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憲法九条を暮らしに生かす会コミュの民衆派ジャーナリスト岡留安則日記転載

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かつて月刊誌『噂の真相』編集長をつとめて雑誌休刊後は沖縄に定住している岡留さん。氏の政治評論は今も健在である。憲法を沖縄で擁護する真のジャーナリストの日記を定期的に拝読させていただきたい。

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■9月某日 民主党代表選に関してメディアはいっせいに菅総理の大勝と報道した.。しかし、カンジンの国会議員票では僅差だったし、党員・サポーターもドント方式なので実質的にはそれほどの大差というわけではなかった。それでも、マスメディアが大勝と書いたのは、菅総理主導の党役員人事や閣僚人事を霞ヶ関と一体になって後押しする意図があったのではないか。菅総理が代表選で何回も語ってきた「ノーサイド」、「挙党体制」は掛け声だけで、明らかに小沢封じ込めの党人事、閣僚人事だった。実際、小沢派の中からは一人の閣僚も選ばれなかったのだから、これは菅総理の背後で蠢く仙谷官房長官による徹底した小沢潰しを狙った粛清人事である。せいぜい、鳩山派で小沢を支持した海江田万里経済財政担当大臣と大畠章宏経済産業大臣が起用されただけである。
 幹事長に岡田克也を起用し、責任をとらせたはずの枝野は副幹事長で返り咲いた。国民を馬鹿にした話だ。仙谷官房長官や野田財務大臣,玄葉政調会長も留任。留任組みで最大の驚きは北澤防衛大臣だ。辺野古に新基地をつくるという日米合意に対しては沖縄県民の7,8割が反対しているし、地元・名護市においても基地反対派の市長を支える市議会議員が過半数を制している。民主党沖縄県連も新基地建設は不可能という声明を出しているほどだ。北澤大臣が防衛官僚の言いなりでしか動かないロボット大臣であることはすでに明らかになっていることだが、この難問題をかかえる防衛大臣を引き受ける人物が他にいなかったということなのかもしれない。それにしても、こんな無能な大臣を押し付けられた沖縄は悲劇である。
 悲劇といえば、前原国土交通大臣兼沖縄担当大臣が外務大臣に転身したこともそうだ。前原は自称沖縄通だそうだが、泡瀬干潟埋め立て再開にいち早くGO!を出したことや、基地推進派だった名護市の前市長・島袋吉和と名護市議選前に密会したり、やる事は相も変らぬ札束で頬っぺたを叩く従来型のアメとムチの沖縄利権対策屋に過ぎない。「基地と振興策はリンクさせない」というタテマエを振りかざす分だけ、よりタチの悪い政治家と言うべきだろう。前原はもともと自民党防衛族と同じような発想の持ち主だ。対米従属派であり反中国・ロシアと言うイデオロギーも鮮明で、民主党内でもタカ派中のタカ派だ。防衛=北澤、外交=前原というコンビの対米交渉では、沖縄は悲劇を押しつけられるだけだ。これに仙谷官房長官,馬淵沖縄担当大臣が加わっても沖縄の基地問題は解決不可能だろう。どこが「有言実行内閣」「騎兵隊内閣」だ!!
 ともあれ、小沢敗北で沖縄県民はショックを受けている。菅総理が勝つよりも小沢氏が勝った方が、沖縄の将来にとっては間違いなくプラスになるはずだったからだ。民主党沖縄県連の国会議員や県会議員も小沢氏に投票した。例外は一人だけで、県議の上里直司政調会長は菅総理に投票した。上里氏は民主党沖縄県連では最有望株の一人だが、松下政経塾出身で仙谷由人の秘書も経験しているために、仙谷コールで説得されたのだろう。しかし、.民主党沖縄県連が民主党本部の組織的締め付けで分断されれば、県連じたいが衰退・分裂・崩壊するだけである。
 代表選で小沢が敗北した夜はヤケザケを飲みすぎて酩酊してしまった。むろん、菅総理の組閣の夜も飲みすぎた。沖縄に移住して6年、もはやメンタル的には沖縄人になったということかもしれない。しかし、挙党一致体制を投げ捨てた菅・民主党は、衆参ネジレ状態に加え、党内でも過半数に近い反菅勢力を抱えてしまった。民主党内で小沢に対抗できる唯一の策士といわれる仙谷官房長官の狙いは小沢潰しに向けた正面突破作戦なのだろうが、元過激派らしいあまりにも危険の多い強引な手法がいずれ命取りになるのではないか。その時期は来年の3月と見る。
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*官房長官の仙石氏は、前の枝野幹事長とともに、もともとは革マル派出身として知られている。

