と話題になったけど見に行かなかった「アルプススタンドのはしの方」をやっと鑑賞☆おもしろかったー
みんなが野球を応援してるのに野球シーンは一切無し
野球一試合の間にコロコロ変わる感情、立ち位置、人間関係。こっちまで一緒に見てる気になるから不思議
青春です
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コメント(1000)
『復讐 運命の訪問者』
黒沢清監督作品
U-NEXTにて観賞。
高橋洋脚本、黒沢清監督のバイオレンススリラー。
子供の頃に家族を殺された刑事。身寄りの無い自殺者の引き取り人が、その犯人だった。
男の復讐が始まる。
黒沢清好きというのも多分にあるのだが、それでも、オープニングのただ家を撮っているカットだけで、なぜここまで不穏な雰囲気を作り出せるのか。
黒沢清監督作品全体に言えるのはロケーションの絶妙さだ。よくもまあこれだけ禍々しさ漂う工場や倉庫型アジトを見つけてくるなぁ、と感心してしまう。
いわゆるVシネで撮られたバイオレンスものだが、そのあまりに乾いた銃撃シーンは、当時どのように捉えられていたのだろうか。
北野武映画にも通ずる当たらない銃撃。それはつまり、いつかどちらかに当たる。そして当たった方は限りなく死に近づく。この緊張感！大作アクションの乱れ撃ちももちろん大好物だが、黒沢清監督の銃撃描写もたまらない。
哀川翔の抑えた演技、六平直政の狂った殺人鬼演技は流石。
人を殺めるものは闇をまといながら現れる。そしてある人物が殺しを決断した時、以降その人物も闇をまとう。細かいが確かな演出力。
決してハッピーエンドでは無いのだが、ラストの切れ味も素晴らしく、Vシネの枠に収まりきらない佳作だと思う。
面白かった！
黒沢清監督作品
U-NEXTにて観賞。
高橋洋脚本、黒沢清監督のバイオレンススリラー。
子供の頃に家族を殺された刑事。身寄りの無い自殺者の引き取り人が、その犯人だった。
男の復讐が始まる。
黒沢清好きというのも多分にあるのだが、それでも、オープニングのただ家を撮っているカットだけで、なぜここまで不穏な雰囲気を作り出せるのか。
黒沢清監督作品全体に言えるのはロケーションの絶妙さだ。よくもまあこれだけ禍々しさ漂う工場や倉庫型アジトを見つけてくるなぁ、と感心してしまう。
いわゆるVシネで撮られたバイオレンスものだが、そのあまりに乾いた銃撃シーンは、当時どのように捉えられていたのだろうか。
北野武映画にも通ずる当たらない銃撃。それはつまり、いつかどちらかに当たる。そして当たった方は限りなく死に近づく。この緊張感！大作アクションの乱れ撃ちももちろん大好物だが、黒沢清監督の銃撃描写もたまらない。
哀川翔の抑えた演技、六平直政の狂った殺人鬼演技は流石。
人を殺めるものは闇をまといながら現れる。そしてある人物が殺しを決断した時、以降その人物も闇をまとう。細かいが確かな演出力。
決してハッピーエンドでは無いのだが、ラストの切れ味も素晴らしく、Vシネの枠に収まりきらない佳作だと思う。
面白かった！
スター・トレック BEYOND（2019）
NETFLIXでの配信が終わる昨夜、滑り込みで観賞。
J.J.エイブラムス主導（本作では監督はしていない）シリーズの3作目。平和な（？）未知の文明の探索業務に従事していたパラレルワールドのUSSエンタープライズが、無茶苦茶武闘派な謎の大軍勢の襲撃を受けて大ピンチに陥るSF冒険アクション。クルーの運命やいかに。
本作自体は、少々強引でもはげしくにぎにぎしいエンタメ活劇として成立していて、少なくとも退屈する観客はいないと思う。ただ、さすがにこうして短期間のうちにシリーズ三作を連続で観賞すると、本作に関しては前と同じようなことを繰り返してるな感も少々……それはこちらの事情でしかたないけど、このあたり、中華資本（アリババ）も入っていわゆるトレッキーばかりでない「フツーの観客層」も喜ぶように改稿を重ねたという脚本は真価を発揮したのかどうか。そのあたりは、「宇宙大作戦」時代からつかず離れずに付き合ってきた自分には判断しかねるな。雲霞のごとき敵機の大編隊など、視覚的な目新しさはあったけど。
NETFLIXでの配信が終わる昨夜、滑り込みで観賞。
