「ミュージアムで一枚の写真(註:"Three Farmers on Their Way to a Dance,WESTERWALD,1914" August Sander)に出会って、その日に小説を書き始めた。今しかこの小説は書けないとおもって、会社はやめてしまった。1冊書き上げた後は、プログラミングの仕事に戻るつもりだったけど、幸いにも好評だったおかげで、次の本も出せることになった、そして次、また次という感じで8冊の本が出ている。でも自分が生粋の小説家という感じは今もしなくて、3年ごとにキャリアを選んでる感覚だよ。(註:パワーズ氏はデビュー作『舞踏会へ向かう三人の農夫』(1985)から、3年後に第二作『囚人のジレンマ』(1988)出版、以降、ほぼ3年おきに新しい著作を発表し続けている)」