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機動戦士ガンダム外伝0081コミュの弐号作戦板【帰る為の足の調達】

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ミッション板指定『弐』の作戦行動が行われる板です。

死闘、激闘、乱闘(ぇ
戦いの火花を散らし、見事勝ち抜け!


☆風紀以外はGMに管理を一任します。各自レギュレーションに沿って行動すること。

コメント(448)

管理人より各位>

撤退描写は特に必要としません。
(伏線を張る為に投下するのはありですよ、勿論w)

撤退描写がない場合は、潜水艦に合流していると見做します。

次回作戦が地上からのスタートの場合、全員揃っている状態から始まることとします。
【憑黄泉編】


ホテルの一室。
豪奢な造りになっているが灯りは点灯していない為、窓から差し込む夕日の光のみによって照らされている。

少女「たっだいま〜」

部屋に入って来た少女は、そのまま近くにあったソファーにダイブするように座り、棒付キャンディの包みを開いて口に放り込む。

???「報告を聞こうか」

部屋の主人らしき人物が、窓から外の景色を見ながら少女へと問う。

少女「痛み分けってとこだね」

???「痛み分け?」

少女「そ」

少女の言葉に、主は眉を顰めた。

少女「『あいつ等』が乗り込んで来て新型量産機を潰したのは良かったんだけど、その後、英国が『あいつ等』のトップを戦闘不能にしちゃったから。
だから痛み分け。」

???「ほぅ・・・」

考え込んでいるのだろう、主は黙り込む。

少女「この後の事だけど・・・」

???「まぁ、2重の意味で動く事になるだろうな」

少女「お嬢は今報告してるからいいとして、主上には?」

???「私から報告しておこう。
お前は手配の方を頼む。」

少女「りょーかい」
ここより

【帰るための足の調達】作戦 

地上作戦参加メンバーが対象です。
地上ベース レン・クロサワ

「ふぅ」

長い作戦が終わった。
あとは帰還を信じて任務を続けるのみ。

「簡単な表現ね、こちらは大変だったというのに」
文章は簡潔なほうがいいと思ってるのでね

「長い文章が苦手なだけじゃないの?」
まぁ、そうともいう・・・

ぴぴぴぴ
誰かから通信が入る。

「はい、こちらレン・クロサワ。そちらの状況を教えてください、オーバー」

(どなたでもどーぞ)
足調達作戦序章:咲耶編



咲耶「私を通して、ある人物が宇宙(そら)への帰還手段を用意できると言ってきた」

乗るか反るかはアンタ等次第だが、と付け加える。

ランス「ある人物とは?」

ランスが最も重要な、話の核心とも言える部分を突く。

咲耶「それは直接会って話をしてもらった方が早いだろう。
その人物はCOA、こと司令に直接会って話をしてみたいと言っているからな。
尤も、私も詳しい事は聞かされていないが。」

バルバッコア「ちょっと待て。」

バルバッコアが口を挟む。

バルバッコア「何故俺まで呼び出したのか、その理由が見えてこねぇ。」

咲耶「アンタの場合は・・・否、アンタの場合も商談だ。取引、と取ってもらっても構わないが。
まぁ、こちらも直接会って話を付けてもらうしかないがな。」

バルバッコア「おいおい・・・」

咲耶「何か勘違いをしてるようだが・・・」

バルバッコアが呆れながら続けようとしたところを、咲耶が遮る。

咲耶「アンタの組織と私の依頼主の組織は、言うなれば商売敵だ。
聡いアンタなら、全てを言わずともこれで解ると思うがな。」

しばしの間、医務室を沈黙が支配する。

咲耶「私からの話は以上だ。
こちらにも報告義務があってな、今すぐとは言わんが2〜3日の内に返事をくれ。」
ランス編

咲耶の話を聞いたランスの目は、強く輝き始めた。
ねこは、悪友のその表情が示す時の心情を、イヤな程知っていた。
「・・・2、3日もいらないだろうね、これじゃ」

子供がまるで新しいオモチャを見つけた時のような目の輝き。
精神力、体力が極限の状態でも、好奇心や興味に惹かれる気持ちを人は止めることが出来ない。
その典型的な人間が、ねこの目の前で床に伏せている。
むしろ、その好奇心や興味が、この男の行動力の源であり、底知れぬ体力のもとなのだろう。

