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舞踏会へ向かう三人の農夫コミュのリチャード・パワーズ来日記念トーク

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さっき偶然見つけました。
もう予約埋まってるかも...。

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リチャード・パワーズ来日記念トーク
通訳・進行:柴田元幸
■2006年3月23日(木)19:00〜20:30(18:30開場)
■会場:青山ブックセンター本店内・A空間(エースペース)
■定員:80名様
■入場料:¥500(税込)電話予約の上、当日精算
■電話予約&お問い合わせ電話:03−5485−5511
■受付開始:2006年2月23日(木)10:00

今秋、みすず書房より『囚人のジレンマ』翻訳の刊行が待たれるリチャード・パワーズ氏が、3月に来日。パワーズ氏のデビュー作『舞踏会へ向かう三人の農夫』はじめ現代アメリカ文学の紹介者である柴田元幸氏を進行役に迎え、朗読を交えたトークを開催。トーク後にはサイン会も予定。
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参照サイト
http://www.aoyamabc.co.jp/events.html#ao20060323_1

コメント(36)

こんな所でも、、、。

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『春樹をめぐる冒険―世界は村上文学をどう読むか』
主催:
国際交流基金(ジャパンファウンデーション)

共催:
毎日新聞社
協力:
東京大学文学部&大学院総合文化研究科言語情報科学専攻


■公開シンポジウム
日時: 2006年3月25日(土) 13:00〜18:00
会場: 東京大学駒場キャンパス900番教室
参加費用: 1,000円(JFSCサポーターズクラブ会員は800円)
使用言語: 日本語および英語(同時通訳)
プログラム
13:00〜13:10
開会
13:10〜14:00
基調講演
リチャード・パワーズ(作家、米国)
「ハルキ・ムラカミ-世界共有-自己鏡像化-地下活用-ニューロサイエンス流-魂 シェアリング計画」
案内人:柴田元幸(東京大学教授)

Esquire誌に90年代の5大作家に選ばれたアメリカを代表する作家パワーズは、日本人でインパクトを受けたアーティストとして村上春樹の名前を挙げ、「頭と心のパズル」、「構造自体がテーマを反映する構造になっている」という点において自身と共通点をもっていると評価しています。そうした「小さな物語が大きな物語と交わるという構造を持つ」という共通性は、村上春樹が現在アメリカのみならず世界的に愛読されていることとどのように関連するのでしょう。現代の人々が世界共通に求めている物語とは何かを、ニューロ・サイエンス(脳神経科学)と文学の関係性や自身の創作哲学に照らしながら考察します。
14:00〜16:00
パネル・ディスカッション
翻訳者が語る、村上春樹の魅力とそれぞれの読まれ方
案内人:藤井省三(東京大学教授)
パネリスト:海外各国の翻訳家4〜5名

各国翻訳者に、自分の国での村上春樹の翻訳・出版状況と読まれ方(読者層・読者評・批評)、村上春樹の何が読者を魅了するのか、村上春樹の翻訳における特色・特別なエピソード等を語り合っていただきます。
・・・休憩 10分・・・
16:10〜17:00
翻訳本の表紙カバーに観る村上春樹/日本イメージ比較
案内人:沼野充義(東京大学教授)

翻訳本の表紙は、作家のイメージのみならずその国において特定の国がどのようなイメージで捉えられているかを表象します。また、同時に翻訳を行なう国の文化・社会・政治状況を反映することもあるでしょう。
様々な言語ヴァージョンの村上作品の表紙カバーを比較・紹介することにより、春樹以前の日本文学翻訳作品と比べて違いはあるのか、そこにはどのように日本に対するイメージが反映されているのかなど、各国において村上春樹がどのようなイメージで捉えられているのかを探ります。
17:00〜18:00
映像世界にみる村上春樹
案内人:四方田犬彦(明治学院大学教授)

