人に協力してもらい彼らの話を基に制作されました。
このビデオシリーズの制作とその過程は他のビデオ制作とは少し異なりました。
それぞれの地域でその地域の語り部ビデオの主人公でナレーターとなる人と１、２日かけ物語を構成しました。カメラマンとプロデューサーが撮影を行い、その場でインタビューの翻訳、編集を語り部と一緒に行います。我々は先住民族の知的財産を尊重し、素材の権利等は我々が独占しないという契約を結びました。全ての作業が終了するとコミュニティーで上映会をし、その後小さなディスクに素材を入れ彼らも好きなように使用してもらえるようにしました。素材は東京に持って帰り、編集作業で最終的な仕上げをし、ネットにアップしました。これら全ての行程が平均で１０−１４日かかりました。これらのビデオは国連を通して広く配給されます。
このシリーズの第一作目「先祖の魂と共に歩む」は オーストラリア北東部の熱帯地方に位置するシップトンズ湿地帯のククニュングカル族のマリリンを主人公にした作品で、彼女はカメラマンのポールと私に気候変動が彼女にどのような影響を及ぼしているのかを見せてくれました。
私たち外から来ているものは最善の注意と敬意をはらい、何がおこっているかを見極めなければいけませんでした。
私はマリリンから“ブブ”という言葉を教えてもらいました。翻訳作業をしているときに、彼女はふとその言葉の意味を説明してくれたのですー「ブブは私の家、国、土地、地面の下、生態系―すべての動植物、生物圏の上と下、そして私のアイデンティティ、私の責任を意味するのよ。」“ブブ”はとても深い言葉で私にとっては精神的なパラダイムシフトでした。
今気候変動とう問題を目の当たりにして我々全てが自分のブブに波長を合わせる必要があるのではないでしょうか？ブブという言葉はマリリンが私に教えてくれたほんの小さな一例にすぎませんが私の財産となる物です。
明日はとうとうビデオシリーズの上映会です。私も自分のブブと波長を合わせ時差ぼけの頭とコンピューターをシャットダウンし、そろそろベッドに向かおうと思います。
３００を超える先住民族の代表が一同に集まるところを想像できますか？私はアラスカで「先住民族の地球温暖化サミット」に国連大学の小さな代表団の一人として参加し、今ちょうど、想像もつかない体験を経験しているところです。あたりを見渡すと民族衣装の海に圧倒されてしまいます。アマゾンの羽でできた髪飾り、モンゴルのデル、ラップランドの帽子、マサイ族の宝石。。。元々民族衣装が大好きな私はこれだけでも胸が踊ります。
彼らがこのように一同集まるのは簡単な事ではありませんでした。そう考えればますます胸が熱くなる。彼らは愛する家族や友人たちに手を振り、世界の隅っこの人里離れた場所から、ここアンカレッジに民族の代表としてやってきてきたのです。一人一人それぞれのコミュニティーの物語と懸案事項という親密な事柄を共有する為に選ばれてきたのです。気候変動の最前線にいる彼らの心からの訴えを次々と聞き胸が締め付けられる事もありました。彼ら伝統的な生活を守る人々の生活は土地と密着していて、彼らの生存方法と知恵は古代から伝わる物で、彼らの心配事は精神的に深いところからくる物でした。
私が働く国連大学メディアスタジオは国連大学高等研究所の伝統的知識イニシアチブと協力して「先住民族の視点から見た気候変動」というビデオシリーズを Our World2.0ウエッブマガジンの一部として発表しました。この６分のビデオはパプアニューギニア、オーストラリア、そしてインドネシアのボルネオのコミュニティーと住人に協力してもらい彼らの話を基に制作されました。
このビデオシリーズの制作とその過程は他のビデオ制作とは少し異なりました。
それぞれの地域でその地域の語り部ビデオの主人公でナレーターとなる人と１、２日かけ物語を構成しました。カメラマンとプロデューサーが撮影を行い、その場でインタビューの翻訳、編集を語り部と一緒に行います。我々は先住民族の知的財産を尊重し、素材の権利等は我々が独占しないという契約を結びました。全ての作業が終了するとコミュニティーで上映会をし、その後小さなディスクに素材を入れ彼らも好きなように使用してもらえるようにしました。素材は東京に持って帰り、編集作業で最終的な仕上げをし、ネットにアップしました。これら全ての行程が平均で１０−１４日かかりました。これらのビデオは国連を通して広く配給されます。
このシリーズの第一作目「先祖の魂と共に歩む」は オーストラリア北東部の熱帯地方に位置するシップトンズ湿地帯のククニュングカル族のマリリンを主人公にした作品で、彼女はカメラマンのポールと私に気候変動が彼女にどのような影響を及ぼしているのかを見せてくれました。
私たち外から来ているものは最善の注意と敬意をはらい、何がおこっているかを見極めなければいけませんでした。
私はマリリンから“ブブ”という言葉を教えてもらいました。翻訳作業をしているときに、彼女はふとその言葉の意味を説明してくれたのですー「ブブは私の家、国、土地、地面の下、生態系―すべての動植物、生物圏の上と下、そして私のアイデンティティ、私の責任を意味するのよ。」“ブブ”はとても深い言葉で私にとっては精神的なパラダイムシフトでした。
今気候変動とう問題を目の当たりにして我々全てが自分のブブに波長を合わせる必要があるのではないでしょうか？ブブという言葉はマリリンが私に教えてくれたほんの小さな一例にすぎませんが私の財産となる物です。
明日はとうとうビデオシリーズの上映会です。私も自分のブブと波長を合わせ時差ぼけの頭とコンピューターをシャットダウンし、そろそろベッドに向かおうと思います。
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