「お、おい、ランス、まさか・・・」
ねこよりも先に、バルバッコアがランスを嗜めようと声を掛ける。
「まさかも何もないだろう?・・・オヤジ、あんたにも多分、いい話だ。無論、我々にもな」
「だけど・・・」
ねこが何かを言いかけたのを、ランスは制する。
「相手の裏が読めぬ段階で、迂闊に動くなといいたいのだろ?」
「う・・・」
こんな時のランスは非常に相手にしにくい。
「ふふ・・・そんなことは承知の上だ。それに、先方は俺・・・私に会いたがっている。会って話せば、私にも相手の真の目的を探るくらいは出来る」
ランスの顔色に血の気が戻ってくるようだ。それくらい、ランスの声に活力がみなぎってきている。
「ねこ、オヤジ。とりあえずお前たちの仕事は、私をサポートする同行者を選ぶことだ。頼むぞ」
それだけ言うと、ランスは目を閉じてしまった。

「・・・こうなると思った」
ねこは軽く溜息を吐くと、バルバッコアに軽く笑ってみせた・・・。
序章:???編



イタリア・ホテルの一室


???「旦那様、移動の準備が整いまして御座います」

執事風の壮年の男が、『旦那様』と呼ばれた初老の男に深々と腰を折る。

初老の男「うむ、では行くとするか」

執事「畏まりました」

初老の男はスタンドから帽子を取ると、執事からコートを受け取り、羽織った。

初老の男「彼女達に会うのは何年ぶりだろうな」

執事「『・・・』は半年、『・・・』は2年ぶりで御座います」

初老の男「そうか・・・もうそんなになるのか・・・」
【COA編】



ランス達に進言する事、数日後・・・
COAを乗せた潜水艇は、インド洋を航行していた。

バルバッコア「何処に行こうってんだ?」

艦長席に座すバルバッコアが尋ねる。

咲耶「カルカッタだ。
MSの破損状況もあるので会談もそちらで行った方が早い、との向こうの判断でな。」

ねこ「ふむ、有事もあるし直してくれるなら有り難いが・・・」


咲耶「ミスリル社製の、カスタム機中のカスタム機が直せるわけがない・・・と言いたいのだろう?アベル少佐」

アベル少佐の言葉を継ぐように、咲耶が発言する。

咲耶「向かっているのはDr.クェーサーの弟子が開いている工房だ。
完全修理とまでは行かないが、応急修理ぐらいは何とかなる。」
【ねこの気苦労編】

仕事を投げっ放しで寝る。
お偉いさんの常套手段である。

もとい、職権濫用とい…

ねこ「…(絶句)」
見れば、ランスが薄目を開けて見ている。
訂正しよう…暴挙であるw

同行させるのは…
頭の回転が速い人間と、銃火器・肉弾戦に慣れた人間が必要。
あとは…ランスの突飛な発言、奇行に柔軟に(半ば諦め混じりも可)対応出来なければならない。

うーむ…

ランスは寝息らしきものを立てて横になっている。
目は開いていないw

頭脳担当はアオイとエセ大阪弁
体張るのは、私と…車スキーな某バレバレ技術者かな。

残った者は決裂した際の退路の確保と宙へ帰る手段の考察。
そして機体整備の段取り。

ペンをくるくると回しながらメモに書き綴っていく。

じー

視線を感じゆっくりと見る。
ランスはフっと笑みを浮かべたような顔で白いベッドに横たわっている。

アオイは恐らくミーティングルームだろう。

何となく、ビタミンCとカフェインが摂りたくなった。

そして…
宙にいる、嫁(勘違い)に会いたくなった。

ぶんぶん

頭を揺すり雑念を振りほどく。

やめた。
段取り組んでもその通り進まないのが、ランスという男に付き合ったねこという肩書きは副官という名の使いパシリに課せられた運命である。
何手先か読み、数パターン用意してても知り尽くした上で尚且つ隙間を縫うように動くのがコイツである。
事前準備なんて、いつも通りでいいのです。