J.J.エイブラムス主導（本作では監督はしていない）シリーズの3作目。平和な（？）未知の文明の探索業務に従事していたパラレルワールドのUSSエンタープライズが、無茶苦茶武闘派な謎の大軍勢の襲撃を受けて大ピンチに陥るSF冒険アクション。クルーの運命やいかに。
本作自体は、少々強引でもはげしくにぎにぎしいエンタメ活劇として成立していて、少なくとも退屈する観客はいないと思う。ただ、さすがにこうして短期間のうちにシリーズ三作を連続で観賞すると、本作に関しては前と同じようなことを繰り返してるな感も少々……それはこちらの事情でしかたないけど、このあたり、中華資本（アリババ）も入っていわゆるトレッキーばかりでない「フツーの観客層」も喜ぶように改稿を重ねたという脚本は真価を発揮したのかどうか。そのあたりは、「宇宙大作戦」時代からつかず離れずに付き合ってきた自分には判断しかねるな。雲霞のごとき敵機の大編隊など、視覚的な目新しさはあったけど。
『少年たちの時代革命』 ☆☆☆☆ フォーラム仙台
2019年の香港民主化デモでは若者の抗議の自殺が相次ぎ、自殺を止めようとする有志が「民間捜索隊」を結成し、自殺を止めさせる為に奔走した。
この映画は新人監督が新人役者を集めて撮った民間捜索隊の話。
監督も演者さん達も皆、新人で、撮影はゲリラ撮影。
そのせいでドキュメンタリーの様な疾走感とリアルな荒々しさを感じる作品です。
警察の威圧的で傲慢な取り調べや、なかなか見つからずに捜索隊のメンバー同士でぶつかったりする様がリアルで、香港の日常がつぶさに伝わってくる。
パンフレットと公式HPが『理大囲城』と同じなのですが、配給が同じで2作併せて扱っています。
この事自体「2作とも観て香港の今を知って」なんだと思います。
この作品が撮られてから既に数年が経っていますが、監督始め彼女ら、彼らの日常と未来が平和でありますように。
香港加油!
2019年の香港民主化デモでは若者の抗議の自殺が相次ぎ、自殺を止めようとする有志が「民間捜索隊」を結成し、自殺を止めさせる為に奔走した。
この映画は新人監督が新人役者を集めて撮った民間捜索隊の話。
監督も演者さん達も皆、新人で、撮影はゲリラ撮影。
そのせいでドキュメンタリーの様な疾走感とリアルな荒々しさを感じる作品です。
警察の威圧的で傲慢な取り調べや、なかなか見つからずに捜索隊のメンバー同士でぶつかったりする様がリアルで、香港の日常がつぶさに伝わってくる。
パンフレットと公式HPが『理大囲城』と同じなのですが、配給が同じで2作併せて扱っています。
この事自体「2作とも観て香港の今を知って」なんだと思います。
この作品が撮られてから既に数年が経っていますが、監督始め彼女ら、彼らの日常と未来が平和でありますように。
香港加油!
『復讐 消えない傷痕』
黒沢清監督作品
U-NEXTにて観賞。
前作から5年。妻殺害の黒幕を追う元刑事、小規模ヤクザ組織の組長、ヤミ資金を追う刑事、元刑事の傍に住む娘。
相も変わらず、本当にロケーションが素晴らしい。黒沢清監督が一躍躍り出たのは『CURE』だろうが、『CURE』で印象的な廃墟&工場ロケーションは黒沢清監督の真骨頂だろう。
菅田俊演じるヤクザの組長が豪快で、憎みきれない親分肌としてコメディエンヌ的役割を果たし、中盤まではほのぼのとした雰囲気と言っていい、ヒューマンドラマが展開される。
黒沢清監督作品の魅力は、唐突の暴力である。中盤以降、物語自体が暴力性を増し、乾いたバイオレンスが展開される。お馴染みの銃撃描写の冷淡さは白眉。
ある男が不安げに振り返る、玄関に掛けられたままの袋などで、セリフ説明無く人物の行く末を暗示させる演出力。このスマートな演出力があるからこそ、Vシネにしても短い上映時間(80分！)でも物語に没頭出来る。黒沢清監督、恐るべし。
前作同様、スパッと切れ味鋭く終わるラストも素晴らしい。
黒沢清監督、やはり信頼出来る監督だ。
面白かった！
黒沢清監督作品
U-NEXTにて観賞。
前作から5年。妻殺害の黒幕を追う元刑事、小規模ヤクザ組織の組長、ヤミ資金を追う刑事、元刑事の傍に住む娘。
相も変わらず、本当にロケーションが素晴らしい。黒沢清監督が一躍躍り出たのは『CURE』だろうが、『CURE』で印象的な廃墟&工場ロケーションは黒沢清監督の真骨頂だろう。