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■10月某日

 大阪地検特捜部ぐるみの証拠改ざん事件は当時の特捜部長まで逮捕されたことで、マスメディアもここぞとばかり取り上げているが、特捜部の実態を長い間ウォッチしてきた筆者にしてみれば、「何をいまさら」と苦笑せざるを得ない。これまでも特捜部の国策捜査に代表される傲慢不遜な権力機関の驕りやスキャンダルを率先して批判・告発してきたウワシンの立場でいえば、特捜部をタブー視し正義の味方のように持ち上げてきたため、批判のひとつもやってこなかった大手メディアはまず自己批判から始めよ!である。

 しかも、呆れたのは、NHKの「クローズアップ現代」の検察特集である。NHK番組としては評価の高いこの番組でゲストを務めていたのが、元東京地検特捜部副部長だったヤメ検弁護士の若狭勝氏。最近は他局でもコメントしている売り出し中のヤメ検弁護士だ。若狭の発言内容には、「取調べの可視化」や捜査と公訴権を一人二役でやるシステムをあらためて、別の検察組織で最終チェックする必要があるといった評価できる提言もあったが、この若狭こそウワシンを恣意的に起訴した宗像紀夫元特捜部長の配下だったのだ。まずは、若狭弁護士も自己批判から始めよ!である。もう、耳にタコが出来るくらい読まされてきた読者には、この毒だが、忘れやすいメディア諸氏のためにもう一度書いておきたい。

 ところで、耳(ミニ)にタコといえば、コカイン所持・使用容疑で逮捕された田代まさしの事を思い出した。田代の逮捕時の連行写真の映像も流れたが、ヤク中だろうから頬がこけているのは当然としても頭髪も薄くなっており、かつての華やかなスター時代の面影は完全に消え去っていた。今回もおそらく実刑になるのだろうが、懲りない人物だ。というよりも、『創』あたりが、この人物に連載させ,トークショーに呼んでしきりに持ち上げていたこともあって、本人はいつまでもスター気分で徹底的に反省するというプロセスを経てこなかったのではないか。覗きにしてもヤク中にしても一種のビョーキであり、根本的な治療をしなければ、再発は不可避なのだ。篠田博之編集長も公的メディアの発行責任者なのだから深い反省と自己批判が必要ではないのか(苦笑)。

 話が横道にそれたので軌道修正する。先に書いた「クローズアップ現代」では若狭勝ヤメ検弁護士のスタジオ出演だけではなく、何と宗像紀夫元特捜部長までVTR出演していた。驚きである。宗像は、ウワシンが福島の政商だったドン・小針暦ニにリンゴ箱を送られたという癒着関係をチラと書いたことに恨みを抱き、作家の和久峻三とマルチプランナー・西川りゅうじんから特捜部に出されていた別々の告訴状をまとめて一本として名誉毀損で公訴してきた子供じみたメンタルを持った特捜部長だった。しかも、宗像が問題のパチンコ業者に銀座や赤坂で連日のように接待されたあげく、ベトナム大名旅行招待も受けていた正義の検察にあるまじき人物であることを決定的な写真付きですっぱ抜いたものの、検察上層部からは何のお咎めもなし。それどころか、その後は大津地検検事正に栄転し、最後は名古屋高検検事長をつとめた。退職後は母校の中央大学法科大学院の教授に就任したものの、ワル検事の代表だった人物なのだ。NHKのスタッフは無知蒙昧か。

 ついでに教えておく、この宗像が特捜部長の時、主任検事としてウワシンの取調べにあたったのが、井内顕策検事である。この井内は後に特捜部長に就任するのだが、その際、シモベでしかない司法記者たちに、「マスコミはヤクザより始末に負えない悪辣な存在」という挨拶状を送り、総スカンを食った人物なのだ。特捜部長時代に日歯連事件で村岡兼造議員を無理やり起訴したものの、一審では無罪となる失点もあった。この人物もその後順調に横浜地検検事正に栄転しているのだから、特捜部の自浄能力なき傲慢不遜ぶりは以前からの抜きがたい体質なのだ。わかったか、NHK、司法記者諸氏よ!ジャンジャン!