さ、煙草吸お。
ターボ編

→ミーティングルーム

ねこ「と、ゆーわけでランス死んじゃった。」

『ざわざわ…』

あたりに動揺が走る…

ねこ「待て待て、話を最後まで聞け。『ランス死んじゃった…』と、ゆー事になったからヨロシク。」

ジロー「って事は生きてるって事ですか?」

ねこ「まあ、そんなとこだ。ただ、死んだ事(サボり)になってるから、当分は私が指揮をとる。」

ターボ「で、それはそれで構わないが、これからどうやって宇宙にあがるんだ?」

ねこ「それがだ…(説明略)とゆうわけで我々は直接交渉に向かう。そこで交渉に行く面子だが…咲耶君。これは仲介者だから当たり前だ。次にターボ君。」

ターボ「俺か?」

ねこ「理由はある。君は戦争前は貿易商もやっていたのだろう?」

ターボ「でも、交渉とかはもっぱら親父がやっていたんで…」

ねこ「ま、他にもある。君は地球育ちだ。宇宙育ちの我々よりも地球環境に慣れているだろ?それに…」

ターボ「それに…」

ねこ「まあ、ぶっちゃけると、君の機体は損傷が激しい。万が一MSを出動させる事態に陥ってもココにいたって何もできんだろ?」

ターボ「う…」

ねこ「納得したかい?あと、他にも護衛役を連れて行くつもりだが候補はまだきめていない。そこで誰か立候補したい者ははいるかい?」
【COA編】(418続き及び420直後)



咲耶「立候補を募るに当たって、依頼主と工房について軽く触れておこう。」

ねこの話のキリの良いところを見計らって、咲耶は話を切り出す。

咲耶「狩谷グループとクェーサー=リオ=ゾディアック、と言う名前を聞いたことはないか?」

ヤリス「狩谷は確か、エリアJPを本社にしている、東アジアで1・2の規模を誇る工業系企業、だったか?」

エリス「クェーサーって、オーギュスト博士と並びMS工学の双璧と呼ばれた、あのクェーサーやのん?」

ミーティングルームに集まったメンバーが、再度ざわつく。

咲耶「そうだ。
そして、現在向かっているカルカッタで、Dr.クェーサーの弟子の1人が工房を開いている。
狩谷が工房に研究開発の資金援助をする代わりに、工房から技術提供を受けているんだ。」

バルバッコア「俺の記憶が確かなら、狩谷はMSはやってないんじゃないのか?」

咲耶「確かに、狩谷はMSを造っていない。
だが、MSの製造技術は、義手義足の製作技術に転用出来るのでな、依頼主の企業にとっては美味しい飯の種なのさ。」

提供の恩恵は技術だけではないが、と咲耶は心の中で付け加える。

咲耶「到着後技術者に言えば、MSをアップチューンやカスタマイズすることも可能だだろう。
新造機よりもカスタマイズが専門の工房だしな。
これらを踏まえて、上陸するか残るかを決めてくれ。」
ランス編

部屋で、ランスはベッドに横になりながら、昔ながらの音声管を通して聞こえてくる声を聞いていた。

ランスは狩谷は勿論のこと、Drクェーサーの名前に反応し、思考を巡らせていた。
オーギュストとクェーサー。
両名とも軍に属する事を良しとせず、独自にその理論と理念に基づいてMSの研究を深めていった。

軍に属さなかった為、表立って名前こそ出てこないが、両名がそれぞれ開発した技術は、両軍のMSにこぞって反映、導入されていっている。
・・・残念ながら、そのクオリティーは、軍に伝達される頃には少々ダウンしているのだが。

「・・・まぁ、死んじまったガンコジジィが作ったものでも、あの博士の教えを賜った者ならば、上手くすれば解明するかも知れないな。なぁ、レイ?」
部屋の隅っこで、こじんまりと息を潜めて聞き耳を立てていたレイに、ランスは一瞥をくれた。
「・・・ま、まぁね。解明は無理だとしても、普通に高い技術を持つ人達だから、とりあえず動くようにはしてくれると思うよ?」
レイは悪びれてそう応えた。
「君も来るだろう、レイ?・・・君がいたほうが、Drクェーサーの関係者や、狩谷の連中と渡り合うのに楽そうだ」
「・・・始まったよ」
レイはランスの無茶振りに両肩を竦めて、なんとなく、別の部屋にいるこの司令官の副官と目されている人物の苦労が分かった気がした。
「だから、令嬢をスカウトしてきたんだろ?」
「その令嬢の為にも、彼らに会っておきたい。その令嬢も含めた、技術官のトップたる君には、是非同行してほしいね!」
「・・・。用意があるから失礼するよ」
答えることなく、レイは部屋を後にする・・・いや、答えたも同然なのだが。

「ククク・・・」
ランスはベッドに横たわったまま、笑い声を上げた。

「再び、賽は投げられる・・・か」
ランスは煙草を吸おうと・・・したら、手元にないことに気づいた。
「・・・」
少し癪だが、素直にランスはスイッチを押し看護兵を誰か呼ぶことにした。
【憑黄泉編】