菅田俊演じるヤクザの組長が豪快で、憎みきれない親分肌としてコメディエンヌ的役割を果たし、中盤まではほのぼのとした雰囲気と言っていい、ヒューマンドラマが展開される。
黒沢清監督作品の魅力は、唐突の暴力である。中盤以降、物語自体が暴力性を増し、乾いたバイオレンスが展開される。お馴染みの銃撃描写の冷淡さは白眉。
ある男が不安げに振り返る、玄関に掛けられたままの袋などで、セリフ説明無く人物の行く末を暗示させる演出力。このスマートな演出力があるからこそ、Vシネにしても短い上映時間(80分！)でも物語に没頭出来る。黒沢清監督、恐るべし。
前作同様、スパッと切れ味鋭く終わるラストも素晴らしい。
黒沢清監督、やはり信頼出来る監督だ。
面白かった！
ミスタームーンライト〜1966 ザ・ビートルズ武道館公演 みんなで見た夢〜
キムタクの織田信長は来月夫婦でいく予定になっているので、今月もう一本見ようと思っていて見つけたのがこの映画でした。
私の青春時代の自慢は、手塚治虫と話したことと、ビートルズを武道館で見たことでした。
その時のことが映画になっているという事で、過去を驚くほど忘れて生きている私に、その時のことを思い出そうという意識が目覚め今日見てきました。
1966年高校3年の私は武道館に初めて足を踏み入れました。
その時の日本での狂騒曲を色々な証言と映像で作り上げたのがこの映画でした。
当時そこにかかわった今も生きている人たちの証言ですから、登場人物の年齢は当然高いものになります。
私は高校生でしたから、単なるファンでしたが、かかわった人たちはほぼ80歳を超えているのです。
その人たちの記憶と映像が合わさることで、私は武道館に戻ることが出来たのです。
高嶋ちさ子さんの父親の当時東芝EMIレコードの洋楽ディレクターだった弘之さんが中心にいて話は展開していきます。
88歳にはとても見えないお若さで、その逸話はどれも新鮮で色あせていません。
見る側だった高校生の私がもう74歳ですから、こういう映画が作れたのはぎりぎりだったという気がしました。
感動的なものにすぐ涙する私ですが、今日の涙はその頃を目の前に出来ていることに対するものでした。
一番好きだったジョンレノンがもし生きていたらBlack Lives Matterなどに参加するだろうと思い、最近は距離を取っていましたが、改めて聞き返そうと思うことが出来ました。
キムタクの織田信長は来月夫婦でいく予定になっているので、今月もう一本見ようと思っていて見つけたのがこの映画でした。
私の青春時代の自慢は、手塚治虫と話したことと、ビートルズを武道館で見たことでした。
その時のことが映画になっているという事で、過去を驚くほど忘れて生きている私に、その時のことを思い出そうという意識が目覚め今日見てきました。
1966年高校3年の私は武道館に初めて足を踏み入れました。
その時の日本での狂騒曲を色々な証言と映像で作り上げたのがこの映画でした。
当時そこにかかわった今も生きている人たちの証言ですから、登場人物の年齢は当然高いものになります。
私は高校生でしたから、単なるファンでしたが、かかわった人たちはほぼ80歳を超えているのです。
その人たちの記憶と映像が合わさることで、私は武道館に戻ることが出来たのです。
高嶋ちさ子さんの父親の当時東芝EMIレコードの洋楽ディレクターだった弘之さんが中心にいて話は展開していきます。
88歳にはとても見えないお若さで、その逸話はどれも新鮮で色あせていません。
見る側だった高校生の私がもう74歳ですから、こういう映画が作れたのはぎりぎりだったという気がしました。
感動的なものにすぐ涙する私ですが、今日の涙はその頃を目の前に出来ていることに対するものでした。
一番好きだったジョンレノンがもし生きていたらBlack Lives Matterなどに参加するだろうと思い、最近は距離を取っていましたが、改めて聞き返そうと思うことが出来ました。
今日は“会員デー”だったので、TOHO CINEMAS ららぽーと富士見で、韓国映画『パーフェクト・ドライバー 成功確率100%の女』を鑑賞。
簡単に言うと、女性版『トランスポーター』で、ヒコロヒーを“可愛くした”ような顔のヒロインが、超絶ドライビングテクニックで孤立無援となった少年を守りながら、悪徳警官を相手に戦うアクション映画。