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 岡留氏は、休刊した月刊誌『噂の真相』で権力批判を徹底した民衆派ジャーナリストを貫いている人物である。佐高信氏も本多勝一氏も連載を書いていた。しかし、ある問題以来本多氏は岡留氏を徹底的に非難し批判するようになった。佐高信氏は変わらぬスタンスである。
 人間誰でも完璧ではない。岡留氏も言論のすべてが真実とは言えまい。だが岡留氏の言論は権力を撃つ。大阪の検事問題のはるか何年も前におこなっていた検察批判。先見の明もあるし、それだけ真実に根ざしていた。
沖縄県の知事選が終わり、現地に移住した岡留氏は、ブログで以下のように記している。
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■12月某日 沖縄県知事選が終わった。沖縄の運命を変える歴史的な知事選だったが、基本的にはこれまでの仲井真県政が継続されることになる。ひとつ違うのが、これまでの辺野古新基地建設を条件付きで容認していた仲井真氏が、選挙戦術もあって、「日米合意を見直して、普天間は県外に移設してもらう」という公約を掲げて当選したことだ。しかし、民主党政権は、伊波氏への応援を拒否し、仲井真氏に勝ってほしいという姿勢を取り続けた。選挙戦の裏側で官邸機密費が投入されたかどうかという点に関しては、今のところウワサだけで裏付けはとれていない。が、民主党政権はとりあえず、ホッと一息で安堵しているはずだ。 
  民主党政権が仲井真氏を応援した背景には、辺野古新基地建設を容認してくれるかもしれないという一縷の望みがあったためだ。個人的には伊波洋一候補が勝って、普天間基地は国外という絶対条件を民主党政府に突き付けて、14年間も動かなかった普天間問題にピリオドをうつ絶好のチャンスだととらええていた。地元の名護市長、名護市議会に加えて県議会と県知事が辺野古新基地は「絶対無理」というメッセージを発すれば、日本政府も米国政府もこれ以上の米軍基地の過重負担を沖縄だけに押し付けることには無理があるという最終判断を下さざるを得ないだろうと思っていた。 
 しかし、結果は現職の仲井真知事が伊波氏に約3万8千票の差をつけての勝利だった。前回の県知事選を戦った糸数慶子氏も約3万7千票の票差だった。沖縄の自民・公明VS革新統一戦線の戦いに決着がついたともいえる。革新側は、社民党、社会大衆党、共産党、国民新党、そうぞう、日本新党、連合などが支援したものの、各政党や労組も独自に運動は展開したものの、全体を統一する選対本部の戦略・戦術においてはまとまりに欠けた。公明党の組織票、自民党の企業票が結束すれば、革新陣営がそれを打ち破るにはあまりにも壁が厚かった。一例をいえば、期日前投票14万票の大半は自民党の企業票、公明党の組織票だった事実を見れば十分だろう。4年前の県知事選でも糸数慶子氏がこの期日前投票にやられたことの教訓が生かされていなかった。 
 仲井真知事は当選直後から地元メディアの取材を受けて、「県内は不可能」「県外移設を貫く」ということを力強く宣言している。これまでの知事発言は元官僚らしく歯切れの悪い曖昧な答えが多かったことを思えば、かなり気合が入っているように見える。敗れた伊波氏の29万5千票も加えれば、約63万票の有権者が普天間の県外・国外移設をのぞんでいることになる。選挙が終われば、ノーサイドだ。仲井真知事は約63万票の重みを背負って、相変わらず日米合意の順守=辺野古新基地建設を掲げる民主党・菅政権や関係閣僚との困難な話し合いに対峙しなければならない。民主党政権の背後には、霞が関官僚や中央メディアの連合軍が控えている。それだけではない。米国国務省や国防総省の対日強硬派も背後から圧力をかけている。これを仲井真知事一人で支えきれるものでない。ここは、オール沖縄の知的ブレーンを総結集して、民主党政権と霞ヶ関に対して徹底論争する形で、沖縄側からも基地対策に関する提言を積極的に打ち出すべき時ではないのか。
 県知事選の総括原稿を書く日々の中で、東京からジャーナリストの青木理氏、テレビ制作会社を経営する小林三旅氏が同時に沖縄訪問。青木氏は沖縄タイムスの連載が年内で終了するため、その挨拶を兼ねての訪問。小林氏は沖縄の民謡を素材にTVドキュメント番組をつくるためのリサーチで訪問。皆、新宿ゴールデン街における昔からの飲み仲間である。知事選での精神的疲れが少しだけ和らいだ気分だった。


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