エリアJP・京都


澪「先1週間の予定は?」

ビルの廊下を歩きながら、澪は後ろにいる此華に聞く。

此華「言われた通りに空けてある」

澪「では、明朝発ちますよ?」

此花「了解した」
【COA編】



更に幾日か経ち、COAを乗せた潜水艦はカルカッタの目前まで来ていた。

バルバッコア「海岸からは結構離れてたろ?
大破したMSもあるってのに、どうやって行くつもりだ?」

バルバッコアが咲耶へと問う。

咲耶「町中をフーグリー川が流れている為、比較的容易に行ける筈だ。
但し、河川を通るよりも、川の下を貨物搬入用の潜水艦口を通してあるから、そちらを使ったほうが良いだろうな。
流石にバレるのは不味かろう?」

バルバッコア「まぁ、な」

ねこ「やっとか・・・」

咲耶「久々の陸だ、陸酔いするなよ?」
【COA編】



道中何事もなく、専用通用口まで辿り着いたCOA。
途中、入り口でチェックがあったものの、潜水艦は無事に接岸する。

???「リオ工房へようこそ」

上陸後、1人の女性技官が出迎えてくる。

咲耶「お久しぶりです、アルミナさん」

咲耶は、微笑んで右手を差し出す。

アルミナ「咲耶さんもお変わりなく」

アルミナも微笑み、咲耶の右手を握り返す。

咲耶「こちらが指揮官を務めているアベル少佐です。
少佐、こちらの女性が、アルミナ=サーラス技士。
この工房の最高責任者だ。」

アルミナ「歓迎致しますわ」
【COA編】



ねこ「よろしく頼む」

ねことアルミナがガッチリと握手を交わす。

アルミナ「修理に必要なものがあればお申し付け下さい。
可能な限り用意させますわ。」

ねこ「ありがとう」

アルミナ「あなた方が居なければ、私達も食べていくのに困ってしまいますから」

微笑を浮かべて辛辣な言葉を放つアルミナ。

アルミナ「ここで立ち話も何ですから、こちらへどうぞ。
あなた方を待つ人もおります故。」

そう言い、アルミナは先頭に立って応接室へと案内していく。

咲耶「いいか?
これから会う人物は、表社会だけではなく裏社会でもそれなりに力を持った人物だ。
ぬるい思考は今の内に捨てておいた方が懸命だぞ?」
ランス編

「・・・私は顔を出さぬ方が良さそうだな」
神妙な面持ちでランスが言い放った。
だが、作戦会議以外で、こんないかにも『考えて物を言いました』的な発言をする時は、大抵、ランスは何も考えずに発言している事が多い・・・と、ねこは思っている。

「私は少し工廠の中を見学したいのだよ、指揮官殿・・・ぷぷ」
「・・・ランス、今笑っただろ?」
「笑ってないぞ、アベル少佐殿・・・フッ」
「・・・もう一回、ベッドの上から動けなくするぞ」
「ほら、あちらさんに許可取ってくれよ、指揮官殿」
「つか、同席しないのかよ?」

ごく当然の質問である。

「・・・裏社会に通じてる方々を、私は得意としないのだ」
ランスは表情を変えずに言った。
嘘は、ついていない。
「ま、向こうは恐らく、その理由すら知っているだろうけど、な」
「・・・?」
ねこにはランスが何を言いたいのか、掴みかねていた。
「まぁ、許可が下りなかったら、同席してあげてもいいぞ指揮官殿・・・クッ」
「・・・これ終わったら、覚えてろよ、ランス」
[ねこ 心の俳k…声編]

ランス…
おまいは嫁さんにのろけすぎだーっ!!