村上春樹作品は、短編を中心にいくつかの作品が日本国内で映画化されています。のみならず、海外においても村上春樹作品に影響を受けたと思われる映画作品が少なからず存在しており、いまや村上ワールドは国境のみならず文学というジャンルを越えて伝播・普及しています。映画のなかの村上ワールドは原作の何を写し撮ることに成功し、どこを表現できていないか。「翻訳」が言語を代えることによる新たな創作という面をもっているのと同様、メディアを代えた映画化によって村上ワールドに新しい豊かさや魅力が生み出されたとしたら、それは何でしょうか。グローバリゼーション、マルチメディアの時代における現代文化の翻訳論を映像という切り口から眺めてみましょう。
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参照サイト
http://www.jpf.go.jp/j/intel_j/topics/murakami/tokyo.html
来日のこと今知りました。
青山の方はもう満席みたいですね。
ショックだ、行かれる方は楽しんできてくださいね。
初めまして。
木曜日に案内が到着、銀行振込を済ませたので、あとは入場証来るのを待つのみです。
同時通訳なんだよね?と言うことだけが今ひとつ不安です。
柴田元幸教授が通訳するのか?
リチャード・パワーズ来日記念トーク、青山ブックセンターまで行ってきました。以下、概略と印象に残ったトピックなど、数時間前のやや高揚した記憶と、手帳のメモ書きからおこしたので、正確さには欠けるかもしれませんが、ニュアンスは感じて頂けるものと。

パワーズ氏は十三歳の頃、一度日本に来たことがあるそうで、今回は二度目の来日にあたる。「到着して三十数時間経過、・・匂いを嗅いだりしてプルーストのマドレーヌというか、・・記憶のトレーニング中なんだ。」来日の感想と柴田元幸氏による紹介、『囚人のジレンマ』の自身による朗読と柴田元幸氏の日本語の朗読が交互に続いた後、聴衆との質疑応答、サイン会と続く。

本にはサインしない理由

「私の最初の小説は一枚の写真をめぐる探求から始まった、複製技術の時代におけるコピー可能な一枚の写真、本についても同じで、その本は著者のサインがあるから特別なのではなく、あなたがその本を読んだ行為、それ故にその本はあなたの中で特別なものになるのであって、著者がしゃしゃり出てきて一冊の本にサインしたからといってその本が特別なものになるのではない云々、ということを若い頃・・そのころはまだ若かったから、考えていて、求められても本にはサインをしなかった。ただ、今は著者がサインした本によって人がとても喜ぶということを知っているので必ずしも同じ考えを今も持っている訳ではないけど・・本にはサインしないんだ。」

『舞踏会へ向かう三人の農夫』

「ミュージアムで一枚の写真(註:"Three Farmers on Their Way to a Dance,WESTERWALD,1914" August Sander)に出会って、その日に小説を書き始めた。今しかこの小説は書けないとおもって、会社はやめてしまった。1冊書き上げた後は、プログラミングの仕事に戻るつもりだったけど、幸いにも好評だったおかげで、次の本も出せることになった、そして次、また次という感じで8冊の本が出ている。でも自分が生粋の小説家という感じは今もしなくて、3年ごとにキャリアを選んでる感覚だよ。(註:パワーズ氏はデビュー作『舞踏会へ向かう三人の農夫』(1985)から、3年後に第二作『囚人のジレンマ』(1988)出版、以降、ほぼ3年おきに新しい著作を発表し続けている)」

次回作は、トラック運転手が事故に遭い、脳に障害を受け、妹(註:姉?)の顔はそれと解るのだけど兄妹という感じがしない、カプラー・シンドローム(註:?よく聞き取れず)をテーマにした、ニューロサイエンス流のミステリーになるとのこと。(註:アマゾンで予約受付中のThe Echo Maker (2006/10)と思われる)

The Echo Maker
Richard Powers
Farrar Straus Giroux ; ISBN: 0374146357 ; (2006/10)
[修正]Capgras syndrome:カプグラ症候群

Wikipedia - Capgras syndrome
URL:http://en.wikipedia.org/wiki/Capgras_syndrome

Archive for the 'The Richard Powers watch' Category
URL:http://www.radioactive-banana.com/blog/category/rabid-fandom/the-richard-powers-watch/
ABCのトークイベント、僕も行ってきました。
いやー、あっという間でした。
既にアゲアシ鳥さんがしっかりまとめてくださっているので、
僕が補足しなければいけないのは、

1.パワーズでかい(柴田教授の2倍くらい)
2.相変わらず素敵なセンター分けだった

位でしょうか(笑

質疑応答の最初の方で
「長くて難解な作品が多いけど短編は書かないのですか」
という趣旨の質問があったときに
「実は短編も書いたことあるんだけど、書いたら書いたで、
なんでもっと長いのを書かないんだ!って言われるんだ」
みたいなことを言ってたのが個人的にウケました。

