スタッフには、新潟の田園風景とダンスにかける少女たちの躍動感を美しく映し出した『眠る男』(小栗康平監督)でベルリン国際映画祭他で多くの賞を得た丸池納がキャメラを回し、音楽は元「Do As Infinity」のリーダーで浜崎あゆみ等の作曲家として知られる長尾大(D・A・I)が手がけている。また手話の演技には、先天性聴覚障害者として生まれながらも自らの努力で口話と手話を獲得し、現在女優やサインボーカルダンサーとして活動を続けている大橋ひろえが監修を務めた。そしてメガホンを取ったのはロンドンで映像制作を学び、これが初の長編監督作となる新鋭・西川文恵。音の振動を伝える演出にこだわり、思春期の少女たちの放つ一瞬のきらめきを女性ならではのみずみずしい感性ですくい上げた。