ドカバキズゴッ

( ゚Д゚)y-~~

ねこは天の声を退治した。

取り敢えず、ランスのベルトを確りと握り、ずるずると引き摺りアルミナの後をついて行く。

自軍の拠点施設ならいざ知らず…私設な所を子作りメーカー…否、歩く妊娠設備…否否、一応あんた司令なんだから同行しない訳ないよな、と引き摺るねこ。

良い歳(34)して
「得意としないのだ」
なんて通じないw

パワハラ?
やれるもんなら(゚Д゚)
職権濫用?
そんな事したら、ジルシェか以前オ●会で取●持った恩を棚上げしてやる…

とか考えながらずるずる引き摺る。

意外と冷える。
実質な取引に関しては、私は全権を持ち合わせていない為、面倒だからランスに任せるつもりだった。

何より、留守番する気満々だったのに…
咲耶め…何を考えて、私を指揮官などと…ヽ(`Д´)ノ

何となく煙草を吸おうと取り出すと
アルミナ「申し訳ありませんが…禁煙です」

(´;ω;`)
肩身の狭い世の中よ…

麗しの我がまいはにーは宇宙で悲しんで無かろうか…
寂しくて凍えているのではないか…

そんな事を考えながら歩いていると先導していたアルミナ嬢に追突した。
もちろん、ずるずる引き摺り続けられてたランスも激突する。

サンドイッチ in ねこ
顔合わせ



エレベーターに乗って地上の建造部分へと向かい、ある一室へと案内された。

アルミナ「ご案内致しましたわ」

インターホンを鳴らし、部屋の内部へと連絡を入れるアルミナ。
そして、「どうぞ」と扉を引く。

???「はじめまして、COAの皆さん」

そこには、和服を着た体格のいい初老の男性と二十歳前後の女性、それに、スーツ姿の女性がいた。
部屋に通された一行は
各々指定された席に座る。

ランスの隣の席になったねこは敢えて堂々と目配せをする。

ねこ《で、ここからどうするのさ?》
ランス《さぁ?》

いつの時代もやはりランスはランスであるw

ねこ《話の主導権は向こうだぞ…、因みに私は受け答えするつもりはないからそのつもりで》
ランス《フッ…ねこがしないなら、アオイがするさ》

司令が同席している状況で副司令に受け答えさせるとか…ドS精神満開である。

他のメンバーは落ち着かないような、緊張した様な面持ちで座っている。

COAは上座ではなく、下座に座らされている。
おかげで、交渉(?)決裂時の対処を考えやすくはなっているが…

宙へ帰る手段と言えば、
マスドライバーによる打ち上げか大気圏突入離脱が可能な戦艦になる。
経費云々を考えれば、前者だろう。
だが、今の地上でジオンの残党を打ち上げれる施設などない。
人間だけならいざ知らず…今の我々は機体もあるのだ。
そうなると後者か‥?
しかし、戦艦1隻ポイと渡せる訳がない。
渡せたとしたら、間違いなく裏がある。
そう、例えば『取引』とか。

取引になれば、アオイ副司令では分が悪い。
というか、どんな美味しい話であったとしても断わりかねないw
逆にランスだったら、どんな無茶な話でも受けるんだろうな…
今の部隊の状況もおかまいなしに。

ねこ《ランス、余計な発言は控えてくれよな…私は免疫ついてきたけれども、アオイちゃんや他のメンツには刺激が強すぎる》
ランス《何の話だ?それに、裏の事は得意としないと話したばかりじゃないか》
ねこ《いやいや、ほぼ確実に取引の話になるだろうが。そうなったらランスは総司令なんだからな、隊の責任を考えないといけんだろう。セカンドとか言ってる場合じゃねぇぞ》
ランス《トップには元々向いてはいないのだよ。ただ、今回の話は単純に興味があるだけだ》

そういうランスの眼は少年(?)のような輝きを増しながら、上座に座る初老の男性へと視線を戻した。

【憑黄泉編】



???「ほぅ、いい目をしておる」

初老の男は、目を細めながらランスを見る。

???「儂は狩谷久遠という。歌鳴屋グループの会長職に就いてはおるが、実質隠居しておるも同然の身じゃ。」

???「久遠の娘で、歌鳴屋グループ現社長を勤めている澪と申します。」

和装をした男女が、丁寧に頭を下げる。

久遠「お主等には、『狩谷グループ』と言った方が判り易いかも知れぬな。
正式名の歌鳴屋(カナリヤ)なんぞ、聞き取りにくいからの。」

久遠は「ガハハ」と豪快に笑いだす。

澪「会長、そろそろ本題の方に入りたいのですが?」

久遠「そうか。
まぁ、儂は立会人みたいなものじゃ、気にせんでくれ。」

そう言って、久遠は口元に笑みを浮かべたまま、腕を組んで黙り込んだ。

澪「では・・・此華さん?」

スーツの女性−此華は、ファイルから書類を取り出し、ランスたちの目の前にスッと置いた。

澪「率直に申し上げましょう。
貴方方に帰還手段を提供する代わりに、ある事をして頂きたいのです。」
ターボ編

渡された資料に皆が目を通す…

ターボ「ちょっと質問がある。条件に『模擬戦』ってのがあるが…俺達の機体はどうするつもりだ?俺達の機体は先の戦闘でボロボロだ。模擬戦とは言え、動かすので精一杯なんだぞ?」