次作を語る際に村上春樹のことにも触れていましたが
さっき「村上春樹がフランツ・カフカ賞を受賞」のニュースが
報道されてました。シンポジウムの方も盛り上がりそうですね。
行かれる方はぜひレポートをお願いします。

村上春樹氏がカフカ賞受賞(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sya/20060323/eve_____sya_____011.shtml
ABCのトークイベント、行ってきました。

既出の件と重複しないように、
内容を以下の通りまとめてみました。
加筆、修正がありましたら、ガンガンお願いします。

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白いシャツを着た柴田氏とピンク色のシャツを着たパワーズ氏が登場。
冒頭、柴田氏の「今日出かけるときに、あやうくピンクのシャツを着てくるとこだった」という軽いジョークによる“掴み”から始まる。

柴田氏による簡単なパワーズ氏の紹介。
「知的で、知識も豊富。科学、芸術、音楽、絵画をはじめ何でも知ってると思えるぐらい、いろんなことをよく知っている。しかも、背も高い(笑)。知的で、豊富な知識を持つ人は2種類のタイプに分かれる。一つは、その知識によって世の中を否定的に見てしまう人。もう一つは、その知識によって世の中を肯定的にとらえる人。パワーズ氏は後者にあたる人で、社会を肯定的にとらえる人(embraceする人)であり、作家である」

パワーズ氏による「三人の農夫」を書くに至った経緯。
「ボストンのミュージアムで、一枚の写真(三人の農夫)を見たことがきっかけ。その写真を見た瞬間に、この三人は舞踏会へ向かうのではなく第一次世界大戦に向かっていると感じ、小説の構想が湧いてきた。その写真を見たのは土曜日だったが、次の月曜日には『2週間後に辞める』と当時勤めていた会社に伝えた」


パワーズ氏による自身の小説のテーマについて。
「テクノロジーと科学によって社会に大きな変化がもたらされ、人々の暮らしも変わっていった。その二つの変化や関わりを描いていきたい」


シンプルな短編小説は書かないのか?という質問に対するパワーズ氏の回答。
「私は読者の気持ちが入っていけるような場所を小説でつくっている。その場所が読者にとって興味深い場所であるためには、誰も行ったことないような場所を描き出さなければならないと考えている。そうすると自然と物語が複雑なものになってしまう」
で、ここから先はパワーズ氏が述べたことだったか柴田氏が解説したものだったか忘れましたが、、、、
「複数の物語が同時進行しているので、難解に感じるのかもしれない。そういう意味で敷居は高いかもしれないが、いったんその中へ入ってしまえば、“読み方”、“物語のつながり”、“リズム”といったものがわかってくるので楽しめるのではないか」

文体についての質問に対するパワーズ氏の回答
(質問者から離れていたので、質問の具体的内容が聞き取れなかったのですが、『ガラティア2.2におけるパワーズ氏の文体が無機的で、乾いた感じがするのは、どうしてか。意識的なものか。誰か手本にしている人がいるのか。』的な内容だったと思います、、、)
「メルヴィルの『白鯨』の中に語りべが異人(土人)と一緒にベッドに入るシーンがあり、毛布の中の暖かさと、毛布から外に出ている鼻先の冷たさを描いている。そのコントラストによって、私たちは外の空気の冷たさを感じることができる。また、ダンテの言葉に“星が明るく見えるのは、まわりが暗くなっているからだ”とあるように、何かを表現するときにコントラストが重要な役割を果たす。ガラティアの文体がそうなっているのは、人間の情感を描きだすために必要なコントラストだった」


ある質問に対するパワーズ氏の回答
(質問者の声が全く聞き取れませんでしたが、パワーズ氏の回答から察するに、パワーズ氏が小説の講義をどこかで行っていて、どんなことを教えているのか?的な質問だったのだと推測します、、、)
「書く事はいろんな事の積み重ねであり、書く事のルールは自分で学ぶしかないが、学校で学ぶことでショートカットできることもある。小説をどう書こうが構わないが、書くときに視点を近くに置くのか、あるいは遠くに置くのかといった手法があることを教えるのが仕事である」