自分は実際に人が身体を張った凄いアクションを観ると、目頭が熱くなって、目がウルウルしてくるのだけど、本作も正にそれ。
ちなみにこれまでて１番は、『チョコレート・ファイター』なんだけど、本作も久々にそれに近い感動を覚える。
ヒコロヒーに守られる少年は、井之脇海に似てた。
それと国家情報院の女性職員が、寺島しのぶに似てたなぁ。
結末の対決がカーアクションで無いのが少し残念に思ったけど、肉体のぶつかり合いによる重みと痛みのあるアクションだったのがむしろ良かったのかな、と今は思っている。
簡単に言うと、女性版『トランスポーター』で、ヒコロヒーを“可愛くした”ような顔のヒロインが、超絶ドライビングテクニックで孤立無援となった少年を守りながら、悪徳警官を相手に戦うアクション映画。
自分は実際に人が身体を張った凄いアクションを観ると、目頭が熱くなって、目がウルウルしてくるのだけど、本作も正にそれ。
ちなみにこれまでて１番は、『チョコレート・ファイター』なんだけど、本作も久々にそれに近い感動を覚える。
ヒコロヒーに守られる少年は、井之脇海に似てた。
それと国家情報院の女性職員が、寺島しのぶに似てたなぁ。
結末の対決がカーアクションで無いのが少し残念に思ったけど、肉体のぶつかり合いによる重みと痛みのあるアクションだったのがむしろ良かったのかな、と今は思っている。
TOHO CINEMASららぽーと富士見の、「午前十時の映画祭12」で、ミロス・フォアマン監督の1979年作品『ヘアー』を鑑賞。
本編の開始前と終了後に、映画評論家の町山智浩氏の解説映像が流れるのだけど、それがなかったら多分退屈して、爆睡してたかもしれない。
1967年に初上演された舞台ミュージカルが原作なのだけど、12年後に映画化された時点で内容が古びてしまったうえに、発表当時にタイムリーだった内容への批評が付加されたことで、批判が殺到してコケたのだそうな。
町山氏も言っていたが、２人の主人公のうちの、“ヒッピー”の「バーガー」が、ただ好き勝手に放蕩を繰り返す愚かな若者にしか見えず、“国のため”と疑わずに徴兵に応じる青年「クロード」に好感が持ててしまうので、本来描くべきテーマがねじ曲がってしまっているように見える。
ヒッピーグループの黒人メンバー「ハッド」の恋人が、“平和のため”と称してヒッピー生活を送る彼らへの批判を歌い上げるシーンが１番メッセージが感じられて素晴らしかった。町山氏も同じことを言っていたので、自分の感性にホッとする。
時代は映してる（再現してる）ので、“記録”としての価値はあるだろうけど、物語自体は時代を超えて楽しめる作品には成れていないと思いました。
本編の開始前と終了後に、映画評論家の町山智浩氏の解説映像が流れるのだけど、それがなかったら多分退屈して、爆睡してたかもしれない。
1967年に初上演された舞台ミュージカルが原作なのだけど、12年後に映画化された時点で内容が古びてしまったうえに、発表当時にタイムリーだった内容への批評が付加されたことで、批判が殺到してコケたのだそうな。
町山氏も言っていたが、２人の主人公のうちの、“ヒッピー”の「バーガー」が、ただ好き勝手に放蕩を繰り返す愚かな若者にしか見えず、“国のため”と疑わずに徴兵に応じる青年「クロード」に好感が持ててしまうので、本来描くべきテーマがねじ曲がってしまっているように見える。
ヒッピーグループの黒人メンバー「ハッド」の恋人が、“平和のため”と称してヒッピー生活を送る彼らへの批判を歌い上げるシーンが１番メッセージが感じられて素晴らしかった。町山氏も同じことを言っていたので、自分の感性にホッとする。
時代は映してる（再現してる）ので、“記録”としての価値はあるだろうけど、物語自体は時代を超えて楽しめる作品には成れていないと思いました。
TOHO CINEMASららぽーと富士見で、アニメ映画『金の国 水の国』を鑑賞。
劇場へ出掛ける前に、「キネノート」をチェックしていたら、評価点が高く、レビューも高評価が多かったので、観てみることに。
主人公２人の、邪心が一切無い、真っ直ぐな心持ちと、相手を思いやる優しさに心が癒やされる
匙加減を間違えると、鼻白んでしまいそうな、体がこそばゆくなりそうな人物設定だけど、そう感じさせず楽しめたのは、結構な技量ではないかと思う。