ランス「待てターボ、それは野暮な質問だ。ワザワザ我々にコンタクトをとってくるくらいだ。それなりの待遇の用意はしてあるだろう。」

そう言ってランスは視線を澪に写し、

ランス「そこんとこはどうなんだい?」
ランスは不気味に笑みをうかべた…
【憑黄泉編】



澪「何も、直ぐに模擬戦をして欲しい、と言っている訳ではありませんわ?」

微笑を崩さずに、澪は答える。

澪「無論、貴殿方のMSを修理した上での話になります。
その為のお時間は多少頂きますが。

修理無用と仰るのなら、代わりのMSをご用意する事も可能ですわ?」
レン=クロサワ

「模擬戦・・・ですか」

手渡された書類に目を落としつぶやく。
このメンバーでやるのか・・・ちょっとすごいな。

同軍のパイロットでやるみたいだが、きちんとオペ子できんのか?

「何言ってんの!私はっ、 スペシャルで! 2000回で! 模擬戦なのよ!!」

・・・いや、うん、それはちょっと違う気がするぞ。

こうしてじわじわ模擬戦の下準備は進んでいく
(・・・でだいじょぶでしょうか)
一方潜水艦内

[ピ・・ピピピ,ピピピピ,シュイン。ピピピ・・・ピピピピピピ,シュイン]
 ヘブ「【破損した箇所は経路遮断、経路は別ルートを経由して繋ぐ・・・と】
    【盾は・・・保管してあるって言う外部装甲を幾つか貰うか。】
  ふう・・・、やることは山済み・・・か。」

先の戦闘から潜水艦内へと戻り様々なことが起こった後、僕は格納庫内で機体チェックを行っていた。

ランス司令の消耗による指揮移動。
各機体の破損状況。
宇宙への帰還困難。
メンバーが召集され、周辺地域にある民間基地への来訪及び交渉。
万一に備え、待機組と訪問組の決定。

そして僕は前者を選んだ。
比較的被害が少ない上、万一のときは出撃できるように、だ。
指揮系統は現状アオイねえさn・・・副指令がやってくれるが、いた方が負担を減らせると思ったからだ。
それに・・・

 ヘブ「機体の修理も手伝わなきゃだし・・・なによりこの機体にむやみに触って欲しくないしなぁ・・・」
   「後で会議も入ってるし・・・姉さんの相手もあるとなると・・・めんどくs」
 ???「なーにがめんどくさいですって〜?」
 ヘブ「!?」

突然の殺気めいた声に思わずびくつきながらも、声のしたほうを振り向くと・・・・

 ヘブ「ねえs・・・アオイ少佐!」思わず敬礼。
 アオイ「ふーん・・・、へー・・・私と会うのも面倒なんだぁ・・・そーかそーか。
     折角だから差し入れでもと思ったのに」

顔は笑っていたが、明らかに目が据わっていた。
こうなった時の姉さんは怖い・・・怖すぎる。

 ヘブ「いや、その、違うって・・・(困惑)」
 アオイ「何が違うのかしら?まぁ詳しい話はあっちで聞きましょうか。ほらこっちよー?」
 ヘブ「ぐえっ。首襟掴みながら引っ張らないでってば・・・って何でこんな個室で・・・ってギャー!」



(恒例アオイのリンチ開始。ランスさんに投げてみる(マテコラ)
ランス編
434、435より

「まぁ、そういうことなら、前向きに考えても良いか」
ランスは敢えて確認も取らずに、タバコに火を点けた。
ねこは『ハッ』とランスを見る。
おそらく、ランスは何かを躊躇っている。
だが、進むべき道は未だ一つしか見えない。
澪達が、それを見越して話を振ってきているのも、わかっているのだ。
それでも、何かランスは引っかかっている。
タバコは、あからさまな時間延ばしに過ぎないのだ。
こんなランスは、奥方の妊娠が発覚した時以来だ。

「ふふ・・・」
澪がわざわざ、ランスの目の前に、灰皿を差し出した。

「退路はなし・・・か」
ランスは誰に聞かせるでもなく、呟いた。
「・・・まぁ、私に異存はない。ただ、聞くまでもないのだが・・・私達に救いの手を差し伸べる、真の目的を聞かせて欲しいね。直接。」


ランス編つづき

「なにブツブツ言ってるんだ、ランス。あちらさんは、答えを待ってるぞ?」
ねこが肘でランスの脇腹をつつく。
「分かってるよ、そんなことは」
ランスは揺らぐ煙を眺めている。
「…私は、他人に利用されるのも、踊らされるのもキライだ」
「んなこたぁ、連邦の将校ですら知ってるよ。でも、他にどうしようもないだろ、地上はまるっと敵地だ。うちらにゃ、渡りに船だろ?」
「それが気に入らない」
ねこにも、ランスの言いたいことは分かるのだ。だが、他になんら本拠に戻る手もない。
ジュデッカごと宇宙に帰るには、あまりにランス達は消耗しすぎた。
自力だけでは、無謀過ぎる。