科学に関しての2つの質問に対するパワーズ氏の回答
(2つの質問ともよく聞こえなかったのですが、パワーズ氏の語っていたことをまとめます、、、)
「科学は物語である。それは、実証可能で、反復可能なものであるから、物語が存在しないと思われがちである。しかし、科学の後に物語が隠れている。科学者がその研究をするに至った動機、あるいはその過程でのフラストレーション、結果にたどりつくまでストーリーなど。また科学の研究には、人間のやりたいこと、やるべきこと、やっていることの落差もあり、そこから物語を読み取ることもできる。さらには、科学の発見が人間に影響を及ぼす物語もある。私は、今まで科学に隠されていた物語を、小説の俎上に上げて、その2つ(科学と物語)がいかに分ちがたいものであるかを伝えていきたいと考えている。科学には、物理学、ニューロサイエンスから、社会科学までさまざまなものがあるが、どういう科学を扱うにしても、そこには人間の物語がある。自分は、特定の科学観があるわけではない。自分が信じているものを単に肯定するだけでなく、信じていないものも持ってきて闘わせることが、私の芸術家としての仕事だと考えている」
追記

村上春樹氏の作品についてパワーズ氏は
「現実と虚構の世界を自由に行き来できるのがすばらしい。脳が壊れた人が見るような世界を描いているのが興味深い。オリバー・サックスのスチール写真の連続する世界は、まさに村上春樹氏が小説で描いている世界じゃないかと思う」と語っていました。

明日の村上春樹氏のシンポジウムは、
抽選で漏れてしまいました。
本当に残念!!

参加される方、ぜひともリポートをお願いします。
パワーズ氏から聴衆への質問で「皆さんが読む本のうち翻訳された本の割合はどのくらいですか、1/4以上の方、手を挙げて下さい」・・会場のほとんどから手が挙がる・・パワーズ氏「帰国したらこの結果をもとに出版社に圧力をかけます(笑)。」というのもありましたね。アメリカで他言語から翻訳された本が出版される機会が少ないのをお嘆きでした。

あと、はてなダイアリーでも検索してみました。ABCの来日記念トークの感想など日記に記されている方がちらほら。

はてなダイアリー - リチャード・パワーズとは
URL:http://d.hatena.ne.jp/keyword/%A5%EA%A5%C1%A5%E3%A1%BC%A5%C9%A1%A6%A5%D1%A5%EF%A1%BC%A5%BA
「シンプルな短編は書かないのか?」と質問したものです(笑)
ほんとは「シンプルで簡明な作品よりも、知っていることを全てつぎ込んだような複雑な作品の方を良しとされているのですか?例えば短編とかも書きたいとは思われませんか?」と質問したつもりなのですが(汗)
朗読の素晴らしさにあおられて勢いでした質問に、あれほど丁寧に答えていただけて感激。

本にサインしていただけないと聞いて、とても困ったわたくしは、「三人の農夫」の『帯』をおそるおそる差し出して、「これでもよろしいでしょうか?」と訊いたらば、後ろの女性に「本じゃないですものね」と笑っていただき、パワーズさんに「Good!」と喜んでもらったのでホッとしたのでした(笑)
>三月うさぎ(兄)さん
おっと失礼しました。やっぱりうろ覚えで書くものではないですね。
ちゃんとメモしておけばよかったなぁ。

僕も本にサインしてもらえないと聞いて焦りました。
原書と訳書、どちらにサインしてもらうかギリギリまで迷っていたのに(笑
結局その場でMOLESKINEの手帳を買って対応しました。
額を買ってきて飾る予定です。んふふー。
>三月うさぎ(兄)さん
同じく失礼しました。
質問者の声は肉声だったので、後ろの方に座っていた私には若干聞き取りにくかったもので。。。

でも、パワーズ氏の「good question」という言葉通り、作品創作に対する一つの思いが垣間見えた気がしました。
>望月さん、イズトさん
べつに失礼ではなく、質問していながら自分で何を言ってるのかよく分からなくなったです(^^;;;;;

パワーズの科学観についての質問と答えがなんかいまいちズレているような気が...。
「科学は人間の物語だ」的なことを言ってましたが、社会構成主義的な科学観なのかなぁ、と思ったんですが、還元主義的云々の質問にもなんとなく違う回答だったような...。