主人公の２人の声をあてた、賀来賢人と浜辺美波はキャラクターに上手くハマっていて、違和感が全く無かった。むしろ、賀来賢人は声優でやっていけそうなぐらい上手だった。
壁で隔てられた２つの国が、あまりに環境に違いがあり過ぎるのは気になったけど、そこは物語のための設定ということで…。
黒ずくめのライララが面白いキャラクター。
これも物語のための“便利”なキャラクターなんだけど、物語上の職業（暗殺者）を忘れさせる笑える見た目が、物語のシビアさや血生臭さというリアルな部分を中和して、あくまでも冒険譚的な明朗快活な雰囲気を補完する役割を担っている。
絵柄的に普段はパスしてしまうタイプの作品なのですが、楽しめました。
劇場へ出掛ける前に、「キネノート」をチェックしていたら、評価点が高く、レビューも高評価が多かったので、観てみることに。
主人公２人の、邪心が一切無い、真っ直ぐな心持ちと、相手を思いやる優しさに心が癒やされる
匙加減を間違えると、鼻白んでしまいそうな、体がこそばゆくなりそうな人物設定だけど、そう感じさせず楽しめたのは、結構な技量ではないかと思う。
主人公の２人の声をあてた、賀来賢人と浜辺美波はキャラクターに上手くハマっていて、違和感が全く無かった。むしろ、賀来賢人は声優でやっていけそうなぐらい上手だった。
壁で隔てられた２つの国が、あまりに環境に違いがあり過ぎるのは気になったけど、そこは物語のための設定ということで…。
黒ずくめのライララが面白いキャラクター。
これも物語のための“便利”なキャラクターなんだけど、物語上の職業（暗殺者）を忘れさせる笑える見た目が、物語のシビアさや血生臭さというリアルな部分を中和して、あくまでも冒険譚的な明朗快活な雰囲気を補完する役割を担っている。
絵柄的に普段はパスしてしまうタイプの作品なのですが、楽しめました。
地元シネコンにて、メキシコの誘拐ビジネスを題材にした『母の聖戦』を、明日で上映終了ということで、慌てて観に行く。
埼玉の、平日はあまり客のいないシネコンなので、ビッグタイトル以外はほとんど客が入らないため、良い作品でもすぐに上映が終わってしまう。
本作も２週間で終了という憂き目に遭い、8:40という早い時間、１回きりの上映。
誘拐され、娘の安否が不明のまま身代金を払い、帰って来ない娘を捜し求める母の姿を追っていく話で、ハリウッド作品だったら、リーアム・ニーソンが96時間以内に救い出したり、チャールズ・ブロンソンやブルース・ウィリスらが銃火器携え悪党どもを皆殺しにするところだが、そんな女ランボー的な話にはならず、実にリアルに事の顛末を追っていく。
母親と対比される、心配するだけで、娘の救出のために進んで動こうとはしない別居中の夫の人物像がまた現実感があって良い。
残酷な話ではあるのだけど、描写は見た目のグロテスクさを避け、匂わせる感じに留めているのがセンスを感じさせる。
前々から気になっていたのだけど、メキシコやイタリアなど信仰心のあつい外国で、凶悪な犯罪が絶えないのって何なんだろうね。
埼玉の、平日はあまり客のいないシネコンなので、ビッグタイトル以外はほとんど客が入らないため、良い作品でもすぐに上映が終わってしまう。
本作も２週間で終了という憂き目に遭い、8:40という早い時間、１回きりの上映。
誘拐され、娘の安否が不明のまま身代金を払い、帰って来ない娘を捜し求める母の姿を追っていく話で、ハリウッド作品だったら、リーアム・ニーソンが96時間以内に救い出したり、チャールズ・ブロンソンやブルース・ウィリスらが銃火器携え悪党どもを皆殺しにするところだが、そんな女ランボー的な話にはならず、実にリアルに事の顛末を追っていく。
母親と対比される、心配するだけで、娘の救出のために進んで動こうとはしない別居中の夫の人物像がまた現実感があって良い。
残酷な話ではあるのだけど、描写は見た目のグロテスクさを避け、匂わせる感じに留めているのがセンスを感じさせる。
前々から気になっていたのだけど、メキシコやイタリアなど信仰心のあつい外国で、凶悪な犯罪が絶えないのって何なんだろうね。
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