ランスは、大きく息を吐くと、澪を見る。

「ま、正直興味はある。受けよう、ね、指揮官どの?」
ランスはそういうと、(わざとらしく)笑って、ねこを見た。
【憑黄泉編】



澪「ふふ・・・」

澪の口から、再び笑いが漏れる。
救いであると同時に、いつ手を切られるか分からない・・・COAからしてみれば、この話は当に「蜘蛛の糸」であるからだ。

澪「すぐに御返事できなければ、暫く滞在なさっても構いませんよ?」
「だ、れ、が、指揮官だっ」
というツッコミも空しく
澪の口が開く。
澪「すぐに御返事できなければ、暫く滞在なさっても構いませんよ?」

むむむ…
司令であるランスは受けると言った。
他の面子の顔も言いようのない表情である。
個人的には自力で帰れるものならさっさと帰ってランスの後を追うべく子作りにはげm(ゲフンゲフン

だがしかし、断る事は出来る。
のだが、断った場合のメリットがないのだ。

仮に滞在を伸ばし、上手い事言って戦力の5割でも回復すれば‥とも考えた。
が、相手が連邦に一報でも入れれば5割どころの戦力じゃ袋の鼠である。
「受ける、しかないよなぁ‥」
まぁ、かといって宙に帰れたからと言っても、残存勢力の片割れみたいなもんだから連邦と鬼ごっこしてる場合でもないんだけれども。。

「ま、私は指揮官じゃないって事は確かだな」
と言い、ランスの真似よろしく煙草を吸い始めた。

全然偉くもないのにw
ランス編

考えるまでもないのだ。
目の前の蜘蛛の糸は妖しく輝く。
だが、一度登り始めたら、あとは相手次第。

生殺与奪を相手に握られる。

「…翼が欲しいね、全く」
ランスの口から漏れた、呟きが、煙と共に虚空に揺らめき立ちのぼる。

ねこに応答を委ねたいのだが、当の本人はさっさと返してきた。

「ま、昔の諺にも、あるからな。虎穴に入らずんば虎児も得ず…だったか」
ランスはねこを見た。
「ランス、意外にオッサn」
ねこの脇腹にランスの肘がクリティカルヒットする。
「ぐ…薮蛇だったか」

ねこの呻きを確認して、ランスは澪に向き直る。

「ハナから、私達に選択肢がないことは知ってるいるのだろう?…まあ、機体の修理と補給、そして、怪我をしている人間に対して、医療設備を提供してくれるなら、我々に断る理由はない」

ランスは一息、タバコを吸う。

「ただ…少なくとも私は受けた恩と徒はきっちり返すタチだ、覚えておいてくれ」

【咲耶編】



取引を傍目に、咲耶と此華は睨み合っていた。

此華『何故ここにいる?』

咲耶『軍の作戦中だ』

否、憑黄泉内でしか伝わらない、瞬きと目の動きによる独自の暗号会話をしていた。

咲耶『泪の扱いはどうする?』

此華『自ら出ていったのだ、そのまま捨て置け』
【憑黄泉編】



澪「色好い返事を頂けて光栄ですわ。」

澪はニコリと微笑む。
そして、通信機に手を伸ばし、ボタンを操作して内線へと繋ぐ。

澪「エルミナさん、至急、医療チームと整備班を。」
ランス編


「さすが対応が早いね。持つべきはお金持ちのシンパか…少なくとも、性格が偏屈な戦争しか能がない友人は持つべきじゃn…ぐふっ!」
今日、何度目かの悲鳴をあげたねこを尻目に、ランスは珍しく軽く頭を下げる。

「早い対応、恩に着る。(流石は歌鳴屋、か)」
ランスはタバコを灰皿で押し消す。

(ランス、どう考えたって、これはエサかアメだぞ?…後で、背中からバッサリ斬られたりするかも知れないぞ)
ねこが最後の確認なのか、ランスに耳打ちする。

(だとしても、我々には退路すらないんだよ。傷ついた部隊と巨大な戦艦ごと宇宙に帰るには、我々だけで戦端を開くか、さもなければ、裏技を使うしかない)
ランスが返す。
傷ついた部隊で戦端を開くことなど、矛盾も甚だしい。
宇宙ならいざ知らず、地上での巨大戦艦など、ソードフィッシュの一個大隊にでも来られたら、ただの的だ。
(この取引で、間違いなく彼らはこちらへの供与以上の何かを得る。だが、地上では私は手出しも出来ない。ロットバルトは大破し戦線復帰も厳しいからな。ま、『優秀な』ねこがいるから、別に私は戦場に立たなくてもいいんだがな)
ランスが少年の目でねこにさらに返す。