ちなみにわたくし、村上春樹の小説は、かなりダメな方でして(笑)、なぜにあんなにパワーズがベタ褒めするのかがよく分からない。

イズトさんのメモ引用:
「現実と虚構の世界を自由に行き来できるのがすばらしい。脳が壊れた人が見るような世界を描いているのが興味深い。オリバー・サックスのスチール写真の連続する世界は、まさに村上春樹氏が小説で描いている世界じゃないかと思う」

なぜ? 現実と虚構、日常と世界、の間の膨大な距離を膨大な知識と想像力で埋めていくのがパワーズの小説だと思うのに、その「膨大な」部分を思い切り省略した村上春樹の小説がなぜパワーズ好み? わたくし的には謎。
本日の「春樹をめぐる冒険」に参加してきました。
柴田教授曰く本日の講演の内容にさらに文章を追加したものを来月の「新潮」に掲載するとのことですので、詳細はそれを読んでください。
予め用意した原稿を読むと言うスタイルだったのと内容が難しく、同時通訳が無茶苦茶早くて何だかさっぱりわかりませんでした。悲しい。
まとまりがなくて申し訳ないですが、覚えていることをちょっとだけ書くとミラーニューロンの研究に興味を持っていて、それと村上春樹のよく使うキーワードの鏡がシンクロしていて、感動しているようでした。
自我の崩壊と再構築とか言ってましたが、「インプロバイズ」と言う単語を使っていることに柴田教授は注目しておりました。
あと、「Murakamiesque」と言う言葉を使ったようですが、これはあなたが考案したのかと言うドイツの方の質問に、「どうだろう印刷物で観たことはないけど、所有権を主張するつもりはないよ」で笑いを取ってました。
>三月うさぎ(兄)さん、
科学観に関する質問は、質問そのものがよく聞こえなかったので、
その回答が的確なものかどうか良くわからないですが、
還元主義的云々の質問の際、
パワーズ氏がボソっと「complicated」と最初にかましてたので、
若干のズレは本人も感じていたかもしれませんね。

「現実と虚構、日常と世界、の間の膨大な距離を膨大な知識と想像力で埋めていくのがパワーズの小説だと思うのに、その「膨大な」部分を思い切り省略した村上春樹の小説がなぜパワーズ好み?」という捉え方は、なるほど!二人の作品の大きな違いですね。
でも、まあ、パワーズ氏が村上氏を好きな理由は、いくつかあると思うんです。このトピックの2月25日付に既出ですが、
《パワーズは、日本人でインパクトを受けたアーティストとして村上春樹の名前を挙げ、「頭と心のパズル」、「構造自体がテーマを反映する構造になっている」という点において自身と共通点をもっていると評価しています。そうした「小さな物語が大きな物語と交わるという構造を持つ」という共通性》と本人が語っています。
あと、三月うさぎ(兄)さんの言葉を借りれば、村上氏が描き出す世界の“現実と虚構の膨大な距離”を、パワーズ氏は自身の“科学的知識と想像力”で埋め合わせて読み解いているように、ABCのトークイベントで感じました。「脳が壊れた人が見るような世界を描いている」と語っていたように。


>ロックさん、
情報ありがとうございます。来月「新潮」を買って読んで見ようと思います。
ところで「Murakamiesque」って、何と読むのですか?
ムラカミエスク?
イズトさん、
ムラカミエスクです。
カフカエスクという言葉があるようです。

柴田さんは村上春樹とパワーズの共通点を3つ挙げていました。
1.二人とも複数の一見全く違った物語を組み合わせて、それを並列に交互に絡み合わせることで豊かな反響が立ち上げることに長けている。現実と幻想だったり、大きな歴史と小さな個人の物語だったり
2.ユーモアの精神に飛んでいる。春樹の卓抜な比喩やパワーズの言語遊戯は、作品の単なる装飾に留まらず世界を新しい目で見るのを助けてくれる。
3.最終的に物語の力を信じている。時には破壊的な力を持つのかもしれないけれど、それを通して自分が何者なのかを知り、何者でないかを知る。そして、新しく自分を組み立てていくのに役立つ。ハートウォーミングそれだけでなく、マインドウォーミング、ソウルウォーミングな作品を書かれている。
最後の部分は何を言いたかったか良く分からなかったです。
mixiニュースです。
http://news.mixi.jp/view_news.pl?id=17351&media_id=2


エンターテインメント ニュース
<村上春樹文学>研究者らが「魅力」語る国際シンポ
(毎日新聞 - 03月26日 13:21)