恐らく、ランスの選択は綱渡りの綱すら張られていない状態の「独力での帰還」よりも、部隊に負担の少ない「釣り針付きのエサ」なのだろう。自分が現状、戦場に立てないからこそ余計に、部隊に負担を強いることはしたくない。

あとでその釣り針が、喉を引き裂くのだとしても。


「なんでこう、赤い彗星みたいに、したたかにスマートにいけないのかねぇ」
ねこは思わず呟く。
「私は白い悪魔のパイロットのように流されることも出来ないし、逆にシャアのように己の大義にのみ動くことも出来ないさ、私は凡人だからな」
ランスはフフっと笑いながら答えた。
その分、これから先に起こることを楽しみにしている、一種の純粋さを持っているようには見えるが…。

そして、ランスが思い出したように久遠と澪に向き直る。
「あ、そうだ。ついでにあと2つほどお願いがある。1つ目は、黒いゲルググは、自走で搭載できる程度に直してくれればそれでいい。アレはたぶん…もう完全修理は無理だから。それともう1つ、1機、ジオン系でも連邦系でもいい。高機動機があったら貸してほしい」
あからさまに怪しいと言うか、ぶしつけなお願いである。
久遠は眉1つ、さすがに動かしもしなかったが、澪は一瞬目を見開いた。

「…よろしければ、理由をお聞かせ下さいますか?」
澪の質問は当然と言える。
目の前の男が、あのランスなのだとしたら、自分の乗機を放り出すと言ってることに変わらないのだから。

「言ったとおりさ。もう、『アレは』直しようがないんだ。あそこまで壊れたらね。機体を手配して欲しいのは、アレを壊したヘボなパイロット用にだよ」
嘘はない。
嘘はないが、全てでもない。
「壊れた黒いゲルググは、そのまま宇宙に持ち帰るよ。お願いできるかな?」

ランスは、屈託のない笑顔で澪にそう言った。
【憑黄泉編】



澪「そうですか・・・解りました。」

数瞬の思考の後、澪は答える。

澪(流石に、早々とオーギュスト博士の技術を盗ませて頂けませんか・・・)

表面上は微笑を絶やす事は無いが、内心は舌打ちをしていた。
歌鳴屋やリオ工房にはない、特化機体の技術・・・
その技術を盗む機会を逸したのだから。

澪「念を推しますが、ロットバルトは自走できる程度でよろしいのですね?
他の方は、どの程度まで修理いたしましょうか?
今なら、多少の改装も致しますよ?」

COAの誰にも分かるように、澪はカードを切った。
【待機組編】




A「どけどけぇ!担架が通るぞぉ!」

B「救急はどうなってる!」

C「既に呼んである!運び出す頃には着いてるはずだ!」

潜水艦内を、医療班らしき人物達が駆けていく。担架の上には、負傷したパプリカ。
手当てがされているとは言え、怪我の具合からして一分一秒を争うのだろう。



一方、MS整備場では------

こちらも、また戦場と化していた。

班長「黒いゲルググは最低限でいいから後に回せ!残りはデータの上がってるものから行くぞ!」

整備士A「何だよ、このギャンのデータは!ピーキーにも程があるだろ!」

班長「口から文句をたれる前に手を動かせ!」
【応接室:水面下での攻防】



機体の調整の為に粗方退室し、残ったのは澪・アルミナ・ランスの三人。
おもむろに立ち上がり、澪は窓から外を眺める。

澪「さて、代わりの機体を見繕わなければなりませんね。」

ランスを振り返りもせず、澪は口を開く。

澪「アルミナさん、彼の戦闘スタイルに見合ったMSは御座いますか?」

問いかける澪に、アルミナは手元のツールを操作し始める。

アルミナ「今は亡き師の機体データがありますので、こちらから選ぶことになります。ですが……」

澪「どうしました?」

アルミナ「彼のスタイルがわからない事には、軽々しく『じゃあこれで』という訳には参りません。
本人に選んで頂こうにも、我々の企業秘密というものがありますので……」

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