 世界的な人気作家、村上春樹氏の文学の魅力を16カ国・地域の作家・研究者らが語り合う国際シンポジウム「春樹をめぐる冒険−−世界は村上文学をどう読むか」(主催・国際交流基金、共催・毎日新聞社)が25日、東京都目黒区の東京大駒場キャンパスで始まった。事前に申し込んだ「ハルキファン」ら600人が、欧米アジア各地での村上作品の読まれ方などに、熱心に耳を傾けた。

 基調講演で米国の作家、リチャード・パワーズ氏は、最近の脳科学の概念を引用しながら、「村上文学は、現実と想像の境界が希薄な現代を描き、国を超えて読者の心をつかんでいる」と評価した。

 続いて、村上作品を翻訳している米国のジェイ・ルービン氏、韓国の金春美氏、ロシアのドミトリー・コバレーニン氏らがパネルディスカッション。フランスのコリーン・アトラン氏は「村上作品には統一された文体のリズムがあり、西洋言語に近いと感じる」と魅力を分析した。

 26日まで。2日目は学生や研究者を対象にワークショップが行われる。【大井浩一】
>イズトさん
さすが管理人様。貴重なニュースをありがとうございます。

>>「ハルキファン」ら600人

何%かは「パワーズファン」ですけどね。笑
行きたかったなぁ。
新しい情報を手に入れました。

シンポジウムはテレビ録画していたようですが、NHKで放映されるようです。 それと、ニュース23で取り上げるそうです。

http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=5212267&comm_id=548790
KENNYさん、ロックさん、貴重な情報なので、
勝手に転載させていただきました。
すみません。。。
問題あればすぐ削除いたします。。。
遅れましたが、24日のイベントで、科学観について質問したものです。
質問した私も、なんだか質問と回答が噛み合ってないなあと思っていました。後から考えると、私の「いろんな科学観がありますが…」という質問が、通訳を経た時に「いろんな科学がありますが…」として受け取られたのではないかと。だから、「科学にも、理論物理、化学、社会生物学のような様々なものもある」といったパワーズの回答になってしまったんじゃないでしょうか。もちろん、私の質問自体が、不明瞭でまずかったというのが一番に大きいとは思いますが。

イベントそのものの内容は、今度本国で出版される新作についての言及あり、朗読ありと非常に興味深かったですね。

ただ、私もパワーズがあそこまで村上春樹に入れ込んでいるのかは理解しがたいところがあります。村上春樹がやっている、メタファーの多用や、文化的背景を登場人物に背負わせて寓意に仕立て上げるみたいなのとは、パワーズは真逆にいると思うんですよね。柴田先生が上げている共通点以上に、差異のほうが多いんじゃないかなぁ、とは思うんですが。

>イズトさん
上で上がっている私以外の質問内容は以下だったはずです。うろ覚えですが。

「大学で創作を教えているとのことでしたが、具体的にはどんな内容を教えているのですか?」

「科学者が得た知見を基にして小説を書くことが最近多い気がします。そこで、科学をフィクションに適応する際の制約といった難しさについてどう考えていますか」
>bluefieldさん
書き込みありがとうございます。
パズルのように、当日の様子が少しずつ浮かびあってきたと思います。


ちなみに、シンポジウムの方に参加された方が
ご自身のブログの中でリポートを書いてくださっています。
ご参照までに。

http://d.hatena.ne.jp/kane_katu/20060325/p1#c
ニュース23の放送ですが、毎晩録画してました。
木曜日の30日に放映されました。3分ほどですね。
リチャード・パワーズもちょっとだけ映ってました。
29日忘れないようしようっと。
1時間番組と言うことは、パワーズの放映分は、質問コーナーのやりとり部分でしょうか。
NHKラジオ放送のサイトでリチャード・パワーズ氏へのインタビューを聞くことができます。「NHK World Weekly Program」のサイト上で、[MON]をクリック(4月3日まで掲載)

Welcome to our studio (16'37") 08'52'0'~
"The charms of a Japanese author, Haruki Murakami"
guest: Mr. Richard Powers / writer

NHK World Weekly Program
URL:http://www.nhk.or.jp/rjweekly/english/
本日付の朝日新聞夕刊に、先日のシンポジウムのレポートが載っていますね。
KENNYさん
ロックさん
アゲアシ鳥さん
bluefieldさん

貴重な情報ありがとうございます!!
昨日(3日)の朝日新聞、夕刊に駒場でのシンポの様子が載ってました。
パワーズが春樹を好き、意識してるとは驚きでした。
本日(11日)の朝日新聞夕刊の科学欄の記事内に少しだけですがコメントが載ってますね。記事は、科学と文学の関係についてです。

「優れた科学者は、専門分野を、深めるより拡張する。一般人は科学者に謎の回答を求めるが、彼こそが新たな謎を世に示す張本人」とのこと。

しかし、記事を読む限り、このパワーズの発言部分は誤訳か誤記じゃないかと思われます。
記事そのものも散漫でかなり酷い。コラージュみたいないろんな作家の部分的な発言を貼り付けて、執筆者が恣意的に自分の意見に誘導するって、日本のジャーナリズムの駄目なところの典型ですよ。

来日したこともあり、最近は日本のマスメディアに登場することが多いですね。いろんな媒体のチェックが必要かもしれません。
一晩経ってふと思ったのですが。
上の朝日夕刊の科学欄の記事ですが、執筆された方は、先月のABCのイベントで、2番目の質問(「科学者が得た知見を基にして小説を書くことが最近多い気がします。そこで、科学をフィクションに適応する際の制約といった難しさについてどう考えていますか」 )をされた方ではないですかね。
というのも、質問者の方が質問の際に「最近、小説を書く最前線の科学者に話を聞いてますが」と語っていたことを思い出したからです。質問者の方へのパワーズの回答も、新聞記事のパワーズのコメントと被る部分があります。あるいは、インタビューが載らず、記事内のコメントという奇妙な形で新聞にパワーズが登場した説明にもなります。
まあ、もちろん単なる憶測に過ぎませんが、けっこう可能性はあるかと。
日本経済新聞4/16日付朝刊2面政治欄のコラム"風見鶏"で、造語「ムラカミエスク」の作者としてパワーズ氏が紹介されています。編集委員の伊奈久喜氏によるコラム「村上春樹現象をどう読む」。パワーズ氏に関わる部分だけを以下に引用します。

(略)村上作品は三十カ国語以上に翻訳されている。先ごろ東大で開いたシンポジウム「春樹をめぐる冒険」には各国から十八人の翻訳者が集まり、春樹現象を語った。そこには文学論を超えた意味があった。(中略)米国の作家、リチャード・パワーズ氏は、「村上はイタリア、韓国、トルコで敬意を払われている。西と東にまたがることのできた初めての日本人作家だ」と語る。「ムラカミエスク(村上的風景)」はパワーズ氏の造語だ。(以下略)

伊奈久喜氏は村上作品が日本のソフトパワーとして働くとして、「中国で『ノルウェイの森』が読まれるのは政治的意味を持つ」とまとめています。Murakamiesque「ムラカミエスク」、村上春樹氏のノーベル文学賞受賞の期待とともに広く人口に膾炙していきそうですね。
>管理人さま
雑誌掲載情報等、このトピックと関係ない話題が増えてきましたね。ここでの情報の整理も兼ねて、情報掲載のための新トピックを創設したほうが良いのではないでしょうか。
ここでの情報を編集するなら、新トピックは管理人さんが作られて管理されたほうが良いと思いますが、ご面倒なら私が立ててみます。どうしましょう?
>bluefieldさん
>他、みなさま

雑誌掲載情報、新作情報、等々の新トピック立ち上げは歓迎です。特に制限はしませんので、思い立ったらご自由に立ち上げて盛り上げてくださいませ。。。
リチャード・パワーズ来日記念トークの内容が青山ブックセンターのサイトに
掲載されました。『囚人のジレンマ』の朗読も原文と翻訳を交互に全て掲載され
ています。三月うさぎ(兄)さんの質問も含め、聴衆とのやり取りもちゃんと
のっていますよ。

青山ブックセンター イベントレポート
「世界を抱きしめる眼差し」の文学
URL:http://www.aoyamabc.co.jp/eventsxwin/sp20060323_1x.html
AERA English7月号(06.05.23発売)に、以下の記事が掲載されるようです。未読ですが発売されたら立ち読みでもしてみようかと。

柴田元幸がリチャード・パワーズに聞く!
世界が見た村上春樹

AERA English 朝日新聞社
URL:http://opendoors.asahi.com/ae/

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